A Golden Bearの足跡


UC Berkeley Haas School (MBA) における、2年間の学生生活の記録です。
by golden_bear
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カテゴリ:趣味・生活( 20 )

出国前パーティーの数々: 友への感謝

卒業式後は、旅行、帰省、そして次の仕事への赴任と、毎日のように誰かがバークレーを離れるため、数多くの出国前パーティーが開かれているようでした。そこで、卒業式後から私が帰国するまでに参加したパーティーのうち、差し障りが無いものについて書いてみます。

5/19(水) 韓国人による日本人へのお別れパーティー
 ある韓国人が、「お前ら日本人には2年間大変お世話になったので、個人的にパーティーをしたい」、ということになり、まだバークレーに居た日本人は全員、家族同伴で彼の家にて飲むことに。ちなみに、この時期韓国人はほぼ毎日様々な韓国人同士で飲みまくっているようで、今日は韓国人飲みが無い、というタイミングで入れられたイベントでした。
 この日私は、最終課題をようやく書き終えた後、この飲み会の前にサンフランシスコでウイスキーのプロモーションイベントがありました。美味しいウイスキーを夫婦で何杯も無料で飲んだ上で、パキスタン料理を食べることになり、結構気持ち悪い状態で行きましたが、当然日韓の飲み会なので家族同伴でも結構飲むことに。記憶を飛ばすほど飲んだ人が、さらに飲ませまくるという、激しいパーティーとなりました。


5/21(金) ラテン系の誕生日バーベキュー
 あるスペイン人の友人が自分の誕生日にバーベキューパーティーをする、ということで、昼から公園へ集合。昨年末にチリ人の誕生日パーティーに行ったときにも思ったのですが、ラテン系にはラテン系独特の風習があるのだなあ、と感じました。例えば、

○ 2つのパーティーともに、誕生日の本人(男)が、自分で企画。自腹で会場、酒、料理を用意します。当日も、食事を皆に配ったり、バーベキューの調理をするため、ずっと働き続けています。その一方で、参加者は無料。何かを持ち寄ることも手伝うことすらも無く、ただ楽しむだけなのです。
○ 時間にルーズ。15分遅刻した、と思ったら、我々夫婦が一番早いお客さんでした。1時間~2時間して、徐々に増えていった感じです。また、我々は3時間立ったところで退席しましたが、その後も夜まで延々と続いていたようで、相当のんびりしたパーティーでした

一方、日本人でバーベキューすると、皆で野菜や調理具など分担して持ち寄ることが多いです。こうすることで、誰かが遅れると皆が遅れてしまうという連帯責任感が出るため皆時間通りに来るし、来た時間から一刻も早く食べ始め、片付けも皆で一斉にやる、という比較的効率の良い動きになります。この辺は、文化の違いを感じさせます。

今回は30人以上の会でしたが、我々夫婦と、イタリア人夫婦、中国人夫婦、インド人1人を除くと、全員スペイン語圏の方々(なぜかポルトガル語圏の人はいなかった)。というわけで、ほとんどの人々がお互いスペイン語で話し合っている、という、今まで私があまり経験したことの無かった空間に飛び込むことに。そして、1学年240人という少数校で、これだけネットワークの機会があったにもかかわらず、今日初めて話をしたクラスメートも5-6名居ました。彼らは全員南米の国々から来ており、授業中にあまり発言もせず、学校行事で目立つことも多くない、「自分達の殻に篭ってとっつき難い」人々に見えました。今回初めて話をして、1人将来の仕事で直接関わる人が居てラッキーだった以外にも、色々感銘を受けたことがありました。一例では、この「とっつき難い」イメージは、彼らから見ても日本人や韓国人のグループに対してあるようなのです。そういえば、日韓飲みには毎回ゲストで日本人韓国人以外も2-3人来ていて、「俺も一度日韓の飲み会に入りたい」、ととても多くの人に言われていました。このような形での、各文化の飲み会には、もう少しお互い積極的になっても良かったかなあ、と思っています。

こうして考えたときに、今回我々がこんなに閉じたパーティーに招待されたのは、Japan Trekのお陰でした。主催者のスペイン人は、Japan Trek当時、英語があまり話せないフィアンセをスペインから日本に呼んで合流しました。そんな彼のために、特別な移動のアレンジや自由行動日のイベントプランを練ってあげたことがあった。そしてJapan Trek後に、「無事結婚できて、本当に思い出に残る旅になった。今度是非家族同士で会わせてくれ」、と言われていたことを、ちゃんとここで実現してくれたのでした。当たり前とはいえ、「誰かの役に立って行動する」ことが、異文化交流のきっかけとなることを、改めて感じた日でした。
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5/22(土) Freeman Winery
過去記事「Freeman Winery: 日本人共同設立ワイナリーの授業と訪問記」にアップ済みのものです


5/23(日) 家族寮のBBQ
私の住んでいるUC Villageという家族寮には、MBA生も30家族くらい住んでいた記憶があります。そのうち、まだ旅行や引越しなどをせずに残った人々がお互いに声をかけて、翌日ここを去るチリ人とインド人のためにBBQパーティーを開きました。

場所は家族寮すぐ脇の公園。ここではもう何度となくBBQが開かれていますが、小学校とBBQスペース、子供が遊べる遊具に野球場とテニスコートが揃っていますが、家族寮周辺にこのようなスペースがいくつもあり、改めて環境の良さを思い知ったのでした。
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今日はインド人が多めのメンバーでしたが、そのインド人たちが暴走して飲みまくり、またもや収集つかない混乱した激しいパーティーに。各国の「隣国の悪口集」や「スラング」の数々が聞けた、大変面白いパーティーになりました。
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6/10(木) 結婚式@Nestldown, Los Gatos
友人の結婚式に妻と2人で招待され、車で南に1時間半、Los Gatosという街にある、Nestldownという結婚式場に行ってきました。大木が生い茂る森の中の小さな湖のほとりで、教会式の結婚式を一通り終えた後、アフタヌーンティーを飲みながら、ケーキカットや、写真撮影と、シンプルだがとても美しい結婚式でした。ちなみに、この会場は、週末は大金持ちしかできないくらい高価なのだそうですが、平日だと学生の予算でも何とかなったのだそうです。
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(写真は我々夫婦。新郎新婦はタキシードにウェディングドレスでした)
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外国人の結婚式に出るのは初めてだったのですが、日本と1つ違っていたものは、御祝儀の渡し方。日本だと、受付で現金を渡すのですが、米国ではGift Registryというやり方を取るのだそうです。新郎新婦が、新生活に向けて買いたいものや、新婚旅行の時にやりたいイベントのリストを、Web上に掲載しています。そして、そのどれをプレゼントしたいかを選ぶと、その分のお金を支払うページに飛んで、メッセージを添えてクレジットカードで決済。後日、Macy's等の百貨店などから、選んだものとメッセージが新郎新婦に届く、というやり方でした。値段も高いものから安いものまで揃っていて、プレゼントしたいものをプレゼントする、という形で、とても良い方法と思いました。
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6/13(日) Napaのピクニック
いよいよ私自身の帰国、ということで、私が主賓のパーティーを開催して頂きました。本日は、こちらで私自身が大変お世話になった日本人の方のご好意で、その方がメンバーになっているナパのワイナリーにて、ピクニックを開催することになりました。「ピクニックスペースに入る限り、好きな方を呼んでいいよ」、という形にしていただいたため、「一度帰国前に会いましょう」と話していた方を中心に、当地にいる色々な日本人の方に声をかけて、参加して頂きました。この様子は、Globetrotterさんのブログにも記事にしていただいています。
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結構ランダムに声をかけたのですが、出席して頂いた方々を見渡すと、その全員の共通項が、何らかの形でスタートアップを経験されていることでした。現時点でスタートアップを経営されている方々、働いている方々、これからインターンで働かれる方々、投資家の方々など、この帰国直前のタイミングで、多様な業界で様々な立場で実際に働いている方々の話を聞くことは、非常に刺激的でした。5年後、10年後に、ここの皆様がどのような躍進を遂げているのか本当に楽しみです。そして、私自身がこの方々とどういう形で再会できるのか、重々意識して、日々精進したいと考えました。
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この方々のもう一つの側面として、実は前日まで3大陸4カ国にてご活躍されていたのです。幹事を開いていただいた方の人望と仕切りの素晴らしさもあり、こんな超多忙な皆様を、時差ぼけを押してまでNapaの一番奥地にあるワイナリーに食べ物を持ち寄って集まって頂きピクニックをするという、無理やりな企画が実現してしまったことそのものに、本当に驚きました。むしろNapaだからこそできたのだろう、ということで、カリフォルニアの自然の恵みとシリコンバレーの立地の良さに、本当に感謝します。そして、私自身が今後どんなに多忙になっても、このようなグローバルな関係を、立地関係なく今後も大事にしていきたいと思います。


6/14(火) 最後のゴルフ@Paradise Valley
同期の日本人は皆既に帰国し、仕事を始めたり、日本に旅行に来たクラスメートと会ったり、合格者&卒業生の壮行会に出席しています。最後まで残っていた私自身も、いよいよBerkeleyを離れる時が来てしまいました。ここでは、ゴルフとディナーの2本立てで、私自身が自分のためのフェアウェルの幹事を行い、実現しました。

まず、「帰国前に一度ゴルフをしよう」、と言っていながら私の捻挫や旅行でなかなか実現しなかった友人達と、最後のゴルフをすることになりました。出席者は、インド人、マレーシア人、韓国人と、私の4人。場所は、Paradise Valley。「卒業前に行ったら良い、お勧めのゴルフ場だよ」と、同期日本人で一番上手い友人にも言われていたこともあり、広く、美しく、とても気持ちよい。が、長く、罠が多く、難しい、まさに最後にふさわしいコースでした。
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この日は、ドライバーとパットは、最近に無く素晴らしい出来だったのですが、しばらく安定していたアイアンが全然ダメで、2打目3打目でのミスが泣きたくなるほど多くなる羽目に。結局トータル114でしたが、コースの難しさを考えればこんなものでしょう。日本でも、せっかくなのでゴルフの練習は続けていきたいと思います。
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(全くの余談ですが、最後帰る時に渋滞しているなあ、と思ったら、珍しく目の前で山火事が広がっていました。このブログ本論とは全然関係ありませんが、spacewalkerさんがiPhone4を搭載した人工衛星は実現できるのか?人工衛星設計・開発フローの雑な紹介。という記事で、カリフォルニアの山火事をモニターする衛星の概念設計手法を書いていたので、写真を貼って紹介させて頂きます。)
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6/15(火) 同期とのFairwell Party@Daimo(中国料理)
そして、最後のパーティーですが、主役はむしろ奥様方。元々妻が、最後に挨拶したい奥様方に声をかけてディナーをしよう、と言っていたのがこの日だったのですが、そうなると当然旦那様方である私の友人達も集まります。そして、このメンバーが集まるなら、ということで、まだBerkeleyに残っている仲良い連中を芋づる式にたどり、結局MBA生12名奥様8名というメンバーで、最後のお別れのディナーをすることができました。
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日本人の我々夫婦のために集まっていただいたのは、アメリカ人、インド人、中国人、台湾人、韓国人、マレーシア人、シンガポール人、インドネシア人、と、まさに残っていたアジア系の方が総動員された形。最後の最後に会えたこの友人達のほとんどが、ABC(Asia Business Conference:ここの記事群で書かれたイベント)の幹事を一緒にやらせて頂いた方々ということで、MBAにおいて本気で取り組んだクラブ活動の意義と、今後私が日本に戻って何を土台に生きていくか、ということを、とても明確に示しています。
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卒業式から1ヶ月経ったこの時期に、これだけの友人達と再会できたのも、このような奥様方同士のネットワークの賜物です。そして、この会の最後には、別れを惜しんだ妻同士は皆、泣き出してしまいました。仕事を辞めて最初からMBAについて来て、良い友を作りながら楽しんで2年間を過ごしてくれた妻には、本当に感謝しています。
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この時期にはまた、今回書けなかったこととして、地元の方々と1対1でランチやディナーをさせていたく機会がいくつもあり、将来の自分の仕事へ指針や刺激、またネットワークそのものを頂いた意味で、大変有意義な時間を過ごさせて頂きました。そして、それらビジネス上の資産に勝るとも劣らないものとして、「人生そのものを豊かにする」という意味においては、本日のブログに登場した全ての皆様: 家族ぐるみで一生大切にしていきたい友人達こそが、我々夫婦がBerkeley MBAで得た最大の宝物だと考えています。
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by golden_bear | 2010-06-16 16:19 | 趣味・生活

思い出のゴルフ@Poppy Hills, Pebble Beach

5月最後の週末はMemorial Dayの3連休。卒業シーズンの初夏ということで、観光地はどこも大混雑。さらに11月のThanks Givingから丁度半年離れていることもあり、どこのお店もセールの真っ最中。我々夫婦もこの円高を機に新生活に備え、結局3日間ともショッピングモールに行きました。中でもメインは初日の土曜日。車で1時間離れたアウトレットに行くと、MBAの同期も皆同じようなことを考えていたのか、4人にすれ違いました。

こんな慌しい(?)週末でしたが、それに先がけて木曜日、「もし右足の捻挫が完璧に治っているようだったら、最後のゴルフをやりに行かないか」、という誘いを韓国人のJから受け取ります。一応親知らずを抜いた腫れは沈静化したので、「明日朝打ちっぱなしに行って大丈夫そうならやろう」、と返信。

金曜日に右足首を包帯でぐるぐる巻きにして、40球試したところ、ショートアイアンとパターは全く問題ない。ドライバーも、フォロースルー時の右足の動きをしなければ、飛距離は落ちるが問題ない。ハイブリッドクラブ(3I-5I)がうまく使えないのと、斜面を歩いたりスイングしたりするのが難しそうだが、スコア無視して雰囲気を楽しむだけなら大丈夫、と判断。golfnow.comというWebsiteで、どこかよさげなゴルフ場の割引ディールがあるか、と思っていたら、どういうわけかPebble Beach内にあるPoppy Hillsが、カート&練習球込みで3pmからたったの$72でプレーできるではありませんか!!! 

早速予約し、土曜日には200球練習し、テーピングを買って日曜の試合に備えました。ちなみに、テーピングは近所のCVS Pharmacyというドラッグストアで4本$10。日本の半額くらいという安さもそうですが、日本でのコンビニに相当する米国のドラッグストアでは、売れ筋かどうかに関わらず本当に何から何まで置いてあることに、驚きます。

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Pebble Beachは、サンフランシスコ/バークレーから車で2時間強南下したモントレー半島の中にある、"17mile Drive"という車で一周できる景勝地です。この近辺には4つの有名なゴルフコース(Pebble Beach Golf Links, Poppy Hills, Spyglass Hills, Cypress Point)がありますが、中でも有名なPebble Beach Golf Linksは、言わずと知れた世界で最も有名なゴルフ場の1つです。今年は6月14日-20日まで2010 US Openが開催されるゴルフ場でもあります。ここには一度、昨年夏に義理の父が遊びに来たときに妻と3人で観光で行き、「いつかここでプレーしたい」とは思っていたものの、予約を取る難しさと金額の高さに辟易しているうちに、足を捻挫してしまい断念。もう少し上手くなって、ぜひ挑戦したいと思っていました。

そして、ほかの3つのコースも、Pebble Beach Golf Resortに滞在する人がプレーすることを想定しているのか、格の高いコースばかりです。今回私が行ってきたPoppy Hillsも、今年2月に石川遼選手が出場して話題になった"AT&T Pebble Beach National Pro-Am"の会場に、1991年から2009年まで選ばれた(注1)有名なゴルフ場。
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どうやら米国ではじめて、アマチュアのゴルフ団体"Northern California Golf Association"が所有して運営しているコースのようで、クラブハウスの壁には、プロゴルファーの写真やサイン、そして表彰状がずらり。
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"100 Best Courses to Play"や"101Best Golf Experiences"に選ばれているのは良いのですが、"Top 25 Toughest Courses"になっていたとは来るまでわからず。宣戦恐々としながらドライビング・レンジへ。実は渋滞を予期して随分早く出発したにもかかわらず、実際に渋滞で到着に3時間半もかかり、ほとんど練習できず。よさそうな練習場だったのに残念。
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早速1番ホール Par 4に向かうと、既に一緒に周る2人が待機中。このゴルフ場は、Del Monte Forestという森の中にあるため、全ての木が自然のまま残されているものだそうで、本当に綺麗なコースなのです(ゴルフ場を造った、ということは、その木を刈った、ということなのですが、、、)。
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あまりに美しいのですが、狭い、曲がりくねってる、林だらけで、大変。足に力を入れられない分、手打ちになって力んで曲がり、1番ホールでいきなり9打もたたいてしまったので、以後毎ホール写真を撮ることに。

2番 Par 3。谷越え。ここで我々と一緒に周る2人のうち片方が、初めて4ヶ月の初心者だと聞きます。彼がボールを5個くらい無くすのをもう1人が慰めていて、彼らがパートナー同士と知りました。
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3番 Par 4、谷越えの後、大きく左に曲がります。
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4番は、先が全く見えない長いPar5。途中でどんどん景色が変わって、とても綺麗です。しかし、最後はバンカーだらけに、、、
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5番 Par 4は、まっすぐかと思いきや後半右半分が池。
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6番 Par 3、やっと楽なコースと思いきや、左の林に打ち込んでしまい、パチンコ玉状態に
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7番 Par 4、右に見えるのが先ほど5番の最後の池。1打目をダフって手前の深いラフに、2打目がラフから上手く打てず右に行って池に落ちる、、、
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8番 Par 4も、左に曲がっています。"dog leg"と呼ぶのだそうですが、本当に犬の足のように右に左に曲がるコースが多いです。
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9番 Par 5は、なんとコースが2段に分かれている。300ヤード先に進んだら、右側の崖下に別のフェアウェイが見える。そこから200ヤード先のグリーンに上っていく、というスーパーマリオの気分。
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前半が終わり、日が落ちてきてコースが綺麗になってきた頃、たまたま容量の少ないメモリーカードで来たため、残念ながら全部は撮れず。泣く泣く撮るホールを絞ります。

10番 Par 5は、看板コースというだけあって、海に向かってとても綺麗。最後のグリーンは、湖に突き出た形。ここから調子が上がり、折角3打でホールそばのグリーンエッジに届きバーディーを狙ったのに、グリーンが激ムズでそこから5打たたきトリプルボギーに、、、
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11番 Par 3(写真なし): 最も平凡で記憶も写真もなし。

12番 Par 5 この辺から林の密度が上がり、夕日が照って本当に綺麗。コースは思いっきり右に曲がって、後は下っています。
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13番 Par 4(写真なし): 後半で一番難しいホール。バンカーの半分くらいしかない極小のグリーンにどうにか乗せたと思ったら、鬼のように足が速い斜面。ホールから2mの位置から、打てば打つほど遠ざかっていってしまい、4パット。

14番 Par 4: 直角に左に曲がり、最後に右に。こちらのグリーンはとても足が遅く、13番のつもりで打つと全然入らない。本当に難しい
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15番 Par 3(写真なし): グリーン奥の林のすぐ先は太平洋、というとても美しいホールでしたが、西日がもろ正面で、全く写真に取れず残念。

16番 Par 4: このホールで友人と2人で写真を撮っているのには、わけがあります。実は、私の義理の父が昨年夏にうち遊びに来てゴルフ日韓戦に飛び入り参加をしたのですが、日本語の勉強をしていた彼は、同じ組で回っていたのでした。その時のお礼に、義理の父が彼にmaruman 07のゴルフボールをプレゼントしていたのだそうです。その後8ヶ月大事に持っていたそうなのですが、15番ホールの第1打を林に打ち込み、全てのボールを使い果たした彼は、第3打目からそのmaruman 07を使い始めたとのこと。「今日は今年最悪のスコアだけど、このボールは絶対に無くせないので、ここから3ホールは全力で行く」、と言う彼に熱いものがこみ上げてきて、記念に写真を撮ったのです。
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その直後の彼の第1打は、大きく左にフックし、林に消える、、、がしかし、奇跡的に普通に打てるところで発見される。2打目もまた大きく左にフックするが、大きな音とともに木から跳ね返ると、なんとフェアウェイの真ん中に。きちんと3オン2パットでボギーを取っていました。


17番 Par 3(写真なし) 目の前が大きな谷で打ち下ろしのショートホール。ここで彼のボールはまたしても思いっきり左に曲がり、林に消える。すぐ下に降りて林の中を探しても、無い。万事休すか、と思ってグリーンを見ると、なぜかグリーン上にボールがあるではありませんか。というわけで、きちんと2パットで決めた彼がパーで、1オン3パットの私がボギー

18番 Par 5: 最後のロングホールは、左に曲がった後最後に右に曲がる。ティーショットの場所はあまり景色が良くなかったのですが、私自身は今年1番のドライバーショットで綺麗にドローがかかり、絶好の位置に。この2打目の位置で見えたクラブハウスが綺麗だったため、そこで写真を取りました。
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2打目も良く飛んで、3オンが狙える位置に。3打目はミスして飛ばなかったが、周りに6つバンカーがあるグリーン近くのフェアウェイに落ちて結果オーライ。ここから3段グリーンに向けて今年1番のアプローチで、2mのパットを残す。

彼は、第3打で超深い大きなバンカーが4つもある地獄のようなところに向けてショートカットを狙う。ここでまたもやmarumanボールの奇跡がおき、4つのバンカーの中心の普通に打てるところにボールが落ち、結局4オンに成功。

最後、2人とも超集中してパーパットを打ったのですが、仲良くはずしてボギーとなり、これにて彼との最後のゴルフが終わりました。私は前半64、後半53の計117。足が不自由だったことと、コース(特にグリーン)の難しさを考えれば、特にボギーを5回出せた後半には満足いくスコアです。

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個人的には卒業式も各種最後の飲み会も、単なる通過点という感じであまり感慨深くなかったのですが、この最後の3ホールは、「一緒に毎朝8時から第二外国語を受講し、一緒に4日連続でゴルフをし、一緒にラスベガスまで20時間ドライブをし、一緒にサッカーで足を怪我した彼とここでゴルフをするのもこれで最後か」、と思うと、とても感傷的な気分に。自分にとっては、まさにMemorial Dayと呼ぶべき、記憶に残る特別なゴルフとなりました。

とはいえ、日本と韓国は、サンフランシスコとラスベガス位の距離。ソウルなら東京から様々な地方都市に行くのと同じ感覚で、気軽に会うことも出来ます。妻同士も仲が良く、既に今年中に私の妻が韓国を旅行するときにお世話になることが決まっているほか、彼の取引先にも日本企業も多数あることから、今後も家族ぐるみで何度も会うことは間違いないと思います。ここまで深い友人関係が外国人と仕事関係なくできるチャンスは、人生でそんなにあるわけでもないと思います。今後も彼は勿論、多数のMBA友達と、仕事関係なく楽しく出来ると良いな、と、改めて思います。


(注1) 2010年は、同じくモントレー半島にあるMonterey Peninsula Dunes Golf Courseで開催
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by golden_bear | 2010-05-31 17:19 | 趣味・生活

米国で親知らずを抜いてみた

どうしようか迷っていたのですが、結局抜きました。10年ほど前から「数年後に親知らずを抜かなければならない日が来る」と言われていたので、2ヶ月前に米国で良心的な歯医者に出会うに書いた時に、全部の歯を見てもらって、「このWisdom Teeth(親知らず)はすぐ抜くべき」と言われた時には、やっぱそうだなあ、とあまり違和感はありませんでした。

しかし、ここは米国かつ無料の韓国人の歯医者。「失敗したり、抜いた後そこから細菌が入り込んだりしたら、卒業後の今、学生向け保険が有効かどうか不明な中で、どうすりゃいいんだ」、とか、「この親知らずを抜くことで相当保険点数が稼げるとわかったから、ほかのものを無料にしてくれたのでは。であれば、過剰サービスで本来不要な医療を押し付けたのでは」、とか、いろんな不安が募ります。

最初は5月19日(水)に予約をしていたのですが、
○ ほぼ徹夜でこの日締切の最終レポート書いてて睡眠不足
○ まだ右足の捻挫が治りきっておらず歯にまで痛みを抱える不安
○ 1つインターンの仕事の締切が20日にあった
ということから、この日はキャンセルして25日(火)へと1週間ずらしました。。。実は、このどれもが今日歯を100%抜けない理由、にはなりえないのですが、要は、なんとなく怖くて行けなかったのです。

その後も、24日の夜ぎりぎりまで、「急に日本に帰ることになって時間がない、と言えばキャンセルできるよなあ」、などと、後ろ向きに考えていました。が、当日朝、下記の理由で抜くことを決心しました
○ なぜかまた別の銀歯(日本で15年以上前につけていたもの)が外れていたため、いずれにせよ歯医者には行かざるを得ない
○ 日本に戻っても仕事が始まるまで保険証は無いため、すぐに歯医者に行きにくい。新しい仕事についた直後に親知らずを抜く羽目になると、仕事上のロスが大きい
○ 費用は無料: 卒業式後だが、「3月からの継続治療」と言うことで、全て保険でカバーされる
○ アメリカ式の治療なので、日本より痛くないことが予想される(例えば歯石を取るだけでも、部分麻酔を利用する)
○ 過去3回の治療を実際に受けてみて、この歯医者は大丈夫だ、という信頼感があった。

こう理由を並べてみましたが、一番大きな理由は一番下の「信頼感」。もちろん、以前の治療が良かったからといって歯を上手に抜ける人である保証は全く無いのです。にもかかわらず、結局キャンセルしないでお願いするか、と言う決め手になったのは、一応理屈で説明できる上4つの理由ではなく、論理的に説明できない安心感のようなものでした。ビジネス上で、顧客にリスクをとって決断して頂く為に、いかに信頼関係というか包容力のような目に見えない力が重要か、ということを、顧客の立場で身に染みて実感しました。

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さて、当日ですが、「また取れちゃったの?」と驚かれながら、銀歯を何事も無かったかのようにつけなおした後、これまた何事も無かったかのように麻酔を打つ。最初は親知らずの周りをゴリゴリ削っているような感じで、次に歯なのか歯茎の中なのかになんとなく穴でもあけて何かを差し込んでいるような感触があった後、「こりゃひどいね」、というせりふが聞かれて、気がついたらガーゼが挿入されて終わっていました。いつ自分の歯が抜かれたのかは、全く気がつかず、痛みもわずかに沁みたり骨を押されたりした感覚があった以外は感じませんでした。

終わって言われたのは、「隣の歯の、親知らずが当たって押し出そうとしていた部分に、けっこうひどい虫歯が発見されたよ。これは落ち着いたら2-3週間後にすぐ直したほうが良いね」というアドバイス。まるで前職のコンサルタント時代に、1つのプロジェクトが終わると、隣接する部門から違う問題が見えてきて、熱いうちに次のプロジェクトの営業をかけていたのと全く同じ展開。コンサルタントが医者に喩えられる理由を再認識しました。

その後、アシスタントの方に、ガーゼを手渡される。「1時間おきくらいに、血が止まるまで交換して」と言われる。最後に、「薬を3種類処方しといたから、それぞれ薬局の指示に従って飲んどいて」と言われて解散、、、っておいおい、いつから食事していいの、とか全く分からないよ、と質問すると、「わりい、その説明忘れてた!」、と言われ、一枚紙を手渡され、「重要なのは、冷やすこと。そして、48時間はここに書いてあるものを食べてはいけないよ」という説明でした。

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帰り際に先に薬局に寄る。以前チェーン店系(Walgreen, CVSといった、日本のマツモトキヨシみたいなもの)の薬局に、「薬が無い」と言われたことがあるため、今回はSafeway Phamacyという、スーパー系列だが独立して薬局のみをやっている店に行ってみる。口は空けられないため、無言で処方箋を渡す。「保険証持っているか」、と聞かれたので、手渡すと、私の代わりに延々と電話をかけて、この保険証がこの薬に有効かどうか調べてくれている。とても親切だ。ガーゼを取り替えながら待つこと10分、結論は、保険はこの場で自動的には効かないが、後でフォームをダウンロードして記入し郵送したら、キャッシュバックしてくれる「かもしれない」、という説明。そして、「今から薬を調合するから、15分後に来てくれ」、と言われる。近くの郵便局で郵便物を出してちょうど15分後に戻ると、ぴったり出来上がっていた。
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左から、抗生物質(1日2回)、痛み止め(1日3回)、歯磨き液(歯をゆすぐため。翌日から1日3回)。3種類で$40でした。

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家に帰って妻に事情を説明する。3月時点で「歯を抜くかも」と伝えていた反応から、絶対に反対されると思い、この瞬間まで何も言わないでやったため、あきれられる。とりあえず、もらった紙を呼んでみる。
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内容は上から、

○ 最低1時間、硬く口を閉じて患部にガーゼを当てること
○ 8-12時間、歯磨きをしてはいけない。しかし翌日以降は、1日3回、歯磨き液で歯をきれいにすること
○ 今後数時間出血が予想される。止まらない場合は医者に連絡
○ 腫れが見込まれる。氷嚢で15分冷やし、10分はずす、を、最初の8時間行うと良い
○ 痛みが見込まれる。医師の処方した薬を指示通り飲むべし
○ 運動は24時間禁止
○ 食事:硬いものと、粘り気があるもの(例:ポップコーン、お米)、患部に悪影響を与える可能性のあるものは、48時間食べてはならない。

(食べて良いもの)
スープ、ジュース(りんご、クランベリー、ぶどう)、牛乳、ハーブティー、アップルソース、カスタード、プリン、ゼリー、ヨーグルト、アイスクリーム、アイスキャンディー、卵(スクランブル、ゆで卵、落とし卵)、チーズ、オートミール、パスタ、マグロ、卵サラダ、やわらかいパン

(食べてはいけないもの)
スパイシーな食べ物、
熱い食べ物(冷ますこと)
硬い、突起のある食べ物(チップス、パンの耳、ポップコーン、フライドチキン)
酸性のジュース(トマト、グレープフルーツ、オレンジ)
サラダ
酒とタバコ


これを見た妻の反応は、「本当に赤ちゃんより手が掛かるよ」、と言うもの。何が食べられるか2人で考えたものの、酸性のものがだめ、と言われると、醤油もだめになってしまう。また、サラダもだめ、と言われると、本当に選択肢が少なくなってしまいます。

このころ急に、頬の腫れがひどくなり、歯茎も痛くなり、また寝たきり生活に。薬を飲み、氷嚢を頬と捻挫した足に交互に当てる。次第に何の集中力も無くなり、寝てしまう。。。3時間ほど経ち、「今晩飲みに行こう」と友人から電話が掛かってきて目を覚まし「ごめん、48時間はだめだ」とキャンセルする。「ほら、貴重な休みの機会を失って」、と妻の声とともに、今回の特別メニューの夕食を頂くことに。
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左から
○ しいたけの茶碗蒸し(ただし、冷ましてある)
○ サーモンのムニエル
○ そら豆
○ ほうれんそうの胡麻和え

正直これから丸2日間、ヨーグルトとアイスクリームとプリンくらいしか食べられないか、と思っていたので、これだけのメニューが出てきて感動しました。親知らずを抜いていない方の歯で噛み締めながら、この時ばかりは普段の数十倍美味しい、と、妻に多大な感謝をしています。

そして、ここで、イノベーティブなアイデアを出す定石手段に、「不自由な人の動きをしてみる」、というものがあったことを思い出しました。このような「特殊な食事制限を課せられた中で、いかに旨いものを作れるか」、と言った分野は、クックパッドなどを見てみた限り、まだ開拓の余地のあるロングテールかもしれない、とも思いました。(が、妻は、私がこれ以上太っても「糖尿病の食事は意地でも作らない」と申しております。)

翌日もまだ腫れが続いたため、寝たきり生活を続ける。朝はパンとヨーグルトでしたが、昼は「48時間」の注意書きを破って、炊き込みご飯を食べてみるが問題ない。そして、夜はパスタを頂き、翌朝から普通の食事に無事戻りました。今後1週間後に患部の確認(及び隣の)を行いますが、今のところ問題なく順調に回復しているようです。

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足を捻挫した直後も丸2日寝たきりだったので、5月は結局丸4日間も寝たきりでした。そして、翌々日、ようやく社会復帰したと思ったら、今度はノートPCのファンの回転数がどんどん今まで聴いたことの無いありえない音になるまで上がって、突然電源が落ちる。再起動すると、無線も優先も全くネットにつながらない。日本のお客様センターに電話して、色々試すが、結局OSの再インストールが必要に、、、

というわけで、この5月は、タレントショー、期末試験、インターンなどなど、緊張感のあるイベントに蹴りがつく毎に、今まで無理していた部分のガタが来たかのように、自分の体や身の回りに故障が起きているようです。この際、新生活が始まる前に、全ての膿みを出し切ってしまいたい! と思います。そして、このバグ出しも、MBAのうちだからできる/やっとくべきことだなあ、と思う、卒業直後の今日この頃でした。
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by golden_bear | 2010-05-29 21:07 | 趣味・生活

Freeman Winery: 日本人共同設立ワイナリーの授業と訪問記

毎週木曜日6-8pmに行われていたWine Industryのクラスでは、毎回さまざまなワイン業界関係者が、ワインを振舞いながら2時間のプレゼンを行いました。誰を呼ぶか、などは全てワインクラブの学生が決めるこの授業。ふたを開けてみると、ワイン農場、ワイナリー(ワイン製造者)、ワイン流通業者、ソムリエ、ワイン業界コンサルタント(i.e. TwitterやFacebookでどうワインのマーケティングを行うかに特化した個人)、ワイン投資家などなど、地元のナパ・ソノマはもちろん、欧州や南米、オセアニアのワインの専門家まで様々な方が毎回色々な視点でお話していました。毎回4-6種のワインを各種チーズやフルーツなどのおつまみと共にテイスティング。中には1本$100するワインを6種類テイスティングできる回もある。余ったワインは持ち帰り可で、妻もいつも楽しみにしていました。受講資格は全14回に対して$125払うだけなので、とてもお得なクラスでした。

この中で、4月8日のゲストスピーカーは、Ken Freemanさん。ノースウエスタン大でMBAを取得後、投資銀行にて活躍され、最近は地元サンフランシスコのプライベート・エクイティファームのパートナーとして活躍中のKenさん。1990年代後半から自分のワイナリーを持ちたい、と考えていたそうで、2001年に偶然ソノマ地域の古いワイナリーが土地ごと売りに出された時に買い取ってリニューアルし、"Freeman Winery"をオープンさせたのだそうです。
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という紹介が始まるや否や振舞われた白ワインには、漢字で「涼風」とかかれています。そこで、Kenさんが私を指し、「これを英訳すると、何になるか?」と質問。私はとっさに"cold wind"と答えると、"cool breeze"だ、と切り返されて、英語の出来なさぶりを露呈してしまいました。ともあれ、なぜ"liáng fēng"ではなく"Ryo-Fu"と日本語で読むのかと思っていると、なんとKenさんの奥様は、Akikoさんという日本人の方。ワイナリー設立当初から、夫婦2人でアイデアを出し合い、またAkikoさんの尽力により日本市場の開拓にも成功してきた、という話が続きます。ここで学生から早速、「ワイナリー立ち上げ直後に世界展開って、どんな販路を使ったのか」、という質問。その答えは、「3種類あり、1つはもちろんホームページから直販。次に小売店経由で、最初は銀座にあるEnotekaという店限定で卸してもらっていたが、最近は成城石井というWhole Foods Market(米国のオーガニック専門高級店)の日本版見たいなスーパーマーケットでも買えるようになった。最後にレストランで、Four Seasons Hotelなどで使ってもらっている」とのことです。

当然Enotekaがどんなワインショップか日本人以外にはわからないのですが、いきなり高級店に置けるのは、Akikoさんの営業力以外にどんな秘密があるのか、と思っていたところに、次の赤ワインが配られます。Pinot Noir(ピノ・ノワール)というブルゴーニュ地方原産で、カリフォルニアでも相当作られているやや軽めの味がするワイン。実はFreemanさんはこのブドウに特化して、Pinot Noirだけで数種類のブランドを展開しています。そして、2004年に初めて売り出したPinot Noirで、様々なワイン評論雑誌/機関にていきなり90点越え(最高94点)の評価を連発し、一気に有名になったそうなのです。その後、将来ワイナリーを自分で持ちたいと思っている学生中心に、「どうしていきなりそんなに高得点のワインが作れたのか」、「製法やブドウの選び方のコツや特徴は何か」、「普段どんなワインを飲んで舌を鍛えたのか」、「価格設定やマーケティング(どのレストランにどういう基準で卸しているか)はどうなっているか」などなど、質問の嵐となったことはいうまでもありません。ちなみに、価格帯は1本$40-50程度に設定されていて、ソノマ地区で考えればやや高めのワインですが、コンスタントに90点を越えるワインとしては、お手頃な価格になっているようです。

3種類のPinot Noirを飲み終えて、最後に私からも、「日本市場向けと米国市場向けで、ワインの製品(同じラベルで中身が違う、など)、ラベル、マーケティング、売り文句など、変えているものはあるか」、と質問したところ、「基本的に全て同じ。ワインの中身やラベルを市場ごとに変えてはいない。日本人にはAkikoが日本語で説明しているため、その内容は私が説明する内容と全く同じだが、日本人の受け取り方が違う可能性はないわけではない」という回答をいただきました。

ワイナリー訪問は事前予約必要&グループのみ受付、ということでしたので、授業後に「今度KenさんとAkikoさんが両方ワイナリーにいらっしゃる時に、遊びに行ってよいか」とお願いし、日程調整。1ヶ月半後の5月22日(土)にしよう、という話になりました。

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5/22(土)当日、7家族15名で訪問して来ました。事前の雨予報とは裏腹に快晴となり、最高のワイナリー日和。幹事の私が大きく遅刻してしまったため、他の方々は既にお庭のピクニック場のようなところで、「涼風」の試飲を開始しています。
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ブドウからワインにしていくまでの装置を一通り見せていただいた後に、崖を自分たちで掘って作った、というワインの貯蔵庫の中を案内していただきます。
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ちなみに、最初はKenさんも混じって英語で談笑していましたが、ワイナリーの説明は全てAkikoさんによる日本語によるものでした。今まで何度かワイナリーの説明を受けていましたが、日本語で細かいところまで丁寧に教えていただくと、全然違う印象で理解できるので、すごく良い機会でした。

貯蔵庫の中では、特別にまだ樽の中に入っていたワインを少し味見させて頂く。
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ボジョレー・ヌーボーのような状態の若いワインなのですが、2つの異なる樽のワインを舐めさせていただくと、同じピノ・ノワールでも、ブドウからして全然違うんじゃないか、と思うくらい全く異なる味(苦味、刺激、重さなど)がして驚きます。この味の違いについては、ブドウ自体の違い(ピノ・ノワールと分類される中で、何十~何百種類も兄弟品種があるそうです)もありますが、畑の違い:どのような気候でどのように育てられているか、も、とても大きいとのことです。実は、これら2つのワインは、同じソノマ地区で互いに5miles(約8km)しか離れていない畑で採れたものだそうで、場所が少しだけずれただけで全然味が変わる、ということにとても驚きました。

ここで、「畑によって大きく味が変わる、ということは、良い畑のワインには、買いたい、という人が殺到するはず。この競争の中、どうやって良いブドウを手にしたのか」、と質問させていただいたところ、Keefer Ranchというブランドのワインができるまでの話をして頂きました。Keeferさんの畑のブドウがとても良いそうなのですが、「売ってください」と頼みに行くと、最初は鼻で笑われてしまい、全く相手にしてもらえなかったそうです。それでも、自分が作ったワインを持って行き、味を確かめてもらうと「良い仕事をするわね」と言われ、ごく少量のブドウを分けていただく。このブドウでワインを作り、翌年持って行くと、また「良い仕事をするわね」と言われ、次の年は多めに分けてもらえる。なにしろ良いブドウの数は限られているので、この過程の中で良いワインを造れなかったワイナリーは契約を打ち切られてしまうそうで、生存競争が大変とのこと。この競争をまさに勝ち抜いておられる方からこう説明して頂き、普段気づかないワイン業界の熾烈な競争に鮮烈な衝撃を受けました。

この後、洞窟内で現在売られているワインを一通りテイスティングさせて頂きながら、全員日本人のメンバーから様々な質問が飛び交います。
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この質疑応答の中で、私個人的には特に、日本人としてゼロからワイナリーを立ち上げここまで来られる裏で、どのような苦労があり、どういう独特の目の付け所や目標の持ち方があり、どの点に注力して他人に負けない努力をしているのか、という、経営者としての心構え、が大変勉強になりました。このことは、最後にテイスティングさせて頂いた、"Akiko’s Cuvée"というワイン:Akikoさんご自身がブドウの選定から収穫時期の決定まで、毎日足繁く畑に通われて決断されている、の味にそのまま現れているようでした。このワインは日本でも購入可能なそうです。
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最後に、この場で飲んだワインを購入。一部日本では手に入らないブランドもあるので、それを中心に、感動した分だけ買い込みました。私の妻はもちろん、来ていただいた日本人の方皆に満足していただいたようで、とてもよいワイナリー訪問ツアーとなりました。

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Napa/Sonomaエリアの日本関係の話題としては、昨年は某航空会社の訓練場が閉鎖という暗いニュースがありましたが、今年は5月に某ゲーム会社の会長さんがワイナリーをオープンしていたり、6月に某日本の芸能人が結婚式を開催予定だったりして、(日本人の間で)盛り上がっている感があります。このFreeman Wineryにも来月、今月米国企業を買収し進出の足がかりとしている日本の某e-commerce企業の社長さんが訪れるそうです。ワインという特殊な世界ではありますが、その中には戦略、開発、製造、物流、マーケティング、ブランディング、営業、と、ビジネスの全ての要素が含まれており、だからこそKenさんや上述の会長さんみたいに、一度別のビジネスで成功した方が挑戦する魅力がある世界のようです。そして、Akikoさんはじめ、この世界で日本人が盛り上がっていることには、卒業直後の自分に大きな勇気を与えてくれています。

(オマケ1)
Freeman Wineは、様々な日本語ブログでも取り上げられています。2010年5月現在、日本ではここで購入するのが良いようです。

(オマケ2)
Freeman Winery訪問後は、Kenさんに「それだけの人数ならお勧め」と紹介された、Union Hotel Occidental Restaurant。どのキャリアの携帯電話も入らないような山奥に突如現れた高級レストランのパティオにて、美味しいイタリアンを堪能しました。量がとても多いので、前菜を頼んだらメインは2人で1つくらいでちょうど良いと思います(一応、余ればDoggy Bagをお願いすれば、持って帰れます)。

また、このとき、日暈(にちうん)と呼ばれる、太陽の周りにかかる虹を、とてもくっきり見ることができました。これは、良いことの前触れらしいので、ラッキーです。
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昼食後には、Iron Horseというスパークリングワインが有名なワイナリーを訪問。まさに馬小屋のような簡素なカウンターで、5杯$10、あるいは$30-40でワインを1本買えば無料、という、すばらしい低価格でテイスティングができました。丘の上からののどかな眺めも最高です。
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最後に地図ですが、A地点がBerkeley, B地点がFreeman Winery, C地点がUnion Hotel Occidental, D地点がIron Horse、また、地図一番下の端がサンフランシスコになります。
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by golden_bear | 2010-05-22 23:51 | 趣味・生活

バークレーでの初心者ゴルフ生活: 2年生秋学期編

MBA2年目の自由時間を生かして、今学期中国語と共にスキル獲得を目指してみたゴルフについてです。今年8月15日に大学の裏山Tilden Parkで初級者向けのレッスンを習い始めたばかりですが、初心者からの視点で最近何が起こったかについて、書いてみたいと思います。

まず全4回のレッスンのうち、8月15日、22日、29日と3回分は順調に受講。しかし、次の最終回9月12日に行けなかったので、振り替えに案外時間がかかる。その間パット練習機を仕入れたり、ドライビング・レンジ(打ちっ放しの練習場)に週2回ほど行き続けて、10月10日にようやく最後のレッスンが完了。基礎のスイングを一通り習ったところで、2年目秋学期前半(Fall A)終了(2/3): 既に名残惜しみつつネットワーキングの記事に書いた通り、10月17日に出身大学対抗戦に出場し、最下位に輝いたところまでは、以前書いたとおりです。今学期それ以外の主な経緯を書いてみます。

(1) 宮里藍選手と石川遼選手
9月~10月にかけて、この日本が誇る2人のプロが、カリフォルニアで活躍していたのが結構話題になってました。宮里選手は、9月17-20日にサンディエゴにあるTorrey Pines GCで行われたサムソン・ワールド選手権で見事第2位に!。そして、石川選手は、The Presidents Cupにて、地元サンフランシスコ市内にあるHarding Park GCでプレーしていました。この2人はMBA生の中でもゴルフをしている人なら大抵知っていて、当日(授業をサボって!?)見に行っていた人が、日本人以外にもいたそうです。私も行ってみたかったのですが、気付いた時にはチケットが売り切れで全く手に入らず。今後Berkeleyに来る方は、ゴルフやテニスなど、人気種目はすぐに日程を調べて予約してしまった方が良いかもしれません。

(2) 10/25 日本人MBA先輩方とのゴルフ @ Shoreline Golf Links
MBA卒業後引き続きベイエリアに残って働かれてる日本人の方々に誘われて行ってきました。会場になったShoreline Golf Linksは、Mountain Viewから湾に向かって少し出た海岸線沿いにあり、、、どこかで良く見た景色と思っていると、なんと、Google本社のすぐ裏じゃないですか。コースに沿って、Google村の幾つかの建物を遠くに見ながらプレーすることになりました。ここでGoogle社員がゴルフ接待をするのかどうかは良く分かりませんが、費用は日曜日のトワイライトタイム時刻にカート込み$69と、相場かやや高めの金額でした。整備された池の多い綺麗なコースで、とても混んでいてなかなか先に進まず、18ホール完了までに5時間半もかかってしまいました。
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(写真はGolf.nowのもの)
ちなみに、Google本社そばにある屋外コンサート会場で、よく音楽イベントがあるのですが、この日丁度17番ホールが過ぎた夕方頃から、Sheryl Crowがライブをやっていたのが大音量で聴けました。名曲"If it makes you happy"が生で聴けて、とても得した気分です。


(3) Flex Program Training @ Tilden Park
11月に入ると各種レポート等で想像以上に忙しく、思うようにゴルフに行けなくなってしまいました。そこで、打ちっ放しだけTilden Parkに行ってみると、Flex Programという新しいトレーニングコースが開設されていました。1コマ1時間、金曜日を除いてだいたい毎日1-2コマ分、スイング、ショートゲーム、ロングゲーム、パッティング、バンカーショット、パンチショットなどなどの技術項目別に14種類程度のトレーニングメニューが提供されています。そして、料金は1ヶ月4コマで$80、または、どれに何回出ても定額料金のフリーパスで$120(ただし2ヶ月連続で入る必要有り)。これを見て、11月~12月にフリーパスに入ることにして、以後、授業の合間に時間があるときには大学を抜け出して、参加してきました。よく車で送り迎えしてくれた妻に感謝です。現時点までに8回受講、12月末に4回受講の全12回受講する予定で、これで8-10月の全4回と併せて、パンチ・ショット以外は全範囲網羅できたと思います。12時間で$240、高いと見るか、安いと見るかですが、元は取れると思います。

(4)-1 12/7 4日連続ゴルフ初日 @ Earls Fry Golf Course (Citi of Alameda)
11月-12月になるとゴルフに行きにくくなるもうひとつの理由は、雨が降りやすく寒く、日も短いこと。カリフォルニアはいつも太陽が燦燦と輝くイメージがあるのですが、この時期だけは不定期に結構強い雨が降り、ゴルフがしにくくなります。一方、その分ゴルフ場自体は空いていて、とくに平日は値段も安く、楽しめるチャンスです。

12月4日(金)に中国語の試験を終えた後、同じく日本語を履修している韓国人MBA同期と、"幸か不幸かストライキがあったお陰で、元々12月9日だった語学の最終授業&テストが12月4日に繰り上がった。その分予想外に11月が忙しくなって、全然ゴルフが出来なかった。残念ながら来週は、ほぼ毎日雨の予報だが、もし晴れた日があれば全部ゴルフをしよう!"。お互い語学が大変だったことから妙な連帯感が生まれ、毎朝天気を確認してゴルフ場を予約することに。

その初日。雨予報だが朝8時の時点で降っていなかったので、急いで11時開始の予約をいれ行ってみることに。場所はオークランドの脇にぽつんとあるアラメダ島で、料金はカート込みで1人$25。
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この島にはEarl FryとJack Clarkの2つの18ホールゴルフ場が隣接していて、我々はJack Clarkを予約していたのですが、なんと間違えてEarl Fryの方でゲームを開始してしまう。しかし、雨予報の月曜日でお客さんはガラガラ。その場でコースを変更し、2人でゆっくりプレーすることが出来ました。
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(写真はGolf.nowのもの)

と思っていたら、後ろにいた1人でプレーをしていた人々に次々に追いつかれてしまい、結局4人で回ることに。4人目に加わった方は、UCバークレーを卒業(本当に世界中どこにでもいる)後、現在はゴルフのプロになるべく修行中の方。黒い一番後ろのティーグランドから打って、白いティーから撃つ我々のはるか先に弾丸のような第1打がおち、そして2打目で正確なピンそばのアプローチ。さらに、パターを2種類持っていて、遠距離用には自分の背丈ほどの高さがあるバズーカーのようなパター。顔の前で少しひねるだけで、とてもまっすぐ転がっていきます。

こうして、どんなコースもバーディーか酷くてパーで回るため、別の人種か、と唖然とするばかりでしたが、彼になんでこんな初心者もいるコースで練習しているのか、と聞くと、「安いから」。このコース、1ヶ月$200で月何回でもプレーし放題、年$600で1年中打ちっ放しが使いたい放題、というオプションがあるそうで、これを使ってプロになる練習をしている人は彼の他に数人いるそうなのです。また、最後に「石川遼選手と、韓国のPak選手の2人は本当にすばらしい」と何度も絶賛していました。

私は、というと、トレーニングの成果を見せたかったのに、スコアは以前と変化なし。ピッチ・ショットだけは、理論と練習が噛み合ったのですが、他のショットは新しく習った打ち方だと、かえってミスショットが増えて、ピッチショットの+を相殺してしまいました。これだから、ゴルフは一生はまる人が多いんだなあ、と実感です。


(4)-2 12/8 4日連続ゴルフ2日目 @ Lake Chabot
この日は12:30pmまで授業を受けた後、速攻で大学から車で25分の山の中にあるコースへ。料金は、カート込み$39のこのコース、とにかく「日本や韓国の山の中のコース」のようにアップダウンが激しくて、帰国前にここで練習すると良い、とよく言われます。名物は、数十m下の穴に向かって打ち込む9番ホールと、700ヤード近くあるPar6の18番ホール。1:30スタートで5pmの日の入りまでにどこまで回れるか冷や冷やしていましたが、15番と16番の2ホールをスキップした以外は、全て無事時間内に経験することが出来ました。
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(写真はGolf.nowのもの)
この日はアイアンの調子がとても良かったのですが、一転、ピッチ・ショットが駄目になった上、グリーンの足がやたら速く、チップショットやパターでグリーンを飛び越してしまう場面が続出。またもや似たようなスコアになりました。

(4)-3 12/8 4日連続ゴルフ3日目 @ Poppy Ridge
この日は朝からどのようなコースに行くか相当迷いました。夕方5pmに大学に戻る必要があったのですが、
- 料金の安い朝一は氷点下近く下がって寒い
- 11pm以降開始で割引をするコースが多いが、5pmに大学に戻れるか分からない
という条件があったので、いくつもあるコースから次の3件が出てきました。
: Poppy Ridge コース:$62カート込み。11:10スタート。通常料金$145程度とこの辺ではかなり高級感のあるコース。ただし、家から1時間程度、と遠いことと、かなり難しいという噂で、平日にこんな高い金払ってヘコタレに行くかどうかがネック
: San Ramon コース:$28カート込み。通常料金$70程度なので大変御得。ただし、1:55スタートなので、戻ってこれるかどうかネック
: Bethel Island コース:7:04amにスタートすれば、$10カート込み(!)という、常識外に安い値段。家から1時間だが、これなら余裕で戻ってこれる。難点は、ほぼ日の出時間なので、ボールが見えるかどうか不明な上、内陸はマイナス3-4℃ととても寒いこと

甲乙つけがたく悩んでいましたが、夜に見直すとPoppy Ridgeに10:40開始のコースが空いていることを発見。ここは$62払ってみるのも悪くない、と考え、いってきました。

このコースは、Pebble Beach構内にあるPoppy Hillsコースの姉妹コースとして15年ほど前にオープンした時に、全米のコース・オブ・ザ・イヤーに表彰されたそうです。以前紹介したChardonnayと同じく、ワイン畑のど真ん中にあります。それぞれMerlot, Chardonnay, Zinfandelと名前がついている9ホールずつの計27ホールのうち、Chardonnay, Zinfandelの18ホールでプレー。

出発直前に1人ベトナム人の方がメンバーに加わり、話を聞くと、またまたバークレーの卒業生。1988年にコンピューターサイエンスを卒業して以来、現役でエンジニアを続けられている多分凄そうな方で、我々ともすぐ打ち解けていただけました。

まるでゴルフ場かどうか疑いたくなるような、綺麗な建物。
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お決まりの芝から打てる練習場。奥にはバンカーショットの練習場もあり
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Chardonnayの2番:バンカーの方がフェアウェイよりも大きいような、、、
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Chardonnayの3番:綺麗な打ちおろし
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逆から見るとこんな感じ
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GPSつきのカートは、グリーンの穴の位置や川など障害物までの正確な距離は勿論、カート道以外に入るとブザーで"進入禁止"と知らせてくれます。
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フェアウェイがとても整備されていて打ちやすい。一方、バンカーとグリーンは鬼。バンカーショットのトレーニングで、「こんな高いくぼみはスコットランド仕様だから、アメリカならここで練習すれば楽勝だよ」、と言われてたのですが、その深さがあり、くしくも練習で習ったとおりの内容を実践でやり直す羽目に。そして、「何でこうまんまと設計者の意図に引っ掛かっちゃうのか、、、」と悔しくなるくらい、上手く打ち出すと次のバンカーに入る、BtoB(バンカーtoバンカー)の連続に、散々悩まされました。さらに、氷点下近い寒さの中、とても整備された2段、3段のグリーンは、まるでフィギュアスケートのようにボールが様々な方向へ滑り落ちていってしまいます。

とまあ、散々な目にあいましたが、集中したこともありこの3日間では一番良いスコアを出すことが出来ました。ここには卒業までに後2回くらい来て、上達を確かめたいと思います。


(4)-4 12/8 4日連続ゴルフ4日目 @ Bethel Island
そして、どうやら雨が降るのが午後になりそうだ、ということで、ついに4日連続で行ってみた、1回$10のBethel Islandコース。実は、この日が恐らく今年一番の冷え込みで、バークレーですら朝の気温は1℃、Bethel Islandは-4℃という、北海道並の寒さで、ジャンパーとコートを着込み、泣きそうになりながらプレーしました。いっしょに行った韓国人は、ウォッカ・コーヒーという変わった飲み物を持参していました。
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行って見て、$10の理由が分かりました。なんと、最初の8ホール、フェアウェイに草がない!まるでアフリカで見た焼き畑の跡みたいに、凸凹の茶色い大地が続いていて、フェアウェイなのに普通のラフより難しい。ラフはもっと悲惨で、まだ凍りついたバンカーに入れた方がマシ、という散々なコースでした。グリーンも全く整備されていなく、昨日までの速い足の全く逆、いつもの2倍くらい強めに打たないと、ボールが動いてくれません。氷点下の寒さもあって、今日ついてきた新しい韓国人は途中で腹痛をおこすわで、サバイバルの様相。

ちなみにご覧のようにカート道すらなく、普通カートは入れないPar3のホールだろうがなんだろうが、カートで移動し放題。しかし、
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カートにはGPSはおろか、どういうわけか前面のウインドシールドすらついておらず、寒いわおっかないわでびっくりしました。

良かったのは、9ホール目からは比較的まともにフェアウェイもあるコースになったこと。朝9時を過ぎてだんだん暖かくなったこともあり、後半だけを見れば、スコア面でも精神面でも皆満足いく結果が出たような気がします。こうして、前半は全く整備費をかけずにほったらかしで難しいコースを作り、後半だけ気分を良くさせてリピーターを増やす、経営戦略を垣間見た感じです。

その後、今日まであと1-2回ゲームをやりたかったのですが、ずっと雨続きで出来ず、年内の18ホールゲームはこれでやり収めの感じです。このように、Berkeley近辺には車で1時間以内に行けるパブリックなゴルフコースが40箇所以上あり、かつ先週は4日連続でやってトータルでカート込み$135(!)という安さ。ボストンやシカゴの有名ビジネススクールではこの時期全くゴルフができなさそうなことを考えると、この西海岸MBAの福利厚生を生かして、できるだけ卒業までに上手くなりたいな、と改めて感じている日々です。

(オマケ)
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タイガー・ウッズのゴルフゲーム最新版、先月までTargetで$39.99でしたが、スキャンダル後に$14.99で投げ売りされていました。この表情も心なしか痛々しく見えます。
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by golden_bear | 2009-12-16 18:11 | 趣味・生活

巨匠ピアニスト アルフレッド・ブレンデル(Alfred Brendel)氏の講演会

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今週は後半から体調が悪く、ハロウィン・パーティーはじめ幾つかのイベントをキャンセルして家で静養していたのですが、1つだけ、参加した催し物があります。それが、このアルフレッド・ブレンデル氏の講演会になります。何気なく回ってきたメールを見て、妻が「これは絶対に見に行かなければならない」、と言っていたイベントでもあり、満を持して見て来ました。

ブレンデル、といえば、バッハからシェーンベルクに至るまでドイツ・オーストリアの作曲家を得意とする、いわゆる正統派の巨匠ピアニスト。シューベルトやモーツアルトの全曲録音や、リストの演奏にも定評があるそうですが、なんと言っても彼がベートーベン演奏で打ち立てた金字塔とその名声は、他の誰にも真似ができないものと思います。1960年代に世界で初めてベートーベンのピアノ曲全曲を録音し、特にピアノにおける新約聖書に喩えられるベートーベンの32のピアノ・ソナタに関しては、1995年に至るまで全曲録音を3回もしているのです。今年78歳になる氏は、昨年12月にピアニストの演奏家としては引退を宣言。現在はボストンを拠点とし、New England Conservatory of Musicおよびジュリアード音楽院で指導者となられている他、作家としても本や詩集を残しているそうです。

今回の講演会の題名は、"On Character in Music (音楽の中の性格について)"。最初に「演奏家の仕事は、人が小説を読んだ時に頭に思い浮かべるような情景や感情と同じものを、音楽の譜面から取り出して聴衆に伝えることだ」と定義。その後1時間半弱の間、ベートーベンの32のピアノソナタから様々なモチーフ(数秒~数十秒の旋律)を取り出し、ブレンデル自身が「ベートーベンが伝えようとしているもの」をどう解釈しているか説明しながら、隣にあるピアノで実際に演奏して聴かせる、ということを繰り返す、という形を取っていました。

最初は、ピアノソナタ1番や、29番「ハンマークラヴィア」といった、いかにもソナタ、という曲を題材に、ベートーベン自身、つまり作曲者側の構成の工夫について語ることが多かったのですが、次第に17番「テンペスト」や15番「田園」、21番「ワルトシュタイン」といった中期の印象的な曲を取り出し始めると、もはや論理的には絶対に思いつかない「本当にそうなの?」と思うブレンデル独自の解釈に力が入り始めました。この時に、まるでグレン・グールドのように歌いながら披露したモチーフの数々は、時にブレンデルらしく感情を抑えたものであり、時に講演会であることを忘れてそのまま演奏し続けちゃうんじゃないか、と思うくらいのめりこんでいたものもありました。流石に引退後でもあり、音やリズムは一杯外れていましたが、それが全然気にならない素晴らしい音や旋律。「なるほど、こう解釈しているからこういう演奏になるのか」と、頷かざるを得ない、素晴らしく説得力のある「スピーチ」でした。


こう書いては見たものの、恐らく興味のない人にとっては、耐え難いつまらない講演会だったのではないか、と感じています。私自身にとってブレンデルは、私が高校3年生の時、なけなしのお金をはたいて3回目のベートーベンピアノソナタ全集を買ったくらい、個人的にとても思い入れのあるピアニストだったので、講演を聞くだけでもとても楽しめました。妻にとっても8年前に生で演奏を聴いた時に、涙が出るほど感動した名演奏だったそうです。しかし、聴衆の中には途中で帰ってしまう人もいましたし、最後、アンコールで何か1楽章でも演奏してくれるかな、と皆が期待して拍手をしていたのですが、結局演奏は行わず、聴衆から落胆の声が漏れていました。
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にもかかわらず、この日会場は1,000人近い超満員で、多くの観客からは絶え間ない拍手が送られました。これを見て、高々人口10万人のバークレーという町や、UC Berkeleyという大学が担う、文化力の高さを思い知った気がしています。また、今回のツアーでブレンデルは、イエール大学や、オレンジカウンティ、プリンストン大学、ワシントンDCを訪問するそうです。ここバークレーはじめあまり大都市が入っていないことから、アメリカのまた違った奥深い面を感じました。


もう1つの偶然として、本日は私がかつて所属していたピアノサークルの発足35周年記念パーティーが東京で開かれていた日でありました。このパーティーの会誌に寄稿を頼まれたため、以前このブログで書いたとおり、「バークレーは環境が素晴らしすぎて、今まで気晴らしに続けてきたピアノを弾くモチベーションが、12年ぶりに全く無くなってしまった」、という内容の文章を投稿しました。その文章が公にされた日に、このようにブレンデルの演奏を生で聴き、またピアノの素晴らしさを思い出したのは、とても面白い偶然です。もちろんブレンデルを生で聴いてしまうと、もはや自分でベートーベンを弾く気には全くなれないのですが、何らかの機会を生かして、何らかの形でピアノ演奏も復活させたい、と思うきっかけにはなりました。

講演会が終わり、大学のキャンパスを歩くと、ハロウィンの格好をした人々を多数目撃しました。サマータイムも終わり、もうすっかり秋になった感じです。
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by golden_bear | 2009-10-31 22:20 | 趣味・生活

2年目秋学期前半(Fall A)終了(3/3): 九死に一生の経験とゆとりについて

1. 2年生の選択授業は、1年生の必修よりとても印象深い
2. MBA生活は後わずかしかない:一番重要なのは、狙ったネットワーキングではないか
3. ゆとりも必要

ここで突然ゆとりも必要だ、と思ったのは、次の3つの事件が関係しています。1つ目は、健康。何故かここ1-2週間、ずっとお腹を壊していました。ザンビアですら全く無問題だったのに、不思議なものです。さらに先週、突然左人差し指が痛くなった。多分、原因は急なゴルフのやりすぎ。一度グリップが中途半端なまま強振したような気もするし、それでもあまり痛くなかったので週に3回以上は打ちっぱなしか18ホールを回ることを続けていたからかもしれませんが、やたら痛くなりました。で、今週は火曜日に70球打ったら痛くなったので、とりあえず3日やめて見たところ、本日時点で痛みがなくなりました。もう30歳になってからも大分経ちますし、何事も急にやりすぎるのがは良くないな、と思ったのが1つ目。

2つ目の事件が本日のメインテーマ。前回のブログの最後にも書きましたが、先週末に大学OBの同窓会、および、International Potluckの2つを、キャンセルする羽目になった話です。

ゴルフが終わって帰宅途中に、5車線道路の真ん中から2番目の道を、周りの車に併せて75mile/hr (時速120km)で走っていると、突然アクセルが効かなくなりました。どんなにアクセルを踏んでも、徐々に減速している。ダッシュボードを見ると、エンジンオイルのランプが点滅している。とりあえずどうしようも無いので、急いでハザードを出して路肩まで行こうとする。しかし、周りの車は全然減速しようとしない。これはヤバイ、ほんとにぶつかったら死ぬかもしれない、と思いながら、必死で前と右とバックミラーを確認しながら、路肩までたどりつきました。
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(この写真は現場と違う写真ですが、こんな景色の道で、一番左から右までたどりついた感じです。)

路肩にいても、隣は時速110km位走っているので、いつ誰かが間違ってぶつかるんじゃないか、と冷や冷やします。そして、このとき私はAAA(日本にいるJAFのような、電話1本で故障車対応などをしてくれるサービス)のメンバーに入っていない。「今後車で遠出することもそんなにないだろうし、年会費1万円がもったいない」と思い、契約していなかったのです。とりあえず一度、家にいる妻に電話する。妻からは、車のダッシュボードの中に保険証が入っているから、まず保険会社に電話してみたら?と言われる。確かに、友人が車を壁にぶつけた時に、保険会社に電話してたなあ、と思い、試してみる。しかし、今入っている保険会社が怠慢なのか、不況で人減らしをしているからか、「年中無休で24時間対応します」と紙にも書いてあるし電話の最初でもそうメッセージが流れているのにも関わらず、すぐ次に「すみません、今は誰も対応できないので、営業時間中におかけ直し下さい」というメッセージ。

もう一度妻に電話をして、家に来ていた妻の友人が入っているAAAの番号を教えてもらい、電話をしてみる。AAAからは、当たり前ですが「貴方が今会員になっていないのなら、サービスは提供できません」との対応。「今すぐ会員になるから、すぐサービスを受けられないか」、と聴くと、「入会希望から実際の入会までは最低でも48時間かかるから、どのみち間に合わない」、との返答。「こんな優良顧客が目の前にいるのに、貴方はどうして見過ごせるのか。私からはプレミアム料金も取れるぞ」、と言ったのですが、流石は独占企業、「そうは言っても、規則は規則なので、駄目です」という返答。仕方ないので、「私は留学生でアメリカに来たばかりで、AAAの存在も最近知った位なので、貴方に見捨てられると正直どうしようも無く困ってしまう。AAAでなくても良いから、何とかこの困った状況を解決できる方法を教えてくれないか」、と聴いたら、「しょうがないわねえ。AAAがこの地域で契約しているレッカー車の電話番号に転送するから、直接そこと交渉して」といわれ、レッカー車に繋がりました。

なんでここまでAAA経由にこだわったか、というと、それ以外の方法は警察しかなく、ゴルフの懇親会で空きっ腹にビールを飲んで結構酔っぱらっており、この状態で警察はありえない。しかも道中ハイウェイパトロールがうろちょろしているのを見ているので、我の車が発見されて警察に尋問されるのも時間の問題。というわけで、何とか酒気を消すために、そばにあった懇親会の残りに頂いていた食料を一気喰いしたり、窓を開けたりして、レッカー車の連絡を待ちました。

レッカー車の人と話す。「今はI580のオークランドの27番出口のすぐ手前の路肩にいる。」と話すと、「困ったなあ。今オフィスにある地図上では27番出口なんか無いぞ」との返答。おいおい、それでよくレッカー車業者が務まるなあ、と思って諦めかけて何気なくエンジンをつけてみると、なんと発車するではないか。少しちゃんと動くことを確認し、「わりい、わりい。車だけど直ったみたいだから、もういいや」といってレッカー車への電話を切る。そして、iPhoneで一番近いガソリンスタンドを探し、そこまで車が止まらないことを祈りつつ、ゆっくり進める。

オークランド南部のガソリンスタンドは、流石に黒人ばかりだし、店員さんも防弾ガラスに囲まれたブースの中に居て、お金だけやり取りできるような作り。とりあえず酒気を消すためエナジードリンクを買って飲みながら、店のおじさんに、「15分ほど前に突然車のアクセルが効かなくなったのだが、直せるか」と効くと、「ここはガソリンしか提供していないよ。すぐそこに、オートパーツの店があるから、そこで聞いたら良い」との返答。日本とガソリンスタンドの機能は全然違うのね、と改めて感じながら、オートパーツチェーン(日本のAutobacksやYellow hatといった類の店)の店に立ち寄って、店員さんに話を聞く。「ちょっと車を見てやる。うーん、たしかに、エンジンオイルが焦げてるにおいがするね。ただ、申し訳ないけど、この店はパーツを売ってるだけで、オイル交換などのサービスはないんだ。他の店をあたってくれ」との返答。なんじゃそりゃ、という感じだが、それだけ米国の場合、車の点検や修理は自分で日常でやってしまう人が多いのでしょうか。

iPhoneで幾つか見てみたが、土曜日の夜にやっているサービスセンターなど、全く見つからない。そこでパーツの店員さんに聴くと、「あまりスピード出さなければバークレーくらいまでなら帰れると思う」といわれたので、高速に頼らず下の道だけで、バークレーを目指して北上。このとき、カーナビは電気を喰うので使わず、iPhoneのGoogle Mapのみに頼ったのですが、経路検索をすると高速が出てきてしまうので、とりあえず地図機能のみを頼りに北へ向かう。考えてみると、こうやってオークランドの町並みを南から北まで下の道でのんびり走る経験は初めて。中心部には想像以上に巨大なビルが立ち並んでおり、サンフランシスコ並に大きな町だなあ、と思う。が、土曜日の夜でも有り街は閑散として危険な雰囲気。そして、途中で大通りが途切れて、何故か小道に。故障車でスラム街に1台だけぽつんと迷い込んでしまう。もう日も暮れており、道端にうろうろしている危ない目つきの人々に、いつ銃で脅されるか、という恐怖におびえなながら、「頼む、バークレーまで故障しないでくれ」、と祈り続ける。どうにかオークランドの倉庫街を抜け、見慣れたバークレーにたどり着きました。

家に帰って、妻と「これは妻が1人で運転している時に起きた故障じゃなくて良かった。我々は運が良い」という話をしました。実はこの車、2週間前にもブレーキのきしみ音がうるさくなったので、修理工場に出して$200払ってブレーキを直してもらったばかり。何でその時にこのエンジンオイルの問題とか発見できなかったのだろうか、と、修理工場の対応に不安になり、元々自動車に詳しい父親に電話。店に何を確認すればよいか、父親に聞いた後、速攻でAAAに入り(実はネットだと1分で入れたので、故障した瞬間にiPhoneで入れば良かったのかもしれない、、、)、翌日曜日に空いている自動車修理工場を探しました。

翌日曜日。多くの自動車修理工場が休みにしている中、この車の前の持ち主も使っていた、タイヤチェーンのBig-O-Tireが営業していたので、行くことに。ここはタイヤ以外にもバッテリーやオイルなど、基礎的な車の機能を全てチェックしてもらえる上に、何に幾らかかるか、明瞭会計になっているので、以前頼んでいた近所の自動車修理工場より、とても安心してお願いできました。さらに、待ち時間には待合室で、ポップコーンやコーヒーを飲み食べ放題、というサービスもありがたかったです。

結局、全部点検してもらった結果、「とりあえず今わかっている故障は、オイルが古くなっていたことだけで、他には問題ない。ホイールバランスも直しておいた」ということでしたので、オイルを交換してもらい、無事、元通り以上に快適に走るようになりました。以後、クーラーの利用などに気をつければ、まだまだ持つと思います。

今回は結果オーライでしたが、もし先週までの忙しい間、ゆとりがない状態で、こういう事件が起こったら、もっと大惨事になっていたかもしれない、ということを改めて実感しました。アメリカ生活にも大分慣れてきてはいるものの、ここでもう一度安全・安心こそ最優先という原則に立ち返り、健康・安全第一で無事に留学生活が終われるようにゆとりを持ちたい、と思ったわけです。


3つ目の事件は、蛇足になりますが、単純に空虚な何もない時間も、MBAの重要な要素と思いはじめたこと。先週の試験を終え、今週は休講も重なり授業数が通常より6時間分少ない週でした。そこで思ったのは、授業が1-2時間少ないだけでも、ゆとりの大きさが全然違う、および、そのゆとりのありがたみです。

2ヶ月前のJapan Timesへの執筆の際に、過去1年を振り返ってみて、毎日様々な異なるイベントが発生していて1日として同じ日がなかった、と書きました。その中には、授業やインターンのように「義務」もあれば、旅行など自分や家族で「自由にやりたいことをやる」場合もあり、他にも突然予期せず発生した「行事」(シリコンバレーで毎日何かしらやっているようなシンポジウムなど)や巻き込まれた「イベント」(飲み会やチームのトラブルなど)も多数あります。このうち特に、最後に書いたトラブルも含めた予想外の「魅力的な誘惑」があまりにも多すぎるのが、Haas MBAの良いところ。だからこそ、このバークレーの土地で、私は、来る前には想像も付かなかったことをやっているのだと思っているし、過去多くの社費留学者が会社を辞めることを決断した、危険な場所である要因なのではないか、と思っています。

それは今週も同様。先週より6時間授業が少なかったにもかかわらず、私のスケジュール自体は週が始まる前に一杯まで埋まってしまいました。たとえば、
 - インターン: 急遽、顧客や投資家の候補が大量に現れ、いろんな情報を欲しがったため、緊急の調査仕事が大量に降ってきた
 - 急な飲み会(1): Japan Trekで仲良くなった別の連中が、「日本人の『営業マンがやるような飲み会を久しぶりにやりたい』」ということで、ビールをがぶ飲みする飲み会を実行
 - 急な飲み会(2): Fall A Partyという、中間試験が終わった1年生向けに、仮装パーティーを行うのですが、これは2年生が中心になって企画する恐らく最後の飲み会。皆就職活動で忙しく人不足だからか、2年生幹事メンバーに入って欲しい、という要請が仲の良い友人たちから急遽あり、いいチャンスと思い手伝うことに。
 - 急な飲み会(3): 妻の友人が5日間うちに遊びに来ていたので、「日本人の女性をどうしても紹介してくれ」と凄い勢いで頼んできた同期の友人を、急遽家に招いて会ってもらうことに。
 - クラブ活動(1): 去年行われた"Haas Talent Show"を毎年の定例行事にするために、1年生の幹事を募って説明会を開催。参加者として、どういう会だったかを説明するヘルプを求められたので会議に参加。ちなみに、今年は既にこのショーに向けて練習している人が大勢いるらしく、オーディションを開催しないと入りきらないのでは、という話になっていた。
 - クラブ活動(2): 最近知り合いが立ち上げようとしているあるクラブ活動に参画。どのように立ち上げられるか検討中。

ところが、ゆとりがあったお陰で、先週までとは次の2つの点で感じ方が全く違っていました。まず、この1つ1つの活動をより一層楽しめたこと。高々2時間分でも、減った授業に頭を使わなくて良い、というゆとりがあるほうが、先週以前より全然楽しく、この差はとても大きいのです。次に、当たり前ですが、このゆとりはとても貴重。毎日このような様々な誘惑に体を任せるだけでも、麻薬のように楽しい2年間が過ごせますが、一旦卒業すると、後は基本的に仕事をするか無職になるかのどちらか。履歴書に無職と書かれずに何もしないですむのは、私の場合恐らく定年にでもならない限り二度と来ないわけです。従って、どうせ後から様々な行事で埋まるのであれば、あと7ヶ月、サバティカルのように本当に「何もしない」ことも、積極的に取り入れて見たい、と思い、年明け最終学期の授業数は極力減らしてみよう、と考えています。


大分長文になりましたが、要は幸運な事件と気付きのお陰で、ゆとりが重要、と改めて思ったわけです。ひるがえって考えてみるに、社費の人以外のMBA生がゆとりを持てない一番の要因は、就職活動にあるわけです。例えば今年のFall A Partyは、去年に比べると盛り上がりに欠けていた印象を受けます(それでも相当盛り上がっていて、単に去年が異常なだけかもしれないが)。これは、日程がテスト直後だった去年よりテスト終了1週間後になった今年の方が悪かった、ということを差し引いても、2年生は就活真っ最中、1年生も浮かれている場合ではない、という意識が相当高いからの気がしています。現に来ていた2年生のほとんどは、元々ソーシャルの意識がとても高い一部の人々を除けば、既に現時点で内定を獲得している人か、自分で起業中のためネットワークを広げたいと考えている人々が多数に見えました。そこで、次からの記事では、少しでも現1年生や今MBAを検討している人のためになればと思い、私の同期世代の就職活動(夏のインターンまで)について、少し書いてみます。
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by golden_bear | 2009-10-23 23:35 | 趣味・生活

2年目秋学期前半(Fall A)終了(2/3): 既に名残惜しみつつネットワーキング

1. 2年生の選択授業は、1年生の必修よりとても印象深い
2. MBA生活は後わずかしかない:一番重要なのは、狙ったネットワーキングではないか
3. ゆとりも必要

本日は2.について。卒業式の日程が来年5月14日と発表され、もう卒業まで7ヶ月を切ってしまったことをまざまざと見せ付けられています。さらに、Fall Aが終わった、ということは、MBAの2年間を合計10学期間(注1)と考えると、うち7学期分、すなわち70%が終わった事になります。このベイエリア/シリコンバレーにいる間にやりたいことはまだまだ山ほどあるのに、全然時間が足りない。すでに1日も無駄にできない、と思いながら、切り捨てる/諦めるものを増やしながら動いている今日この頃です。その中で、最近妙に活動の優先順位が高くなったものがあります。それが、『狙った』ネットワーキング、です。

『狙った』、という言葉には、「今の自分に無いものを補完し、自分の将来に意義がある可能性の高いものを厳選する」という意味と同時に、「ただ漠然と過ごしただけでは手に入らない、他の何かを捨ててでも奪い取る必要がある」ものをイメージしています。逆に、狙っていないネットワーク、というのは、深く考えなくても普通に過ごして自然と出来上がってくるようなものです。MBAに来ている時点で全員、ネットワークは重要、と思っているので、意識しなくても勝手に居心地の良いネットワークが出来てきます。これはこれだけでも、ものすごい価値が高いものです。しかし、後数ヶ月しかない今、もう1歩踏み込んで、何かを犠牲にしたり苦痛を伴ってでも取りに行くネットワーキングをしていこう、という気持ちになっています。

また、1年前とはネットワークの仕方も変わっています。1年生の時には、とにかく行ける行事には食わず嫌いをせず極力全て顔を出してみて、自分の世界を極限まで広げるように動いていました。これには、1年間でどういう行事があるのかの目星を付けるため、そしてわざと好きではないものにも参加してみることで、自分にどういう反応が起こるか確かめる、またこれらを通じて多様な英語のリスニング機会を増やす、などの意味がありました。こうしてきたお陰もあり、2年目には、2回目に行っても意味があるものと、去年行けなかったものに限定して、狙ったものに参加しています。また、1年目は必修授業かつグループワークが多かったこともあり、まず課題提出などのノルマが先にありきで、余った時間をネットワークに充てる動き方でした。一方、2年目はそもそも就職活動や起業等で授業に出れない人が一杯いることもあり、「この課題を仮に提出しなくても、単位は来るな」と思えば、課題を出さずにネットワークを優先させることもありになりました。要するに、1年目はインプットの量を増やして、2年目にアウトプットの質を高めて収穫する、というネットワークをしているイメージです。

このように、改めてネットワークが重要だ、と思った2週間前位から、どんな機会があったかを、下記ならべてみます。

(1) 南アジアのコンサンプションファンクション(10/2)
大学の中庭で金曜日に月1-2回、どこかのクラブや企業が主催して無料でお酒/料理/踊りなどを振舞う祭事があり、これをコンサンプションファンクションと呼んでいます。この、南アジア人主催のものには去年も出ているのですが、今年のものは自分に取って、去年とはまったく意味が違いました。
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去年は、「2年生が主体で一杯踊っているなあ」と、「インド料理旨いなあ」、という感想で終わっていたのですが、今年は、ひと夏を終えた2年生達の大半と一度に飲める貴重な機会。会う人会う人と、「夏はどうだった」、「今何してる」、「今後どうするの」、「お互い頑張ろうぜ」という話。皆いろいろと大変な経験をしているなあ、と驚く。そして、1学年240人、という他校より少ないがMBAとしては丁度良いサイズのありがたみ。この時期になると、同期の顔は全員見知っており、まだ話したことがない人でも簡単に誰かの紹介で仲良くなれます。
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そして、本日の主役は勿論南アジア人たち。ザンビアのチームメンバーや今までの授業、就職活動などで大変御世話になった友人達が、パフォーマンスをしているのを見ると、思わず声援をかけてあげたくなる。その彼らがアトラクション終了後にいろいろ紹介してくれた人々と、自分自身インドの踊りを一緒に踊って、新たな知り合いが増える。そしてまた、就職活動などで困っている人がいれば、お互い助け合う。妻同士も妻同士でいつの間にか友人関係が広がっている。
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このように、助け合いのネットワークが短期間に広がって行くのは、1年生の時には全く感じなかった現象で、1年間MBAで気付かないうちに結構いろんなことをやってて、これだけの友人ができていたんだなあ、と改めて気付きます。最後は相当酔っ払ってあまり覚えていないのですが、、、


(2) Pac Rimのお月見Potluck(10/3)
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Pac Rimは、Pacific Rimの略で環太平洋圏出身か、そこに興味がある人たちの集まりです。Potluckとは、自分達で料理を作って持ち寄る形のパーティーで、特にこういう集まりでは自国の料理を持っていくことが多いです。この日はアジア系の学生4人が住む下記のような家で、中華、韓国、日本、タイなどの美味しいアジア料理が勢ぞろいしていました。
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実は、Pac Rimには1年生の時にはあまり積極的に参加していませんでした。というのは、このクラブは、どうしても中国人や台湾人による、中華圏の就職活動やイベント情報配信が中心で、日本人の自分には疎外感があった。そして、このクラブを見て「日本人のネットワークが弱い」と感じて、JGRBを立ち上げるきっかけになったのは良かったのですが、その結果、ことごとくJGRBとこのクラブの行事が被りまくった不運もありました。

しかし、今は中国語を勉強していることからも、中華圏の人々とのつながりは自分にとって特別な意味を持っており、パーティーに参加してみると、とても面白い。普段授業中などは何もしゃべらず何考えているか良くわからないことの多いアジア人が、ここでは全然オープンに何でもしゃべってくれる。米国人や欧州人も、ここに来るような人は相当アジアへの造詣が深い。彼らが中国やタイに行って如何に苦労したかを聞くたびに、自分が日本人として今後アジアに関わる際に知っておくべきことを、改めていろいろ学ぶことができました。また、これくらい閉じた場の方が、普段あまり交流のない1-2年生同士の知り合いを増やすのにも適している、と、2年生になった今はじめて気づいています。


(3) ザンビアチームの同窓会(10/4→キャンセル)

これは、前から楽しみにしていたのですが、当日南アジア人2人がドタキャン。1人は就職活動、もう1人は起業でとても忙しいらしい。とはいっても忙しいのはこちらも同じ。チームの中国人と2人で、「ザンビアでも良く見かけた光景だ」と苦笑い。


(4) アメリカ人に招かれたすし屋(10/8)
Japan Trekに参加した、あるアメリカ人が、「お前ら日本人だけを連れて行きたい寿司屋がある」ということで、彼+日本人同期5人で、最近サンフランシスコにできたばかりのすし屋"Sebo"に行ってきました。こんな誘われ方をするのも、Japan Trekの成果の一つです、

流石に日本人を限定して誘うだけあって、寿司自体もサンフランシスコとは思えない、日本でもそこまでメジャーではない秋刀魚や太刀魚などのネタが一杯出てくる、美味しいものでした。オーナーは米国人なのですが、小さい頃から沖縄で育ったのだそうです。

これに誘ってくれたグルメの彼は、元々コンサルタントだったが、金融機関への就職が決定したとのこと。そこで、何故金融を目指したのか、そのために今何を準備しているのか、などなどいろいろ聞いているうちに、彼が本当に昔から何をしたいか真剣に考えて生きて、それをMBAという場で実践に移してることがわかり、それがこの金融危機後に他業界から転職に成功した秘訣のように見えてきます。同じコンサルタント出身で他業界に転職を希望する身でありながら、MBAという場をゼロベースの自分探しの旅として使っている私と比べると、元々やりたいことが決まっていた彼のMBAの使い方は、正反対になります。MBAの使い方は人それぞれ異なり優劣はないのですが、少なくとも私のような生き方の人は、彼のように目標が明確な先人から多くのことを学べました。

2次会でドイツ風のバーに行き11時まで飲んだ後、3次会は日本人だけで1amまで飲みました。日本人同期は、もちろん狙わなくても一番最初にできるネットワーク。しかし、あと7ヶ月しかない中で何をするか、という話には、かなり濃い議論になりました。この同期との関係は、卒業後も一生大事にしていきたいものです。


(5) Tech Club Lunch(10/14)
Tech Clubという、ハイテク業界のまじめな議論や就職活動のサポートをするクラブが主催したランチ。最近のハイテク業界の記事2つを印刷して持って行き、食事をしながら議論をするという会です。

実は、このイベントは毎回間が悪く、今回もある企業の就職説明会が被ったりして、クラブ自体には100人くらい在籍しているのに、当日参加者は13人。私自身も本日が初参加で、かつ試験真っ最中の水曜日に開催されていて、しかもレポートが終わっていなかったので、去年までだったら当然ドタキャンしてここには行かなかったと思います。しかし、この日は何故か「どうせ1時間半課題に余分に費やしても、大差ないし、このイベントに行かないとネットワークが増えない」、と考えて、宿題を放棄して参加することに。

私が持って行った記事は、2つの音楽認知検索ソフト、
"Shazam""midomi"に関するものでした。どちらも、iPhoneに音楽を流すと、何の曲か検索するソフトです。Shazamの方が、無料ソフトで、6ヶ月前に1,500万人だったユーザーが今は6,000万人いる。midomiは有料ソフトだが、Shazamの3倍検索が速く、かつShazamと違って鼻歌でも検索できる、という記事です。なぜ10年前に立ち上がったShazamが今更爆発的に伸びているのか、なぜKleiner Perkinsという老舗名門ベンチャーキャピタルがこのタイミングで投資しているのか、無料で今後どうやって課金するのか、他のソフトやメディア・サービスとの連携は何がおこるか、などなど、流石はTech Clubのメンバー。この手の記事には既に敏感で、面白い議論が沸騰します。

すると、たまたま前の席に座っていた、よくスポーツ系のイベントでバク宙をする、目だってて顔を見るのに話したことのなかった女子学生(Techに興味があることすら意外だった)が、「実は音楽業界に興味があって、XXレコードとか今就職先として探している」という話に。そこで、この記事の話をすると一気に話が盛り上がって、彼女の知識、考え方、知見を一度に学んで、突如仲良くなれました。こうして、アメリカの音楽業界に関することは彼女に聞けばよい、という繋がりができたことで、課題1回分で赤点を取った投資は十分回収できると思っています。


(6) UCLA Anderson卒業生とカフェで談笑 (10/16)
2ヶ月前に、UCLAのTech Clubが、UCLAの学生でベイエリアでインターンをしている人を集めたワインパーティーに、HaasのTech Clubも招待されたので、顔を出しました。そこにいたUCLAの人の友達の友達、というUCLA MBA 2007年卒の方より、突然会いたい、というメールを受けました。よくわからんし、困ったなあ、と思ったので、「3週間後の金曜しか無理っぽいが、それでも良いか」とメールを出したら、「おれも丁度そこが都合よいから、バークレーまで行くよ」と返信があり、わざわざ訪問してきてくれるなら会うか、ということで会って御話しました。

聞けば、彼は卒業後に就職していた会社を突然辞めされられることになり、就職活動中の身分。このように2007年卒で職を失った人は大量にいるらしく、その再就職は困難を極めており、今ほとんど成功していないのだとか。で、彼の場合多少日本語が話せることから、日本と関連した就職先の、最新情報を集めたかったのだそうです。彼は、私から情報を聞き出すために、彼の日本人ネットワークなど、私にとって役に立つ情報をいろいろ教えてくれました。なるほど、インフォーマルな就職活動は、こうやるのか(というか、ここまでしない限り、今の中途採用は本当に無い、、、)、という御手本を見せていただきました。


(7) 出身大学対抗ゴルフ大会 (10/17)
ベイエリアに住む日本人による、出身大学対抗のゴルフ大会が開催されました。この日は、>Play Conferenceという、Haasの一大イベントがあったのですが、その日程を確認する2-3ヶ月前からこのゴルフには「行きますよ」と返信していました。最後までキャンセルしようか迷ったのですが、私の出身大学の参加者は4名になってしまい、キャンセルするのが申し訳なくなり、また>Play自体は去年も出たしWebでも後で講演とか聴けるのでいいかな、と思い、今回はゴルフを優先させました。
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ゴルフ場は、San Ramon。昔はプライベートコースだったが、最近パブリックになった、住宅地のど真ん中にある綺麗なコースでした。9番と18番が池の真ん中にグリーンがある名物コース。そして、アメリカではよくあるそうですが、なんとその池のほとりで結婚式が開かれていて、9番のグリーンに向かって打つときにはとても緊張しました。
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参加者は合計16名。上は60-70歳くらいの人まで参加されていて、日本企業に所属して赴任されて来た方、こちらでコンサルティングなど自営業をされている方々、米国企業や大学の研究者、すでに退職後の人生を満喫している方など、様々なバックグラウンドの日本人の方が楽しんでいました。私が一番若く、とても緊張して13打叩いたホールが2つあり、合計スコアは132。16人中最下位に終わりましたが、良い経験になりました。今回1位の方は確かスコア82くらい。60歳を超えた方がドライバーでものすごく飛ばして90前後で回っているのを見るのは驚きました。また、昔のクライアントさんに所属する企業の方などは、知り合いの知り合いとして繋がっていたりして、世の中狭いなあ、と感じたイベントです。
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(8) 大学OBの同窓会(10/17)
(9) International Potluck(10/18)

『狙って』行くはずだった、上記イベント2つは、残念ながらキャンセルする羽目になります。この話は、次回に行います。

(注1) Fall A, B, Spring A, Bの4学期 * 2年、に加えて、私の場合夏休みのザンビアと日米インターンが2学期分くらい重要だったため、4*2+2=10学期分。
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by golden_bear | 2009-10-18 22:55 | 趣味・生活

ようやく運転免許証が届いた! 417日間の軌跡

昨年8月1日に仮免許証(筆記試験合格)をもらって以来414日、ようやく本日運転免許証が家に届きました。それまでは、車を使う場合常に紙の仮免(実技試験合格)と日本の運転免許証および念のため国際免許証の3つを、また身分証明のために常にパスポートを携帯し続けていたのですが、本日よりついに1枚の運転免許証カードで代用できるようになり、非常に快適です。
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(写真上が紙の仮免(実技試験合格)。下が本日届いた運転免許証)

何でこんなに時間がかかったか、というと、私の場合はビザのステータス変更(及び恐らく米国でのインターンシップ)にありました。かつて前職でシカゴに赴任した際に2008年11月まで有効な就労ビザが発行されており、2008年6月に東京の米国大使館でビザのステータスを学生ビザ(F1)に切り替えた上で7月末にカリフォルニアに来ました。そして、免許証を発行する時に、DMV(Department of Motor Vehicles: 運転免許試験および車の登記など車に関する手続きは全て取り扱う役所)にて「米国にいる間にビザのステータス変更があったか?」と聞かれ、(すでに切り替えてから来たから)「無い」、と答えてしまったために、DMVがカリフォルニア州との間で私の身分確認ができなかったらしく、以後はずっと紙の仮免(実技試験合格)で生活せざるを得ませんでした。

そうこうしているうちに1年が経ってしまい、DMVから「貴方の『免許持っているけどカードの発行待ちの状態』、という状況の記録は、2009年8月1日に抹消されちゃうから、8月1日過ぎたらなるべく早くもう一度発行しに来て」と言われてしまい、米国帰国直後の8月3日(月)朝1番に再発行しに行く羽目に。このときに、I-20という学生であることを大学が証明するフォームのコピーが、DMVからカリフォルニア州に送られていないことが判明。直ちに、コピーを取って送りなおしてもらいました。ところが、翌8月4日(火)朝に、今度は米国で夏のインターンシップを行うために、I-20自体を大学で再発行すること。さらに9月1日に秋学期のパートタイムインターンを行うために、またI-20を再発行。8月3日にDMVに渡したコピーと比べて随分I-20の内容が変わってしまっていました。どこかで落ち着いた時にDMVに確認した方が良いかな、と思っていた矢先、結局本日無事に免許が届いたので、一件落着です。

参考までに、米国に最初に入国してから免許が届くまでの417日間における、車関係の手続きで起きたこと及び教訓を下記に並べておきます。
(1) 米国入国~筆記試験合格まで
- 2008年7月29日: 米国に入国。すでに一足先に米国で免許を取り始めていた同期から、筆記試験の情報を受け取る。携帯電話を入手する
- 7月30日: 車及び書類一式を引き取りに行く。同時に、自動車保険に加入する
- 7月31日: 大学の家族寮に入寮し、住所の情報を貰う
- 8月1日: Oakland (Claremont)のDMVに車の所有者変更登録をしに行き、ついでに筆記試験を妻と2人で受ける。実技試験と違い、ノンアポで朝から1時間くらい並べば対応してもらえる。妻はSocial Security Numberを持っていなかったが、上記の情報(車の書類、保険、住所、電話番号)が揃っていれば、問題なく受けられた。2人とも合格。

とまあ、ここまではほぼ最短の日数で、こなすことができたのですが、、、

(2) 実技試験合格まで
- 8月1日: 合格したその場で実技試験の予約を行おうとしたが、「一番早くても8月20日」と言われる。入学オリエンテーションの真っ最中かつ、その後の時間割等もわからなかった上、「インターネットで予約できる」と言われたため、予約せず退散
- 8月2日: いきなり駐車違反。レストランに行くためパーキングメーターに約1時間分のお金を入れていた(コインしか受け付けないメーターであり、手持ちの全てのコインが1時間位しかなかった)が、店に1時間半ほどいた間にチケットを切られた。$30の罰金を取られる。前の日に車の登記を済ませていたため、これ以上の問題にならずに済んでよかったと思う。
- 8月上旬: インターネットで予約を試みるも、私の仮免許番号を入力しても何故か機能しない。私(のビザステータス)が悪いのか留学生全般に言えることなのかはわからないが、何度やっても予約できないので、諦めて電話予約に切り替える
- 8月中旬: なかなか電話が繋がらない。最初自動応答システムに英語で私の名前などを叫ぶも、発音が悪く伝わらない。そして、最後にやっとのことで仮免許番号を言い終わると、「その番号は認識できません」(!)。ここまで10分くらい要して結局オペレーターに回される、が、オペレーターが出るまで20分くらい待つ。この間に、次の授業が始まってしまい結局オペレーターと話せない(授業後は営業時間外)、、、ということを4回くらい繰り返す。途中で最初から自動応答システムを無視してオペレーターを呼ぶ術を会得する。ようやく9月上旬に実技試験の予約ができる
- 9月上旬: Oakland (Claremont)のDMVに1回目の実技試験を受けに行く。私が10時、妻が10時45分だが、気合を入れて9時15分に試験場に到着。9時45分に手続きを開始すると、なんと「車両保険証がないから受けられない」とのこと。仕方なく一度家に帰って車両保険証を取り、戻ってくると、10時20分。交渉したものの私は「遅刻」のため受けれず、妻のみ受験。妻はどこかでYield(譲れ)のサインを見逃したらしく、不合格に。その場で次の試験を2人分予約
- 10月上旬: Oakland (Claremont)のDMVにて再度、実技試験。私は初めての受験で、出発直後の最初の道で"Pull it over"と言われて何のことかわからず直進し、試験官が怒り、ようやく縦列駐車のこととわりバックしながらも、色々言われているうちに縁石にぶつかってしまい一発不合格。妻は無事合格。Oaklandは不親切なので、試験場を変えてみることに。
- 10月下旬: El CerritoのDMVに、実技試験を受けに行く。今度は「Pink Slip(自動車の登記書)が必要」と言われる。オークランドでは無くても受験できたはずなのに、、、と思いながら取りに帰って戻ると、5分遅刻で受験できず、、、。なんで試験時刻に集まってから実際に試験を受けるまで1時間くらい待たされるのに、こちらが5分遅刻だと受けられないのか、とても不公平で腹が立つのだが、受けられないものは仕方が無く、次の予約を入れてもらうことに。
- 11月上旬: El CerritoのDMVに、再度実技試験を受けに行こう、とする道の途中で、試験の予約票に「試験場:Oakland (Coliseum)」と書いてあり、大変あせる。まさか予約時に勝手に試験場が変わってしまっているとは、、、。とりあえず方向転換して南に15mileほど走り、何とかオークランド空港そばのDMVにて受験可能に。ここではpink slipは必要なかった、、、。ここのDMVは白人は皆無、見渡すと刺青つきの大男ばかりでかなりビビリながらの受験。コースは他の2つの試験場に比べるととても難しく、世田谷区を思い出すような住宅街のとても狭いところに入ったり、時速45mile(約70km)位の幹線道路の立体交差で4車線道路の端から端まで車線変更したり、運転時間も前の時の2倍くらいある感じで、大変でした。ただ、試験官は「日本人はとても珍しいよ」と気さくに話してくれて、どうにか12点減点(15点減点で失格)で合格できました。その場で紙の仮免許を発行

結局、筆記試験までは4日でこなせたのに、実技試験合格には3ヶ月かかりました。

(3) 発行まで
- 11月下旬: 大学の駐車場で駐車違反を取られ、$48払う羽目に。「$1で1時間とめられます」と書かれた駐車場に、1時間5分後に戻ってきたらチケットが貼られていた。駐車場には守衛さんがいたので、恐らく彼が1分でもオーバーしたらすぐにチケットを貼って、収益にしようとしているのでしょう。
- 2009年1月、3月、5月: 紙の仮免許の有効期限が切れるたびに、2ヶ月に1回ずつ位DMVに行き更新してもらう。この手続きは、比較的空いているEl Cerritoでやると30分くらいの待ち時間でやってもらえるが、Oakland(Claremont)だと2時間くらい待たされることがある。Oakland(Coliseum)には遠いのと怖いのとで行きたくない。行くたびに、「早く届きませんかねえ」と質問するも、毎回「こればかりは州が貴方を認識しない限り、こちらではなんともしようが無いのですよ」との返事。最後5月に更新する際に、冒頭で書いたとおり8月1日直後にシステムを更新するように言われる。
- 6月上旬: ザンビアにいる間に、妻から「$450の罰金を払え」という手紙が警察から届いた、とメールを受ける。ザンビアから一瞬帰国した際に手紙の内容を見ると、どうやらある交差点を黄信号で加速しながら右折をしている最中に赤信号に替わったらしく、そのときの写真を取られたらしい。私の顔が映った写真が4枚つけられており、「この写真からすると貴方は25mile/hr程度で赤信号に突っ込んだ」とのこと。私に取れる手段は、裁判所に異議を申し立てるか、期日までに罰金を払うか、自動車学校の講習(丸一日、罰金+α程度の金額で受講できる)を受けて点数軽減してもらうか、の3択。だが、すぐに日本に帰らなければならず、その場で罰金を払うことで対処。
- 7月下旬: 先に帰米していた妻が、OaklandのDMVでシステムを更新し、I-20のフォームをサクラメント(カリフォルニア州州都)に送ってもらうようにしてもらった。すると、1週間後に免許が届く。
- 8月3日: 私も妻同様の手続きをEl CerritoのDMVで行う。1週間で来るかな、と思っていたが、冒頭で書いたように全然来ない。
- 9月19日: 運転免許証無事受領


教訓
- 留学時にビザのステータス変更があった場合には、必ずDMVからI-20を州都に送ってもらうこと
- カリフォルニア州の財政難(注1)からか、駐車違反や信号・一時停止・スピード違反などのルールはかなり厳しく取られてしまう(見張っているパトカーがうろうろしている)上に、罰金の額も恐らく1-2年前よりも相当高めに設定されている。重々注意すべき
-- パーキングメーター用に、常にコイン(25cを10枚ほど)は準備をしておくべき
-- 黄信号での減速、横断歩道や一時停止線の信号などは、日本より相当キビシ目に行うべき
- DMVの対応は、場所・人(の親切さ)によってまちまち。おそらくDMVに限らず米国の役所と対面する際には、こちら側に落ち度(例:1分の遅刻)がないようにしておくべき。
- その他、車関係の盗難など犯罪にも注意(例:カーナビをフロントガラスにつけっぱなしにすると、フロントガラスを割られて盗まれる)

(注1) 完全に余談ですが、中国語のクラスでは、「宿題を採点する人が雇えない」、「学費が32%増(具体的にどの学部を指しているかは不明)」、という状況に耐えかね、来週授業を1コマキャンセルして、昼休みにデモを行うそうです、、、
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by golden_bear | 2009-09-19 14:19 | 趣味・生活

ゴルフレッスン開始 & Web2.0的教育へのちょっとした考察

大学の裏山にあるTilden Parkで、はじめてゴルフのレッスンを受けてきました。どうせ受けるなら米国で教わる一番の基礎から固めたい、ということで、全くゴルフをやったこと無い人向けのクラスを選択。1.5時間のレッスン4回+18ホールゲーム無料券5枚(注1)+プロゴルファーと3ホール一緒に周れる券1枚+ドライビングレンジ(打ちっ放し)約1,000球分半額券+その他もろもろのちょっとしたサービス込みで、定価$219のところを学割で$199(今のレートで約1万9千円)、というアメリカならではの格安料金です。

受けてみて、「無理やりにでも、去年ゴルフ始める前に受けときゃよかったなあ」というのが一番の感想です。いろんな方に、「最初は型を覚えるために、誰かに習ったほうが良い」、と言われ続けながらも、イベント盛りだくさんのMBA生活の中で、1.5時間*4回のスケジュール調整がなかなか難しい(注2)。そこで、今は本やWeb上のビデオなどに知識が溢れている&デジカメのビデオ機能もあるから自習も出来るだろう、と思い、本日までずれ込んでしまったのですが、これは全くの間違いでした。というのは、本やWebでは、文章で「こういう動きをすれば良い」、とわかっても、「それが自分の体に取ってどういう状態を指すのか:例えば、1つ1つの動作において、どの関節がどの角度で、どの筋肉にどのくらいの張りがあった状態か」などは、よほど筋が良くない限り、見たり読んだりしただけでは理解出来ないからです。かくして、1発目のレッスンで、今まで自分が正しい、と思ってやっていたことの結構な部分は実は誤りだった、ことを、まざまざと見せ付けられたわけです。

余談ですが、ここで「自分の体」を「企業」、「ゴルフのコーチ」を「経営コンサルタント」と置き換えると
・ 既に正しい型があって、あとは反復練習するだけの企業に、コンサルティングをする意味は、「反復練習をどう行うか」そのものが大きな課題となっている場合を除いては、無い
・ 間違った型が体の隅々まで染み付いてしまった後に、短期間のコーチングだけで修正するのは超大変
というわけで、コンサルタントを使う側やる側双方が一番幸せなのは、できるだけまだやったことのない新しい行動や組織に対して、ゼロからやり方を教えること、なのだと改めて思ったりもしました。(ただし、新しいものであればあるほど求められる一方で、そうであるほどコンサルタント側の苦労は相当悲惨なものになる。)

ゴルフレッスン後は、ランチとディナーでそれぞれ様々な方と御話しする機会があったのですが、その中で出てきた1つの話題が、「教育にWeb2.0的な発想を持ち込めないか」というものです。くしくも、トラックバックさせていただいた経営コンサルタントのLONDON留学さんが、このトピックを含む内容の記事を書かれていたその日に、地球の裏側で全く同じ話題がなされていたのは、「1つのアイデアを思いついたときには、世界中で同じことを考えている人が五万といる」ことをそのまま表わしているようで面白いです。

リンク先の記事は体験型を含めて様々な可能性を述べた大変興味深い記事ですが、私のブログでは実際議論になったWeb2.0的な世界に話を絞ると、私自身ゴルフレッスンにおいて「Webツールの限界」&「生身の人間に直接教わる威力」を味わった直後でしたので、「体に染み込ませる必要のある分野に関しては、今のところ全然向いていない教育方法だなあ」というのがその場の直感でした。

次に、需要と供給に分けて少し考えてみると、供給側は色々盛り上がりそうな一方で、「本当の需要」をどう考えるかがポイントな気がしています。供給側では、例えば教育ツールとしては、Webに親和性の高いSNS・ガジェット・iPhoneアプリ等、従来の黒板やパワーポイントより効果が高そうなツールが、いろいろ作れそうです。また、デジタルハードウェアに関しても、今まさにゲームの世界で盛り上がっている体感型センサや、自動車向けに開発されている「居眠り防止センサ」のような技術は、そのまま教育にも横展開できるでしょう。

一方、需要側では、私がゴルフレッスンを丸1年間入れる事ができなくて非常に後悔しているように、もし仮に満足なツールが揃ったとしても、それを確実に受け取るためのサプライチェーンが揃っているか、忙しい中どう受講生側の時間とモチベーションを確保してあげられるか、の問題解決の方に、需要がある気がしています。さらに、教育は必ずしも受けさせたい人と受けたい人とが一致するケースが多いわけではなく、本当に欲しいものは
- 「やりたがらない人に無理やり押し付ける(体罰などに代わる)合法的な道具」
- 「とにかく一流学校に合格できる受験参考書や予備校」
- 「その教育方法を導入していることが、自慢できる」
など、本来の教育効果(注3)と関係ないところで商品が売買されている市場のような気がしています。果たして今新規開発されている商品はこの需要に合うのかどうか。例えば、MITやスタンフォードなどが積極的に無料で授業内容をWeb上で垂れ流しにしているのは、「どうせ全ての授業をWebで見る時間を取れる人など世の中にいない」、「この授業内容を仮にWebで全部見られてしまったとしても、"Ph.D"、"MBA"という肩書きが得られていなければ何の意味も無い」、という世の中を見透かした上での宣伝行為に見える。こんな素晴らしいコンテンツが無料で隣にある中、有料でブランドも無いものを買う人が果たしているのだろうか、という疑問が常に残ってしまうわけです。

とはいえ、前職時代のクライアントさんで、「教育」と言うと「先生が黒板に書くのを生徒が机に座って聞く」ことのみを思い浮かべて、今更意味あるの?といったような怪訝な顔をされる方が非常に多かったことを思い出すと、既存のものより効果の高い教育方法へと昇華・改善させていくことの意義は、セグメントと供給方法をきちんと選べば、とても大きいのだと思います。今後教育がどのように進歩していくのか、楽しみに感じています。



(注1) 月-木までの毎日と、土・日のトワイライトタイム(今は午後3時だが季節による)以降に利用可能
(注2) 1.5時間*4は基本毎週同じ時間にセットされているが、行けない場合は自由にキャンセルして別の日のレッスンを選ぶことが可能。ただし、先生が替わったり、同じ内容のレッスンを2回受ける可能性があるのがデメリット。
(注3) 「そもそも教育効果って何」という問題を可視化するのは、また別の大きなビジネスチャンスなのかもしれません。
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by golden_bear | 2009-08-15 23:21 | 趣味・生活


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