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A Golden Bearの足跡


UC Berkeley Haas School (MBA) における、2年間の学生生活の記録です。
by golden_bear
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教科書を安く買うには - 只今実験中

米国の大学/大学院において、結構バカにならない出費が教科書。通常1冊2万円程度するため、全教科分まともに買っていたら年間10-20万円という金額になってしまいます。また、忙しいMBA生活の中で分厚い教科書をじっくり読む時間はあまり無く、インテリアか漬物石になるだけじゃないか、という懸念もあり、できれば無駄には買いたくないものです。

1年生の時は、必修授業が大半だったため、下記のような施策で極力教科書代を抑えてきました。
(1) そもそも使わない: 先輩より「ほとんどの教科では、教科書ではなく授業ごとに配られるケースやプリントが主体なので、教科書は無くても何とか乗り切れる。特に詳しく勉強したいやつだけ買えばいいよ」という助言を聞き、実際その通りに
(2) 同期の友人に借りる: スタディグループという5人組のチームができているので、宿題が教科書から出たときだけ持っている人に見せてもらう、または5人で1冊買う、というやり方で乗り切る
(3) 1つ上の先輩に借りる: 出版社側は売上を立てるために毎年バージョンアップをして、教授も最新版を薦めることが多いが、実際には古い版でもあまり困らない。したがって、書き込みをしなければ、この戦略が有効
(4) 逆オークションサイトを利用: 必修授業であるため、2-3ヶ月前からどの教科書を利用するかがわかる。したがって、booksprice.comのような、「指値で金額を指定し、その金額以下の商品がネット上に出品された時にメールを受け取る」サービスを利用して、調べた日の最安値よりちょっと安い値段を入力し、気長に待つ
(5) 図書館で借りる: どういうわけか、必修授業の教科書でも大抵2-3冊は大学の図書館に置いてある。しかも他の本と同じく最長4ヶ月くらい借りれるので、書き込まなければこれで乗り切れる

というわけで本来年間12冊程度必要であったところ、実際に買ったのは3冊。しかも上記(4)のおかげで、合計$200以内に抑えることできました。タイから教科書が届いた時にはびっくりしましたが。

ところが、2年生になると全てが選択授業になるため、上の戦略はあまり有効ではありません。
(1)→ 大抵は取りたくて取った授業なので、教科書を買って最大の成果を上げたい場合がほとんど。どうしてもケチりたければ、教科書不要な授業(まだ教科書になっていない程新しいor特殊な分野であることが多い)ばかり選択することもできるが、、、
(2)→ 週1回、その授業でしか会わない人から、毎回教科書を借りるのはハードルが高い
(3)→ Dual DegreeやPh.Dで3年目に残る先輩(全体の5%程度)が、もし自分と同じ授業を取っていて仲が良いなら貸していただけるチャンスだが、可能性は極めて低い
(4)→ 授業選択がギリギリまで行われるため、最終確定するまで買いたくない。一方で、確定した翌週にはバリバリ利用開始するため、こういう悠長な戦略は取れない
(5)→ これは有効。ただ、他人も同じことを考えているため、運頼み

そこで、今回はまだWait Listにある中国語以外の取る授業全部に対して、いくつか比較検討しながら教科書を安く揃えることに挑戦しました。購入する本は6冊。うち3つは$200近くするハードカバー、残り3つは$20未満のペーパーバックになります。そして、価格比較は下記3分類5店舗の、新品と中古(注1)を見てみました

(a) 大学生協
(b) Eコマースサイト: 今回はAmazon.comとBarnes&Nobleの2社を利用
(c) 価格比較サイト(日本でのカカクコムのようなもの): 多数あるが、今回はAllBookstores.comとbooksprice.comの2社を利用

(a)のメリットは、その場ですぐ確実に手に入る、手に取って見れる、また綺麗な状態であればその授業を結局選択しなくても、確実に返本できる。デメリットは、価格が高いことと、売り切れの場合が結構あること。
(b)のメリットは、それなりの価格でそれなりのブランド(安心感)を持って配送してくれること、購入手続きが楽、やや面倒だが返本も可能。デメリットは、米国の郵送システムの悪さから、ちゃんと家に届くかやや不安なこと。
(c)のメリットは、とにかく激安。デメリットは、本当に着くかどうかとても不安なことと、毎回住所などの情報を入力する必要があること、商品の状態が不明で返本も受け付けられないケースが多い。
ほかにも、Craigslistなども使えそうですが、今回は時間短縮とガソリン代節約のため取らず。


で、購入した結果は、下記エクセル表に(クリックすると拡大して見れます)。
教科書を安く買うには - 只今実験中_c0174160_7553390.jpg
1-2冊はAmazonかBarnes&Nobleになるかと思ったのですが、くしくも全て価格比較サイトになってしまいました。その他気付いた点として、
- 情報検索と入力(と上記表の作成)全て込みで、実際の作業時間は1時間半程度。これで、定価に比べて$420(71%off)浮かすことができたのは、割の良いバイトをした気分。
- 中古が安いとは限らず、新品の方が安いこともある。在庫処分などの関係か
- eBayは改めてすばらしい! 価格比較の結果、6冊中2冊で最安値が発掘されたほか、購入もお金の支払い(Paypal)も、ほぼ2-3クリックで実現。
- 最安値を表示しておいて、後からカリフォルニア州税を徴収してきたウェブサイトあり。他にも色々な騙しの手口がありそう。
- ある1つの本で、大学生協が定価より全然高く売っていた。単なる値札のつけ間違えと思われるが、今度から生協は信用しないでちゃんと定価を確認するようにしよう。
- Betterworldbooks.comというおもしろい本屋さんを発見。ここの記事などにも書かれているが、カーボンオフセット配送というのを選択すると、5セント寄付する上に6-17日かかるが、配送料が無料になるとのこと。そして、購入を完了すると、いかにも途上国の貧困層といった人数十名が"Thankyou"といってバンザイをしている写真が出てきて、思わず吹き出してしまった。

一応上記全ての取引から24時間以内に「商品を発送しました」とのメールを受け取っており、あとは実際いつ何が届くか、楽しみに待ちたいと思います。他にも良い本屋さんのサービスなどありましたら、コメントお待ちしています。


(注1) このほかにも、レンタルや、オンラインPDF販売(必要な章のみ購入可能)など、様々な販売形態がある
by golden_bear | 2009-08-28 23:05 | 学業
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