A Golden Bearの足跡


UC Berkeley Haas School (MBA) における、2年間の学生生活の記録です。
by golden_bear
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教科書を安く買うには - 只今実験中

米国の大学/大学院において、結構バカにならない出費が教科書。通常1冊2万円程度するため、全教科分まともに買っていたら年間10-20万円という金額になってしまいます。また、忙しいMBA生活の中で分厚い教科書をじっくり読む時間はあまり無く、インテリアか漬物石になるだけじゃないか、という懸念もあり、できれば無駄には買いたくないものです。

1年生の時は、必修授業が大半だったため、下記のような施策で極力教科書代を抑えてきました。
(1) そもそも使わない: 先輩より「ほとんどの教科では、教科書ではなく授業ごとに配られるケースやプリントが主体なので、教科書は無くても何とか乗り切れる。特に詳しく勉強したいやつだけ買えばいいよ」という助言を聞き、実際その通りに
(2) 同期の友人に借りる: スタディグループという5人組のチームができているので、宿題が教科書から出たときだけ持っている人に見せてもらう、または5人で1冊買う、というやり方で乗り切る
(3) 1つ上の先輩に借りる: 出版社側は売上を立てるために毎年バージョンアップをして、教授も最新版を薦めることが多いが、実際には古い版でもあまり困らない。したがって、書き込みをしなければ、この戦略が有効
(4) 逆オークションサイトを利用: 必修授業であるため、2-3ヶ月前からどの教科書を利用するかがわかる。したがって、booksprice.comのような、「指値で金額を指定し、その金額以下の商品がネット上に出品された時にメールを受け取る」サービスを利用して、調べた日の最安値よりちょっと安い値段を入力し、気長に待つ
(5) 図書館で借りる: どういうわけか、必修授業の教科書でも大抵2-3冊は大学の図書館に置いてある。しかも他の本と同じく最長4ヶ月くらい借りれるので、書き込まなければこれで乗り切れる

というわけで本来年間12冊程度必要であったところ、実際に買ったのは3冊。しかも上記(4)のおかげで、合計$200以内に抑えることできました。タイから教科書が届いた時にはびっくりしましたが。

ところが、2年生になると全てが選択授業になるため、上の戦略はあまり有効ではありません。
(1)→ 大抵は取りたくて取った授業なので、教科書を買って最大の成果を上げたい場合がほとんど。どうしてもケチりたければ、教科書不要な授業(まだ教科書になっていない程新しいor特殊な分野であることが多い)ばかり選択することもできるが、、、
(2)→ 週1回、その授業でしか会わない人から、毎回教科書を借りるのはハードルが高い
(3)→ Dual DegreeやPh.Dで3年目に残る先輩(全体の5%程度)が、もし自分と同じ授業を取っていて仲が良いなら貸していただけるチャンスだが、可能性は極めて低い
(4)→ 授業選択がギリギリまで行われるため、最終確定するまで買いたくない。一方で、確定した翌週にはバリバリ利用開始するため、こういう悠長な戦略は取れない
(5)→ これは有効。ただ、他人も同じことを考えているため、運頼み

そこで、今回はまだWait Listにある中国語以外の取る授業全部に対して、いくつか比較検討しながら教科書を安く揃えることに挑戦しました。購入する本は6冊。うち3つは$200近くするハードカバー、残り3つは$20未満のペーパーバックになります。そして、価格比較は下記3分類5店舗の、新品と中古(注1)を見てみました

(a) 大学生協
(b) Eコマースサイト: 今回はAmazon.comとBarnes&Nobleの2社を利用
(c) 価格比較サイト(日本でのカカクコムのようなもの): 多数あるが、今回はAllBookstores.comとbooksprice.comの2社を利用

(a)のメリットは、その場ですぐ確実に手に入る、手に取って見れる、また綺麗な状態であればその授業を結局選択しなくても、確実に返本できる。デメリットは、価格が高いことと、売り切れの場合が結構あること。
(b)のメリットは、それなりの価格でそれなりのブランド(安心感)を持って配送してくれること、購入手続きが楽、やや面倒だが返本も可能。デメリットは、米国の郵送システムの悪さから、ちゃんと家に届くかやや不安なこと。
(c)のメリットは、とにかく激安。デメリットは、本当に着くかどうかとても不安なことと、毎回住所などの情報を入力する必要があること、商品の状態が不明で返本も受け付けられないケースが多い。
ほかにも、Craigslistなども使えそうですが、今回は時間短縮とガソリン代節約のため取らず。


で、購入した結果は、下記エクセル表に(クリックすると拡大して見れます)。
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1-2冊はAmazonかBarnes&Nobleになるかと思ったのですが、くしくも全て価格比較サイトになってしまいました。その他気付いた点として、
- 情報検索と入力(と上記表の作成)全て込みで、実際の作業時間は1時間半程度。これで、定価に比べて$420(71%off)浮かすことができたのは、割の良いバイトをした気分。
- 中古が安いとは限らず、新品の方が安いこともある。在庫処分などの関係か
- eBayは改めてすばらしい! 価格比較の結果、6冊中2冊で最安値が発掘されたほか、購入もお金の支払い(Paypal)も、ほぼ2-3クリックで実現。
- 最安値を表示しておいて、後からカリフォルニア州税を徴収してきたウェブサイトあり。他にも色々な騙しの手口がありそう。
- ある1つの本で、大学生協が定価より全然高く売っていた。単なる値札のつけ間違えと思われるが、今度から生協は信用しないでちゃんと定価を確認するようにしよう。
- Betterworldbooks.comというおもしろい本屋さんを発見。ここの記事などにも書かれているが、カーボンオフセット配送というのを選択すると、5セント寄付する上に6-17日かかるが、配送料が無料になるとのこと。そして、購入を完了すると、いかにも途上国の貧困層といった人数十名が"Thankyou"といってバンザイをしている写真が出てきて、思わず吹き出してしまった。

一応上記全ての取引から24時間以内に「商品を発送しました」とのメールを受け取っており、あとは実際いつ何が届くか、楽しみに待ちたいと思います。他にも良い本屋さんのサービスなどありましたら、コメントお待ちしています。


(注1) このほかにも、レンタルや、オンラインPDF販売(必要な章のみ購入可能)など、様々な販売形態がある
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by golden_bear | 2009-08-28 23:05 | 学業

新学期開始と、授業選択の様子

本日8月26日(水)、長かった夏休みが終わり、新学期が始まりました。8月最終週の開講はかなり早いらしく、多くの米国大学では9月上旬から中旬くらいまでまだまだ夏休みが続いている模様です。

下記は正門前の写真です。日本での四月の新入生歓迎時期にあたるため、こちらでも様々なサークル・団体が新入生の勧誘に力を入れているようでした。
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さて、MBA生にとっての新学期は、インターネットに向かって格闘するところからはじまります。受講する授業を4月中旬に一度ビッド(後述)で決めているのですが、本日朝8時から9月4日(金)正午まで"Add/Drop"と呼ばれる、実際に取る授業を追加したりキャンセルする期間が続くからです。朝8時、システム稼動開始の瞬間に、まだ人気授業の定員に空きがある場合には皆一気に殺到。3分くらいたって一段落すると、今度は取りたかったけど取れなかった満席授業を誰かがキャンセルしないかじっと見て、1人キャンセルした瞬間にまた殺到する、という状況が少なくとも30分程度は続いていた模様です。前回最終日まで粘った経験上、この波は週末と最終日締切間際にまた起こると思われます。

本日朝、上記プロセスを終えて、確実に取る5授業(14単位分)が下記に決定しました。
- (1) MBA295B.1 Venture Capital & Private Equity(3単位) 水6-9:30pm
- (2) MBA257.2A Power and Politics in Organizations(2単位) 火・木4-6pm
- (3) MBA257.2B Negotiations and Conflict Resolution(2単位) 火・木4-6pm
- (4) MBA231.1 Corporate Finance(3単位) 火6-9:30pm
- (5) MBA222.1 Financial Information Analysis(3単位) 火・木9:30-11am
(- (0) MBA298 International Business Development(1単位) 9月25日(金)に成果報告を行うことで、1月からのプログラムがようやく終了)

さらに、今追加で下記2授業を取れないかどうか検討中です。
- (6) Chinese 1A Elementary Level Chinese(3単位) 月火水木金12-1pm ; 現在Wait Listに載っており(注1)、9/4(金)に取れるかどうか決定
- (7) MBA295E.1 Case Studies in Entrepreneurship: 水4-6pm(2単位) ; 夏にスタートアップでインターンをした人のみが取れる特別コース。本日覗いたら、既に人数にカウントされてしまった。実際に取るには、14単位制限を越えるので、プログラムオフィスの許可が必要で、かつインターン先にも了承が必要

4月時点で取るつもりが、今回取らずに落とした授業は下記
- (8) MBA290T.5 Topics in Open Innovation
- (9) MBA290T.2 Innovation, Creativity & The Entrepreneur
- (10) MBA236B.1 Investment Strategies and Styles
(- (11) MBA290T.1 Innovation in Services and Business Models:ビッドに失敗してそもそも取れず)

個々の授業内容は追って紹介しますが、最終的に取った授業と4月時点で検討していた授業との差を見ると、ひと夏の経験(ザンビアのコンサルティング、日本のファイナンス、サンフランシスコのスタートアップ)で、自分の考え方の変化に気がつきます。

4月時点では、漠然と下記のように考えていました。
- 人気授業で興味あるものは、とりあえず取っておく
- シリコンバレー関係のMOT(技術経営)系授業を中心に添えて勉強する
- ファイナンスは、インターンで営業サイドは勉強できるので、授業では投資家サイドを勉強する
- グローバルマネジメントはIBDで十分

ところが、5月に春学期終了後、夏の3つの経験を経て、大筋で「MBAでは、シリコンバレー系、ファイナンス、グローバルマネジメント」を学ぶという方針に変化は無いですが、下記のように、より何を学ぶべきかが具体的になりました。
- 人気授業のうち、対人関係スキル系は、今後どんな人生を歩んでも遅くとも4-5年後までに確実に必要な場面が出てくると考えられ、必須。そうでないものは優先順位を下げる。
- 長期的に考えて、私が今シリコンバレー系で学んでおくべきは、MOTやイノベーション関連では無く、むしろ起業(Entrepreneurship)。私の場合MOTは自分の前職の経験&本の知識&インターンで実際に世界に飛び込んだほうが、授業より得るものが多い。
- MBAで私が身につけるべきファイナンスは、流行の投資家サイドの知識などよりは、会計学など昔からの王道/知が蓄積されている分野
- グローバルマネジメントは授業では要らない。ただし、取れるのであれば教え方に定評のある学部生向けの中国語を取っておく

そして、授業時間に関してですが、毎日昼食時間にある中国語を除けば、全て火曜日~木曜日の朝から晩までに集中させ、月曜日と金曜日をチーム活動やパートタイムのインターンに充てる予定にしています。今予定している授業を全て取った場合20単位(!)。標準的なMBA生はここで14単位を取るそうですので、引き続き人の1.4倍くらいは忙しい生活になりそうです。


最後に、以前書き溜めていたビッドに関する話を補足し、下記に残しておきます。

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授業選択は、4月中旬に2ラウンドのビッド方式で行われます。これは、全員に平等で1000ポイント与えられて、まず1ラウンド目に取りたい授業(最大14単位分)に、ポイントを振り分けてビッドします。各授業の定員を超える人が集まった場合には、ポイントの高い順に定員に達するまでの人が取れます。定員に満たなかった授業は、何ポイント振り分けていようが自動的に全員取ります。このどちらかのケースで授業が取れたら、その授業に振り分けていたポイントを失います。一方、自分がビットしたクラスが定員オーバーで取れなかったら、そこに賭けていたポイントを回収し、2ラウンド目に再度定員が余っている授業に対してビッドします。こうして、全員最低8単位分を4月時点で決定しておきます。

ビッドにあたっては、過去2年分の全授業に対して、生徒の授業や先生に対する評価・コメントと分析、及び昨年のビッド結果(どの授業が定員オーバーになり、その際の足切り点が何点か)が配られます。さらに、どの授業に人気が集まりそうか皆でそれとなく話したり、日本人は日本人同士で上級生に取った授業の感想を独自に共有したりしています。ここら辺の情報戦は、競馬新聞の予想記者になった気分です。

下記に、私が4月時点にしたビッドと結果、そして本日Add/Dropして取り直した結果を並べてみます。

第1ラウンド(4月21日、一番右の括弧は、足きり点)
- MBA295B.1 Venture Capital & Private Equityに401pt → 成功(375pt)
- MBA257.2A Power and Politics in Organizations(4pm)に251pt → 成功(0pt)
- MBA290T.1 Innovation in Services and Business Modelsに241pt → 失敗(260pt)
- MBA257.2B Negotiations and Conflict Resolution(4pm)に4pt → 成功(0pt)
- MBA290T.5 Topics in Open Innovationに101pt → 成功 (0pt)
- MBA290T.2 Innovation, Creativity & The Entrepreneurに2pt → 成功(0pt)

MBA257.2Aおよび2Bの2科目は、毎年超人気でビッドが加熱する(足きり点が500pt前後になる)ため、今年から2pmと4pmの2回開講となり、定員が倍に増えました。私はダメもとで共に4pmの方に入れたところ、運良く両方定員割れで取れました(2pmの方は足きりが420pt,450pt。この後第2ラウンドでは4pmも定員に。)

第2ラウンド(4月24日、一番右の括弧は、足きり点)
- MBA236B.1 Investment Strategies and Stylesに241pt → 成功 (2pt)
というわけで4月時点でMBA290T.1以外の6科目12単位分をキープ。

そして、本日朝8時に取った行動は、下記
- MBA290T.5を、キャンセルし、1単位分得る
- MBA231.1 Corporate Finance を追加(3単位分)
- MBA290T.2とMBA236B.1を両方キャンセルし、3単位分得る
- MBA222.1 Finantial Information Analysisを追加(3単位分)
MBA231.1は新規開講状態で誰でも取れたのですが、MBA222.1は既に満員になっていたため、本日朝15分間ほど張り付いて、運良く取ることができました。


(注1) 他学科の授業は、8単位まで卒業単位に含めることが可能。また、Wait ListはMBAには無いが、この中国語の学部や工学部などには存在する。
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by golden_bear | 2009-08-26 23:48 | 学業

シリコンバレーの環境技術レベルは如何に? - Imagine H2O会議の所感

昨日、スタンフォード大近くで開催されたImagine H2OというNPOが主催するワークショップに出席しました。このNPOは、世界中の水問題を解決するために設立されたそうで、水を利用している組織のリーダーを集めて必要な技術の洗い出しをしたり、水問題の解決関連のスタートアップ企業を育てるための、ビジネスプランコンペティションやインキュベーションを行っている。要は、「シリコンバレーのやり方で水問題を解決する」ような団体に見えます。Haasの同級生の1人がここに所属していて、Haas Tech Clubメーリス宛にワークショップの告知があったため、現在のインターン先が環境問題に関連することもあり、興味を持って参加してきました。

当日の内容は、まず前半に「水資源利用関連のお偉いさん」5名による、パネルディスカッション。下記の多彩な肩書きを持つ5名が、自分たちが今までどれだけ水利用の方法を工夫・改善してきたか、今後欲しい技術はどのようなものか、それぞれ非常に熱く語っていました。
- PG&E(電力&ガス会社)の上級プログラムマネージャー
- EBMUD(上下水道の供給と浄水処理)の、水質資源管理マネージャー
- スタンフォード大学、ユーティリティー管理の次長
- ソノマ地域のワイン葡萄委員会会長
- Googleの土地資源サービスエンジニア
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Googleは、この手の会議には結構どこでも顔を出している気がします。

後半は、下記6つの議題に沿ってテーブルごとに興味のある人が集まって議論。途中でテーブルを移っても良い。
- 水資源を直接扱っている業者での機会は何か
- 水関連の装置に対するビジネスを行う業者や、水の一般利用者での機会は何か
- 農業部門でどのようにニーズに答えていくか
- エネルギー/産業セクターでの機会は何か
- ベンチャーキャピタルの視点から、水関連技術のスタートアップ企業がどのように見えているか
- 水関連スタートアップ企業が使えるリソースや、ビジネス上のベスト・プラクティスはどのようなものか
私は、主に下2つのテーブルを行ったり来たりしていました。

会場を提供していたのは、Palo Altoにオフィスのある、それなりの規模の弁護士事務所。クリーンテック関係の案件を数多く扱っており、それを強みにしたいそうです。このように、専門が細分化された弁護士事務所が比較的大規模(建物見る限り少なくとも数十~百名程度は弁護士が所属)かつ、多数見受けられるのが、米国の法曹界の特長かもしれません。ちなみに、「スタートアップで財務分析したら、弁護士費用がバカ高かったんだけど、この業界儲かるでしょう」、と聞いてみたら、「もちろん。この分野で弁護士が活躍できるところは沢山あるし、専門性も必要だ」という答えが案の定返ってきました。

全部で70-80名の水関連技術に興味がある方々が集まっていました。大半は40-50代に見える年配の方々で、環境技術を専門に扱っているMBA(注1)に社会人枠で登録している人や近いビジネスで実際に起業している人も多く、中にはNASAで有人宇宙船内の水循環システムを開発しているような人もいました。また、若手では何故かハーバードビジネススクールから2名ほど参加していたことが、驚きました。

さて、ここまでは、環境問題に優秀な人材が集まる米国の裾野の広さや、シリコンバレー地域における環境問題への意識の高まりに、素直に凄いなあ、と思った話です。しかし、一旦テーブルでの議論が始まると、下記のような話を受けて、「シリコンバレーの環境技術利用実態って、実は欧州日本に比べてひどいのではないか」、と、思ってしまいました。

 - 「世界中の水問題解決」を謳っておきながら、皆自分の目の前のベイエリア周辺の前提でしか議論しない。例えば、さすがに「中国の水問題は深刻だ」という話は、多くの方がご存知だが、だれも具体的にどれだけ大変なのか知っている人は居らず、知っていてもわれ関せず、といった反応。実際カリフォルニアは秋になると毎年水不足や山火事に悩まされていて、他国の話どころではない、という事情もあるにせよ、このあたりの米国人の感覚は、大リーグが米国一決定戦をWorld Seriesと呼んでいること(注4)と、とても似ていると感じました。

 - 「日本はどうして水利用が上手いのか」、といろんな方に質問される。そこで、例えば「トイレは最近、水で流すのではなく、洗剤で汚れを落とすタイプが進化して、水の利用量を大幅に減らしている」といった話で答えると、異次元の世界のように驚かれる。

 - 求められている技術はとにかく「水不足の解消」や、「人が水を無駄に利用しなくなるための仕組み」。どんなに乾季でも芝生に水をまきまくって綺麗な庭を造っているカリフォルニアで、この問題をわざわざスタートアップが新技術を発明して解消しようとしているのは何となく滑稽に感じてしまい、単純に人の無駄遣いをなくすことが先なんじゃないか、と思ってしまう。(こう精神論に持っていってしまったら、新技術など生まれないのかもしれませんが。)

考えてみると、つい2年位前まで大量消費は美徳とばかりエネルギーを世界一消費しまくっていた国民が、今になってどこもかしこも急にクリーンテックを言っている。実は今ブームになっている「クリーンテック」とは、「アメリカ人を省エネにしよう」、という、とんでもなく低レベル(だが途方も無く難しい)の話を扱ってるんじゃないか、と錯覚してしまうような会議の内容でした。

ただ一方で、これだけ大量消費したくなるくらいエネルギーのコストが安い(注2)のもアメリカの特長で、エネルギーを生み出し配信する部分を低コストでできる技術力は非常に高いイメージがあります。また、特に水確保の技術は軍も政府も相当力を入れているようですので、今後急激に技術革新が起こるかもしれません。そして、そうなってしまう前に、欧州や日本の企業は当然アメリカに対して自国の優れた技術を売りにいくと思われます。

今週でフルタイムのサマーインターンは修了しましたが、引き続きパートタイムで続けて欲しいとの要請を受け、現在調整中(注3)です。いずれにしても、今後これらのクリーンテック分野で競争が活発になり新技術が発展するのかどうか、シリコンバレー型のイノベーションが通用するのかどうか、はたまたこれは単なる一過性のブームなのか、引き続き見て行きたいと思います。


(注1) 会場には、Presidio School of Managementの学生が多数いらしていました。他にも、ネットで検索すると、green MBAのように、環境関連を専門に扱うMBAが幾つか存在する模様。

(注2) 現在住んでいる大学の寮は、水道・電気・ガスは幾ら使っても無料。4年前にシカゴにいた時には、夏は冷房、冬は暖房が24時間ずっとつけっぱなしになっていましたが、1人暮らしで水道・電気・ガス全部あわせて安い月は2千円、高くても6千円程度でした。

(注3) 2年生の秋学期以降は、授業が行われている週に、週20時間まで「0単位授業」の形でバイトをすることが可能。また、直接働くことはできないが、Independent Studyという自主学習の授業として、指導教官を見つけてマーケティングの研究やコンサルティングのプロジェクトをテーマに設定し、論文を提出することで1-3単位を取得することも可能。

(注4) 「『World Seriesは,"The World"という新聞社が,年間王者を決めるシリーズを主催したのが由来なので,世界で一番,という意味ではない』と友人のアメリカ人に言われた」という情報を頂きました。有難うございます。
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by golden_bear | 2009-08-21 23:35 | 学校以外のイベント

ゴルフレッスン開始 & Web2.0的教育へのちょっとした考察

大学の裏山にあるTilden Parkで、はじめてゴルフのレッスンを受けてきました。どうせ受けるなら米国で教わる一番の基礎から固めたい、ということで、全くゴルフをやったこと無い人向けのクラスを選択。1.5時間のレッスン4回+18ホールゲーム無料券5枚(注1)+プロゴルファーと3ホール一緒に周れる券1枚+ドライビングレンジ(打ちっ放し)約1,000球分半額券+その他もろもろのちょっとしたサービス込みで、定価$219のところを学割で$199(今のレートで約1万9千円)、というアメリカならではの格安料金です。

受けてみて、「無理やりにでも、去年ゴルフ始める前に受けときゃよかったなあ」というのが一番の感想です。いろんな方に、「最初は型を覚えるために、誰かに習ったほうが良い」、と言われ続けながらも、イベント盛りだくさんのMBA生活の中で、1.5時間*4回のスケジュール調整がなかなか難しい(注2)。そこで、今は本やWeb上のビデオなどに知識が溢れている&デジカメのビデオ機能もあるから自習も出来るだろう、と思い、本日までずれ込んでしまったのですが、これは全くの間違いでした。というのは、本やWebでは、文章で「こういう動きをすれば良い」、とわかっても、「それが自分の体に取ってどういう状態を指すのか:例えば、1つ1つの動作において、どの関節がどの角度で、どの筋肉にどのくらいの張りがあった状態か」などは、よほど筋が良くない限り、見たり読んだりしただけでは理解出来ないからです。かくして、1発目のレッスンで、今まで自分が正しい、と思ってやっていたことの結構な部分は実は誤りだった、ことを、まざまざと見せ付けられたわけです。

余談ですが、ここで「自分の体」を「企業」、「ゴルフのコーチ」を「経営コンサルタント」と置き換えると
・ 既に正しい型があって、あとは反復練習するだけの企業に、コンサルティングをする意味は、「反復練習をどう行うか」そのものが大きな課題となっている場合を除いては、無い
・ 間違った型が体の隅々まで染み付いてしまった後に、短期間のコーチングだけで修正するのは超大変
というわけで、コンサルタントを使う側やる側双方が一番幸せなのは、できるだけまだやったことのない新しい行動や組織に対して、ゼロからやり方を教えること、なのだと改めて思ったりもしました。(ただし、新しいものであればあるほど求められる一方で、そうであるほどコンサルタント側の苦労は相当悲惨なものになる。)

ゴルフレッスン後は、ランチとディナーでそれぞれ様々な方と御話しする機会があったのですが、その中で出てきた1つの話題が、「教育にWeb2.0的な発想を持ち込めないか」というものです。くしくも、トラックバックさせていただいた経営コンサルタントのLONDON留学さんが、このトピックを含む内容の記事を書かれていたその日に、地球の裏側で全く同じ話題がなされていたのは、「1つのアイデアを思いついたときには、世界中で同じことを考えている人が五万といる」ことをそのまま表わしているようで面白いです。

リンク先の記事は体験型を含めて様々な可能性を述べた大変興味深い記事ですが、私のブログでは実際議論になったWeb2.0的な世界に話を絞ると、私自身ゴルフレッスンにおいて「Webツールの限界」&「生身の人間に直接教わる威力」を味わった直後でしたので、「体に染み込ませる必要のある分野に関しては、今のところ全然向いていない教育方法だなあ」というのがその場の直感でした。

次に、需要と供給に分けて少し考えてみると、供給側は色々盛り上がりそうな一方で、「本当の需要」をどう考えるかがポイントな気がしています。供給側では、例えば教育ツールとしては、Webに親和性の高いSNS・ガジェット・iPhoneアプリ等、従来の黒板やパワーポイントより効果が高そうなツールが、いろいろ作れそうです。また、デジタルハードウェアに関しても、今まさにゲームの世界で盛り上がっている体感型センサや、自動車向けに開発されている「居眠り防止センサ」のような技術は、そのまま教育にも横展開できるでしょう。

一方、需要側では、私がゴルフレッスンを丸1年間入れる事ができなくて非常に後悔しているように、もし仮に満足なツールが揃ったとしても、それを確実に受け取るためのサプライチェーンが揃っているか、忙しい中どう受講生側の時間とモチベーションを確保してあげられるか、の問題解決の方に、需要がある気がしています。さらに、教育は必ずしも受けさせたい人と受けたい人とが一致するケースが多いわけではなく、本当に欲しいものは
- 「やりたがらない人に無理やり押し付ける(体罰などに代わる)合法的な道具」
- 「とにかく一流学校に合格できる受験参考書や予備校」
- 「その教育方法を導入していることが、自慢できる」
など、本来の教育効果(注3)と関係ないところで商品が売買されている市場のような気がしています。果たして今新規開発されている商品はこの需要に合うのかどうか。例えば、MITやスタンフォードなどが積極的に無料で授業内容をWeb上で垂れ流しにしているのは、「どうせ全ての授業をWebで見る時間を取れる人など世の中にいない」、「この授業内容を仮にWebで全部見られてしまったとしても、"Ph.D"、"MBA"という肩書きが得られていなければ何の意味も無い」、という世の中を見透かした上での宣伝行為に見える。こんな素晴らしいコンテンツが無料で隣にある中、有料でブランドも無いものを買う人が果たしているのだろうか、という疑問が常に残ってしまうわけです。

とはいえ、前職時代のクライアントさんで、「教育」と言うと「先生が黒板に書くのを生徒が机に座って聞く」ことのみを思い浮かべて、今更意味あるの?といったような怪訝な顔をされる方が非常に多かったことを思い出すと、既存のものより効果の高い教育方法へと昇華・改善させていくことの意義は、セグメントと供給方法をきちんと選べば、とても大きいのだと思います。今後教育がどのように進歩していくのか、楽しみに感じています。



(注1) 月-木までの毎日と、土・日のトワイライトタイム(今は午後3時だが季節による)以降に利用可能
(注2) 1.5時間*4は基本毎週同じ時間にセットされているが、行けない場合は自由にキャンセルして別の日のレッスンを選ぶことが可能。ただし、先生が替わったり、同じ内容のレッスンを2回受ける可能性があるのがデメリット。
(注3) 「そもそも教育効果って何」という問題を可視化するのは、また別の大きなビジネスチャンスなのかもしれません。
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by golden_bear | 2009-08-15 23:21 | 趣味・生活

西海岸Tech系大企業でのインターンの様子を見て

あるシリコンバレーの大企業による、インターン生向けの広報イベントに、参加してきました。このイベントの目的は、元々この企業で今インターンをしている学生のために、自分の所属部門以外で何が起こっているのかを各部門が紹介するイベントなのですが、その友人を連れてきても良い。というわけで、同学年でここでインターンしている友人に招待されて、行ってきました。2時間ほど色々な方と話した印象だけですが、それでも今働いているスタートアップとの違いに大変驚いています。

何が一番違うかというと、その人とライフスタイル。同級生のコメントを借りると、
「朝は大体9:30ごろ出社し、昼には1時間のランチをしっかり取る。そして、3時ごろコーヒーブレイクがあり、5:30頃にはみんないなくなる」
「前職で東海岸で金融の仕事をしていたけれど、似たような大学を出ていてこんなにのんびりクリエイティブな仕事をしている人たちがいたとは、全然想像つかなかった」
というわけで、会う人会う人皆さん楽しそうに生き生きしている。もちろん、この定義による全ての大企業がこれに当てはまるわけではないでしょうが、同じ西海岸の中でも「楽しそうに生き生き」の定義が、あくせく働くスタートアップとはまたちょっと異なるわけです。

ちなみに、「西海岸のTech系大企業」を、定義する方法は色々ありそうですが、今回はMBAにいると目に付く、という意味で、「MBA生向けインターンの専門部署や担当者がいるTech系企業」と定義してみます。部署があることで、下記のような特長が出てきます。
 ・ 秋ごろから、キャンパスイベントを大々的に行う
 ・ 翌年1月になると、真っ先にインタビューを行い、優秀な生徒を早めに囲い込む
 ・ 毎年複数名の在校生がインターンに参加する
 ・ インターンはとても組織立っていて、トレーニングや毎週の社員との交流会は勿論、ハイキングなどのイベントまで用意されているものもある

具体名をあげると、
- Cisco,HP,Apple,nVidiaといったハードウェアデバイスに強みのある企業
- Intel,AMD,Qualcommといった半導体開発が母体の企業
- Microsoft, Adobe, Symantecといったソフトウェアに強みがある企業
- Google,Yahoo,Amazon,eBayといった、Internet上のBtoCビジネス
- Amgen,Genentechなど、バイオ・創薬ベンチャー大手
- Oracle,Salesforce.com,NetApp,VMWareなどBtoBネットワーク系ビジネス
などが、当てはまります。このように並べてみると、壮観です。全ての企業からも「グローバルでダントツに強い商品」が最低1つは想像がつきます。従業員数で見ると、一部ハード系で数万人いるところを除けば、大体3千人~1万5千人程度となるのですが、これはその「ダントツに強い商品」が1つあるごとに、3~5千人くらいを食べさせていける、それを複数持つと1万人を超えるようになる、といった感じがしています。

「たった1商品で数千人も食べさせられるとは凄い商品だ!」、と見ることも出来ますが、逆に「こんなにも凄い商品から生み出される巨万の富を、たった数千人で分け合っているのか!」と見ることも出来るわけです。確かに、一度素晴らしい商品や特許・プラットフォームを開発しきってしまえば、あとは特にMBA生の仕事としては、如何に顧客満足度とブランドを高めるか、競合に真似されないか、より低コスト・高品質を追求するか、などと目的が明確になります。これらの目標達成には、「死ぬほど長時間働く」ことはほとんど無意味で、むしろ情報収集・分析・問題解決といった、「待ち時間を沢山作ってその間にじっくり頭を使う」ことの方が求められます。従って、必要十分な数の従業員が、全く残業することなく、全員楽しくクリエイティブに目標をこなしていく、といった印象を、2時間のイベントから受けています。

「空前の大不況」、「失業率10%越え」、などと叫ばれていても、レイオフすべきところはきちんと実行して数十%の営業利益を出し、「ライフスタイルの良い企業」世界ランキングトップに名を連ね続けているのが、西海岸Tech系大企業の凄いところです。一方、これらの企業に対抗せざるを得ない日本企業郡は、直接真似しようとして「ダントツな商品を生み出す」目標を抱え続けて、苦労しても中々生み出せず、グループに数十万人の雇用を抱えながらレイオフも出来ず、皆夜遅くまでサービス残業をして、やっとのことで数%の営業利益を出すも、最近は残業すらさせてすら貰えずに研究開発費も削られる、という、悪循環。これに陥った状態のままで、ワークライフバランスを良くする議論だけが盛んに行われているように見えてしまいます。日本人として生きている以上、自分達の生活を良くするために、このような西海岸企業が過去10~20年かけてどのようにこの「天国」を作り上げたか、あと9ヶ月半の学生生活でじっくり調べておきたいな、と心を新たにしています。
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by golden_bear | 2009-08-14 22:41 | インターン

クリーンテックベンチャーインターン備忘録(1)

気付いたら3週間のベンチャーでのインターンも半分が過ぎつつあります。本日、中間報告みたいな感じで、幹部3人の前で作成途上ではあったが財務モデルを発表しました。これを基に喧々諤々の議論が始まり、モデル自体は大幅に見直すことになったものの、「2週間後のビジネスパートナーとの交渉方針がより精緻になって良かった。引き続きよろしく」。ということで、無事に、残りのインターンも頑張れそうです。

無事に、と書いたのは、今日のCEOとの話の中で、契約していた財務アドバイザーをクビにした、と聞いたからです。経験豊富な彼によると、「たとえスタートアップでこちらに実績が無かろうと、最初から本当に必要で優秀な人のみとしか、付き合ってはいけない。意味のない人との時間は無駄である以上に、スタートアップでは会社の存続に関わり危険」とのことです。

そのほか感じたこと2つを下記に。
- クリーンテックは弁護士・会計士のチャンス?
 今回財務モデルを作ってみて、一番驚いたのは、「弁護士・会計士費用」がやたら高いこと。クリーンテックという言葉は今ブームになっているとはいえ、よくよく考えて見ると、上下水道の整備や電気・ガス、ごみ処理施設といった社会インフラの整備は、数百年前から続いている「クリーンテック」なのです。そして、これらは土地・環境といった既得権益が絡む世界ですので、少なくとも私のいるスタートアップでは、ちょっと技術実験をしようとするだけでも、何十通もの契約書にサインする必要がでてきます。これには地元の事情と複雑な法体系に精通した「専門家」が必要で、この費用がとても高い。というわけで、「グリーン・ニューディール」は、弁護士さん・会計士さんなどの専門職の方にとって大きなビジネスチャンスになるのでは、と感じています。

- 今サンフランシスコでは起業しやすい?

 今週からサンフランシスコ事務所に通勤しながら働くことになったのですが、驚いたのはその立地。ダウンタウンの中心にある駅の1つから徒歩2分のビル。東京の銀座線で例えると、銀座、京橋、日本橋を通る道沿いに、いきなり事務所を構えているイメージになります。
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「この辺にスタートアップの企業はめちゃめちゃ多いよ」と幹部の1人が言っていましたが、立ち上げ間もない資金繰りに奔走しているような段階のベンチャーが、いきなりこういう場所に拠点を持てるのは、下記のような理由でしょうか
  -- 昔からベンチャー企業を受け入れ易い土地柄
  -- 大企業が今は使わないような、何十年前の古いビルが、そのまま使える形で残されている
  -- 金融危機以来の不況による高空室率
  -- 以上の理由により、賃料が安い: 幹部の方々の交渉の成果でもありますが、このエリアの住居家賃の高さに比べると驚くほど安いです。

そう言われてみると、町を歩いていても中にほとんど何も入っていないようなガラガラの古いビルが良く目につきます。下の写真は今のオフィスの窓からの眺めですが、写真ではわかりませんがこんな感じのビルで外からわかる空室の多さに驚きます。
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ちなみに、シリコンバレー(サンマテオより南)でオフィスを構える場合は、南国風の建物の中に拠点を持つことが多いです。今、サンフランシスコはジャケットが無いと長袖を着てても寒い一方、シリコンバレーは30℃を余裕で超える感じで暑い。この気候と同様に、オフィスのイメージも全然違ってて、とても面白いです。下記は例として、シリコンバレーでベンチャーキャピタルがたくさん集まっている建物の写真です。
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by golden_bear | 2009-08-11 22:12 | インターン

8/20(木) 東京でのUC Berkeley MBA説明会 告知

我々のMBAプログラムの説明会が、8月20日(木)夜7:30より、渋谷のAgos Japanの建物にて開催されるそうです。一応登録制だと言うことですので、参加希望の方はここより登録お願いいたします。私は残念ながら参加できませんが、Admission留学生担当のDirector及び卒業生の方が来るはずですので、どういう考え方で合格者を出しているのか、何が学べるのか、直接聞ける良い機会だと思います。

Date: August 20, 2009
Time: 7:30 PM
Location: Agos Japan, Ninomiya Building
18-4 Sakuragaoka-cho, Shibuya-ku
Tokyo 150-0031
Japan
Description: An information session for individuals interested in applying to the full-time Berkeley MBA program. Admissions staff and alumni will be speaking and answering questions about the program. Please plan to arrive on time.

ちなみに、他国での説明会は、ここから参照できますので、この時期日本にいない方はこちらもご参照ください。また、キャンパスビジットで直接情報を得たい方は、このページの右下よりご連絡いただければ、極力在校生が対応いたします。
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by golden_bear | 2009-08-08 11:33 | 入学・卒業準備

クリーンテックベンチャーでのインターン開始


今週から無事、とあるクリーンテックベンチャー(注1)でインターンを開始しました。

無事、と書いたのは、実際にインターンができるかどうか、Bay Areaに戻るまでわからかなったためです。というのも、このインターンは、7月最終週の27日(月)に日本からスカイプで社長と面接を行い、その後会長兼ファウンダーの方の承認を経て31日(金)朝に内定を頂く、という、本当に直前に決まったものだからです(注2)。電話で話しただけなので、実際に会社の人と会って詳細を話してみるまで、なんともいえなかった、というのが1つ。

さらに、学校から許可が下りるかどうか不明だったこともあります。私のようなF1ビザの留学生が米国でインターンを行う場合は、学校に許可を申請し、CPT(Curricular Practical Training Internship)という、"0単位の授業"ということにしてもらう必要がありました。そこで、8/3(月)に申請しようとしたところ、こんなに遅い時期にCPTを申請しに来る学生は普通いないので、「既に窓口は閉まってるから、センター長の決済がいるんだけど、センター長は夏休みでしばらく来ないよ」などと言われてしまいました。これを受けて、いつも親切なHaasのプログラムオフィスが色々と根回し(?)してくれたお陰で、どうにかこうにか許可を頂きました。しかし、その過程においても、超多忙なCEOにカバーレターを書いてもらったり、その内容に注文がついて書き直してもらったり、と綱渡りで、本当に申請が出るまでドキドキものでした。

8/4(火)に初めてCEOや会長兼ファウンダーの方と実際に会って、午後丸4時間かけた実際の業務のミーティングに参加することで、御互いの雰囲気を知ることになりました。この企業、本社は他の州にあり、その州とカリフォルニアの2箇所で技術の実証実験を始め、丁度今週サンフランシスコに新しく事務所を立ち上げる所でした。したがって、この日に普段は別の拠点にいる人達も全員集結して、一度に御話できたのは凄く幸運でした。ちなみに、本当は立ち上がった事務所で行われるはずが、賃貸交渉が難航してまだ使えず、あるメンバーの家に集まってのミーティングだったのが、ベンチャーらしいです。そして、このミーティングの中で各メンバーに来週までの仕事が割り振られる中で、私の業務も自然に決まって行きました。

この、とあるクリーンテックベンチャー、がどんな企業かの詳細は伏せておきますが、私の業務内容について書いておきます。立場としてはCEOのかばん持ちみたいなものですが、MBA1年目で学んだことが直接生きる業務を2つ頂いています。1つは今ある2つの実験プロジェクトのうち片方について、ビジネスモデル及び財務諸表の将来シミュレーションを作成すること。この実験を共同で推進しているパートナーが、実験成功の暁には顧客として商品を買ってくれることになっているのですが、このような契約のためパートナーから様々な要求を突きつけられており、各要求に応じてビジネスモデルとして成り立つのかどうか、シミュレーションで確認することです。実際少しモデルを作ってみるだけでも、どうして皆「クリーンテックは国の補助が無きゃベンチャーとしてやって行けない」と言っているのか、とてもよく理解できています。もう1つは、マーケット及び競合分析。まだ世の中にあまり無いタイプの技術のため、適用できる新規及び既存の市場それぞれに、様々な可能性が考えられます。これら可能性がある市場を網羅的にまとめて、競合製品/代替品がある場合には、それに対する自社製品の強み・弱みは何かについても調べる、という内容です。

もちろん、スタートアップということで、当然これらに限らず不定期に発生する雑用をこなしていく必要があります。しかし、過去にスタートアップでインターンをして、「雑用で終わってしまい他に何もできなかった」という話を結構聞くことが多いので、私のケースはとても恵まれていると思います。これは、CEOがMBAホルダーである、ことが影響していると思います。

そして、8/5(水)より、実際の業務開始。朝7:30にCEOと電話をすると、彼が私に送るはずだったファイルの1つが準備できないまま丸1日外出しなければならず、そのファイル無しで仕事を進めて欲しい、と言われるいきなりのトラブル。私から「わからないところはまとめてメールで送っておきます」と伝えると、「そんなことでは駄目だ。わからなければ、私に何度でも電話をしてすぐ捕まえること。皆私の時間を戦争のように奪い合っているのだから、早くその輪に入ってきて欲しい」というフィードバックを早速受け、スタートアップにいることを実感しています。

今回このインターンはStanford MBAに留学するブログ著者Y.I.さんのネットワークで、Stanford GSBのAlumniの方を紹介して頂いたのですが、Y.I.さんには凄く良いCEOの方を紹介して頂いた事に感謝すると共に、Stanfordの人材・ネットワークの強さに改めて感服します。ちなみに、会長兼ファウンダーの方はUCバークレーの卒業生で、技術系のトップも同じくバークレー出身だったりするので、私がこんなごり押しで採用してもらえたのも、卒業生ネットワークが相当利いているような気がしています。

もしかしたら8月は何もなくなってしまうのではないか、と考えて、大量に本を買い込みながら(注3)帰米したのですが、こうして無事、技術に強みのあるBay Areaのスタートアップ企業の中で、今流行のクリーンテック業界とは如何なるものか、自分の手と足で実感できることは、物凄く嬉しいことです。これで、この夏の活動はザンビア行きと日本のインターンに加えて3つ目。先月日本でお会いしたあるMBAの先輩に、「MBA2年間での一番の学びは、インターン。とにかくインターンを一杯頑張ったほうが良いよ」、と言われていましたが、奇しくも、留学前にMBAで学びたかった3つのテーマである、MOT(Management of Technology:技術経営)、ファイナンス、グローバルマネジメントの全てを、実地経験で学ぶことができて、大変幸運だと思います。大学が始まる8/21(金)までの2週間半、という短期間ではありますが、貴重な経験の中で集中して多くの学びを得たいと考えています。


(注1) 環境技術やエネルギー技術を扱うベンチャー企業のこと。オバマ大統領がグリーン・ニューディール政策を謳うようになってから、「グリーンテック」と呼ばれることも増えたが、今は「クリーン」も「グリーン」も共に同じ意味で使われていると思われる。私は個人的趣味で「クリーン」の方を使っている

(注2) なんでこんなに直前になったか、という話は、機会を見て、インターンシップを取るためにどういう活動をしたか、という話で、改めてまとめてエントリーとしたいと思います。

(注3) 前回のエントリ参照。ちなみに、買った本のうち無事5冊はこの業務に役立てることができました。
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by golden_bear | 2009-08-07 08:06 | インターン

Berkeleyに戻ってきました - 大量の本と共に

ザンビアから西海岸を経由して6/17(水)に日本に帰国して以来、短くも大変充実したインターンを7/31(金)に終え、昨日8/1(土)にBerkeleyに帰還しました。いろんな方々に「もう少し日本でゆっくりしていけばいいのに」と言われましたが、来年5月の卒業まで後10ヶ月しかないMBAライフ、1日でも長くBerkeleyに居たいのです。この日本で心待ちにしていた私の期待を全く裏切らない形で、到着直後から真っ青に透き通る青空、涼しく(最高気温21℃程度)湿度のない完璧な気候が、先に帰米していた妻と共に出迎えてくれました。
(写真は2枚とも私の家のベランダから見える、大学の家族寮の風景です。)
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さて、今回の日本滞在では、超多忙なインターンの合間を縫ってやってきた事が大きく2つ。

(1) 人に会いまくる
1ヵ月半という短期間の帰還だったためか、休日のランチやディナー、平日早朝の突撃アポや金曜夜からの徹夜麻雀など、様々な機会において、中学校-大学院までの友達、親兄弟親戚の方々、元上司や同僚、MBAに入ったお陰で知り合うことのできた方々まで、色々な方とお会いすることができました。MBA生向けのイベントや、企業訪問まで含めると、参加した集まりの数は合計35(注1)。最後の方は1日に3つも4つも予定が入り、グダグダになっていきましたが、今回お会いした全ての方々から、毎回必ず何らかの刺激的なお話を頂きました。特に私が1年間日本にいなかった間の社会の変化に大変驚き、今後30年、7年、直近残り10ヶ月、自分は何をして生きていくべきか選択していく上で大変勉強になりました。今回お会いできた全ての方々、残念ながらお会いできなかった方々とも、皆様と引き続き切磋琢磨して頑張っていきたいと思いますので、今後ともどうぞ宜しくお願いします。

(2) 本を買いあさる
6週間半の滞在の中で、買った本の総数は約70-80冊に上ります。何故こんなことになってしまったのかという理由は、半分は目先の仕事やMBA2年目に役に立ちそうだったから、残りの半分は「大人買い」でストレス発散。前者に関しては、前職のコンサルティングファーム入社時に、「プロジェクトが始まったら最初の1週間で世の中で言われていることは全て把握しておけ」と大先輩に言われ、とにかく関連する書籍を買い漁って全て目を通しておくことが基本動作でした。この癖は私の場合退職してからも抜けるものではなく、特に今回のインターンが見知らぬ業界でのこと、また仕事で計5つの業界について調べることになり、感覚を得るために買い漁ったことがあります。そして後者に関しては、数ヶ月海外に居ると日本語の書籍に対する欲求がふつふつと沸いて来てしまう。例えばニューヨークに立ち寄るたびに紀伊国屋とBook Offには必ず立ちよっていたのですが、今回それが爆発したような面があります。随分昔に勝間和代さんと飲みの席でお会いした時に、「今買っておかないと後で買えなくなってしまうかもしれない、と思った本はとりあえず買っておく」といったようなことを仰っていましたが、今になってその感覚がわかってきたような気がします。

本の購入場所は、昔からよく利用していた東京駅近くの八重洲ブックセンターや丸善に加えて、Book-Off秋葉原店が加わりました。ドラクエ9の発売日に秋葉原がどうなっているか気になってふと途中下車すると、駅を出た瞬間にブックオフのチラシを受け取ることに。6階建での規模に驚き中に入ると、ビジネス書の100円コーナーが余りに充実していてびっくりしました。土地柄か様々な業界や業務の過去事例が詰まった本が多数揃っているのに、何であろうと少し古くなったものは全て100円で売られており、その場で29冊を購入。計6,800円と、ドラクエより少し高いくらいの値段でこれだけの情報が確保できて、大満足。秋葉原に行く理由が1つ増えました。


で、当然困るのがこの本の処理。既に仕事で使い終わったり読み終わったりした10数冊については、ゴミ箱に処分したり、実家に送ったりしましたが、それ以外はとりあえず詰めてアメリカに持っていくことになりました。その総数59冊(うち教科書1冊とハードカバー2冊はもともと米国から日本に持ってきていたものなので、増えた本は56冊。)
- ハードカバー31冊
- 文庫16冊
- 新書6冊
- 米国教科書サイズ4冊
- 雑誌2冊
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これらをバッグに詰め込むと、恐らく荷物は合計60kg程度になっていたものと思われます(手荷物で持ち込んだ写真の小さな袋も本)。が、今回利用したANAの人の献身的なサポートのお陰で、追加料金無しで運べて、感謝感激です。
- 荷物を預けようとした際に、「米国便は23kgを1人2個まで預けられます」、と言われる。私のスーツケースは30kgあったため、中の本を手荷物ともう1つのバッグに移すことで、23kgを達成。(このときもう1つのバッグは全て本になったため、20kg近くあるように思えた)
- この荷物の移し変えのために、出発時刻ぎりぎりになったために、グランドサービスの方が走ってついてきてくれる。X線審査は客室乗務員向けの所を使い、税関もスムーズに通してもらう
- さらに搭乗直前に何故か満席のためにビジネスにアップグレード。こんなところで人生の運を使いたくは無いのですが、どういうわけか今回はエコノミーの格安航空券が結局行きも帰りもビジネスになって、非常に快適でした。米国発往復航空券を買うと、アップグレードの確率が上がるのでしょうか

明日以降は、今のところサンフランシスコでもう1社別のインターンをする予定ですが、その話は具体的にはじまってから、また報告します。

(注1) キャンセルやダブルブッキングで行けなくなったもの3つを除く。今回お会いできなかった方は、またの機会にどうぞ宜しくお願いします。
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by golden_bear | 2009-08-02 10:20 | 趣味・生活


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