A Golden Bearの足跡


UC Berkeley Haas School (MBA) における、2年間の学生生活の記録です。
by golden_bear
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無力感とやり切れなさを感じた事件(2/2)死と政治

(今まで事実を元に記載するスタイルに徹してきたこのブログですが、今回は一部事実を伏せた状態で、意見のみ記載することをお詫び申し上げます)

ここ数週間の間に、訃報を耳にしたり感じたりする機会が多くなっています。これには大きく2つのケースがあり、1つは国策がらみの大きな問題:インドのテロやタイの政情不安のような事件から発生した、死亡事故に対し、現地にゆかりのあるクラスメートが、気丈に振舞いながら一瞬、憤りや悲しみを見せること。もう1つは、私がここで新たに知り合った方々の、肉親や友人の訃報が続いていること。この、どちらのケースにおいても、亡くなった方は私の他人であり、私にできたことは、敢えて書こうとするならば、「私の目の前にいる人に、協力できることがあれば、する。一緒に楽しみ、一緒に悲しみ、宿題など物理的に助けられるところは助けるし、そっとした方がよければ無関心を装う。そして、自分の身に起こらなかったことを幸運に思い、次は我が身と心構えをしておく」とでもなっていたのだと思います。

だが、今月頭に、上記2つのケースが1つに交わった訃報を耳にして、初めて上に書いたように思うだけでは済まない憤りを、赤の他人に対して感じることになりました。こちらでできた友人の父親が、ある国で(想像ですが)基本的人権を踏みにじられる形で、処刑されたのです。その友人とは選択授業やイベントで度々一緒になることがあり、私が知る中で唯一、ここに留学しに来たことを「投資に対して得るものの方が少ない」、と他人の前で堂々と後悔していました。どこからそんな後悔が出てくるのか、興味をもって接しているうちに、彼女の「無駄な時間を過ごしたくない」という考え方に、御互いの夫婦共々気があったので、今度「冬休みにスキーにでも一緒に行けると良いね」、と話していました。そんな友人が、急に前職の関係で故郷に帰る、というような話を聞いたのが11月の頭。そうこうしているうちに、この訃報が大学のメーリングリストに流れ、それと共に、友が冤罪と戦うために国際社会に訴えていたらしいことも知った。

この事件については、ワシントンポストや、BBCをはじめ、世界中のニュースがWebで見る限り数十回は取り上げているようなので、敢えてここで何の事件なのか公表はしません。が、予想していたとおり、1ヶ月たった本日時点で何も進展が無くうやむやになってしまっているようなので、静かにここに存在だけ書きとめておきたいと思った次第です。

前職で「問題解決力」を存在意義とする、コンサルティングの仕事についていた時には、たとえいつどんな無理難題を質問されても、その場でできる限りの回答を即答しなければ負けでした。現場で幾つかの修羅場を潜り抜けるうちに、大抵の課題には対応できる、ある種のスキルのようなものが身についていくのですが、恐らく最後まで一番難しいと思われるのが、今日のタイトルに書いた2つの問題に直面した場合だと思っています。

この2つの問題にまさに今、同時に直面している友人に、今後どのような運命が降りかかるのか分からないですが、少なくとも今私にできることは、彼女の友でい続けることです。そして、今目の前で話題となっている、不況だ派遣切りだ内定取り消しだ、といった問題とは(国策がらみという意味では根は同じかもしれないですが)次元が違う、真に高度な問題解決を行っている彼女の成功を祈ります。とともに、今彼女の苦境に比べれば何百倍も幸せな境遇にいる私自身は、来年どんな苦境があろうと、苦境とは思わずに前向きに一つ一つ問題解決しながら、元気に生きていきたい、と考えています。

[追記:12/30/08]
このような記事を書きあげた直後に、我が秋学期に取っていた授業の教授が、急にお亡くなりになった、という連絡を受けました。私にとって多くの学びを与えてくれた教授でもあり、非常に残念で悲しく、悔しい気持ちです。この半年の間に彼に出会えたことを心から有難く思い、その崇高な教えを再度心に刻み付けると共に、謹んで御悔みを申し上げ、ご冥福をお祈りいたします。
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by golden_bear | 2008-12-30 15:31 | 社会・風土

無力感とやり切れなさを感じた事件(1/2)インド人との交渉

「派遣切り」関係の記事を大量に目にしたり、せっかくコンサルティング志望の同級生何人かにインタビューの訓練とアドバイスをしてあげたが、インタビューの申し出が1社も来ない、といった話を耳にするたびに、不況による爪跡の大きさを実感しています。ただ、このブログで不況について書いても何も良くなりませんので、今回は敢えて、もっと好不況関係なく普遍的に、無力感とやりきれなさを感じた時 - 今月遭遇した2つの事件、について自戒の意味を込めて書き残す事で、来年予想される更なる不況に対峙する第一歩としたい、と思います。

1つ目は、インド料理レストランと揉めた話です。
12月16日、自分が幹事となって、UC Berkeleyに在籍する日本人大学院生のための忘年会を開催しました。このきっかけは、留学の目的の1つに、「グローバルなネットワークの強化」を漠然と考えていた所、実は足元の日本人のコミュニティが一番弱そう:MBAとLLM(1年制の法科大学院)以外は、各学部とも優秀な方々が1-2人いるのに、各々寂しそうに孤立しているように見えて、かつ他大学にある日本人会のようなものが見当たらない(韓国人や中国人にはある)。グローバル云々語る前に、まず日本人の連携を強めてみようと考えたことでした。

学部はもちろん、年齢層(24-40歳)も、背景も、嗜好も異なる方々を喜ばせるために、特に日程と店選びには悩みました。
・ 日程:学部ごとに期末試験終了日が違う一方、多くの方が試験終了直後から旅行や帰省でいなくなる。17日からいなくなる方が何人かいると、いう話を聞き、16日に決定
・ 店選び: クリスマスシーズンで多くの店/パーティースペースは予約いっぱいで取れず。以前集まったことのあるタイ/日本/韓国料理を外し、30人程度入る&大学の近くで検索すると、なぜかインド料理ばかりヒット。まず1件良い店を予約したが、なぜか直前に「ライセンスが切れて酒を出せない」となり却下し、急遽2件目のインド料理屋を発掘。

念のため日本人同期5人でランチに下見に行く。5つ星の味と新装開店の貸し切り空間には大満足。お店のマネージャーも凄く親切に、「30人のパーティーなら1人$15か$20のコースがある」、「酒は原価で出して良い」、「普通閉店時間は9:30だが、オーバーしても構わない」とのこと。その場で5人で話し合い、「料理はサービス料と税込み1人$19、酒は$300以上越えたら幹事に連絡、終了10:00でお願いできないか」と伝えたところ、「ボスに確認するから明日まで待ってくれ」とのこと。翌日「その条件でボスとも話し全てOK」と電話がありました。
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当日は大盛況で、みんなとことん酔っ払い、まるで新宿の居酒屋のような雰囲気で、私も数年ぶりにコールが掛かって一気飲みしてトイレでOUTする、という状況になりました。結局いい感じで11:00位まで飲み続けましたが、店のマネージャーからは”Is everything OK? OK good”、”皆飲んでるから延長してもいいよ”、”$300超えたから、あとは1本ずつ課金するね”、と行った具合に通常の対応なので、安心していました。最後の会計の時には酔っ払っていたものの、一応レシートの内容を一つ一つ確認しながら、1人$19の食事代、$300+追加の酒代、Tax(なぜか掛かっているが、元々余りはチップで渡そうと思っていたからまあいいか)、でトータルを支払い。丁度財布の中身で払いきれたので、何とかなっているのだろう、と思っていました。

翌日、悲劇が起こっていました。会計を確かめた結果、丁度±0くらいだと思っていたら、大幅な赤字になっていたのです。これには、私の2つの甘さがありました。

(1) 当日キャンセルの多さ: 実に23%の方が当日にドタキャン。期末試験中で間に合わなかった方、急に寒い日が続き本人やご家族が風邪をひかれた方が多かったこと(及びバークレーの何でも許される土地柄!?)を読み違えました。また、これは当日頭の中では予算に織り込み済みで大丈夫、と思ったのですが、23%も動くと酒代の固定費への影響がバカに為らないことを、当日多くの方が遅れてくる中での暗算の見積もりでは見落としてました。

(2) インド人のぼったくり: まず、レシートを見ると、なぜか追加の酒代と、「Beverage」という欄が2重に計上されている。これをお店の人に確かめると、「ごめん、Beverageと書かれているのはTaxの間違えで、TaxとかかれているのはService Feeの間違えで、計算は正しい。」とのこと。もしそうであるならば、Taxとサービス料込みで見積もりお願いしたにも関わらず、その上から再度Taxとサービス料が掛かっているではないか。これで、全体の料金が35%ほど割高になっていることに気付き、まずは1人で1回目の交渉に行ってきました。

こちらの論点は下記2点。
A. 食べ物の1人$19には、Taxとサービス料を含んだ値段と約束。その予算内とボスも了解。従って、$19にTaxとサービス料を上乗せするのはおかしい。
B. $19にはデザートを含んでいたが、出されなかった。メニューとしては先に$15で提示したものと似たようなものじゃないのか

その日、マネージャーは店にはいなかったので、電話で話すことに。私は、下記のような返答を一つ一つ聞くたびに、思わず→以下を、電話口で怒鳴りまくってしまいました。

対A.
1.最初は$19にTaxとサービス料を含む、といっていたが、「こちらの人数が確定する前にTaxやサービス料を含めて$19とするには無理があるから、別枠にしたい」、と伝えているつもりだ → 私の認識では、そんな話は全く聞いていないうえ、前日夜20:30に“30人で確定してくれ”と伝えていて合意しているではないか、
2.本来は料理だけで$25、$30かかるディナーの上、場所代をただにしてあげたりと、かなりサービスしている → そちらは最初$15と$20のプランを提示しており、それを見てサービス料とTax込み$19で約束したので、関係ない
3.本来9:30で閉店のところ、11:00までいたため、その分の人件費として、サービス料が必要 → サービス料がいるなら、“時間です”と伝えて欲しかったし、当日「問題ない」と言っていたではないか
4.ドリンクでもソフトドリンク数杯分はただにしてあげたではないか → それはありがたかったし、でも4杯分くらいだから$8くらいだろう

対B.
1.実はデザートもあったが、“Is Everything Fine?”と聞いたときに、“Fine”とのことだったので、出さなかった → 出さないわけないだろう

「ここまで全く私の主張を聞いていないようなので、インターネットのありとあらゆる掲示板に御宅の店の対応のまずさを書こうと思うが、良いか?」と聴いたところ、「別の機会に会って話そう」、となったので、一旦退散。日本人同期5人に、上記内容に間違いの無いこと、及び、どうやって交渉するかを確認。1人冷静に商社の友人が「もう払ってしまってからは、法律的にも交渉は難しい」と言っていましたが、皆前向きに交渉術を練り、友人と2人で交渉に行く。

今度はマネージャーと共に、相手の店のボスが出てくる。相手の主張は、一度目の交渉と全く同内容。特に、ボスからは、A.の2.で出ているように、「ここら辺のほかの店も見てみろ、こんなに安く出している店は他に無いはずだから、そもそもお前らの認識が聞き違いか勘違いではないか」ということを強調し、ついにブチきれて我々に「悪口でも何でも言いふらしたければいってみろ。お前らは客じゃないからとっとと去れ。二度とくるな」と行った口調でした。推察するに、元々マネージャーが「$19+Tax&サービス料で客が取れたよ」とボスに伝えていたものだと思いますが、ボスからしてみたら、部下の証言以外何も証拠がない分、強気に出れたのだと思います。

ボスが立ち去った後、少しマネージャーとも話して、「もう店に支払ってしまった分は戻せないが、私のその日当日の給料$40でどうか。ただし、今金がないので明日来てくれ」ということで、これ以上話すのも時間の無駄と思い、合意しました。翌日、念のため別の友人と2人で行き、無事現金で回収できました。

結局
-我々が紙で見積もりを取っていなかった
-その場で払ってしまった
というこちら側に2つの落ち度がある中で、無事$40取れて帰ってきたのは、理不尽でやりきれない話ではありますが、銃で撃たれたり包丁で刺されなかっただけましだということにします。それにしても、今回目の前が大学のキャンパスにも関わらず、インド人は絶対に一回も謝らなかったし、こちらの非が無いのに部下を庇い、顧客に対して怒鳴り散らす商店主もはじめて見ました。実際、アメリカでビジネスやるにはこうじゃないといけないのかもしれないです。

こうして、学びとして、
・ 相手側はアメリカにいるインド人=日々身銭を必死に稼いでいる、MBAで学ぶ内容なんて何も関係ない人
・ 味方側は日本人留学生=英語も堪能でなければ地位も何も無い

という状況下では、

・ MBAでどんなにリーダーシップや交渉術・組織論といった高尚な理論や思想を教室内で訓練していても、教室の一歩外に出た瞬間、「MBA」自体は無力
・ 今まで仕事上ではもっと交渉しやすかったのは、顧客も一流組織でMBAで学ぶような理論が比較的通用しやすく、自分側にも会社のブランドやネームバリューがあったことを再認識

MBAでは、自分の裸一貫の本当の実力を見極め、それを伸ばす必要がある、と痛切に感じました。
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by golden_bear | 2008-12-29 19:33 | 社会・風土

サンフランシスコ・バレエ くるみ割り人形(Nutcracker)を観て来ました

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「12月はくるみ割り人形の月だ」と言わんばかりに、道の街灯や公共機関、スーパーなどでこのチラシをいっぱい目にして、どうにも気になったので、夫婦で12月24日の昼の部を見に行きました。12月5日にSan Francisco Balletのホームページにて、まだ売れ残っていたバルコニー席を正規料金$20X2人分(+例によってインターネット使用料$10がかかりました)で買うことができましたが、その1週間後位には満席になっていたようです。

私自身バレエは1度しか見たことがなく、自分から興味を持つこともなかったのですが、大学4年生頃からたびたび、チャイコフスキーの交響曲や協奏曲を聞いたり、自分で演奏したり伴奏したりする機会に恵まれたことから、曲自体が好きになっていきました。という経緯もあり、今回は元々バレエを観る、よりは、チャイコフスキーを聴く、ための動機の方が強かったです。

そんな自分にとっての嬉しい驚きは、12月の中旬頃から、音としてもくるみ割り人形の曲がいっぱいかかっていたこと。テレビCMはもちろん、特に我が家で良くつけっぱなしにしている、FM102.1という24時間クラシックがかかりっぱなしのラジオでは、1時間に1回くらい、「くるみ割り人形」の何らかの曲がかかっていて、2週間ほど前からほとんど催眠術のように頭に曲が残っていました。さらに、MBAの先輩によると、地元の幼稚園児の集いのようなイベントでも、どこかの劇団がNutsCrackerを上演していたとのこと。どうやらこのくるみ割り人形が、日本におけるこの時期のベートーベンの第九のような存在のようです(そういえばこちらでは全然第九を耳にしない)

場所は以前オペラを見た会場と同じオペラハウス。しかし当日行って見ると、完全にクリスマス仕様に変わっていました。
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観客のほとんどは幼稚園~小学生くらいのお子さんを連れた夫婦で、皆着せ替え人形のように子供にドレスや「くるみ割り人形のコスプレ」のような格好をさせていました。そして、さすがにクリスマス・シーズン。平日の昼だというのに、会場は満席。みんなもう働いていないんですね。
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事前に音楽を期待して見に来たのに、意外にも皆を楽しませる演出に感動しました。
・ サンフランシスコにまつわる演出: 序曲をかけながら、100年くらい昔からのサンフランシスコの写真を、バレエの歴史と共に白黒写真を順番に流し、拍手が出てました(上の写真)。さらに、途中の「マダム"ボンボニエール"の踊り」のところで、なぜかキャンディを配るマダムの下から大きな熊(カリフォルニアのシンボル)が飛び出し、観客の喝采を買っていました。

・ クリスマスにまつわる演出: 最初に指揮者がサンタクロースの格好で出てきて、みんな大爆笑。また、演技中では、プレゼントの箱を用いたマジック、クリスマスツリーがどんどん大きくなる様子、第一幕の最後で「そんなに降らせ過ぎなくても、、、」とあきれるほど積もった雪など、季節感を煽る演出が見事でした。さらに、終了後に台上が片付けられ、観客が帰り始めている際に、オケがずっとクリスマスソングを流していたのも粋な演出でした。
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・ 観客へのサービス: 子供が多いことに配慮してか、上演中も少々の飲食は可。トイレ退出もOK。さらに皆小声で「あれは何?」とかしゃべりながら聞いている感じでしたが、これらは、派手な演出で拍手や歓声が多いことであまり気になりませんでした。

まるでサーカスを見ているような美しい演出と、有名曲の数々に聴衆は皆大満足、という感じで、休み時間には女の子も男の子(!)も、バレエの真似をする子がいっぱい。
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そして開演前にがらがらだったみやげ物やが、帰り際には満員でごった返していました。
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我々夫婦も大満足でしたが、個人的に、なるほどと考えさせられたのが次のような点でした。

・ 音楽: 原曲をこのバレエの演出に併せて、結構大胆に編曲している印象でした。中国人の踊りが半分くらいの短さになっていたり、踊りを見せるために平凡でつまらない曲を2倍くらい長めに演奏したりするのを観て、バレエにおける、音楽とは、直接観客に向けられるものではなく、ダンサー達を顧客としてサービスを提供する役割である、と実感。また、だからこそオーケストラが組曲として単発で演奏する機会が別にあるのだ、と理解しました。

・ プログラム冊子: オペラと同じつもりでただで貰おうとしたら、$10で売っていました。やはり売っているほうが普通だと感じると共に、この恐慌で寄付金が減ったらオペラ・バレエ共々どうなるのか、心配になりました。

・ 人種: 当たり前の話かもしれませんが、踊っている方々は子供達含め全員白人の方々。観客も9割方白人の方々のようで、本来この町で非常に多く目にする、インド系や東アジア系、ヒスパニック系の方は、ほとんど見かけませんでした。オバマ大統領になったことでこういう文化に対しても変化が起こるのかどうか興味が沸いたと共に、以前私が初めてバレエを見たときイギリスでプリマドンナを演じていた、吉田都さんの凄さを再認識しました。

いずれにしましても、100年の時を経てこれだけ愛される「ショービジネス」を残した天才芸術家、チャイコフスキーを再認識した、感慨深いクリスマス・イブでした。
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by golden_bear | 2008-12-24 23:31 | 社会・風土

冬の西海岸ドライブ(5/5) Las Vegas - Berkeley および、総括

最終日は途中給油と昼ごはん(In-N-Out Burger)以外はラスベガスから一目散にBerkeleyに帰還しました。
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7:40amに出て、途中In-N-Out Burgerが常軌を逸した混み方をしていて40分掛かったこと、給油3回したこと、の計1時間のロス含めて、5:00pm丁度についたので、実際の運転時間は8時間20分程度だったことになります。また、この直線だらけの帰り道では、車についていた"Cruise"機能(アクセルも何も踏まずに、自動的に車がある一定速度を保ってくれる。ボタンを押すかブレーキを踏んだ瞬間に解除される)を初めて試し、ガソリンの減りが少々早い気がしたものの、快適なドライブとなりました。

さて、旅の総括として、ガソリンの観点からまとめて見ます。
(1) 給油は計6回で、合計66.43 ガロン (= 251.47リッター)
(2) ガソリン代は、合計$128.36 (= 11,681円 1$=91円として)
(1)/(2) = 平均ガソリン単価 $1.93 /Gallon (= 46.45円/リッター)

もし、これが日本だったと考えて同じだけガソリンを消費したと考えた場合、1リッター120円換算で、ガソリン251.47リッターは、30,177円となり、2.6倍もの差がついてしまいました。原油価格が下がっている現状においては、如何にアメリカのガソリン税が安いのか(日本が高いか)、浮き彫りになります。

ガソリン単価は、Costcoでは$1.599、一般の店でも都市では$1.649の所で入れていた一方、Big Surで$3.29だったり、山の中のインターチェンジでは$1.799-$1.999の所を使ったために、単価が跳ね上がりました。また、特に山の中でのコツとして、複数のガソリンスタンドを見かけたら必ずメジャー(ShevronやMobil, Shellなど)を避けて、セカンドブランド(ARCO:BPの子会社など)を使うことがあります。Shevronでは$2.099だったガソリンが、隣のARCOでは$1.749だった、ということはよくありました。

次に、車の燃費面ですが、
(3) 走行距離が、全部で1,350 マイル (= 2,173km)
(4) 総運転時間 約22時間
したがって、
(3)/(4) = 平均時速 61.3マイル/時 (98.8km/時)の下で、
(3)/(1) = 20.3 マイル/ガロン (8.64km/リッター)

なんだよ、高速走行でたったリッター8.64kmしか走らないのか、と思いましたが、これは既に15万km以上走っている6年前のFORDのSUV(Sports Utility Vehicle:日産ムラーノ、三菱パジェロやトヨタのRAV4、ランドクルーザーといった系統の車)にしては、上出来の気がします。仮にプリウスの燃費が3倍良かったとしても、今回の旅での燃料コスト差が$250程度だと思えば、今の原油安においては、学生は日本車より激安になった中古のアメリカ車を買った方がトータルコストは安い印象があります。

このようにして、「CostcoやTreder Joe'sといった品質が良く割安なスーパーで食料をまとめ買いし、Cruise機能を駆使しながらSUVやピックアップトラックで大陸中を駆け巡る」アメリカ式旅行ライフを、手軽に楽しむこともできた5日間でした。この経験を次にヨセミテなどの国立公園巡りに生かそうと考えると共に、Los Angelsの大渋滞などを見て環境への負荷の大きさも痛切に感じ、今後できれば車を使わないようにしよう、と反省もした旅でした。
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by golden_bear | 2008-12-23 23:27 | 旅行

冬の西海岸ドライブ(4/5) Las Vegas観光

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4日目は丸一日、ラスベガスの中心にある大通り"Strip"を観光しました。本当は、グランドキャニオンも行ってみたかったのですが、下記の理由から今回は丸一日市内に滞在しました。
・ 私は過去Las Vegasに一度来て、フーバーダム見学やロッククライミングをした経験が有り、1日で回れる安いバスツアーにそれほど魅力がない
・ 一方、妻はもちろん、私もLas Vegas中心部を観光したことがなかった
・ ヘリツアーは費用が高すぎる
・ 車で自力で行くには、冬の寒さとタイヤの準備不足。また、せっかく車なら4-5日かけて近隣の国立公園(グランド・サークルなど)を一回りすべきだが、その日数の余裕がない

主な散策地は、下記
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A. MGM Grand
B. Everything Coca Cola/M&M's World
C. Bellagio
D. The Venetian Resort-Hotel-Casino
E. Togoshi Ramen
F. Stratosphere (滞在ホテル)

A. MGM Grand
我々が泊まったStrasphereというホテルは、このStripという通りの一番北のはずれ(F.地点)にあり、少々観光に不便なので、まず南の端近くにあるMGM Grandというホテルに車で移動しました。ラスベガス中心部のホテル街には、大抵Self Parkingと書かれている駐車場があり、そこに堂々と無料で停められます(チップを払ったり順番待ちをする覚悟があるならValet Parkingというシステムで、各ホテルのボーイさんに車を停めてもらうことができるようです)。というわけで、ここに車を置きっぱなしにして、後は北へ向かって歩いて観光しました。

まずMGM Grandホテル自体が既に豪華絢爛。三ツ星のStratosphereに比べて、四ツ星のこのホテルは、内装自体の綺麗さもさながら、広いせいかタバコのにおいが少ないです。後で出てくる五ツ星のBellagio、Venetianのカジノは、吸殻が置かれてるのに全くタバコのにおいがしなかったことから、ホテルの星は禁煙度を指していると思います。
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B. Everything Coca Cola/M&M's World
MGMホテルの直ぐ脇に、"Gameworld"と書かれた、コカコーラの大きなボトルが目印の建物があり、まずはここから観光がスタートです。

TIX 4 TONIGHTと書かれたチケットショップ。ここ以外にも大きなショッピングセンター前などストリップの数箇所にあります。午前中にここに並ぶと、当日空席があるショーを半額で見ることができます。このチケットを買うために、いつも長蛇の列ができていて、金を払うなどの方法でVipレーンに並ぶことができなければ、30分-1時間待ちのようです。我々もここで、"シルク・ド・ソレイユ"など著名なショーが安ければ買おうと思っていたのですが、予想通り元々売り切れなので、ショーはあきらめることに。また、ショーと宿泊がセットになっているチケットも半額なので、下手に事前に予約するより当日この店に来た方が安く泊まれる可能性があるのかもしれません。
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次に、コカコーラショップ。今は博物館は閉館し、グッヅのみの販売、ということで見ているだけでしたが、「世界中の16種類のコカコーラ 試飲 $7」と書かれているのを見て、2人いるし挑戦してみるか、というわけで試して見ました。
われわれの他にも試している人々
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店員さんの素晴らしい手つきで、一瞬で16個注がれる
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16個の試飲カップ。
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驚いたことに、半分くらいの8個は飲めた代物ではなく、残りの8つも飲めるには飲めるが自分から買う気は全くしないもの。日本からも「べジータ・ベータ」が入っていて、「懐かしい」と思って口をつけたら、「まずかった」ことを思い出しました。気持ち悪くなって普通のコーラですすぎたい、と思って危うく買いそうになってしまいましたが、これも販売戦略の一つなのでしょうか。

隣には4階建てのM&M's Shopもあり、こちらも老若男女問わず大人気。
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2階には、21色*3種(ノーマル、アーモンド、ミニ)の量り売りができるコーナーがあり。21色揃っているのはここだけ。とりあえず全色入れて測ってみたが、1pound=$12と書かれており、持った感じ安売り店で1pound=$1-2程度で売られている5-10倍の値段になってしまうので、あわてて戻しました。
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また、写真はありませんが。3階には自分がチョコレートになった気分で製造工程を体験するトンネルがあり、その先に3Dシアターで映画が見れるようになっていました。こうして、子供の頃からチョコレートの味を覚えさせるのだ、と実感します。

C. Bellagio
映画"Oceans 11"の舞台となった5つ星ホテル、Bellagioです。その前にここへ歩く途中もその後も、幾つか建設中のホテルがあり、その全てが現時点では目いっぱい建設作業中のようでした。実は金融危機で建設がストップしているんじゃないか、と思っていましたが、どんな金持ちが今、こんな豪華なホテルに資本を出し続けられるのか、ちょっと気になりました。
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これがホテル内のカジノ。タバコのにおいが全くしない以上に驚いたのは、ディーラーの女性が皆御年配の方々で、「課長 島耕作」に出てくるような若い美人ディーラーは5つ星ホテルにすらいなかったこと。Vip Roomは別にあると推察されるので、そちらで出会えるのかもしれません。
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そして、一際目を引いたのは、"eBay"のスロットマシーン。何件かのホテル/カジノを訪れましたが、必ず一台ずつ置いてあり、とても大きな宣伝効果を発揮しているように見えます。こんなプロモーション手法もあるのかと感心。
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Bellagioでは、プールやショッピングセンターなども綺麗なのですが、これらは公式ホームページなどで楽しんでいただくとして、昼食について触れます。お腹が空いたので、まずはBuffetに行ってみると、想像以上に100人はいるか、と思われる長蛇の列。1人$19、って決して安くない昼食代だが、一応五ツ星ホテルの食事が食べ放題、ということで皆集まっているのでしょう。
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他の店はないか、と見ているところ、"Noodles"という看板。店に入るなり、カプセルに入った数十種類の麺が並んでいる概観で、アジアの麺料理を各種取り揃えている模様。
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うどんはあるが、そばはない。とりあえず湯麺と炒麺の一番上のメニューと、焼豚饅を頼む。
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特に、湯麺で出てきた、海老ワンタンメンが、極上の旨さで、これで一品$15程度なら、Buffetよりお得だと思いました。

D. The Venetian Resort-Hotel-Casino
Bellagioの後は、近隣のお台場VenusFortを彷彿とさせるショッピングセンターを幾つか見てまわりましたが、とにかくホテルにもショッピングセンターにも店だらけで、商品を選ぶ前から疲れてしまいました。そんな中で、ここだけは写真にとっておこう、と思ったホテルが、やはりThe Venetian。
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Bellagioが中華風5ツ星とするならば、こちらはヴェネチア風5ツ星で、豪華絢爛さは負けていません。
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このビルでショーが見られる、ブルーマンの置物。記念撮影している人がいっぱいいました。
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パントマイムをしている大道芸人。こんな人々が10~20人くらいいろんな格好で歩いています。
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水の上を旅する人もいますが、皆にみられて恥ずかしそうです。
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ホテル内に入っているBarneys New York。その入り口の心地よいベンチに座り、奥様方のウィンドーショッピングを待つ旦那達(私含む)
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このホテルは、Haasのキャンパスにもサマーインターンの採用活動&プレゼンテーションに来ていて、昨年マカオに巨大支店をオープンさせたことなどを含め、新しいビジネスモデルを模索しているようです。一方で、現場で見たモールの状況ですが、人は目の前を非常に多く通っているにも拘らず、店の中に入っていく人をほとんど見かけません。12月なので、企業向け会議室などの混雑状況はわかりませんでしたが、今後このビジネスモデルが世界中でどのように進化するのか、注目したいと思います。

E. Togoshi Ramen
昼に極上の麺を食べておきながら、夜にラーメンかい、と自分でも思ったのですが、何とか安く近所で夕食を食べる方法がないか、iPhone3Gと相談したところ、出てきたのが"Yoshinoya"と"Togoshi Ramen"。特に、"Togoshi Ramen"は、iPhoneでも見れる口コミサイトで、"Best Ramen you can get outside of Japan"と書かれていたので、行ってみることに。正直しまっているのではないか、という門構えでしたが、中はちゃんと営業中でした。
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漫画が置いてあるほか、雰囲気もバークレーにあるラーメン屋にそっくりです。
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チャーシュー麺とギョーザを頼みました。
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味は、とても基本に忠実なしょうゆ味。日本で新規に店を開いて繁盛するほど、光る味ではありませんでしたが、少なくとも日本の学食や社食で出てくるラーメンよりは旨く、"とにかくラーメンが食べたい"時にこれが食べられれば満足できる味でした。また、ギョーザは手作りで味がしっかりしており、写真をとる前に妻に2つ食べられてしまいました。

F. Stratosphere (滞在ホテル)
ホテルに戻る頃にはすっかり暗くなっており、見える風景が変わってきます。
Bellagio前の噴水ショー。夜20時以降は音楽にあわせて水が噴射される数種類のショーが、15分に1回あります。
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MGMホテルの駐車場に向かう道にあるバーで、定時になると突然バーテンダーがカウンターに上り踊りだす。
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滞在したStratosphereにある、タワー展望台108Fからのストリップの眺め。通常は$12かかりますが、宿泊客は無料で上ることができ、結構綺麗で驚きます。
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肝心のカジノは、というと、今回は何故かどうにも勝てる気がしなかったのと、お金をチップまたはカードに換えるのが面倒くさくて、結局1回もやりませんでした。それでも、この砂漠の中の人工的な空間で、人が如何にショービジネスや宣伝広告に力を入れているか、ハリウッドと併せて十分堪能できました。
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by golden_bear | 2008-12-22 23:10 | 旅行

冬の西海岸ドライブ(3/5) Los Angels - Las Vegas

3日目は移動日。途中にある2つの大学を見学しながら、ラスベガスへ。
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A. ロスアンゼルス Los Angels
B. カリフォルニア工科大学 Caltech
C. カリフォルニア州立大学リバーサイド校 University of California Riverside
D. バーストゥ Barstow
E. ラスベガス Las Vegas

B. カリフォルニア工科大学 Caltech
本当は友人の勤務先である、JPL(Jet Propulsion Laboratory)を見たかったのですが、さすがにNASAの研究施設だけあって、一般人は月に一度の一般公開日以外は一切立ち入り禁止らしいとのこと。そこで、JPLの母体である、カリフォルニア工科大学(Caltech)のキャンパスを見せてもらいました。南国か、と思わせる植物いっぱいのキャンパスです。
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噴水は、工科大学らしく2重らせんをイメージしているそうです。
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ウェディングケーキ型の大講堂。MITのHackのように、年に1回学生がいたずらをするイベントがあるらしく、この建物のてっぺんの飾り付けを取り替えたりするそうです。ある年には、”HOLLYWOOD”の看板を、うまく”CALTECH”に見えるように改造したとか。
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"VERY"と書かれています。これがそのCaltech版Hackの準備でしょうか?
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やたら動きの速い亀。狭い池に大量にいて、生態系が成り立っているのかは疑問
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Caltechの象徴である、キャノン。これが、MITのHackの手により、過去2回盗まれてMITまで運ばれたらしい。MITでは寒い中水着を着たお姉さんが、「こっちは寒くないぞー」と言って写真を取っていたそうです。このMITに対抗して、Caltech側でも、"The Other Institute of Technology(もう一つの工科大学)"というTシャツを作って配ったそうです。
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生協の看板。何故か昔から9割以上の人がMacintoshを使っているらしく、生協でもMacしか売られていない模様(!?)
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学生が2,000人位しかいないキャンパスは、10分もあれば一回りしてしまう小ささでしたが、単科大学でありながら各種雑誌のランキングで必ず上位に入るこの大学の(MITに対抗する?!)意気込みのようなものを感じとれました。

C. カリフォルニア州立大学リバーサイド校 University of California Riverside
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お次は、後輩がいるUC Riversideに行き、案内してもらう。ロスから車で東へ1時間半ほど行ったこの土地は、本当に大学とベッドタウンしかなく、広々としたあたり一面すがすがしい空気が流れています。もともとオレンジの栽培や灌漑の研究から興った大学で、後からいわゆる文系学部が付け足されて総合大学になったそうです。緑溢れるキャンパスでは農業や環境関係の学問はとてもよく学べそうです。
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併設する国の農業研究施設の看板。鉄のフェンスで覆われていて、窓もない建物は、周りの学生から「監獄」と呼ばれているそうです。どんな農作物の研究がなされているのか気になります。
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写真では非常に小さいですが、山の中腹に黄色く"C"の文字が見えます。これは、カリフォルニアに10ある州立大学"UC"は全て近くの山に持っているそうで、Riversideのものが一番大きいのだそうです。
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ここでもマスコットは熊でした。
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D. バーストゥ Barstow
Riversideからは車で1時間。ラスベガスへ向かう山のふもとにある、最後の大きな町です。ここに向かう途中、Riversideから車で20分も走らせると、最初の地図で濃い緑色の地形のところに差し掛かり、突然雪景色に変化しました。こちらの土地の人が、「午前中にサーフィンをして、午後からスキーをする」といっているのは、どうやら本当のようです。
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バーストゥの町には、巨大なアウトレットモールがありました。アウトレット価格としての40%引きから、さらにクリスマスで30-50%引きされていた、Ralph Laurenで少々買い物をすると、「あなたどこの国から来たの?」といわれ、「バークレー」と答えると、「ええっ、ニューヨークの近くにあるバークレーかい?」。こんな田舎町でも、BARRYなど、日本のアウトレットではなかなか御目にかかれなさそうなブランドの商品を安く買うことができます。
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E. ラスベガス Las Vegas
この後は、ひたすらVegasに向かう上り坂で、高度は4,200feet程度(約1,300m)まで上昇します。また、途中ところどころRest Area(日本の高速でのSA/PA)があるはずだったのですが、全て工事中でしまっており、ガソリンは怪しげな小屋で売ってるような看板が出ていたのですが定かではないので、Barstowで満タンにしておくべきでしょう。

頂上からは一気に下っていて、2速に下げないと危険でした。ある程度下ったところで、遠くに一瞬「あれがラスベガスか!?」と見間違うかのようなド派手なネオン、および対向車線にラスベガスから帰る人たちの大渋滞が見えてきます。
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近くに来てみると、"Welcome to Nevada"と書かれた看板。州境のようですが、ここにもアウトレットモールやカジノが揃っており、既にネバダ州を感じるのに十分な施設でした。

その後さらに40マイルほど進むと、ようやくラスベガス中心街。ここは正真正銘の24時間眠らない町でした。ただし我々は、安売りで1泊$36(ネット料金$26+Tax、Resort Feeなど全て込み)のStratosphereというホテルに着くなり、疲れていた上に、日曜夜でカジノがタバコくさかったのと、日本なら4.5ツ星位ありそうなふかふかな巨大ベッドで爆睡することになりました。
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by golden_bear | 2008-12-21 23:29 | 旅行

冬の西海岸ドライブ(2/5) Los Angels観光

第2日目は、友人の案内で、LAを堪能しました。実はロスアンゼルスという町は、テーマパークを除けばあまり観光名所と呼べる場所がないらしいのですが、朝10:30ごろ出発し、訪れたのは下記7箇所。
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A. ハリウッド Hollywood
B. グリフィス天文台 Griffith Observatory
C. 地中海レストラン Criff's Edge
D. サンタモニカの海岸 Santa Monica
E. ハリウッドスターの邸宅拝見 Brentwood / Beverly Hills
F. カリフォルニア大学ロスアンゼルス校 UCLA
G. ゲティ・センター Getty Center

出発前に出迎えてくれたのは、友人の家の御隣さんのクリスマスデコレーションです。
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A. ハリウッド Hollywood 11:00-12:00
とりあえず一番ロスらしい観光名所ハリウッドに直行。まず目に付いたのは、大通りの歩道の床。ハリウッドスターやミュージシャン、功労者の名前が数歩おきに星の形をして登場します。
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古くはThomas Edison(?!)から、最近ではBritney Spearsまで、どういう基準で選ばれているかは判りませんが、私でも知っている名前が31人も出てきました。そうこうしていると、ハリウッドで一番有名な手形や足跡がいっぱいちりばめられているシアターの前へ。
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このエリア一帯では、E.T.からカンフーパンダまで、キャラクターの着ぐるみがいっぱい歩いていて、写真撮影をしています。映画好きの人々には堪らない空間なのでしょう。
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また、ペプシコーラが新商品をプロモーションで配りまくっていました。配る方としてはとにかく減らしたいのか、何本でも持っていってくれ、という勢いであきれました。味の方は、、、よくもまあシュガーゼロの炭酸でここまで甘くできるなあ、と驚きましたが、飲みたいかどうかは?でした。
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B. グリフィス天文台 Griffith Observatory 12:30-1:30
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夜景スポットとしても人気なグリフィス天文台。昼と夜と両方見たいということで、まずは昼前に行ってきました。御出迎えしてくれたのは、James Deanの像。「理由なき反抗:Rebel Without A Cause」という1995年上映作品の撮影にこの天文台が使われたそうです。
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残念ながら霧で町は見えず。晴れていれば、ダウンタウンのビル街はもちろん、遠くの海岸までくっきり見えるそうです。
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外周には、太陽や月の昇る方向がマークされていたり、
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中の中央には、フーコーの振り子が実際に動いていたり
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様々な展示がわかりやすく解説されていたり(中でも、隕石の地球衝突シミュレーションは、色々なパラメーターをいじって、地球に何が起こるか映像で見せていて面白かった)
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入場料$7のプラネタリウムには入りませんでしたが、説明がわかりやすい楽しい天文台でした。

C. 地中海レストラン Criff's Edge 2:00-2:30
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友人がルームシェアしている相手が、コックさんとして働くイタリアン/地中海レストラン。土・日だけブランチをやっているらしく、スペシャルメニューが$14-$16で楽しめました。
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D. サンタモニカの海岸 Santa Monica 3:00-3:30
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お次は、カリフォルニア・ビーチの代名詞、サンタモニカです。海岸沿いは12月だというのに、ビーチバレーなどマリン・スポーツをする人が相当数おり、
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絶叫マシーン専門のこじんまりした遊園地では、観覧車も1分で1周しそうな勢い
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近くから見ても、遠くから見ても、いかにもビーチを感じさせる建物
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哀愁漂うかもめ
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隣ではサーカスの練習をする少女もいました。サルティンバンコを目指しているのでしょうか。
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E. ハリウッドスターの邸宅拝見 Brentwood / Beverly Hills 4:00-4:30
自分では買いませんでしたが、この地域の有名人の家や、ニュースになった主にお騒がせの事件の場所が詳細に書かれた地図が$7.50で売っているらしいです。その地図を友人に見せてもらい、あたり一帯の有名人の家を5件ほど拝見。望遠レンズで車内から撮影するのは、パパラッチになった気分です。
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この家は誰の家かも忘れましたが、とにかくどの家も門と塀と遠くの屋根しか見えず、固定資産税が大変そうだなあ、といらん心配をするばかりでした。

F. カリフォルニア大学ロスアンゼルス校 UCLA 4:30-5:00
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Berkeleyの次にできたカリフォルニア州立大学である、UCLAに立ち寄って見ました。出迎えてくれたのは、ブルーインベアの像。童話に出てくる熊の赤ちゃん、にしては迫力ありすぎに見えます。
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驚くのは、生協の綺麗さとグッズの多さ。我々のUC Berkeleyが、"Barkeley","Cal","California","Bears"など複数のブランド名を持つのに比べて、UCLAはただひたすら"UCLA"のブランドを一面に並べています。SONYとMatsusita(今はPanasonicになりましたが)の差を見せ付けられたような気分になりました。ちなみに、BerkeleyとStanfordがライバル同士であるように、UCLAはUSC(University of South California)とライバル関係であること、および、UCLAの学生数は女性の方が多いことなどを本屋で見ることができました。
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G. ゲティ・センター Getty Center 5:30-7:30
最後に訪れたのは、最近新装開店された、ゲティーさんによる私設美術館です。なんでもオクラホマの油田開発会社の社長さんのコレクションらしいのですが、5つのパビリオンからなる山の上の広大な敷地の美術館を、無料で公開(なぜか駐車場代$10かかる)しており、美術品から工芸品まで何でも揃う贅沢な空間です。

山のふもとにあるバス停&駐車場から、トラム列車に乗り、山の頂上へ
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5つのパビリオンをじっくり見ていると1日が終わってしまうので、見所だけ記載されたパンフレット(日本語はじめ世界何十ヶ国語も用意されている)を片手に、説明があるものだけ見てまわります。入り口に近い2つのパビリオンは、時代が古くキリスト教系の絵画や美術品が多くてあまり感動しませんでしたが、3つ目のパビリオン以降、レンブラントや、
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ドガ、
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を皮切りに、次第にゴッホ、モネなど近代の作品が出てくるようになり、自分には楽しめました。

また、ある部屋には上部にモニター、床にソファーが置かれているだけなのですが、
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ソファーに座ると、自分の姿がモニターの中に映し出され、あたかもコレクションでそろえた家に座っているような体験ができる仕掛けがあり、面白かったです。
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美術品も絨毯からタンス、机、ベッド、シャンデリアまで、どういう基準でそろえているのか見当つきませんが、様々な土地、時代の様々なものがありました。
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また、最後のパビリオンの地下には、芸術写真の展示がなされており、中でも1850年以降のカリフォルニア(サンフランシスコ、ロスアンゼルス、ヨセミテなど)の白黒写真集は、150年の時を経て現代に通じる道、場所、建物、自然が残っていることをあらわしていて、非常に印象に残りました。

そして、この山の上からの夜景がまた素晴らしく、レストランは新しい名所になっているそうです。これを見たため、またグリフィス天文台へ戻る必要はなくなりました。
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帰宅後に、またクリスマスデコレーションが出迎えてくれました!
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とにもかくにも、ロス郊外を満喫した一日でした。自力ではレンタカーでもしない限り一日で廻りきれる旅程ではなく、忙しい中車を出してくれて付き合ってくれた友人には本当に感謝の一言です。
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by golden_bear | 2008-12-20 23:55 | 旅行

冬の西海岸ドライブ(1/5) Berkeley - Los Angels

秋学期の後半(Fall B)もあっという間に終了し、1月20日まで4週間の冬休み期間となりました。この期間、普通の学生は12月中は試験が終わり次第直ぐに、家族に会いに帰省したり、南米や欧州などを長期旅行する人が多く、1月に入るとインド・ブラジル・イスラエルなどで開催される1-2週間の特別授業を受ける人がいる以外は、就職活動のための書類書きやインタビュー演習に励んでいます。私の場合は、次の2つの旅行予定を入れている以外は、今まで放置気味だった所用を片付けつつ、就職活動を含めた情報と思考の整理や、ゴルフなどの趣味を含めたスキルアップに使う予定です。

(1)12月19-23日 ロスアンゼルスとラスベガスへ旅行
(2)1月2-10日 ワシントンDCでの特別授業に参加

今回から5回に分けて、(1)LAとラスベガスへの旅行記、を記したいと思います。この旅行の第1目的は、LAにいる友人達と再会すること、第2目的は、米国体験が初である妻と共に米国らしい経験をすること、でしたが、この社会情勢の中卒業後の就職先も決まっていない1年生の冬であることを考えて、極力質素倹約するという制約条件で設計した旅行であることを付記しておきます。

大まかな旅行日程は、下記のようにとてもシンプルです。
12月19日(金) BerkeleyからLos Angelsへ移動
12月20日(土) Los Angels観光
12月21日(日) Los AngelsからLas Vegasへ移動
12月22日(月) Las Vegas観光
12月23日(火) Las VegasからBerkeleyへ移動

第1日の行動計画としては、下記のような道順でした(地図A-Gに対応)
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A. バークレーの自宅
B. Montrey/Pebble Beach Resorts
C. Big Sur
D. Hearst Castle
E. Solvang
F. Santa Barbara
G. Little Tokyo, Los Angels

本当は州道101号線、あるいは、国道5号線を一直線に下れば、6時間ほどでLAに着くらしいのですが、今回は帰りに国道5号線を北上することがわかっていたので、敢えて海岸線沿いを走る10時間コースの州道1号線をのんびり下ってみました。

B. Montrey/Pebble Beach Resorts 11:30-12:00

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元々、Pebble Beach Golf Resortという有名なゴルフ場(2010年のU.S.オープン開催地、プレーだけで1回$600かかるが、通常宿泊客にしかプレーさせないため$1,000以上は余裕でかかる)を見学しようと思っていました。朝7:30出発予定が遅れて9:30になったことと、写真にあるようにサンノゼを抜ける頃に本格的な大雨となったため、今回はPebble Beachはじめ数々のリゾートや、巨大な水族館で有名な、Montreyの町を通り抜けただけでした。

C. Big Sur 13:00
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Montreyを抜けると、下手すると太平洋に落っこちてしまうのではないか、という断崖絶壁が80マイルほど続いており、ガソリンも少なくなりながら全く家が見える気配もないことから、初心者ながら運転していた妻は発狂しそうになっていました。25マイルほど進んだところに、Big Surと大きく地図に書いてあったところでようやく集落を発見。ポンプが1つしかないガソリンスタンドに駆け込み、$3.29もしたが(BerkeleyではCostcoで$1.59で入れていた)、文句も言わず入れる。実は、この先にも細々と町が続いており、ガソリンスタンドもいくつもあったことから、選べばもう少し安いところがあったかもしれないが、ともかくここを通るまえに、Montreyで給油しておけばよかった、と反省。Big Sur自体には、芸術家の集落があるらしいのですが、よくわかりませんでした。

D. Hearst Castle 14:00-14:30
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Big Surから70マイルほど南に下ると、文豪のウイリアム・ランドルフ・ハースト氏が別荘として建設した、Hearst Castleという城のような建物があります。この城自体は遠くの山の上に見えるのですが、海岸線の道沿いに立派なVisitor Centorがぽつんとあり、そこで$20程度、1時間半程度(幾つかある)のツアーを申し込むと、城まで連れて行ってもらえる仕組みになっています。
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城を見学する時間的余裕はなかったのですが、Visitor Centerのほんの少し手前(サンフランシスコ側)に、野生動物が放し飼いになっている休憩所があり、そこで野生のゾウアザラシはじめちょっと変わった鳥や哺乳類が見れました。人間にも全く動じず、むしろ襲い掛かってきそうで驚きました。
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E. Solvang 16:00-17:00
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Hearst Castleからはなだらかで景色の良い海岸線を40マイルほど下ると、幹線の州道101号線に合流します。ここで、60マイルほど下ったところに、デンマーク人の集落、ソルバングがありました。Visitor Centorのおばちゃんによると、昔スペイン人の土地だったらしいが、1911年にデンマーク人の牧師達が学校を建設するためにここの土地を買い取って学校を開いたところ、デンマーク人が終結したそうです。

ここ一帯だけ本当にデンマークの町並みとなっており、4件ほどあるベーカリーではもちろんデニッシュがたくさん並んでいます。また、この一帯はワイン畑(と競走馬用と思われる馬の牧場)がたくさんあり、いたるところにワイナリーやワインの試飲所がありました。デニッシュは癖がある甘さで、今まで普通に食べてたものが本物とは違う味だったと気付きました。また、ここで飲んだコーヒーが、ポットから自分で注いだにもかかわらず$3もしたのですが、何故か濃くて美味しかったです。
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F. Santa Barbara 17:30
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ワイナリーや別荘地として有名なサンタバーバラの町。本当は2時か3時にここで観光する予定でしたが、Solvangで長居をしたためにここで夕方5時。あたりはすっかり暗く、また多くの店が5時で閉まるらしく、LAに向かう車の渋滞ができていたので、今回はパスしました。また来る機会もあるでしょう。

G. Little Tokyo, Los Angels 20:00-
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カーナビでは7時にロス着となっていましたが、6車線ぎっしり車で渋滞していたため、言われていた通りダウンタウンのリトルトーキョーに着いたのは、待ち合わせ時間通り夜8時でした。c0174160_22422539.jpgc0174160_22424912.jpg
大学時代の友人と後輩2人、我々夫婦の計5人で、レストラン葉月という日本料理の店へ。「料亭」と書かれているだけあり、豊富なメニューの中から「ほたるいか」や「ほっけ塩焼き」などなかなかアメリカで食べられなさそうなものを中心に頼み、久しぶりに日本人が料理した日本料理の味を堪能できました。

ちなみに、葉月で食べて、葉月が入っているLittle Tokyo Mallの駐車場に車を止めると駐車場代が無料になったそうです。まあ、20時過ぎだと他の駐車場も$4と安いですし、路駐も可能そうでした。(ただ、2ブロック横の4th stは非常に危険なので、路駐は離れすぎないべし)。

この後は大学時代の友人宅へ2泊させてもらうことになり、長い一日を終えました。
反省点として、
・ とにかく朝早起きすべきだった
・ ガソリンは大きな町、あるいは幹線道路が交わるところで、入れておくと安い
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by golden_bear | 2008-12-19 22:58 | 旅行

「我が人生に悔いあり」- U.S.-Japan Baseball Symposium

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12月6日(土)、UC Berkeleyに日本人初のメジャーリーガー、村上雅則氏と、元読売巨人軍4番のウォーレン・クロマティ氏が登場しました。これは、UC Berkeleyの日本研究機関発足50年記念イベントの一環で、2日間に渡り"U.S.-Japan Baseball Symposium"という形で何人もの方が議論していた中の1コマです。

残念ながら私は一部しか参加できなかったので、クロマティ氏のスピーチは聞き逃してしまいましたが、村上氏の講演と、その後10分程度行われたパネルでのクロマティ氏を見れたので、その概略を簡単に説明します。

(1) 村上氏の講演
第一印象は、どこかで見た事のあるお顔と、NHK-BSの大リーグ中継の解説で聞いたことのあるお声。「この方が村上さんだったんだ!」と再認識しました。高校を卒業してからメジャーリーグに行き、大リーグのマウンドに立ち、2年後に日本に帰るまでの出来事をドキュメンタリーのように語っていました。

一番印象に残った内容は、講演の最後に「『我が人生に悔いあり』、と常に思って生きてきた」とおっしゃっていたことです。もともと南海ホークスから米大リーグに"留学"という形で送り出された村上氏は、2年間の間にメジャーに昇進しながら実績を積み上げて、3年目にメジャーとの大型契約を行おうとした矢先に、ホークスから帰国命令。恐らく色々もめたのでしょうが、「高校時代に『アメリカに行かせてやるからホークスに来なさい』と直々に誘っていただいた当時の監督の姿が頭に浮かび、そして実際に行かせてくれた恩義を考え」て、戻ることにしたそうです。「あの監督が一言、『もう少しアメリカにいていいよ』と一言でも言っていてくれたら、喜んで残っていただろうが、そううまくはならず。当時あと数年は米国でやれる自信と環境が整っており、その後の野茂などの活躍を見るに、もしあの時残っていたら自分の人生は全く違うものだっただろう」ということで、悔いあり、だそうです。

この話を聞いて、たまたま手元にある堀紘一氏の著作、「一流の人は空気を読まない」を思い出しました。実は私はこの本に関しては冒頭を少し眺めただけですが、そこでは「日本社会では、日常生活で空気を読むスキルがあるに越したことはない。しかし一方で、人生に何回かの重大局面では、空気を読んでしまったら、必ず失敗する。一流になるには空気を読んではならず、自分で空気を作る位でないとダメだ」といった内容が書かれています。これを当てはめると、村上氏は日本人的価値観を重んじて空気を読み、野茂氏はKYだったのか、と想像するに、自分が今後悔いを残さないために、いつを重大局面と捉えて、その時どういう行動を取るべきか、考えさせられます。

その他、心に残った内容を下記に記します。
・ 私の時代は東京オリンピックが最優先で、私のメジャー挑戦はマスコミも一言程度しか取り扱っていなかったと思う。今の日本人大リーガーには通訳がついているが、私には当然なく、辞書を2つ持ってキャンプ地に行った
・ 1年目の終わりに対メッツ戦でメジャー初登板した際は、緊張しないように「SUKIYAKI(上を向いて歩こう)」を歌いながらマウンドに上がった。1球目で外角低め一杯にストライクを取れた後は調子にのり、1回を1ヒット2三振1内野ゴロに仕留めた。投げた日に感激はなかったが、翌朝NY TIMESで「初の日本人」と紹介され、初めてどでかいことをしたと感じた
・ 2年目に、アンパイアの判定に抗議し、ロージンバックを上に投げつけたところ、アンパイアが怒り狂って向かって来た。早口で聞き取れずよく分からない顔をしていたらますます怒られ、キャッチャーがなだめてどうにか事なきを得た。後にこの光景をテレビで見ていたサンフランシスコの日系人の長老から、「よくやってくれた」と感謝された。というのも、終戦後20年間、日系人は全く米国人の言われるままにしかできず、私が米国人に対して堂々と抗議しているのを見て胸がすっとしたそうだ。思わぬ貢献をしたと喜ぶ一方、戦争は2度としてはいけないと強く感じている


(2) クロマティ氏
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我々が小学生の頃、低くかがんで構える姿を真似してた人がいっぱいいましたが、そのひょうきんさは全く失われていませんでした。目玉を大きく見開く、ガムをかんでるかのようにほっぺたを膨らませる、質問者がクロマティの真似を右打者の構えでしたら「オレハヒダリダ!」と怒る、当時最高打率.378と紹介されたあと「今はイチロー」という司会者の声に本気で悲しむ。そして、終了間際に司会からマイクを奪い取り、「ミナサンサイゴハバンザイサンショウデシメマス。セーノ、、、」。これらのしぐさ一つ一つから、天性のカリスマを感じました。

そんな彼の一言は、「自分の成功に一番重要だったのは、日本の文化にどう溶け込むか、なりきるかだった。日本ではどこに居ても自分は目立ってしまったので、とにかく自分から全て何でも日本式に変えて行く事で、何とか受け入れてもらい、味方を作っていった」といったような内容です。これだけのカリスマを生まれ持ちながら、さらに人一倍の努力をして異文化の中に入り込み、成功を掴む姿は、ともすれば互いに批判することに価値を見出しがちなMBA生にとって、非常に見習う点が多いです。

討議後には、親切に写真とサインに応じてくれました。これを見えるところに飾り、今後人一倍アメリカ文化の「空気を読んで」溶け込めるよう頑張り、「空気を読まない」タイミングを見計らう感度を上げて行こう、と考えています。
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by golden_bear | 2008-12-06 22:11 | 学校以外のイベント

日本のアピール: International Consumption Function

うちのMBAでは毎月、といっておきながら実際には月に2-3回、"Consumption Function(消費機能!?)"という名の、学生や教員、家族との親睦を深める飲み会が、校舎で開催されています。このブログでも過去には、インド人の団体や、同性愛者の団体主催によるConsumption Functionを紹介しましたが、12月5日には、"International Consumption Function"が開催され、何カ国もの料理が振舞われました。急いで写真を取れた中ではアルファベット順に、

c0174160_1554983.jpgカナダ(Canada)
c0174160_15543797.jpgチリ(Chile)

c0174160_15545829.jpgインド(India)
c0174160_15551294.jpgイラン(Iran)
c0174160_15553192.jpgイスラエル(Israel)
c0174160_16133295.jpgイタリア(Italy)
c0174160_15561254.jpg韓国(Korea): SoJuを240本
c0174160_1556466.jpgマレーシア&シンガポール(Malaysia&Singapore)
c0174160_1557882.jpgロシア(Russia)
c0174160_15573083.jpg台湾(Taiwan): どんな名前でも漢字で習字で書いてもらえます
c0174160_15575214.jpgタイ(Thailand)

この他にも、中国やメキシコ、なぜかテキサス(?)などもテーブルを出して、各国の料理を出しながらそれぞれの国をアピールしていました。

我が日本は、永遠のライバル、韓国が結構気合入っているらしい、という情報を聞きつけ、1ヶ月前から何をやるか案出し、$150の予算に抑えるための材料/調理器具調達、1週前に丸1日練習、前日に材料の下ごしらえ、当日昼からの場所取り、そして本番を迎える、という結構気合の入った準備をしました。何を自分達で作り、何をケータリングするかなど、喧々諤々の議論や実験を経て、最終的に当日アピールしたものは、下記。

・ メイン料理: たこ焼き300人前
 - ペースト: 業務用と家庭用の2種類の粉を試した結果、より味の良い家庭用の粉にオーガニック卵を混ぜて利用
 - 具: たこ入りとたこ無しの2種類を選べる。たこは1匹分の足を購入し、前日に切断。また、ねぎをふんだんに利用
 - ソース: オタフクソース+キューピーマヨネーズ
 - たこ焼き器: 2台利用。うち1台は何故かやたら焼くのに時間がかかる

・ サブ料理: 寿司200個
 近所のTokyo Fish Marketという、日本食材を多くそろえる魚屋系スーパーマーケットの板前(?)メキシコ人さんに、カリフォルニアロールやかっぱ巻きなどを200個握ってもらい、ケータリング

・ メインドリンク: 日本酒 14本
米国宝酒造の御好意により、特別純米酒(Sho Chiku Bai Tokubetsu Junmai)、にごり酒(Nigori Silky Mild)、および、アメリカでしか売られていないフルーツ風味の日本酒(Flavored Sake)の3種の酒を、計12本頂く。これに、特別純米酒一升瓶2本を追加

・ サブドリンク: 日本茶 約100本
サントリーの御好意により、今年5月からサンフランシスコ・ベイエリアで新発売された「伊右衛門」の海外向けブランド、「IYEMON CHA Original Green Tea」(煎茶)と「IYEMON CHA Roasted Green Tea」(焙じ茶)を約100本分ずつ頂く

・ 販促ツール
- 米国宝酒造の英語版ビデオ「酒ができるまで」をDVD上映
- 米国宝酒造より、宣伝用巨大酒樽を借りて、展示
- サントリーより、伊右衛門の宣伝用スクリーン(自己投影型)を借りて、展示

・ 売り子

男性陣も女性陣も子供も、皆浴衣あるいは着物着用で、縁日風に売り込む
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以上の売り込みの結果、予想通り日本テーブルは大盛況でした。
- たこ焼き:よどみなく焼き続け、宴会終了時間に丁度終了。驚いたのは、8割方の人がたこ入りを選択し、そのほぼ全ての人がうまい、といってくれたこと。
- 寿司: 予想通り200貫では、開始50分で売り切れ。
- 酒: 特ににごり酒の人気が高く、全種類完売
- 茶: これも完売
- 浴衣: 特に女性と子供の浴衣着物は、外国人の人気絶大で、一緒に写真をとってくれという依頼がひっきりなしに来る
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一方の韓国側は奥の手を使い、学部生の太鼓クラブを召集し演奏したため、一番注目を集めていました。いずれにしても、性格、語学力、社費留学生の多さ、高い年齢層など様々な要因から、何かと普段固まりがちな日韓の学生達が、この2カ国の魅力を、十分アピールできたことは確かなようです。我々としても、事前準備から大変だった分、家族ぐるみで一年生同士の団結が一層深まった意味では、非常に良い機会でした。特に、寒い中浴衣や着物で頑張っていただいた奥様方には、この場をお借りして感謝いたします。
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by golden_bear | 2008-12-05 23:51 | 学校のイベント


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