A Golden Bearの足跡


UC Berkeley Haas School (MBA) における、2年間の学生生活の記録です。
by golden_bear
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週末旅行(1) ビクトリア滝とジンバブエ国境 -IBD体験記(11)

IBDの醍醐味は、単純に発展途上国でのコンサルティング・プロジェクトのみではなく、普段はなかなかできないような観光にもあります。現地期間は丸3週間と決められているのですが、その前後に多少足を伸ばして他国に寄ったりすることは、本人の自由。大半がアフリカや南米のプロジェクトである中、早めに出発して経由地のヨーロッパや中米の国々などで2-3日間観光したりする方が多いようです。

一方、このプロジェクト中の週末の過ごし方は、一応クライアントから旅費滞在費をいただいて最終成果物を出さなければならない以上、忙しく過ごすことが多いようです。チームによりけりなのですが、何カ国にもまたがるプロジェクトの人は週末を移動日に宛てたり、はたまた土日とも朝から晩まで仕事をしなければならないケースも少なくないようでした。

私のいたチームの場合は、全員がアジア出身の私費貧乏学生ということもあり、プロジェクト前後に余計な追加滞在を入れることは一切ありませんでした。出発前はテストやら何やらで忙しかったこともありましたが、それよりプロジェクト終了後全員すぐに世界中でインターンが始まることと、母国で受講している米国人と違ってMBAそのものが2年間の高額な旅行のようなものでしたので、さらに高いお金を払って追加の旅行をしたいと言う人がチームから出てこなかった要因が大きかったのだと思います。

その一方で、滞在中の週末は思う存分旅行につぎ込みました。何しろ、現地クライアントのサポートをあまり受けれず「勝手にやってくれ」という形になったため、宿も移動も含めて全てのロジは我々が限られた予算内で自由に設定して良かったのです。そこで、第1週の週末はビクトリアの滝のあるリビングストーンへ、第2週の週末は、Misojiのロッジすぐそばのサファリ(野生動物が一杯いる国立公園)に行くことになりました。本日は、リビングストーンについて、写真を貼っていきます。

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まずは、金曜日の夜に、首都ルサカからビクトリアの滝のあるリビングストーンへバスで移動します。飛行機で1時間で行っても良かったのですが、片道$300もするので却下。一方一日2本出ているバスだと、80,000KWa(約$16)だけど、8時間かかります。ちなみに、飛行機ではUS$表記しかなく、現地人はこんな大金払えないのだと思います。

さらに、バスによってはエアコンが無く、窓を開けると砂埃が舞うものもある。というわけで、もはや全く仕事をする気が無いパキスタン人は、一足早く昼12時出発のエアコン付バスで快適に夜8時に到着。残った我々3人は6時ごろまで仕事をし、7時出発のエアコン無し&ぎゅうぎゅう詰めのバスに乗ることに。
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最初の6時間は日本の建設会社がODAで作った素晴らしく舗装された道だったのですが、それでも狭くて手足の身動きがとれず、右隣の中国人の上では大音量のスピーカーで延々と音楽がかかり、私の髪は後ろの子供に何回も引っ張られる。
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最後の2時間は全く舗装されなていないガタガタ道で、左隣のインド人の上にはバッグが落っこちてくる。午前3時に現地に着いた時にはもうヘトヘトで、特にこのバス旅は女性には全くお勧めできないものでした。

バスから降りた瞬間にタクシー運転手の大群が鬼のように群がって来ましたが、現地メンバーが元々手配してくれていたタクシーにすばやく乗り込み、宿へ向かいます。ちなみに現地メンバーとは、元々マダガスカルでプロジェクトを行うはずだったチームが、当地の政情不安により行けなくなってしまったので、このリビングストーンで別のプロジェクトをやっていたのです。4人1組の部屋の中は、こんな感じで蚊帳が既に用意されていました。
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朝9時過ぎに起きてホテルの外観。
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小さなサルが一杯歩いていて、
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大河ザンベジ川のほとりで朝食をとります。
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このレストランからは船着場が見え、
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遠くにはパラグライダーで飛ぶ人(写真には写らなかった)や、ビクトリアの滝の水しぶきが見える、素晴らしい環境です。
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次に、朝10時に昨日のタクシーの運転手を丸1日雇って、ビクトリア観光。ちなみに、4人で1日ガイドつきタクシーを雇って$70程度でした。滝の入り口で、入園料$10程度を払って中に入ります。
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とすぐに見えてくるのが、この滝の風景。入り口から圧倒されます。
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1-2分歩くと、ポンチョと長靴をレンタルしているところに着きます。
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着替えて記念撮影をしたり、
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近くの虹の写真を撮っているうちは余裕だったのですが、
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滝が近づくにつれてすぐに強烈な水しぶきの中に入ることになり、カメラを使えないのはもちろん、泣きたくなるくらい大量の水を浴びる羽目に。滝と並行してかかる橋を渡って、
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離れ小島のようなところに着くと、こんな感じになります。
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もはやうまく写真にも撮れないのですが、この離れ小島から見る滝の雄大さには感動でした。
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離れ小島の最先端から、帰還ルートとして滝の見えない側へ足をすすめると、ジンバブエとザンビアの国境にまたがる橋が見えてきます。
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先ほどの大量の水を浴びる橋を逆戻りして、ポンチョを返却して、今度は滝の上流側へ歩いていきます。すると、このビクトリアの滝を発見した英国の探検家、リビングストーン氏の銅像がありました。
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滝の真横から、滝つぼを覗くところはあまり見えないのですが、その代わり綺麗な虹が幾つも何重にもかかっています。
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このビクトリアの滝の豊富な水量を提供する、ザンベジ川の広さに感動し、
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しばし時を忘れて佇みます。
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入り口に戻って、これで観光は終わりか、と思ったら、ガイドの人に「20-30分ほど歩いたら、滝つぼまで降りれるけど、どうする?」と言われたので、行ってみることに。最初から急斜面の山道を降りていくと、
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周りの樹木が広葉樹や針葉樹から、ジャングルのようにシダや熱帯雨林のように代わっていき、自然の面白さ、雄大さに驚きます。
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途中からは、インディー・ジョーンズのように、川の中を進んでいくことになり、足とズボンはびしょ濡れになります。
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こうして辿り着いた滝つぼから見た、ジンバブエ国境の橋です。
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この橋のど真ん中から、5分に1人くらい、バンジージャンプで人が降りてきます。私はジンバブエ製のロープってやばいんじゃないか、と思い怖くて挑戦できなかったのですが、パキスタン人と別チームの韓国人は楽しんでいたようです。
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ちなみに、滝の方面はこんな感じで一面水しぶきで、コンデジではうまく撮れませんでした。つくづく一眼レフを持ってくれば良かったと反省します。また、この急流は季節が良ければラフティングでくだることもできるそうです。我々が訪問したときは水量が多すぎてラフティングの船が出ていませんでしたが、実際経験した人によると、「人生最高の観光経験」なのだそうです。
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滝つぼで唯一出会ったアメリカ人の若者が、なんとUCバークレーの出身。思わず"Go Bears"と叫んで喜び合います。その彼もつれて、帰りもまたジャングルの中を通っていきます。
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こうしてようやく全ての滝観光が終わって、外に出ると、遠くにシマウマや鹿など野生草食動物が見えます。
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そこに近づいていくと、土産物屋の一群が。その前で木琴のような楽器を演奏しているお爺さんがいたので、眺めて写真を撮ります。
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すると、演奏終了後にすごい剣幕で近寄ってきて、「お前は聴いたうえに写真まで撮ったのだから、金をよこせ」と脅されます。仕方なく$1を払うことになりました。

このおじいさんの裏側にあるショッピング・モール(?)に入ると、商魂たくましいザンビア人が、あの手この手でお土産を売りつけようとします。「あなた日本人ね。ナカスカという男を私はよく知っているよ。ところで、私の弟は日本の大ファンで、何か日本の記念になるものもってたらくれないか?」(JALの機内で貰ったビニール袋をあげる)「おお、これはいい記念ね。弟は大変喜ぶよ。代わりに、弟が作ったこの置物達を、格安にしてあげるよ。通常1個$40のところを$20でどう?」、、、という感じで、相手から物を貰ってそのお返しに割引して物を売りつける、という新たな交渉術を試されたのでした。これに感心したのと、ナカスカなんて珍しい日本名を知っていたことから、この店から買ってやろうと思い、ギリギリまで色々な条件をつけていきます。すると、他にも4つくらいの商品がついて合計$15となったので、最初の置物は元々$40だったのが$4くらいにまで値下がりしたことになります。

その、おまけでつけてくれたお土産の1つに、ジンバブエ・ドル札がありました。この国境をまたいですぐのところにあるジンバブエは、元々アフリカの中でも最も発展した優良国だったのですが、今のムカベ大統領になり、隣国南アフリカのように黒人の権利を主張し始めて白人を迫害し始めてから、国の統治がおかしくなっていったそうで、丁度私が訪問した2009年5月は、ハイパーインフレの真っ只中でした。頂いたお金は、下記のように$100,000,000,000,000、$50,000,000,000,000、$10,000,000,000,000、$50,000,000,000の4種。
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一気に大富豪になった気分を味わえましたが、お金の価値としては全く無いらしく、観光土産の定番になっていました。もちろん店頭では、最初はこれを1枚$20位で店頭で売っているのですが、最終的には無料(他の土産のおまけ)まで値段が下がりました。

こういう経験をすると、「いったいジンバブエでは何が起こっているのだろうか」と気になるのが人の常。そこで、タクシーの運転手に頼んで、ジンバブエ国境まで行くことに。先ほどの写真の橋の両端に、入国管理局があり、そこで手続きをすると、橋を渡った反対側の入国管理局までは、ビザ無しで歩いていくことができます。
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この橋の中央からバンジージャンプの発射台があるのですが、そこからの眺めも、また壮大でした。
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が、ここではあまりゆとりを持って景色を眺めることはできず。先ほど土産を買って袋を持って歩いているものだから、20人くらいに囲まれて、「貧しいジンバブエ人を救うために買ってくれ」「ジンバブエで俺の家族が死にそうなんだ。買ってくれ」、、、と声をかけ続けられます。しかし、ジンバブエ人とザンビア人は多少感じが違うので、ジンバブエと言いつつ売っているのは全てザンビア人に見えたため、無視して買わないようにしました。実際、橋を渡りきってジンバブエ側まで歩くと、ジンバブエ領内で商売ができないのか、彼らはついてこれないのでした。
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ジンバブエ側につくと、今度は本当にザンビア側で物資を購入しジンバブエに戻っていく貧しそうな人々の姿が多数目に付きます。なんとも複雑な気分になりました。
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1日の観光を終え、ホテルに戻ると、別チームのHaasの友人達と合流し、久しぶりの再開を船の上で祝います。
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このクルーズは大体1時間半。途中ワニが見えたり、
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夕日が落ちる中を、
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このまさに「ミス・ザンビア酒場女」という感じの陽気なガイドさんが盛り上げて説明していく、至福の一時でした。
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ちなみに、この船の上でも、今度はインターンシップをしに来ている、というUC Berkeleyの学部生女子2人と出会いました。言われてみると、この船に乗っているような白人は、全員バークレーという土地・大学を知っていて、世界中で活躍するUC Berkeleyブランドの強さに、またまた驚いたのでした。

こんな素晴らしい経験と再開、美味しい料理を堪能し、ホテルについた後も延々とバーで2次会、そして外のクラブに行き3次会と飲み続けることに。。。


翌日の日曜日は超二日酔いで、とりあえず近所の爬虫類園を観光。残念ながらカメラのバッテリーが切れて写真は無いのですが、巨大なワニが放し飼いにされていて、猛毒コブラの数々、さらに蛇を首に巻いたりする。これが日本やアメリカならあまり怖がらずに見学できるのですが、何しろ場所がザンビアなので、「安全」=大丈夫なのかどうかわからず、おっかなびっくりの見学でした。ちなみに、プロジェクト初日に最初にインタビューをしにいった農業訓練場で道端にいた蛇、何も考えずに近寄って観察して写真を撮ったりしたのですが、その写真をガイドに見せたところ、実は猛毒を持っていてかまれると24時間以内に死亡する危険な蛇だったのだそうです。

そんなこんなで、午後2時のバス発車時刻に集合し、また8時間かけて首都ルサカに戻りました。今度は真昼で暑くて死にそうで、改めて特に女性は飛行機で来たほうが良いなと思いました。ちなみに、ビクトリアの滝を見に行くだけなら、南アのヨハネスブルクやケニアのナイロビなど、外国の空港から直行便で行くこともできるため、空港自体は首都ルサカのものより便数が多いのだそうです。

このように一生のうちに滅多に行くことのできないビクトリアの滝を、同級生12人と堪能できるとは、本当にMBAのハイライト。これだけでもMBAに来て良かったと思える、まさに感無量の瞬間でした。そして、この久しぶりに丸2-3日間ずっとハイテンションな気分を、翌週末のサファリ観光でもまた一味違う形で味わうことになるとは、この時にはまだ想像がつかないことなのでした(次回へ続く)。
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by golden_bear | 2010-09-05 00:19 | IBD(ザンビアプロジェクト)


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