A Golden Bearの足跡


UC Berkeley Haas School (MBA) における、2年間の学生生活の記録です。
by golden_bear
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
ブログパーツ

<   2009年 09月 ( 10 )   > この月の画像一覧

Silicon Valley-China Wireless Conference 2009の様子

c0174160_12524939.jpg


Google本社とMicrosoftシリコンバレー支社からそれぞれ徒歩5分で行ける立地に建てられた、Computer History Museumにおいて、表題のSilicon Valley-China Wireless Conferenceが9月25(金)-26(土)の丸2日間開かれていました。私は土曜日に行われた下記4つの講演に参加してきました。

(1) 9:30-10:30am KEYNOTE: esurfing: SURFING IN 3G ERA,
(2) 10:40-12:10pm China 3G and Beyond: Embracing the opportunities after years of waiting
(3) 12:10-01:10pm KEYNOTE: Global View of Mobile Broadband, Yesterday, Today, Tomorrow:
(4) 01:10-03:00pm Smart Grid - The Next Frontier of Mobile/Wireless Ecosystem

わざわざ土曜日にこのような講演会に参加した動機は、下記。
- 自分の将来への興味: 自分のバックグラウンドや、今自然にやっていることを踏まえると、シリコンバレーと中国は自分の将来を考える上で避けられない2大テーマ。この2点間でどのような議論がされているのかへの強い興味(どれだけ中国語が聞き取れるか含め)
- 過去に学んだことのアップデート: 2004年に仕事で中国及び世界の携帯市場を徹底的に調査した経験、2006年-7年に中国で電子機器や半導体の工場や市場を診断する仕事を経験したことがあり、それぞれ2009年の夏にどうなっているのか、最新知識を仕入れてみたい
- Smart Gridのパネルディスカッション: 現在引き続きパートタイムインターンでエネルギー業界に関わっていることから、同テーマで中国と米国がまたがって、これだけのメンバーが何を考えているのか、とても興味があった。
- Computer History Museumの見学: 過去何回か前を通ったので中を見ようとしたが、開館時間が平日12-4pm、土曜11-5pmと、非常に不親切な時間帯で、中を見たことが無かった。

それぞれ4回の会議の様子と学びを下記に。会議全体としては、恐らく200人くらい出席し、6割くらいが中国人、後は国籍様々なシリコンバレー人。日本人の方は私の他に2人ほど見かけた気がします。ちなみに、私が英語(と中国語(?))で聞いたメモから書いており、間違いが含まれている可能性がありますので、その場合はご了承下さい。コメントも歓迎です。
(1) 9:30-10:30am KEYNOTE: E-surfing: Surfing in 3G era,
YiJun (Donald) Tan - President, China Telecom Americas
c0174160_12531981.jpg

China Telecom AmericasのPresident、YiJun (Donald) Tan氏のプレゼンテーション。China Telecom(中国電信)は日本で言うNTTのような最大の固定電話網会社。私が調べていた2004年当時は、PHSを1億台単位で売っている会社で携帯では出遅れていたイメージでしたが、今年からCDMA2000(日本ではAUの陣営が使用する規格)で3Gの営業を始めたところだそうです。

内容は、いかにもNTT、BT、AT&Tといった各国の固定電話会社が抱える課題をそのまま現したような、「うちは総花的に何でもやってるけど、今は全部そんなに強くない。でも、総合力で勝負するぞー」というイメージでした。ただし、先進国と違うことは、下記2点
- やや時代遅れ: あまり具体的には書けないですが、日本では数年前にとっくに議論しつくされていたような話やサービス(たとえば、"3G"を使うと"2G"に比べてインターネットが快適に見れるようになる(!))を、目玉のように話す。これで売れるんだったら楽だなー、と感じるとともに、中国は何となく規制が大変で身動きが遅くなってるかな、と言う印象でした。
- そんな時代遅れの技術・サービスがこんなに成長するの?: 大げさに言う癖のある国民性で、全部は信じないにしても、まだそれしか利用されていないの?、そんなに成長するの?というような数字が次から次へと出てきます。すでに3Gが飽和しきっている日本から考えると、誠に羨ましい話です。

そして、日本メーカーの話は何も出てこない、、、こんなに数年前の技術が大きく成長する(とあくまでChina Telecomが言っているだけですが)この市場において、スピーチの中で日本企業の話が一言も触れられなかったのは、悲しいばかりです。ガラパゴスと言われる前に、何とかならなかったものなのか、今からでも何とかならないかなあ。


(2) 10:40-12:10pm China 3G and Beyond: Embracing the opportunities after years of waiting
Moderator: Kye Cheung- Partner, Quoris
Panelists:
○ Frank Fan: VP of North America Telecomm Business Unit, VanceInfo
○ Yong Chen: GM of wireless, tianya.cn
○ Dawei Zhang: Dirctor of wireless network, China Mobile Research Institute US
○ Lixin Chene: Founder & Principal Consultant, ALA Group
○ Zhijun Ren: CEO of BOCO Inter Telecom
○ Steven Chun, Independent Consultant, US and China, Semiconductor, Philipps, Free Scale, Management Expert opportunities
c0174160_12534277.jpg

China Mobile(中国移動通信)のシリコンバレー研究所ディレクターはじめ、中国での3G/Wireless時代の生態系プレーヤー(コンテンツプロバイダ、半導体メーカー、技術/市場コンサル、技術人材派遣)が、それぞれ社長ないしは常務取締役級の人々を送り込んでの、パネルディスカッション。1人だけ中国語で話して通訳してもらっていましたが、他は皆つたなかろうが英語で堂々と議論しているところから、自分も英語頑張らなきゃなあ、と思ったのが第一印象。

China Mobileの今後の技術やビジネスの見通しが発表された後、幾つかの発表が続き、あるコンサル会社調べで、「2009年末の3Gユーザー数(百万人)は、TDS-CDMA 10、WCDMA 8、CDMA2000 10の合計28百万人」という数字が出る。その後はモデレーターの「御社にとって3Gの意味は」、「どうやって市場をつかむか」、「その次の技術は」、という質問に各社答えていました。

議論で印象に残ったものは、下記のようなものです。
- 3Gの導入は、カバレッジもないし、高コストでリスクが高い、と思っている人が多い。一方で、3Gはすでにデファクトの規格であり、さっさとビジネスとして導入して、次の技術開発を進めるべき、と言う意見も有り
- 顧客は混乱するはず、との見方。メイン顧客は大学生であり、価格が高いことから、2G(GSM)でいいや、と思われるのに加えて、彼らはTDSだろうがWCDMAだろうがCDMA2000だろうが気にしない。が、カバレッジが異なるのは相当面倒と考える。
- 新規開発の質問に関しては、China Mobileのみ回答し、TDLT技術(?詳細よくわかりません)という国策の技術と、NGMN (Next generation of Mobile Network)に力をいれて、wirelessとmobileの融合ネットワーク、グローバル化、Amazon.comデータをユーザーにどれだけ使いやすくするか、など顧客満足を追求する、とのこと。

うーむ。日本や米国では3Gは当たり前だけど、中国ではまだこれからで、国土が広いのと規制が厳しいことと貧しい人が多いから事業化も大変、というのが意味合いでしょうか。また、こんなところでAmazon.comの名前が出てきていることにも、その強さに驚きました。

(3) 12:10-01:10pm KEYNOTE: Global View of Mobile Broadband, Yesterday, Today, Tomorrow:
Jan Uddenfeldt- Senior Vice President, Senior Technology Advisor, Ericsson Group
c0174160_12535219.jpg

エリクソンの上級副社長、Jan Uddenfeldt博士の講演でした。市場がどのように成長し、エリクソンの技術がどこでどのような方向性を目指しているか、という、会社の宣伝が主なプレゼンの内容でしたが、そもそもエリクソンという会社についてあまり知らなかったので、1時間の講演でとてもよく勉強になりました。ちなみに、中国については一言だけ、「最近ようやく規制を超え(恐らくChina UnicomがWCDMAを提供すること)、今後最重要な市場と見ている」という話を述べていました。

興味深かったのは、Sony Ericssonの話は「あれは端末を作ってもらっているだけだ」と、ほとんど何も触れずにスルーし、代わりに半年前に作られた「ST-Ericsson」(STマイクロとEricssonのジョイントベンチャー)の話を、「世界中の主要ノートパソコン、主要携帯電話のチップセットを、ほぼ全て抑えている」という形で大々的に強調していたことです。他には、
- シリコンバレーには研究者を1,200人体制で敷いている。ここは、携帯技術が強い北欧と、IT技術の強いシリコンバレーが今後ますます融合していくと見る中で、非常に重要な拠点としている
- 2014年には、GSM及びGSMの延長であるW-CDMAが世界シェアの9割を占める、と見ており、Wimaxのシェアは1%程度だろう
- 今後エリクソンは、現在分散化されていて全く非効率な、携帯電話のバックボーンと、インターネットインフラのバックボーンを、できるだけ共通化して効率をよくする部分での、機器・システム開発に力を入れていく。

私個人の感想は、下記2点:
- ここでも日本の話は全然注目されていない: 彼自身日本にも仕事で駐在したことがあるそうなのに、日本の話題は上で書いたSonyのものと、ST-EricssonがTOSHIBAのノートPCにチップを売っている、という2点だけ。
- Wimaxはチャンス?: 疑問に思ったので、「Wimaxが2014年に1%しかないと見ているのはなぜか。その前のページで貴方は『2年半で携帯データ通信の量が18倍に膨れている』と言っているし、日本で商用サービスが立ち上がっていることから、5年後にそんなに低いことはないんじゃないか」と質問してみました。彼の答えは、「世界中の主要携帯キャリアがどこもコミットしていないから、というのが1つの答えだ」とのこと。そりゃ、携帯キャリアは3Gに死ぬほど投資していて、その回収をしたいから、Wimaxがいい、とは言いにくいだろうけど、もし本当にそれだけが理由だったら、Wimax陣営は技術とコストに問題が無い限り、顧客を握って既存キャリアを本当に倒してしまえるのではないか、とちょっと思ったりしています。(勿論、既存キャリアもQualcommや政府などと共同で、技術的にも政治的にも対抗措置をとるでしょうが。)

(4) 01:10-03:00pm Smart Grid - The Next Frontier of Mobile/Wireless Ecosystem
Co-Hoas: US-China Green Energy Council
Moderator: Andrew Clark, Director of Corporate Strategy, Venture Capital group, IBM
Panelists:
○ John K. Hane - Counsel, Communications, Pillsbury Winthrop Shaw Pittman LLP
○ Erfan Ibrahim - Technical Executive, Electric Power Research Institute (EPRI)
○ William Kao - Co-founder and managing partner, LEED international LLC
○ Geng Lin- CTO, IBM Alliance, Cisco
○ Raj Vaswani - Silver Spring Networks, CTO.
c0174160_1254263.jpg


IBMとCiscoとユーティリティー系コンサルタントと大学教授ベンチャー企業社長と弁護士(!)の5名による、「スマートグリッドとワイヤレス機器の将来」に関するパネルディスカッション。「スマートグリッドとは何か」と言う、まだ定義すら曖昧なものを、いろんな人が語るのが面白いと思いました。ちなみに、ワイヤレスどうこうという話題にはあまりならず、ましてや中国という単語すら一回も出てこない、純粋なスマートグリッドの議論でした。

ちなみに、スマートグリッドとは何か、を、会議の中で出てきた話で書いてみると、「Nikora Tesla(コイルを発明した人)が1883年にすでに提唱した概念で、”Modernized utility network: distributed, smart, two way flow, based in renewable energy”。今ようやく実現しようとしている。短期的(1-5年)には、スマートメーターなどの機器がユーティリティーインターフェースで、ユーティリティー使用状況の双方向通信を可能にし、中期的(5-10年)には顧客が総合エネルギー管理システムを個人の手に持つことができ、長期的(10年-)には、再生可能エネルギーを全ての人がコントロールできるようになる、というロードマップだろう」ということだそうです。主なメリットは、エネルギーの無駄がなくなる(必要な時に必要なところから必要なだけ放電し取り出し、余った分は充電しておく)。主な課題は、高コストとセキュリティー(個人情報漏洩)、といったところでしょうか。

一番印象に残ったのが、最後にある中国人が、「結局、スマートグリッドって、消費者にどんなメリットがあるの?」と質問したことに対して、あまり的を得た回答が5人から得られなかったこと。シスコの人が、「電力は顧客の2/3が法人だから、法人需要にセキュリティーやメンテナンスなど様々な意味があるし、消費者にもきめ細かいプライシングで需要と供給をマッチしてコストを下げる選択権が与えられる」と答えていたのが一番まともだった気がしますが、正直「これだ」というブレークスルーのアイデアはまだ出ていない分野なのだな、という印象を受けました。

次に印象に残ったのは、ユーティリティー系コンサルタントが冒頭挨拶で、「この中にハイテク企業を5社以上知っている人は何人いるか?(ほぼ全員手を上げる)、では、この中にユーティリティー企業を5社以上使ったことがある人は何人いるか(ほぼゼロ)。このように、ユーティリティー企業は寡占企業かつ平均退職年齢が48歳ということで、シリコンバレーのTech業界とは人も組織も文化も全然異なる。スマートグリッドはこの異文化にシリコンバレー側が戦いを挑んでいる、という構図なので、生半可には行かないことを認識して欲しい」とだけ告げて、後は延々とエネルギー業界のもっと大きな問題:エネルギー需要に対して供給が間に合いそうもない、と言う話を延々としていたことです。

この分野、この会議だけ聞く限り課題は山積みに見えますが、だからこそどんなブレークスルーが出てくるのか、楽しみであります。

最後に、今まで見れなかったComputer History Museumの中身を、少しだけ写真で載せて見ます(撮影禁止とは書いていませんでしたが、もし怒られたら消します)。コンピューター好きがしばし郷愁にふけるには、最高の場所かもしれません。
c0174160_12542090.jpg
c0174160_12543070.jpg
c0174160_1254423.jpg
c0174160_12545277.jpg

[PR]
by golden_bear | 2009-09-26 22:10 | 学校以外のイベント

JGRB 新入生歓迎パーティーからの学び

本日2つ目の節目は、JGRBのキックオフパーティーが開催されたことです。今は大学のシステム移行に伴いホームページ更新が滞っていますが、バークレー地区の日本人大学院生・研究者が気軽に集まれる場を作る、という目的で今年5月に立ち上げてみたこのJGRB。長い夏休みとそれに伴う人の入れ替えを経て、昨日年度始めのウェルカムパーティーをBerkeley Thai Houseにて、無事に実施できました。

今回の立ち上げに際して、自分の気付き、学びを下記に2つ並べてみます。

- 社会人参加者の方が増えた: 昨年9月時点にこの会の一番最初のさきがけとなった飲み会では、20名ほどの参加者全員がUC Berkeleyに所属する大学院生の方々でしたが、本日の出席者66名の顔ぶれを見ると、大学院生がむしろ少数派になり、すでにPh.Dを持たれている方、あるいは社会人として研究をされている方が多数派になっていた印象です。特に、今までほとんどいらっしゃらなかったシリコンバレーの企業にお勤めされている研究者・技術者の方々が大幅に増え、本当に年齢層が幅広くなり、より様々な話が聞かれました。このように、自分でこうしよう、と思って立ち上げた時とは、全然違う形で会が進化しているのは、とても面白いです。

- 創設者兼リーダーの責任: 
 ○ 会員数が100名を超え、様々な立場や年齢層の方がいらっしゃる中で、どのような会にしていくべきか
 ○ 会員の方々はもちろん、地元や日本にある様々な団体やスポンサー企業の方々などのステークホルダーからも頂く、様々な要望に、リソースがない中でどう対応すべきか
 ○ 多忙な中、現在幹事になって手伝っていただいている6名の方々と意見が食い違った時に、どのように判断していくか、、、

8月下旬から1ヶ月かけてこのパーティーの準備をしていく中で、併せて1年間の活動計画、役割分担やコミュニケーション方法など、もう一度精緻なものに作り直していくことに迫られました。その過程で、最も感じたのは、よく「リーダー(社長、CEOなど)は孤独である」と言われていることの意味です。

もちろん、前職がコンサルタントだったことから、このような議論をまとめて判断をしていくことに、それなりに経験と慣れはありました。ただし、前職の時には自分が最高責任者の場合でも常に上司やクライアントが存在し、私が「こうだ」と提案したものに対しては、必ず何かが跳ね返ってきました。一方、今回は私が創設者兼会長であり、前例も無いことから、本当に「上に誰もいない」。よく気をつけずに何か一言言ってしまったら、結構重い言葉になってしまう。そして、このJGRBには「利益」や「目の前の敵」といった強力な共通目標がないため、最大の判断軸が「私の意向」にならざるを得ないケースが結構ある(ように見えてしまう)。すなわち、本当は他の軸を入れなければならない場合でも、短時間の議論の中では当事者の自分ではその軸に気付かず、結局私の主観で判断してしまい、後で正しかったのかどうか考えてしまう。こういう経験から、自分の過去の人生においてリーダーシップを取った、と言える事はいくつもあるにもかかわらず、それでも「上に誰もいない状況でのリーダーシップは初めてであり、それは孤独である」、ということを、本当に勉強しています。

もちろん、幹事メンバーの皆さんが常に互いに言いたいことを言い合っていますので、実際には究極の決断に迫られた瞬間以外は、物理的にも精神的にも孤独になることはないです。ただ、この会の幹事のようにいつもチームで何か相談できる、という状況の方が実生活では少ない気がするので、社会復帰前に貴重な経験をさせて頂いていると思います。多少余談になりますが、「コンサルタントと実業家は全く違う職業。起業するならコンサルタントにならない方が良い」、「どんなにコンサルティング・ビジネスがコモディティ化してコンピューターに置き換わったとしても、社長に対するプライマリー・カウンセラーという部分の需要はなくならない」、と良く言われる話に、ものすごく共感できます。


多忙な中お集まりいただいた参加者の皆様、及び、何よりパーティーの準備や運営を滞りなく進めていただいた幹事の方々には、本当ありがとうとこの場をお借りしてお礼申し上げます。これからも、長年継続する体制を整えてうまく引き継いで行きたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いします。
[PR]
by golden_bear | 2009-09-25 23:59 | 学校以外のイベント

IBD成果報告会 - IBD体験記(7)

本日は節目となるイベントが2つありました。1つ目は、IBDの成果報告会。全20チームが1チームプレゼン15分質疑5分の計20分ずつ、朝8時から夕方5時すぎまでひっきりなしにプレゼンをし続けていました。下記に、一部ですが国別のプレゼンの様子を掲載します

アルゼンチン
c0174160_3303628.jpg

サウジアラビア
c0174160_3304847.jpg

エルサルバドル
c0174160_3305925.jpg

フィンランド
c0174160_331961.jpg

ガボン
c0174160_3312045.jpg


c0174160_3313178.jpg

ラオス
c0174160_3314237.jpg

チリ
c0174160_332166.jpg

南アフリカ
c0174160_3322765.jpg

ガーナ
c0174160_3324286.jpg

リベリア
c0174160_3325391.jpg

イースター島
c0174160_333483.jpg

全員スーツを着てプレゼンをしている理由は、今年実際に提案したクライアントや、将来のクライアント候補になりうる企業やNGO,NPOの方々に来場していただいたためです。

私のいるザンビア・コットン(&スネアウェア)チームは、特に何も表彰などは頂かなかったものの、下記においてとても目立っていました。

(Photo Contest)
各チーム5枚ずつ、旅行中に撮った写真を秘書の方に送り、良い写真が表彰されるコンテスト。我々の写真は上位3位には入らなかったものの、休憩中にスライドショーで15枚程度の写真が紹介されていたうち下記3つが我々の写真だったため、とても目立ってしまった。

ビクトリアの滝
c0174160_3375967.jpg

サファリ
c0174160_3381077.jpg

クライアントと打ち上げパーティー
c0174160_3381959.jpg


(プレゼン)
我々のプレゼンは最後の部であり、その前に他のザンビア2チーム、及び、南アフリカでコットンを扱っていたチームが、国や題材に関する説明をしていた。また、すでに朝からの長丁場でだれていたこともあり、他のチームが説明していないところ、及び、比較した際の違いに焦点を当ててプレゼンすればよかった。にも関わらず、30分近く、最も長いプレゼンになった。

もともと「笑いと涙を両方誘うような」構成に自然となっていた。笑いの部分は他チームがあまり経験しなかった内容(きちんとビザを準備したのに入国審査で捕まってしまう、夜にサファリの真ん中で電話会議、など)、及び他チームがあまり表立って言わなかった、クライアント本社と現地支社の対立の話を「その解決を提案に入れなければプロジェクトに意味がない」という形で表に出して説明するなど、他チームが話せていなかったことを強調した。このように強調して話すことが結構あったため、違いを際立たせようとしてかえって長くなってしまったことがある。

そして、涙の部分は、下記の写真。
c0174160_3383071.jpg

妊娠中の身で毎日朝4時から深夜まで綿花栽培と子供の世話に追われる、というザンビアの農家では良くあるが大変な状況の中で、プロジェクトにも我々のインタビューにも非常に協力的だったマチルダ夫人。「このアクティビティーは大変だけど、とても好きだし意味のあることだからやめないで欲しい」と訴えていた彼女が8月末、出産の際に突然亡くなった(子供は無事)という連絡を受けました。インド人のチームメイトが最後にこのことを取り上げ、「自分にも昨年子供が生まれ、子供を生む、ということは当たり前のことのように思っていた自分にとっては、この事件はとてもショック。当たり前のことにこそ、厳然たる格差が存在していることを深刻に受け止めた」。

そして、「身も何も知らない4人が偶然、突然3週間の共同生活をする。色々大変なこともあっただろうが、一緒に生きて帰ってきたこの仲間こそが一番の学び・財産というのは、参加した全員が同じ気持ちだと思う。ここにいる80名は皆、この同じ経験をした貴重な出会いを大事にし、できるだけお互い良い関係を続けていけるよう努力してほしい」という締めくくりに繋げたことで、会場の空気が大きく変わる。こういうメッセージに対する好き嫌いは個人差があるだろうが、全日程終了後に「彼の締めが一番良かった」と言っている人が多数いた。

自分自身、本日1回の収穫としては、
- 英語のプレゼンで3回笑いが取れたこと。1年前から考えると、大きな進歩
- もともと4分の予定が、調子に乗って8分程度しゃべってしまった失敗。(途中で飛んでしまい同じ部分を2回繰り返したこともある)
- そして何より、9時間プレゼンが続くという長丁場のなかで、80人が全員「私にとって」心に残る言葉を残していたこと。これは、ザンビアで似たような苦労をしたからこそ、彼らのスピーチを聞いて「大変そうだなあ」、「これは凄いなあ」、という感情が私に湧き出たことから、ザンビアは私の感受性を豊かにしたのだと思います。

上記インド人のスピーチ内容にも被りますが、同じ経験をした80人の仲間を大事にしたいと思います。また、本日このような形でまとめが終わり、来週末にチームでの打ち上げを経た後、ザンビアでの体験については、今後このブログでも少しずつアップデートして行きたいと思います。最後に、ここにマチルダ夫人のご冥福をお祈りいたします。
[PR]
by golden_bear | 2009-09-25 23:48 | IBD(ザンビアプロジェクト)

UC Berkeley Walkout - 学生運動の再燃か

c0174160_1562658.jpg

本日、UC Berkeleyの学部の授業は、Walkoutというデモのためストライキ状態になって、ほぼ全て休講だったようです。「ようです」と書いたのは、実はビジネススクールは数年前から予算・会計がUC全体とは別枠になっていることもあり、教授陣がストライキに参加する意義が無いのか、ごく普通に授業をやっていたからです。

私の場合、朝8時からの中国語のクラスがキャンセルになりました。が、宿題が減ったわけではないので、スピーキング課題の録音をしに、学部の建物へ歩いてみると、丁度デモが行われていました。
c0174160_1571970.jpg

c0174160_157294.jpg

ストライキの理由は、「公共教育を潰すな」。以前も少し書きましたが、大学の予算削減で無理やり平日を何日間か休講にしなければならない、宿題を出しても採点する人を雇えない、固定電話の廃止(これはあまり実害はない)。ここまでコストを削っても、なお学費が去年に比べて32%(!)上昇している(注1)、バークレーがこんなことでは州立大学の教育&学生の質はもう保てない、といった論調のようです。実際に私が受けている中国語でも、スピーキングの録音を毎週チェックするはずが隔週にされてしまい、それをまた「毎週にした方が良い」と教授が判断したようで、教授たちがサービス残業で採点せざるを得ないようで、可愛そうです。こういう事情なので、私にも直接教授から「是非この窮状を訴えるためにWalkoutに参加してほしい」というメールが来ていました。
c0174160_1575310.jpg

最初は「どれだけ深刻なデモが行われるのか、機動隊などが出てきて爆竹の投げ合いでも起こるのか」と思っていましたが、実際にはそのような深刻なものではなく、少なくとも私が横を通り抜けて外からみた感じでは、大多数の参加学生は純粋にイベント・お祭りとして楽しんでいるようでした。たとえば、こんな感じで記念撮影を楽しんでいる人もいるかと思えば、
c0174160_1583124.jpg

なかには、こんなおじさんまでいました。
c0174160_158910.jpg


さて、どうにかこの御祭り騒ぎをくぐり抜けて、外国語を教える教室のある建物にたどり着くと、当たり前ですがいつもは人で溢れかえっていていろんな発音が聞こえる騒々しい建物やその周辺ががらんとしてしまっており、休み中かのような雰囲気が漂っていました。
c0174160_158503.jpg
c0174160_159255.jpg

困ったのは、トイレに鍵がかかっていて入れない。何とか隣の建物のトイレが使えることが判り、向かってみるとその隣の建物にも垂れ幕が。
c0174160_1591729.jpg



そもそもバークレーは学生運動の発祥の地であり、このような形で文化の名残が引き継がれているのは、とても面白いです。このデモ自体の成果はまだよくわかりませんが、このリベラルな思想・雰囲気自体は、今後も常に残っていて欲しいと願います。

参考リンク: 
(You Tube動画)


(その他関連記事)
The Daily Californian (日刊の学生新聞です)
Walkout by faculty, unions and others slated for Thursday

(注1) 全学部を指しているか、一番上昇率が高いところだけ取った数字なのかは、細かく見ていないので、わかりません。ビジネススクールの場合、「学費の上昇は10%以内に押さえる」と学長が公約し、実際に一度16%値上がりした後、値下げして9%上昇に収まりました。
[PR]
by golden_bear | 2009-09-24 22:58 | 社会・風土

電気自動車に関する授業の成果レポートが公開されました

先学期取った授業"Technology, Innovation and Leadership"の中で、Better Place社に対するコンサルティングプロジェクトを行ってきたことはこのブログで何度か述べてきました(文末の当ブログ内関連記事参照)。その成果がこのたび、UC BerkeleyのCET(Center for Entreperneurship & Technology)から研究論文の形に姿を変え、公開されましたので紹介いたします。

ここにある下記3つの論文が、我々の授業を元に、論文の形態になりなおしたものです。PDFでダウンロードできますので、興味のある方はご覧下さい。また、将来他の3チーム分のものも追加されるかもしれません。
- Strategies for Electric Vehicle Deployment in the San Francisco Bay Area
- Optimal Charging of Electric Vehicles
- Impact of Widespread Electric Vehicle Adoption on the Electrical Utility Business

私のチームは一番上の"Strategies..."のレポートを授業内で作成しました。正直、合計16単位取得&就職活動やJapan Trekがメインだった1年生春学期において、たかだか2単位授業の枠内でBetter Placeへの最終プレゼンと並行して無理やり書き上げたものですので、昔仕事の専業プロジェクトで書き上げていたようなレポートと比べると、クオリティとしては疑問符が付くものです。しかし、そもそもこのテーマでクオリティの高いものを作ろうとすると費用が莫大に膨れ上がるような気がしますので、我々学生が無償で作ったレポートでも何かのたたき台程度には使える意味で価値があるのだろうと思います。

MBAで行った活動がこのような形で残ることはあまり無いため、嬉しいものです。

(当ブログ内関連記事)
Better Placeへの最終プレゼン - 徒労の後にサプライズ
better place社へ行ってきました - MOTの授業
春学期前半(Spring A) 履修課目決定((6)の項目)
MBA向け公共政策の特別講義最終日: 我々はどう動くか? (最後の1パラグラフ)
Better Place社 Shai Agassi CEOの講演
[PR]
by golden_bear | 2009-09-21 21:38 | 学業

火曜、木曜は実学の日 - 2年目秋学期授業(3)

まだ紹介がすんでいなかった残り3つの授業の概略を記します。

- Financial Information Analysis 火&木 9:30-11:00am 3単位
文字通り、誰でも外部から得る事ができる企業の財務情報を分析し、その企業の戦略や会計の考え方、それらに対する強み・弱み・問題点、適正株価などを調査する授業。Equity Valuation & Analysisという教科書の著者である、Richard G. Sloanが自ら教える授業。「会計と財務の中間部分を学ぶ」と銘打たれたように、個人・法人問わず株を取引する人の視点中心に教えられているが、財務・会計・企業との営業取引や企業買収等に関わる全ての人に役立つことからも人気が高く、この朝9:30-の31人に加え、11:00からも同じ授業が62人に対して行われている。私自身この授業はもともと取る予定は無かったのだが、夏にインターンをした結果、MBAでは財務に関してはこのようにしっかり体系付けられている授業を取るほうが良いな、と判断して履修しました。

授業内容は、今のところ毎回、過去15年以内程度に実際に発行された10-K(日本の有価証券報告書に当たる)を分析しているが、11月くらいからはチームプロジェクトで、現在進行形の企業調査なども行う。現時点の私個人の感覚として、有価証券報告書や10-Kは前職でも結構目を通す機会が多かったにも関わらず、「競合企業や時系列などの他資料と比較せずとも、1回分の10-Kでこれだけ多くの情報が得られるのか」、と改めて驚きます。教授が授業で実際に紐解く分析の視点・切り口は、将来様々な場面でとても役立ちそうなのですが、自分がそのセンスを身につけるには相当訓練が必要だろう、と実感できるいい授業です。


- Corporate Finance 火&木 11:00am-12:30pm 3単位
Raghavendra Rauというバークレーに今年から来たばかりの教授による、企業財務の授業。必修で習ったファイナンスの続編に当たるが、必修時にはどちらかといえば日本の大学の授業のように教授が一方的に話す講義スタイルが中心だったのに比べて、こちらの先生の授業は毎回ケースを用い、教授は学生に質問をしまくる、完全にビジネススクールっぽい対話スタイル。私のようなファイナンス初学者にとっては、このように先に講義があって基礎を勉強した後に、ケースをやりまくって応用する、という組み合わせは本当にありがたい。また、今のところ前職で現場に慣れ親しんだ製造業の財務を扱うケースが多いことからも、財務と実際の現場業務とがこう繋がるのか、という点での学びがとても多いことも嬉しいです。

この先生はとてもひょうきんで教え方も上手く、毎回のケースがよく記憶に残ります。にもかかわらず、教室は半分くらいしか埋まっていない。学期直前に突然開講されたためなのか、金融危機等で財務が人気無いからなのかわかりませんが、来年もしこの先生がHaasに残るなら、人気授業の1つになる気がします。それにしても、インド人教授は今のところ会った人全て、独特の味と親しみがあって面白いです。


- Power and Politics 火&木 4:00-6:00pm 2単位 (Fall Aのみ)
Cameron Anderson教授が教える、Haasで最も人気がある授業の1つ。「力とは何か」の定義に始まり、人が他の人や組織を動かす力にはどういうものがあるか、それらをどう身につけるか、実際に自分はどう行使するかを学ぶ、いかにもアメリカ人が好みそうな授業です。丁度先学期の倫理の授業では、「人はどうやってもいつの間にか過ちを犯してしまうが、どう防ぎながら現実と折り合いをつけるか」といった内容を扱っていた(と少なくとも私は解釈している)。その真逆の発想で、この授業では「倫理観ギリギリの範囲内で、どのように人を動かす力をつけて実行すべきか」を見ている気がします。例えば、ニューヨークの建設。そのリーダーはある官僚さんなのですが、数十万人の住処を公共の場やビルなどに次々と変えていく、という役所職員としてはある意味「倫理違反」を犯しながら、これにより発生した様々な外敵・障害を乗り越え、今のニューヨークを実際に作り上げた。日本に置き換えると、過去10年間「どっちを選んでもクロな二者択一」のような判断ばかりを迫られざるを得ない日本の政治において、「年金未納で何が悪いんだ」と突っぱねるやり方で長期政権を確立し、賛否はともかく郵政民営化を実現した小泉首相と、その後3年間毎年替わり続けた首相との差を分析し、自分の人生にどう生かすか、を学んでいるようなものです。

惜しむらくは、昨年3単位だったこの授業、本年度は2単位に減らして時間も減らしてしまったこと。あまりにも人気があるため、62人授業を1日2回開講することで受講生を倍にし、そのお陰で私も取ることはできたのですが、同じ授業内容を2/3の時間に詰め込もうとしているからか、毎回の授業のペースが速く、少々消化不良気味な気がしています。また、今年は特に就職難からか、「どのように就職活動を有利に進めるか」といった議論も自然と多く出てくるのですが、短時間の中でそのテーマに偏りすぎな気がするのも残念な点の1つです。とはいえ、この手の政治力学の話は自分自身が苦手としてきた分野でもあり、毎回自分なりの発見を積み上げられるいい機会と感じています。



もう1つ"Negotiation"の授業を取る予定もあったのですが、プログラムオフィスから授業の取りすぎを心配されたのと、来学期3単位授業としてもう1度開講される(今学期は2単位授業)ことから、今学期は却下して見送っています。実は今でも、水曜日4-6pm,6-9:30pmの2つの授業後に、木曜日に8-9am,9:30-11am,11am-12:30pm,4-6pmと4つ授業が続くのは相当しんどく、毎週水曜夜は徹夜気味になってしまいますが、全て取りたい授業なので仕方ないです。


全体として、2年生の授業はどれも内容が濃くためになるものばかり。毎回のケースの質も1年生の時に比べてより専門的に、より難しくなっている気がします。正直、1年生秋の必修授業を受けて「授業からの学びは少ない」と判断して、1年生春にはプロジェクト系の授業ばかり取っていました。その後、夏の3つの仕事を経て仕事に飽きてきた自分にとって、これら先人の知が詰まった授業を今履修できるのは、また違うモチベーションで違う学びを得ることができて嬉しい限りです。あと8ヶ月しかないMBA生活ですが、存分に楽しみたいと思います。
[PR]
by golden_bear | 2009-09-20 07:00 | 学業

ようやく運転免許証が届いた! 417日間の軌跡

昨年8月1日に仮免許証(筆記試験合格)をもらって以来414日、ようやく本日運転免許証が家に届きました。それまでは、車を使う場合常に紙の仮免(実技試験合格)と日本の運転免許証および念のため国際免許証の3つを、また身分証明のために常にパスポートを携帯し続けていたのですが、本日よりついに1枚の運転免許証カードで代用できるようになり、非常に快適です。
c0174160_14175371.jpg
(写真上が紙の仮免(実技試験合格)。下が本日届いた運転免許証)

何でこんなに時間がかかったか、というと、私の場合はビザのステータス変更(及び恐らく米国でのインターンシップ)にありました。かつて前職でシカゴに赴任した際に2008年11月まで有効な就労ビザが発行されており、2008年6月に東京の米国大使館でビザのステータスを学生ビザ(F1)に切り替えた上で7月末にカリフォルニアに来ました。そして、免許証を発行する時に、DMV(Department of Motor Vehicles: 運転免許試験および車の登記など車に関する手続きは全て取り扱う役所)にて「米国にいる間にビザのステータス変更があったか?」と聞かれ、(すでに切り替えてから来たから)「無い」、と答えてしまったために、DMVがカリフォルニア州との間で私の身分確認ができなかったらしく、以後はずっと紙の仮免(実技試験合格)で生活せざるを得ませんでした。

そうこうしているうちに1年が経ってしまい、DMVから「貴方の『免許持っているけどカードの発行待ちの状態』、という状況の記録は、2009年8月1日に抹消されちゃうから、8月1日過ぎたらなるべく早くもう一度発行しに来て」と言われてしまい、米国帰国直後の8月3日(月)朝1番に再発行しに行く羽目に。このときに、I-20という学生であることを大学が証明するフォームのコピーが、DMVからカリフォルニア州に送られていないことが判明。直ちに、コピーを取って送りなおしてもらいました。ところが、翌8月4日(火)朝に、今度は米国で夏のインターンシップを行うために、I-20自体を大学で再発行すること。さらに9月1日に秋学期のパートタイムインターンを行うために、またI-20を再発行。8月3日にDMVに渡したコピーと比べて随分I-20の内容が変わってしまっていました。どこかで落ち着いた時にDMVに確認した方が良いかな、と思っていた矢先、結局本日無事に免許が届いたので、一件落着です。

参考までに、米国に最初に入国してから免許が届くまでの417日間における、車関係の手続きで起きたこと及び教訓を下記に並べておきます。
(1) 米国入国~筆記試験合格まで
- 2008年7月29日: 米国に入国。すでに一足先に米国で免許を取り始めていた同期から、筆記試験の情報を受け取る。携帯電話を入手する
- 7月30日: 車及び書類一式を引き取りに行く。同時に、自動車保険に加入する
- 7月31日: 大学の家族寮に入寮し、住所の情報を貰う
- 8月1日: Oakland (Claremont)のDMVに車の所有者変更登録をしに行き、ついでに筆記試験を妻と2人で受ける。実技試験と違い、ノンアポで朝から1時間くらい並べば対応してもらえる。妻はSocial Security Numberを持っていなかったが、上記の情報(車の書類、保険、住所、電話番号)が揃っていれば、問題なく受けられた。2人とも合格。

とまあ、ここまではほぼ最短の日数で、こなすことができたのですが、、、

(2) 実技試験合格まで
- 8月1日: 合格したその場で実技試験の予約を行おうとしたが、「一番早くても8月20日」と言われる。入学オリエンテーションの真っ最中かつ、その後の時間割等もわからなかった上、「インターネットで予約できる」と言われたため、予約せず退散
- 8月2日: いきなり駐車違反。レストランに行くためパーキングメーターに約1時間分のお金を入れていた(コインしか受け付けないメーターであり、手持ちの全てのコインが1時間位しかなかった)が、店に1時間半ほどいた間にチケットを切られた。$30の罰金を取られる。前の日に車の登記を済ませていたため、これ以上の問題にならずに済んでよかったと思う。
- 8月上旬: インターネットで予約を試みるも、私の仮免許番号を入力しても何故か機能しない。私(のビザステータス)が悪いのか留学生全般に言えることなのかはわからないが、何度やっても予約できないので、諦めて電話予約に切り替える
- 8月中旬: なかなか電話が繋がらない。最初自動応答システムに英語で私の名前などを叫ぶも、発音が悪く伝わらない。そして、最後にやっとのことで仮免許番号を言い終わると、「その番号は認識できません」(!)。ここまで10分くらい要して結局オペレーターに回される、が、オペレーターが出るまで20分くらい待つ。この間に、次の授業が始まってしまい結局オペレーターと話せない(授業後は営業時間外)、、、ということを4回くらい繰り返す。途中で最初から自動応答システムを無視してオペレーターを呼ぶ術を会得する。ようやく9月上旬に実技試験の予約ができる
- 9月上旬: Oakland (Claremont)のDMVに1回目の実技試験を受けに行く。私が10時、妻が10時45分だが、気合を入れて9時15分に試験場に到着。9時45分に手続きを開始すると、なんと「車両保険証がないから受けられない」とのこと。仕方なく一度家に帰って車両保険証を取り、戻ってくると、10時20分。交渉したものの私は「遅刻」のため受けれず、妻のみ受験。妻はどこかでYield(譲れ)のサインを見逃したらしく、不合格に。その場で次の試験を2人分予約
- 10月上旬: Oakland (Claremont)のDMVにて再度、実技試験。私は初めての受験で、出発直後の最初の道で"Pull it over"と言われて何のことかわからず直進し、試験官が怒り、ようやく縦列駐車のこととわりバックしながらも、色々言われているうちに縁石にぶつかってしまい一発不合格。妻は無事合格。Oaklandは不親切なので、試験場を変えてみることに。
- 10月下旬: El CerritoのDMVに、実技試験を受けに行く。今度は「Pink Slip(自動車の登記書)が必要」と言われる。オークランドでは無くても受験できたはずなのに、、、と思いながら取りに帰って戻ると、5分遅刻で受験できず、、、。なんで試験時刻に集まってから実際に試験を受けるまで1時間くらい待たされるのに、こちらが5分遅刻だと受けられないのか、とても不公平で腹が立つのだが、受けられないものは仕方が無く、次の予約を入れてもらうことに。
- 11月上旬: El CerritoのDMVに、再度実技試験を受けに行こう、とする道の途中で、試験の予約票に「試験場:Oakland (Coliseum)」と書いてあり、大変あせる。まさか予約時に勝手に試験場が変わってしまっているとは、、、。とりあえず方向転換して南に15mileほど走り、何とかオークランド空港そばのDMVにて受験可能に。ここではpink slipは必要なかった、、、。ここのDMVは白人は皆無、見渡すと刺青つきの大男ばかりでかなりビビリながらの受験。コースは他の2つの試験場に比べるととても難しく、世田谷区を思い出すような住宅街のとても狭いところに入ったり、時速45mile(約70km)位の幹線道路の立体交差で4車線道路の端から端まで車線変更したり、運転時間も前の時の2倍くらいある感じで、大変でした。ただ、試験官は「日本人はとても珍しいよ」と気さくに話してくれて、どうにか12点減点(15点減点で失格)で合格できました。その場で紙の仮免許を発行

結局、筆記試験までは4日でこなせたのに、実技試験合格には3ヶ月かかりました。

(3) 発行まで
- 11月下旬: 大学の駐車場で駐車違反を取られ、$48払う羽目に。「$1で1時間とめられます」と書かれた駐車場に、1時間5分後に戻ってきたらチケットが貼られていた。駐車場には守衛さんがいたので、恐らく彼が1分でもオーバーしたらすぐにチケットを貼って、収益にしようとしているのでしょう。
- 2009年1月、3月、5月: 紙の仮免許の有効期限が切れるたびに、2ヶ月に1回ずつ位DMVに行き更新してもらう。この手続きは、比較的空いているEl Cerritoでやると30分くらいの待ち時間でやってもらえるが、Oakland(Claremont)だと2時間くらい待たされることがある。Oakland(Coliseum)には遠いのと怖いのとで行きたくない。行くたびに、「早く届きませんかねえ」と質問するも、毎回「こればかりは州が貴方を認識しない限り、こちらではなんともしようが無いのですよ」との返事。最後5月に更新する際に、冒頭で書いたとおり8月1日直後にシステムを更新するように言われる。
- 6月上旬: ザンビアにいる間に、妻から「$450の罰金を払え」という手紙が警察から届いた、とメールを受ける。ザンビアから一瞬帰国した際に手紙の内容を見ると、どうやらある交差点を黄信号で加速しながら右折をしている最中に赤信号に替わったらしく、そのときの写真を取られたらしい。私の顔が映った写真が4枚つけられており、「この写真からすると貴方は25mile/hr程度で赤信号に突っ込んだ」とのこと。私に取れる手段は、裁判所に異議を申し立てるか、期日までに罰金を払うか、自動車学校の講習(丸一日、罰金+α程度の金額で受講できる)を受けて点数軽減してもらうか、の3択。だが、すぐに日本に帰らなければならず、その場で罰金を払うことで対処。
- 7月下旬: 先に帰米していた妻が、OaklandのDMVでシステムを更新し、I-20のフォームをサクラメント(カリフォルニア州州都)に送ってもらうようにしてもらった。すると、1週間後に免許が届く。
- 8月3日: 私も妻同様の手続きをEl CerritoのDMVで行う。1週間で来るかな、と思っていたが、冒頭で書いたように全然来ない。
- 9月19日: 運転免許証無事受領


教訓
- 留学時にビザのステータス変更があった場合には、必ずDMVからI-20を州都に送ってもらうこと
- カリフォルニア州の財政難(注1)からか、駐車違反や信号・一時停止・スピード違反などのルールはかなり厳しく取られてしまう(見張っているパトカーがうろうろしている)上に、罰金の額も恐らく1-2年前よりも相当高めに設定されている。重々注意すべき
-- パーキングメーター用に、常にコイン(25cを10枚ほど)は準備をしておくべき
-- 黄信号での減速、横断歩道や一時停止線の信号などは、日本より相当キビシ目に行うべき
- DMVの対応は、場所・人(の親切さ)によってまちまち。おそらくDMVに限らず米国の役所と対面する際には、こちら側に落ち度(例:1分の遅刻)がないようにしておくべき。
- その他、車関係の盗難など犯罪にも注意(例:カーナビをフロントガラスにつけっぱなしにすると、フロントガラスを割られて盗まれる)

(注1) 完全に余談ですが、中国語のクラスでは、「宿題を採点する人が雇えない」、「学費が32%増(具体的にどの学部を指しているかは不明)」、という状況に耐えかね、来週授業を1コマキャンセルして、昼休みにデモを行うそうです、、、
[PR]
by golden_bear | 2009-09-19 14:19 | 趣味・生活

教科書を安く買うには(2) - 実験結果

8/28(金)夕方に発注して以来、無事全ての教科書が届きました。まずは証拠写真から(画質を良くしてもたいして変わらないため、小さいままにしてあります)

1. Corporate Finance (Corporate Finance教科書)
c0174160_12405144.jpgc0174160_12411148.jpg
c0174160_12412932.jpg

2. Getting to Yes (Negotiation の副読本)
c0174160_12414373.jpgc0174160_12415486.jpg
3. Equity Valuation & Analysis (Financial Information Analysis教科書)
c0174160_1242619.jpgc0174160_124216100.jpg
c0174160_12422686.jpg

4. Influence -The Psycology of Persuation (Power and Politicsの副読本)
c0174160_12423635.jpgc0174160_12424711.jpg
c0174160_12425621.jpg

5. Venture Capital and Private Equity: A Casebook (VC&PE 教科書)
c0174160_1243943.jpgc0174160_12431854.jpg
c0174160_12432923.jpg

6. Truth About Negotiation (Negotiation の副読本)
c0174160_12433719.jpgc0174160_12434942.jpg



このように、全ての商品が無事な状態で届き、「やった、完璧に実験成功!」と思っていたら、1つ落とし穴がありました。実は、Corporate Financeの教科書を購入すると、Web上の問題演習ができるパスワードが付いてくるはずで、このWeb上の問題を毎週解くことが単位取得に必須になっていました。これを知っていたため、価格比較サイトで検索する時にも、ISBNナンバー(注1)がパスワード付きになっているもので調査した。激安のEbayには、International Editionとかかれており、おかしいな、と思ったが、きちんと届いた直後に教科書を見て、Webへのアクセスへの仕方が書いてあったので、安心して1回目の宿題提出期限の前日夜11時まで何も手付かずでした。さて、問題を解くか、と明けてみると、アクセスの仕方が書いてあるだけで、パスワードが無い!。だまされたか、と思ったものの、もう23時だし、International Editionと一応表示されているのを知った上で購入してしまったため、米国の販売店や出版社には問い合わせられない。従って、ダメもとで東京の出版社に電話して、「買ったものにWebのパスワードが付いていないのですが、何とかならないでしょうか」と問い合わせてみる。非常に親切な応対で、「申し訳ありませんが、お客様が購入されたInternational Editionは、コストを削減するため、もともとパスワードを付けていないです」と説明があり、万事休す。仕方なく、Web上で「教科書未購入」扱いで、追加で$50払うはめになってしまいました。ここからの教訓は、下記になります

- 教科書は、本当に必要なコンテンツをすべて含むバージョンのISBN番号を確認し、複数該当する場合は全て調べて最安値を探すべき。
- だが、価格比較サイトでISBN番号検索をしても、検索で出てきた本屋さんがそのISBN通りの本を売っているとは限らない(検索時の照合ミスかもしれないし、本屋が悪意で変えて登録している可能性がある)ため、重々注意すること。


次に、実際の納期、コスト、どこから届いたかなどの情報をまとめた表です。(クリックで拡大)
c0174160_12445373.jpg



表からの意味合いとして、下記が出てきます。ただし、あくまでn=1の結果ですので、鵜呑みにしないようにお願いします。
<納期 Delivery>
金曜夜という一番悪い発注条件でも、全ての店から5-12営業日内に届く。
- 中でもeBay内の2店舗が圧倒的に早い。マレーシアからの本が5日で届いたのは、おそらくロサンゼルスあたりで予めマレーシア版を購入し在庫で貯めておいて、eBayで最安値を出す個人商店主がいるのだろう。
- BetterWorldProは「9-17日程度かかる」と明記して9日で届く。顧客の期待値を下げる工夫。
- 一方、AlibrisやAbeBooksは、確か8-12日程度と表示されており、実際には12日かかる。許容範囲だが、もし1日遅れたらクレームがつくのかもしれない。

<品質 Quality>
- 本自体の品質は、全て想像以上に良かった。とくに、BetterWorldProなど、他サイトでは「図書館の使い古しなど含まれるから注意」と書いてありながら、実際に古そうだがとても綺麗に手入れされなおした状態の本が届いた
- 梱包の品質は、写真にあるように一長一短でどれが良いかはわからない。少なくとも、アマゾンよりは簡易的になっているものも多い

<コスト Cost>
- 最安値を追求できたが、Webツールを使うため$50余分にかかってしまうミスを犯したため、結局全てアマゾンでやった場合より少しだけ安い程度になってしまった。

というわけで、無事全ての教科書が揃ったと思ったら、もうFall A(秋学期前半)の中間試験の時期になってしまいました。残り少ない学生の日々を充実できるよう、引き続き頑張っていきます。

(注1) ISBN番号: International Standard Book Number(国際標準図書番号)。10桁の数字で表示されて、1つの本で1つの番号が付く。教科書の場合、ハードカバーやソフトカバー、ペーパーバックといった材質の違いや、どこの国で出版されたかの違い、バージョンアップ/ダウンの違いごとに、1つの番号が付くため、1つの同内容の教科書で数十のISBN番号を持つこともある。従って、古教科書を安く買うには、該当する複数のISBN番号で価格比較をして、最安値を取る方法が望ましい
[PR]
by golden_bear | 2009-09-15 21:37 | 学業

中国語が取れた! - 2年目秋学期授業(2)

奇跡的に、学部1年生向けの中国語の授業を履修することができました。これがまた、取ってみると結構大変で、しんどそうですが、頑張ってみます。

そもそも何故中国語を履修したかったか、というと、下記の理由によります。
- 今までに仕事上で6回ほど、通算2ヶ月程度も中国を訪問している。にもかかわらず、最初の挨拶程度の日常会話も全く学べていない状態で、毎回毎回必ず思うようにいかずに悔しい思いをしていた。議論の細かい所を突然中国語でひそひそ話されたりした経験から、中国語が少しできるようになってニュアンスが聞き取れただけでも、大分違うんじゃないか、と思っていたため
- 将来、今考えうるどんな道を選んでも、中国との関わりが重要な仕事をいくつも選び取っていくことになる可能性が非常に高いため
- UC Berkeleyの語学教育は素晴らしいと聞いており、実際に日本語を1年だけ履修しただけで、普通にしゃべれてる人が周りにごろごろいるため
- もともと語学は苦手で、英語すら未だにおぼつかないし、昔大学の教養で習ったドイツ語など全く忘れてしまっている。だからこそ、この機会を逃すと、中国語の超基礎すら一生身につかないな、と思ったため

奇跡的に、と書きましたが、本当に高倍率でした。この大学1年生向けの初級コースは、毎日6スロット(8-9am,9-10am,10-11am,11am-12pm,12-1pm,1-2pm)あり、それぞれ定員が22名なので、22×6=132人が受講可能です。そのうち、各クラス11人ずつ程度は、「アジア学部中国学科」所属の1年生が必修で取るので、残り66人の席の取り合いになります。ここで、必修以外の学生で受講可能な優先順位として
 1) 1年生
 2) 2年生
 3) 3年生以上(大学院生含む)
と決められています。初級コースを取らないと後に履修できない授業が多数あることから、これは厳密な基準となっています。したがって、理論上は1年生と2年生が66人以上登録してしまうと、3年生以上、ましてや他学部の大学院生など、一切入り込む余地はありません。

で、実際の状況はどうか、というと、1つの教室に立ち見を含めて40人位入ってた日も会ったことから、多くて合計200名くらいは殺到していたような感じです。中国学科学生課の人も、「例年なら2週目からWaitの人が諦めて逃げて他の授業に行ってしまうのに、今年は全然減らないわねえ」と言っていました。アメリカも欧州も日本もがたがたの昨今、学部生の目線も、より中国にシフトしてしまっているようです。

こんな中で、どうして履修することができたのか。結局、運が良かった、の一言に尽きるのですが、参考までに、私のした行動を下記に並べてみます。

(1) 第1次 Web登録(7月下旬~8月20日程度)
ここでは、まずWeb上でWait Listへの登録を実施。所属学部/学科によって中国学科の授業を取得開始できる日が異なり、MBA生が履修開始できる7月下旬には、既にほとんどのスロットがWaitの上限(定員22名に対して、必修11人+Wait最大22人=最大33名)まで含めて埋まってしまっていました。そこで、私が取った戦術は、毎週1回、どこかのスロットが空いていないかの確認です。たまたま、8月15日頃に、5スロット目(12-1pm)に1つ空きがあったため、急いで自分の名前を書き込む。

すぐに、責任者の教授から、「志望動機と、現在の中国語レベル申告書」の5枚くらいの紙が送られてきたので、必要事項を記入。ここでは、あまりにレベルが低いと除外されるのでは、と思い、必死になって無理やり背伸びした内容を書きました。しかし、実際には逆で、中国語がある程度できる人を、上のクラスに入れるためのものだったそうです。また、この時にMBAのプログラムオフィス長にも、「中国語を受ける旨」を理由と共に告げ、サポートしてもらうことに。

(2) 授業開始1週目
ここでは、事前にWebで登録できなかった人も、当日立ち見で授業を見に来て、勝手に出席表の空欄に自分の名前を書いて丸をつけていきます。したがって、出席確認表には、50人ほどの名前が書かれています。一方で、事前にWeb上でWait Listに入っていた人でも、他の授業との兼ね合いか、ドロップしている人が結構いるので、結局常時出席者は35-40名程度でした。ここで私が取った行動は、愚直に下記2つ

- Wait理由を、受けいれざるを得ないような形に工夫
Wait Listの人には、青い紙が渡され、表には名前と履修可能なスロット、裏には「中国語の履修志望動機」を書くことになっています。ここで、履修可能なスロットを最大限書き入れ(私の場合4つ)間口を広げておくと共に、裏の理由の文章を工夫して、「卒業後すぐに中国語が少しでもできないと、自分の仕事上XXの点でマイナスになる。一方、今の自分は中国語ができればさらに、YYという形でリーダーシップを発揮し、世の中やバークレーに貢献できる」(XX,YYには、実現にはかなりハードルの高い目標だが、自分のやる気次第で不可能ではない内容が入る)といったような形にして提出しておきました。

- 言われたことには素直に従いながら、やる気を伝える
教授側もふるい落とすため、色々な要求を出してきます。「2回休んだ時点で、履修資格取り消し」、「毎日オンラインまたは紙で出される宿題を、1回でも提出し損ねたら履修資格取り消し」、という、最も厳しい条件に従うのは勿論、「教科書はWaitの人はまだ買わなくて良い」、「明日はこのプリントを印刷して持参」、という、特にしなかったからといってペナルティの無いものに関しても、とりあえず完璧にこなして準備して、やる気を先生に伝えておきました。そして、「初日にまだ語学レベルの確認『面接』をしていない人は、責任教授に必ず会う事」というメールを受け取ると、実は語学レベルの確認はメールのやり取りで済んでいたのだが、あえてわざわざ面接しにいき、「貴方はいいわよ、帰って」と言われながらも、青い紙に書いた志望動機を改めて伝えておきました。

(3) 授業開始2週目
なんと、週末の間に現在のWait Listを強制的に圧縮し、履修者数が160人にまで減ってしまっていました。これにより、一緒に中国語を取っていた韓国人MBA生同期が遭えなく撃沈。私は辛くもまだWaitに残っていたので、友の分まで頑張ることに。

一方で、パートタイムインターン先の定例電話会議が毎週金曜日12-1pmにあり、「この時間は電話に出て欲しい」と言われる。確かに、この1週間に1度の会議を逃すのは痛いので、責任教授に「金曜日だけ他の時間に変えられますか?」と聞きに行ったところ、「駄目だ。変えるなら、スロットごと全部変えなさい。Wait Listの一番後ろに回されてしまうけど」、と言われてしまいました。そこで、学生課の人に直接会って、「今一番可能性の高いWait Listのスロットに入れなおしてください」と聞いたところ、8-9amに移動されることに。実は、この8-9amのスロット、先週韓国人MBA生同期が入っていたにもかかわらず外されたため、この時点でもはやほぼ履修は無いな、と諦めていました。

水曜日から朝8-9amの授業に行き始めると、まだ30人近く出席しており、諦めてました。しかし、なんとこの日先生が大幅に遅刻する、という事態が発生。しかも、今まで昼の授業は責任教授の素晴らしい教え方に感動したのだが、この先生(恐らく博士課程のチューター)は、単に黒板に板書したものを棒読みしているだけで、全然教えていない。酷い先生だな、と思っていると、神風が吹いたのか、木曜日に25人くらいに、金曜日にはなんと19人(!)にまで受講生が減ってしまっていました。というわけで、金曜日の夕方に、「貴方、運がいいわねえ。8-9pmのスロット、取れたわよ」という連絡を学生課から受けて、無事受講できることになりました。

本当は12-1pmの責任教授の素晴らしい授業を聴きたかったのは山々ですが、もしその評判を聞きつけた1-2年生が8-9amからシフトしていたのだとしたら、私はそもそも受講できなかったことを考えると、運良く結果オーライの状況になったことになります。
c0174160_14251035.jpg

さて、実際の授業ですが、これまた負荷が重く大変なことになっています。「読み」、「書き」、「聞き取り」、「喋り」のすべてを均等にマスターする、というTOEFLで聞いたことのあるようなポリシーを抱えており、毎日1時間の授業に加えて、1時間半程度はかかるリスニングやスピーキング、ライティングの宿題が日替わりで1つか2つ、毎日出てきます。上の写真は、スピーキング宿題提出のやり方を教えているものですが、録音したものを採点官(人間)が聞いて、正しい発音かどうかフィードバックし、できていないものは再度録音しなおす、というとても人件費と手間のかかる宿題が出されています。州立大学ながら、学部生の授業料が日本の私立の安い医学部並にかかるだけあって、流石に教育のシステムはハード・ソフトとも充実しているようです。

一方で、書き取りの宿題は、下記のようなものが。
c0174160_14252610.jpg
3歳児に戻った気分ですが、初心忘るべからず、ですね。

この中国語、周りが20歳前後ばかりで誰でも勉強できる内容であり、また、既に中国語が喋れる人は地球上に十億人以上いることを考えると、やはりどうしてもMBA向け授業の方が希少価値が高いため、日々の生活の中では優先順位もモチベーションも下がってしまうことが多いです。しかし、1日2時間半は強制的に中国語漬け(まだ発音のみですが)にならざるを得ないことから、ゴルフのスイングと共に、あと8ヶ月半でしっかり体に叩き込んで、御土産に持って帰る所存です。そして、青い紙に定義したように、今後は「私が」中国語の基礎をできる「意義」を私の将来像に据えて、実際に人生を切り開いて行きたいと思います。
[PR]
by golden_bear | 2009-09-06 23:21 | 中国語学習

水曜日は起業学の日 - 2年目秋学期授業(1)

明日昼の授業確定まで毎日、「俺の持っている授業Aを授業Bと交換してくれないか」、「私のチームメンバーになってくれないか」など激しくメールが飛び交い、授業中もずっとadd/dropの画面を見続ける人が多い中、授業自体はぼちぼち本格的になってきました。本日は今取っている授業の中から、水曜日の夕方から夜の、2つのEntrepreneurship(アントレプレナーシップ/起業学)系授業のさわりを紹介します。

(1) MBA295E Case for Entrepreneurship (水 4-6pm)
夏にスタートアップでインターンシップをした人しか取れない授業。内容は単純で、「自分のベンチャー企業でのインターンシップ経験を元に、1つのケース教材(注1)を書き上げ、学期中に全員1回ずつ、その教材を用いて授業を行うこと」。ケースの題材は、実際に起こったことに即しているのであれば、マーケティングでも組織行動論でも資金調達でも何でも良い。しかし、「何かの授業で教授が実際に使える、と思ってくれるかどうか」が、評価基準となっているために、テーマ選びがとても重要。そして、実際に一緒に働いたCEOやそれに近い経営陣を巻き込んで、守秘義務のなかでどれだけ深く必要十分な情報としてまとめ上げられるか、の勝負となります。こうして、全てが新しく特殊条件の塊のようなスタートアップの業界・経験から、皆に判りやすく普遍的に生かせる学びを、自分なりに抽出しまとめ上げていくことが、授業の狙いのように見えます。

実は水曜夕方のこの時間、他にも"Innovation Creativity and Entrepreneurship"や、"Private Equity Speaker Series"といった人気授業がかぶっており、この授業にはほとんど人が集まらず現時点で8人しかいません。しかし、うち1人は工学部のPh.Dで、1人はスタートアップで働きながらEWMBAという夜間/週末コースのMBAに来ている人、そして残りのうち3-4人は、Mayfieldというスタートアップでインターンをすることで奨学金を貰っている、という優秀な生徒ばかり集まってます。この8人に対し、起業やベンチャー投資経験が豊富な教授が2人も付いており、ほぼ独占できる、という、全くもって贅沢な環境が出来上がっています。

私の場合、元々夏休みのインターンを元に、Independent Studyという形で現在の環境ビジネスとスタートアップの関係に関する研究をしようとも思っていたのですが、他にも勉強することは多いし、テーマも漠然としたまま、ぴったりの教授の時間はなかなか取れず、億劫になっていました。こんな中、正に直近起こった他人のスタートアップ経験を毎週学びながら、良い指導教官の下、自分でもケースという形で作品を残せるのは、とても嬉しい授業です。

ちなみに、昨日の授業では、1人オーストリアに学会発表に行っている学生がおり、WebカメラつきPCで授業に参加していました。「隣の人とのディスカッション」の時間になると、ノートPCごと運ばれてヘッドホンでスカイプをして、また全体会議で教室の真ん中に置かれるノートPCの彼は、ちゃんと授業についてきて発言もする。こういうやり方が許される、とてもアットホームな授業です。
c0174160_19501610.jpg



(2) Venture Capital & Private Equity (水 6-9:30pm)
こちらは同じアントレ系の授業でも、まさにHaasの看板授業の1つというべき、大人気の授業です。未だ受講可能性を探って立ち見が20人ほどいる盛況なこの授業は、アントレ系の看板教授であるJerryが、全然性格や経歴が異なる2人の教授を従えて、毎回「Venture Capital(以下VC)、Private Equity(以下PE)とは何なのか」を深く追求していきます。教室の雰囲気も打って変わって、下の写真のようなHaasで2番目の大教室になります。
c0174160_19502735.jpg


昨日の授業では、下記4つの話が凄い勢いで議論されていきました。
- 事前に読んできたケース:「MBA生が3つのPE/VCファームからオファーを頂いたが、どこを就職先に選ぶべきか」を元に、自分自身がPE/VCに行く際に何をどれくらい考慮すべきか徹底議論
- 上記が終わりかけたところで、Haasの卒業生で実際にVCで働き成功している人2人が授業に登場し、それぞれ何故VCをやっているのか、今の不況下でどのような状態なのかを議論
- 夕食休憩を挟み、今度は別の教授2人が、VC/PE業界の現状について、統計データを元に、1人は悲観的な現状とシナリオ、もう1人が別の切り口で楽観/成長論を述べて、VC/PE業界の現状認識を深める
- 最後に、課題「4人のチームで9月一杯までに、3人のベンチャーキャピタリストにインタビューをする」についての説明。面白いのは、誰をインタビューするか人を選んだ時点でこの課題の1/3の評価が付いてしまう。その心は、1つには、本日の授業全体を踏まえて「あなた自身が何故その人にインタビューしなければならないのか、何を聞くのか」徹底的に考え尽くすこと、次に「企業を選んでも意味は無く、重要な個人を選びぬく必要がある」こと、そうして「(たとえ面識が無くても)自分が一番インタビューしたい、忙しいベンチャーキャピタリストの時間を何とか確保すること」。

今日のこの授業だけでも、下記に1つだけ組で書いた学びの塊を、いくつも貰っています。
- マクロな統計では、09年上半期のVC投資金額は過去数年類を見ない小さい金額になっているが、もっと長期で見ると実は今までがバブルで今年の金額は妥当&順調に成長している可能性もある
- 一方で、今まさに小さいアーリーステージのベンチャーにおいては、物凄く活発に投資が起こっている分野もある(ちなみに、日本にもあるそうだ)。が、これらは統計に出てこないほど小さいし、これを「投資チャンス」と思える角度の視点で見ることのできる人がほとんどいないので、皆気付かない。

このように、不人気でアットホームな授業と、大教室の看板授業とを組み合わせて取ることで、毎週水曜日は、シリコンバレーという世界最高の環境で生に触れることのできる「起業学」について、どっぷり浸かりたいと思います。


(注1) ビジネススクールでよく用いられる、「ケースメソッド」と呼ばれる学習法の教材。「ケース」とは、過去に実際に起こったある企業の、会社全体、チーム、及び、経営者や若手マネージャーなどの個人を主人公として、降りかかるビジネス上の課題をまとめた物語のことで、多くの場合、最後にその主人公が何かの決断・行動を迫られる場面で終わる。「ケースメソッド」では、学生は予習として本文を読み、参考資料のデータを分析して自分の答えと根拠を用意して授業に望み、授業で長所・短所や取りうる決断を教授と生徒が活発に議論する。その教材としては、シンプルなもので3-10ページ程度の本文と2-10ページ程度の参考資料(図表など)、複雑なものでは40ページ程度の本文&参考資料となり、さらに講師用のガイド(指導目的・内容や現実にその後起こった内容など)とで構成される。
[PR]
by golden_bear | 2009-09-02 23:47 | 学業


カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
外部リンク
最新のトラックバック
景気判断
from MIT Sloan 遊学記
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧