A Golden Bearの足跡


UC Berkeley Haas School (MBA) における、2年間の学生生活の記録です。
by golden_bear
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IBD体験記(9) プロジェクト(1)の写真(全73枚:容量注意)

前回の記事が文字だらけになってしまったため、今回は関連する写真を掲載、、、していたら今度は写真だらけになってしまいました。まずは最初に訪れた農業訓練場の写真から。
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校舎(寮)の周りに、実習用の畑が広がるスタイルのこの研修場では、元牧師の校長が手厚く出迎えてくれました。
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普通のミーティングルーム
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で1時間半ほど話を聞くと、となりに座っていた若手の関連業者の人がどう思っているかは別として、とにかく「オーガニックコットンは非常に素晴らしい活動だし、うちの研修所に習いに来た生徒もとてもうまくやっている。絶対広めるべきだ!」と、非常にポジティブな話に。ここでは何冊かの教科書を買えた上に、いくつかの連絡先を教えてくれました。

その後まだ残っていた、実際の有機栽培綿花を見せてもらえました。
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余談ですが、実はここに来るまでには首都から北へ1時間、後半30分くらいは下記のような砂利道を通っていました。
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すると、ついた頃にはパンク。運転手が必死にスペアタイアに取り替えています。
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ようやく回復して少し行くと、診療所に老人と子供が列を成しています。これは以後毎日よく見かける光景になりました。
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午後に首都にあるクライアントの事務所へ。この事務所で働く別のチームと久しぶりの再会に、抱き合って喜びます。
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実はこのチームは30個も課題を言い渡され、寝る間もないそうです。「なんでザンビアまで来てデスクワークなのだ、残念」と言われてしまいました。確かに綺麗な事務所ですが、ザンビアとは思えない意味で一長一短です。
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翌日はチームを2手にわけ、私はインド人と2人で車で2時間行ったところにある別の農業訓練場へ。ここでは、ザンビア人の巨漢の校長に、世銀から派遣されたパキスタン人、さらにザンビア人の大学院生が出迎えてくれました。
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しかし、雰囲気は昨日から一転して。「あんたら、誰に頼まれて何しに来たのさ。悪いことは言わないから、こんなの辞めて国に帰ったほうが身のためだぜ」、としょっぱなから脅しにも取れるような感じで1時間、延々と質問攻めに会いました。ようやく我々がただの学生だとわかると、今度は1時間半ほどかけて、有機綿花栽培が如何に大変か、各作業プロセスごとに延々と講義が始まりました。耳慣れない英単語の嵐でちんぷんかんぷんのまま、昼になってしまうと、話して満足したのか、パキスタン人の方がなんと自宅へランチに招いてくれました。
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徒歩三分のところにあるにしては立派なお屋敷で、サンドイッチとサラダと目玉焼きをいただく。
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と、サラダから蟻が2匹出てきた。私以外はインド人とパキスタン人なので、平然と食べてます。なので、「大丈夫か」ととても不安になりながらも、9割方完食することに。こんなトラブルがあったものの、世銀から技術エキスパートで何カ国も点々とする生き方の魅力と苦労を、じかに聞くことができた貴重な機会でした。

午後には戻って、まず畑を見に。写真の大学院生が、有機綿花栽培の手法を詳細かつ丁寧に教えてくれます。
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この周りの単なる藪みたいなものも、ある種の虫除けに効果があるらしく、他にも綿花の木を植える間隔や、綿花と綿花の木の間に入れておく作物、事前準備と事後処理に、栽培中の毎日の手入れの方法など、本当に手間隙かかって大変な労力なのだなあ、と実感します。そうしてできた綿花がこれ。
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さすがに、昨日のものよりは大きく、収量を聞くとそれだけ取れれば採算が合うくらい一杯取れるようです。しかし、それは学校で大学院生が付きっ切りで育てた結果であり、数千人規模でやってもらうと考えると、また全く別問題になってくる話なのです。

本日のもう一つの収穫は、綿花から種を取って真綿にする機械を見れたこと。
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この写真のように、人の3倍ほどの高さがある機械の上から、数百キロの綿を入れてドラムを回すと、のこぎりの歯が並んだようになっている柵の隙間から種だけが出てくる仕組み。この大きさでも、一番小さいサイズだそうです。中国語がはがされた形跡があり、中国で減価償却しきった廃品を持ってきたのだろうと想像がつきます。

こうして、学びの多かった一日を追え、帰り道には大河が見えました。
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ザンビアはアフリカで一番水が豊富であることもうなづけます。続いて、水のあるところに集落あり。
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と思っていると、運転手が突然車を止め、魚を買ってきました。
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翌日聴くと、実際にとても美味しかったそうです。ちなみに、この袋で8匹入って$2程度でした。

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翌日は我々メンバー出身国の大使館から情報収集をしたのですが、さすがに大使館の周りは銃を持った護衛が一杯いて、写真を撮りにくい。従って、真向かいにある最高級ホテルの写真です。
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ちなみに、ザンビア首都にいるもう一つのチームは、女性が2人いることからも、我々と違ってクライアントがマイクロマネージしていることからも、このホテルに泊まれているそうです。

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翌週月曜朝には工場地帯へ。少し上で話した、綿花を真綿にする機械をシェアNo.1で持っている企業にインタビューしに行きました。
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場合によっては顧客にも競合にもなりうるこの業者へのインタビューは、さすがに物々しい雰囲気でしたが、いざ始まると、「とにかく不況で大赤字でオーガニックなんかやってる場合ではない。つい最近、オーガニックのプロジェクトも一旦停止にしたばかりだし、下手をすると普通の綿花も駄目かも」という本当に困った感じでした。どこまで演技かわかりませんが、確かに、巨大な設備があるので、赤字幅は大きいと思われます。ともあれ、アフリカで政府の保護もある寡占企業がここまで大変になってしまう、リーマンショックの提供の大きさに驚きました。
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ちなみに、工場周辺の様子は、ほとんどスラム街のようで危ない感じでした。
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以前の記事で紹介した、「元々どこかの誰かが寄付した結果」、国内市場をぶっ壊してしまったTシャツの古着がダンピング価格で売られている光景も、ここで見れたわけです。
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ようやく都市部に戻ると、今度は政府系の建物へ。1箇所ある団体に行った後、
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日本の霞ヶ関に当たる官庁街の農業関連のビルに入っていきました。
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建物はぼろいですが、入り口は結構綺麗になっていて、日本の地方中堅都市の市役所のイメージ。
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と思っていると、結構日本人が活躍しているポスターが中に貼られています。
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この話は、別記事で書こうと思います。

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3週間の前半、首都での情報収集を終えて、いざ東部の農村地帯へ飛行機で向かう。18人乗りの小型機に、乗客は我々だけ。
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窓を見渡すと、円形に水をまく形で灌漑がされています。アフリカではよくあるのだそうです。
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高級ジェットらしく、機内食(?)もきちんと出てくる。ちなみに、この日のこのチケットは片道$180なので、往復で普通の人の年収が吹き飛びます。
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到着。いくらタンザニアがすぐ目と鼻の先とはいえ、さすがにこんなに小さい国際空港に来るのは初めてです。
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空港内。
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目立つところに、我々のクライアントの売店があります。ここでは、元野生動物貧困ハンターから更正した人が店員をやっていますが、全く売る気が無いのか、無愛想極まりありません。
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そもそもみやげ物やは到着ロビーでなく出発ロビーに置くべきだろう、と思っていたのですが、そうできない理由が次記事で明らかになります。

ともあれ、これがクライアントの農場で働き始めた人が作った、ハチミツやピーナッツバターになります。
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ピックアップトラックの荷台に乗って、まずは5日間お世話になる宿へ。さすがにこちらは道も未舗装だし、水道も電気もガスもありません。しかし、大通り沿いで携帯電話は繋がるうえ、コインで削るプリペイドカードで料金のチャージも可能です。
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食堂はこんな感じ。
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夜も日が落ちて2-3時間は、太陽電池でためといた電力を使うことができます。水には困らないので、最低限の生活と携帯電話が保障された生活。なかなか素敵なものです。

その後、クライアントの現地事務所に向かって挨拶。ピーナッツバター作りの建物など、施設を少し見させてもらう。
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夜は戻って、私だけ電話会議。なんと大通りに出ないと携帯電話が使えないことから、ランタンとPCの明かりを頼りに、ライオンやカバに襲われないかびくびくしながら、こんな感じで1時間の電話会議をこなしました。
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ちなみに、電話の相手は国境を2つまたいだ1,000kmほど北の国、ウガンダになります。

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翌朝は農家のインタビューの前に、前日未見学だった施設を見せてもらいます。まず精米所。
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脱穀機を通して、
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最後は女性の手で選別、袋詰めされます。
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次に、ハチミツ工場。
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当然ハチが一杯で、おっかなびっくりの見学です。
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最後に主食のトウモロコシ。このような種の状態から、
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機械を通すと、
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粉になります。
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これを蒸して固めたのが、「ンシマ」と呼ばれるザンビアの伝統料理です。美味ですが、エネルギーの塊なので、これを食べるととても太ります。
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給油をして、
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いよいよ農家へのインタビューです。
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1件目。いかにも農家。
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いすを並べてインタビュー。
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ちなみに、農家の方は英語がしゃべれない(国としての公用語は英語なので都市部では英語で問題ないが、農村では大多数の農民は主に3種類ある現地語のどれかを話す)ため、クライアントで同伴して頂いた方に通訳をお願いしてインタビューすることになります。

住居はこのような感じ。
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色々な作物がおよそ10数メートル間隔で並んでいます。
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取れた綿花が出荷待ちの状況
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ふと、遠くで煙が上がっていると思ったら、焼畑をしているようです。
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遠くだと思ったら、実はあっという間に我々の近くまで燃え広がって来ました。
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「やばい、焼き殺される」、と思ったのですが、ギリギリのところで火の向きが変わってセーフでした。焼畑も命がけのようです。それにしても、貴重な緑がもったいない、、、

綿花を取るのはこのような小さな子供達。最初は警戒されましたが、最後にはとてもよくなつきました。
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次の写真は3件目に訪れた農家。この家にはテレビがない程度に、上の農家より少しだけ貧乏です。
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中国人が赤ちゃんにFacebookのキーホルダーをあげると、しゃぶっています。おなかがすいているのかもしれません。
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続いて、4件目の農家。今までの1-3件に比べると、ずいぶん豪華な家が経っています。
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綿花も白くて大きいものがこれだけたくさん収穫できています。
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実はこの農家をインタビューしたのは、去年からオーガニックコットンを辞めて、農薬と化学肥料を使い始めたから。そうすると、綿花のつき方も今まで見ないくらい大きく綺麗になるのです。
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どうりでレンガ造りの立派な家が建つはずです。
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この「同じ農民でも、貧富の格差がある」からくりには、いくつか理由があるのですが、その1つが農地と作物の選択。実はこの家、すぐそばの沼で、ほうれんそうのような高栄養価の野菜を育てていて、これが非常に高く売れるのです。
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ちなみに、ザンビアの農村の場合、不動産屋なんてものは無く、要は「そこで栽培を始めた人」が所有者となる、というルールとなっているようです。これだと、水に近いところを抑えた人が裕福になるし、非常に残念ながら焼畑してでも自分でよい土地を作り出そうとするインセンティブが働いてしまうのだなあ、と痛感してしまいました。

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最後に、お世話になった様々な方々に御礼を込めて、集合写真をいくつか載せておきます
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それにしても、プロジェクト(1)に関連するものに絞って、かつ見せたいものの6-7割くらいしか写真に残せていない(本業に集中してたり、本当に凄いものは衝撃的すぎて写真を撮りにくい)にも関わらず、過去類を見ない長い記事になってしまいました。如何に強烈な体験だったか、1年経った今でさえも。そして、これと並行して行ったある民芸品のマーケティングプロジェクトが、また全く違う鮮烈な体験として、1年前の思い出に花を添えています。これについては、次回の記事で紹介いたします。
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by golden_bear | 2010-08-17 12:56 | IBD(ザンビアプロジェクト)
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