A Golden Bearの足跡


UC Berkeley Haas School (MBA) における、2年間の学生生活の記録です。
by golden_bear
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カテゴリ:就職活動( 10 )

留学生向け就活訓練で考えた日本人の英語の話し方

2月下旬から3月上旬にかけて、Haasでは就職課主催で、主に米国での就職を目指す留学生を対象としたワークショップを、ほぼ毎日開催していました。去年は就職活動やJapanTrek準備、Business Plan Competitionなど多忙で行けず。今年も忙しさ自体はあまり変わらないのですが、毎日中国語の授業で自分の発音やコミュニケーションが通じない日々が続き、、、これは英語でもそうだろう、と省みて、卒業直前の今更ながらいくつか受けてみました。


(1) Interpersonal Networking (2/24 7-9pm)
ビジネスや社交の場で、どのように信頼性を保ちながら、自分をさらけ出してコミュニケーションを行うか、という、話し方の実践訓練。具体的には、16名の参加者に「下を向きながら常に低い声でたまに頭をかきながらつまらなそうに物を買おうとしろ」、とか「相手の肩や手を機会を見て何度も触りながら商品を売れ」、とか、いくつかの極端な役割や動作の条件を個別に指示されて、いろんな人にランダムで話し、どのような印象かを全員でフィードバックする、という演習を延々と2時間繰り返しました。

これにより、「上手なコミュニケーション」の本や講演で出てくるような知識が実際にどれだけ効果的か、ということを実感できたのはもちろん、下記の個人的な学びは目から鱗でした。
○ 自分をわかってもらうために、直接自分をアピールするより、うまく質問をして自分の興味のある内容を相手に語らせる方が、効果が高いことがある
○ 社交の場では、明るく振舞いすぎると、米国人にさえ不快に思われる。仮に疲れてたり気分が落ち込んでても、そのモードで丁寧に聞き役に回ることで、うまく立ち回ることが出来る
○ 必ずしも無理して不慣れなスモールトークをしすぎることは無い。自分の得意な話をする(相手にさせる)方が、アイスブレークに役立つことがある


(2) Your Elevator Pitch (2/25 11am-12pm)
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就職活動で使うことを前提に、30秒から1分で程度で、自分を深く相手に印象付けられるか、の方法論を学ぶ。要は、言葉の選び方としては、
 - 誰にでもわかる明確なもの
 - 強い意味があるもの
 - ビジュアルイメージを持たせられるもの
 - 的を絞った特定の用語
そして、構成としては、
 - ゴールを明確にして30秒で近づくストーリー
 - フックを利かせる(例えば、「3つのP:People, Process and Productを纏めること」、といった表現)
をすると良いそうです。ワークショップ内で具体例を見ると、同じ内容でも伝わり方が全然違うことがわかりました。なお、下記4つのサイトで、Web上で練習ができるそうです。
www.reachcc.com
www.15secondpitch.com
www.yourelevatorpitch.com
www.hellomynameisscott.com


(3) Accent Reduction for Clear Communication (2/26 2-6pm, 3/5 2-6pm)
そして、真打登場。ネイティブでない英語特有の癖を出来るだけ減らして、少しでも誰でも理解できる英語発音を目指す、4時間x2の徹底した発音矯正トレーニングです。講師は、ベンガル語が母国語のインド人だが、英語はもちろんスペイン語もフランス語も母国語のように話せる、この道20年の方。
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16名限定の参加者のうち、4人が韓国人、4人がインド/パキスタン人、2人が中国人、他チリ人、メキシコ人、ブラジル人など中南米の方々、ほかタイ人と日本人私1人という構成でした。各回最初の2時間は講義、後半2時間が演習、及び1人2-3分ずつビデオを撮ってフィードバックする。このトレーニングからは新たに学ぶことが多かったので、そのまま箇条書きで並べてみます。

○ 米国英語のように聞こえる要素のうち、「発音」そのものは実は最も重要でない。下記に、重要な順に並べると
1. Stress(強調): 1.1 Syllable(音節による強調), 1.2 Key Words(キーワードの強調)
2. Intonation(抑揚)/Pauses(停止)
3. Reduced vowel sound(母音の音を発音しない)
4. Word Endings(語尾の上げ下げ)
5. Vowel sounds(母音の音)
6. Consonants(子音の音)
発音そのものは5.6.にあるように、今から直そうとしても直るものではないし、多少おかしくても皆判別できる。しかし、強調、抑揚、停止は、今からでも直る上、ここを直すだけでも大分英語らしく聞こえるようになる、というこのメッセージは、8時間の中でいやというほど味わいました。個人的には、3.にある、「母音を発音しない」が、発音よりも重要ということは、大きな学びです。(例:confortableという単語で、2つ目のoは発音するよりしない方がconfortableと聞き取りやすい)、

○ 個別のコツの例
- 母音の音節の長さ: 直後の子音が無声音(名詞)だと母音を短く、有声音(動詞)だと母音を長くする。(例)safeとsaveがあるとき、前者の"a"は短く、後者の"a"は長めに発音する
- rの発音のコツ: 舌の中央部分を上に持ち上げて、上の壁にくっつけるイメージ。このとき舌の先端は少し下がる。(←よく「巻き舌」と言われるが、全然巻いていない)
- thの後にsがつくと、thを発音しないで、後ろのsを"ズ"または"ス"と発音する。例: monthsは「マンズ」、clothes"クローズ"。(←私はsを消してthを"ズ"または"ス"で発音していたので、全く逆だった)
- herbは、イギリス人は「ハーブ」と言うが、アメリカ人は「アーブ」と言う

○ 国別の英語の癖の特徴
ビデオを見ての個別にフィードバック中に指摘されていた内容
- 韓国人: 疑問文でもないのに、語尾が上がり、「俺の英語通じてるのか?」という不安のように聞こえる。三単現のsが抜ける、gとzが区別できない
- インド人: 全ての母音を同じ長さにしようとする(例:innovativeが"イノバテブ"となる)。その上、長い単語を短い単語と同じ単位時間に収めようとするため、長い単語になればなるほど早口でテンポがずれて聞き取れない。また、vとwが同じ発音になる。
- スペイン人: そもそもテンポが速く、有声音でも無声音でも母音の音節の長さが変わらない(後述)。語尾に向かって音がだんだん上がっていく
- 中国人: "e"(日本語の「エ」)の発音が中国語に無く、ei「エイ」がa「ア」になる。また、wとvが同じで、varyがwaryに聞こえる。sheをheと言う

と、こんな感じで、このワークショップの目的とは離れるのですが、ネイティブでない各国別の英語の聞き取り(特にインド人英語)がしやすくなったこともあります。

これらに気付いたあと、日本人である自分の発音をビデオで聞いてみると、
- 日本人(私): 上記韓国人、インド人、スペイン人の悪いところを全て受け継いでいる。さらにその上で、Intonationが変わらない、Pauseをしない、という点は他のどの国よりもひどい。また、rやvの音を発音できていない

改めて日本人(私)の発音って、最も英語らしい英語からかけ離れている、と実感。いまだに授業中に私が喋ろうとすると、皆急に静かになる理由が、そうしないと英語に聞こえないからだ、と、とてもよく判りました。


(番外) How to Obtain Work Permission for the U.S. (2/23 12:30-2pm)
ビザ発行に関して詳しい弁護士の方3名が、MBA生が卒業後に就労ビザを発行する種類、方法、手続き、現状を説明。MBA卒業直後に米国に残りたい場合、OPT(Optional Practical Training)という制度を利用して1年間は就職活動/就業を続けることが可能なのですが、具体的な手続きや現状に興味があり参加。起業したい人、今は職が無いが就職活動を続けたい人、また中国人家族などでビザそのものが特殊なケースの方など、30名程度の2年生が参加していました。

大筋は「目的や期間を明確にして初めて道筋が見えてくる」という流れ。自分の国籍などのバックグラウンドに加えて、米国滞在が短期か長期か、一時的なのか永住権を得たいのか、どんな仕事をしてどの程度の収入を得るのか(注:最低限の安定した収入がないと発行できないビザがある)など、将来何をしたいのかをイメージしてはじめて、B,E,F,H,J,L,O,TNなど様々な種類のあるビザのどれをどう取るべきかが決まってくる。例えば、人によっては卒業直後に米国に残るよりも、一旦本国に戻って就職し、就職先から派遣してもらう方が全然成功しやすいこともあるようです。

実務的な話としては、卒業直後に米国に残って働く方、あるいはその可能性が少しでもある方は、OPTの申請だけでも早めに済ませておいた方が良いようです(卒業の2-3ヶ月前から申請開始)。今年はOPTの志望者が多く、現在すぐに受理される枠は定員に達し、順番待ち&抽選になるようで、内定を頂いていても就労開始が遅れる可能性があるそうです。

そして各論は、弁護士の方3名がそれぞれ質問に答えられるビザが異なるくらい、複雑で多岐にわたるようです。「上司に聞くのを恐れるな、確認を怠るな、そしてあきらめることを恐れるな」という言葉で最後締めていたことが印象的でした。

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このように、特に英語力強化を1つの目的としてMBAに来られている方は、たとえ社費の方であっても、就職関連のワークショップをまめにチェックして、使えそうなものにはどんどん顔を出すことをお勧めします。

また、原丈二さんの本やインタビュー記事で、MBAは「話し方教室」と揶揄されていますが、個人的には、これは大好きな定義です。実際にMBAで学ぶスキルは、資産としての人間関係を除けば、ネタ(経営に必要な共通言語)、ネタを練る(チームで見て考えて解を導く)力、本番で話す力(プレゼン・議論・交渉・チーム管理・レポート提出等含む)、の3つくらいにくくられますが、これら3つは全て「話し方」だからです。しかし、これらはまた、「経営の7割は人で決まる」、という言い方における「人」そのものでもあります。社会の中で責任を持って信用を築いて生きていくために、「話し方」は卒業後も継続して向上させていきたい、と改めて思うワークショップ群でした。
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by golden_bear | 2010-03-24 20:44 | 就職活動

2009インターン向け就職活動レポート(3) 経験からの学び

インターン向け就職活動に関する、過去の2つの記事(60回目の正直- インターン向け就職活動を振り返る,2009インターン状況レポート(1) Haas視点での他校比較)に対する質問を幾つか頂いたので、こちらで補足したいと思います。尚、データ等明記されてないものは私の経験に基づく話なので、年毎の景気や人・大学等のバックグラウンドにより、必ずしも当てはまらないケースもあることを、お断りしておきます。追加質問・コメント等は歓迎いたします。

頂いた質問は、大別すると下記のようなものです。
(1) 60ポジションに出願した、というのは普通のことか(負荷の大きさ・失敗した点)?
(2) 純日本人のキャリア・バックグラウンドで大丈夫か?
(3) 採用のポイント/コツは何か?
(4) 情報収集/ネットワーキングのような活動はどのくらい重要か?
(5) 2010は2009と比べてどう違いそうか?

(1) 60ポジションに出願した、というのは普通のことか(負荷の大きさ・失敗した点)?
いえ、59社落ちてる時点で、明らかに失敗の就職活動です。本当は、行きたい企業ないしは業界・ポジションがものすごく明確に具体的にあって、そこのみ徹底して研究して受けた方の中には、日本人の米国就職でも2-3社しか受けず成功した方もいるようです。そうでなくても、成功している人は10社~多くても20社程度の検討で、内定を取っているようです。

一方、私と同様、60社くらい出さなければインターンの内定が出ない状況に陥った、すなわち5-6月のギリギリまで活動していた方は、09年の場合恐らく全体のインターン志望者の2-3割に上っているような気がします。(注1)

というわけで、かかる負荷は、天国と地獄の2パターン
○ 早めに志望企業から内定が出た場合、あるいは、受けるところを絞り駄目だったらきっぱり諦める場合: 授業2-4単位(1-2コマ)分、
○ そうでない場合: 授業6-9単位(3-4コマ)分

その内訳は、大体下記(a)-(c)
 (a) 情報収集&ネットワーキング(各種説明会/ジョブフェア/アルムナイイベント/企業訪問等への参加とその後のフォロー、ネット/メーリングリスト/キャリアセンター通じての業界・企業研究)
 (b) レジュメ・カバーレターの雛形作成、書き方マスター、及び実際各社向けへの作成と送付
 (c) インタビューの練習及び本番
慣れるまでは、(a)&(b)に1社5-10時間くらいかかりますが、慣れると1社1-2時間で出来るようになる、という感じです。(c)は、内定するくらいまで何回か受けると、結局1社に対して5-10時間くらい取られる感じです。

じゃあ、どうしたら早めに内定もらえるの?という話になりますが、一般化は難しいと思います。私自身、成功者のブログに書かれている内容を見て、仮に同じことをして、自分が成功しただろう、という気がしないです。ただし、これを怠ったから59回失敗しただろう、というポイントが、4つくらい思い当たりますので、下記に記します。

 ○ 選択と集中&優先順位付けに、柔軟性が足りなかった
 私も最初から闇雲に60社も受けるつもりはなく、秋のうちに4社程度に絞り、そこに関しては徹底的に調査や練習をして臨んだつもりでした。しかし、その4社中3社が、2-3月の時点で「まだ採用をするか決定できないので待ってくれ」、その後3-4月に結局「(留学生を)採用しないことになった」。既に、他社の面接等も始まっていたので、とりあえず少しでもフィットしそうなところには全て出すことに。ここで、良くも悪くも、それなりの確率でインタビューまで行けてしまったため、却って一社あたりの準備の時間が減ってしまう。その場その場でベストを尽くすも、元々MBA以前から持っていた自分の強みが無い所からは全て1次で落ちる結果になりました。

 すなわち、就職活動中の様々な外乱により、頭でやっているはずの選択と集中&優先順位付けが、実際その通りならなくなってしまったのです。これへの対策としては、一番いいのは恐らく、「自分はXXをやりたい人間だ」というのを、ものすごく強く持ち、そこからぶれないこと。ただ、この海外MBAの新しい環境での海外就職活動、私同様心に強い軸を持ちようが無い/あえて持たない人も多いかと思います。その場合でも、定期的に周りの友人/キャリアセンター等頼れる人々と相談し、自分のやりたいこととやっていることがぶれてないかどうか、確認することは重要と思います。

 ○ 英語力の無さに、謙虚になりきれていなかった

 英語力が無くても米国で内定をもらえる日本人の方がいることはその通りですが、とはいえ英語が流暢でない、というその理由だけで駄目になったことも結構あったように思います。この点、私はスキルをアピールすることで英語力の無さを補うことばかり考えていたのですが、多分それは傲慢だったと思います。もう少し基本に戻って、その業界の英語を徹底的に頭に叩き込む、発音をゆっくり丁寧にする、など意識してやっていれば、多少違った気がします。

 ○ OB訪問をあまりしなかった
 キャンパス訪問に来るOBとは話して御礼状も書いたから、それで良い、と思っていたが、後から考えると、大抵1人で20-30人を相手にするので、お互い込み入った話が出来ず、その次の一歩が必要だった。忙しさにかまけたのと、あまり英語で気の利いた質問が出来そうに無かった、という理由で、踏み込んだOB訪問が出来なかったことは失敗。単純にOB訪問の電話を何人かにかけて、「どうしてもその企業から内定が欲しい」、と勢いだけでもいいから、やる気を見せていれば、そのうちの誰かから別の攻略の糸口が見えたかもしれない。

 ○ 自分の強みの把握が遅れた

 米国人が日本人の私をどうして採用するのか、という分析が結局甘かったこともあります。これは、米国人すら採用していない中で、現実的に結果論でしか分からない部分もありますが、すぐ下でも少し述べてみます。


(2) 純日本人のキャリア・バックグラウンドで大丈夫か?
結論から書くと、そもそも、企業から見て欲しい人材であるかどうか、が一番重要なので、国籍は基本的に関係無しの平等の勝負です。日本人かどうかは、武器に使える場合のみ使い、普段は意識しないべき。とはいえ、日本人特有で考えるべき点として、受験資格、採用基準、就労ビザの3点については下記記します。

 まず受験資格。基本的に"US Citizen Only"となっているところ以外は、良くも悪くも
スキル面は平等に見てくれるはず。もっとも、この話には±両側の例外があり、
 ○ US Citizen Onlyと書いてあっても、留学生がもぐりこめるケースもある:
 例えば、Ciscoは米国人しか取らないと公明正大に宣言している代表的な企業ですが、インド人MBA留学生でインターンした方がいます。実は彼女はOB訪問を繰り返すうちに、Ciscoに最近買収されたばかりで、まだ人事部の方針がCiscoのやり方に統一されていない部門があることを発見し、そこにアプローチすることで内定を頂いたそうです。
 ○ US Citizen Onlyと書いてなくても、留学生が却下されるケースあり: 
 09年は特に、ニュースに出るほどの大量の従業員解雇をした企業は、米国政府に睨まれて実質留学生採用を停めてしまった所も多かったような印象があります。極端な例では、08年まで「最も留学生を活用している」ことに定評のあった西海岸の某企業、1月中頃に某政府高官が名指しでその企業を批判した翌日に、留学生向けのインタビューが全てキャンセルになりました。

 次に、平等にスキルを見てくれる、ため、当たり前ですが、採用基準の通過、及び、採用人数枠内で他の出願者より評価が高い、の2つのハードルを越えなければなりません。ここで、一般的には、採用基準を通過するゲームの方は、減点/消去法方式。キチンと基準に合致さえしていれば、ミスを減らす努力で克服できると思います。一方、採用人数枠内で他人より優れているかどうか、は、加点方式。どんだけ開き直って徹底的にアピールできるかの勝負 + 自分より強い人がいたら運が悪いと思って諦める(数撃つ x 競争の少ないところを選ぶ)、に尽きると思います。

 ここで、純日本人特有の話です。減点法では1つだけ、採用基準に"Excellent Communication Skills"とか明記されている場合は、恐らく面接で見られてるので、厳し目になります。Business Development(企業向け営業)、や人事など社内向け業務にはほとんどついていますし、MarketingやProduct Managementみたいに社内調整が必要な部門も多いです。

 ただ、仮にそう明記されてても、業務上差し支えないコミュニケーションができれば、流暢でなくても構わないのは確かです。私の場合、前職の専門分野で、そこで使う「英単語に」慣れていた業務/業界では、たとえ英語が変でも、一発目のインタビューは通過できることが多かったです。したがって、なりたい業界・職種が明確な場合は、その分野の英語を徹底的に鍛えることで、日本人発音を克服できる可能性はあると思います。また、日本人に理解がある面接官(日本で/日本人と働いたことがある、など)の場合は、大目に見てくれることがあります。

 加点法の面では、そもそも日本人が欲しい(日本市場の調査・日本進出など)場合は当然日本人内での争いになります。そうでない場合は、常に、自分が日本でやって来たことが世界でも通用することを示すかどうかの判断がいると思います。一般的に、質問内で要求されている場合のみ、積極的にやるべきで、そうでない場合は、むしろ日本人色を消した方が良いと思います。

 最後に就労ビザですが、多くの企業がインターン生の中からできれば本採用を取りたいと思っていることもあり、持っていた方が無いよりは全然良いのは確かです。一方、インターンを短期の戦力として使いたい会社は、関係なく採ってくれます。いずれにしても、この点は、まず第一に嘘をつかないこと。仮に本採用になった場合にどうなるのか(H1Bが取れるのか、その期間など)、も含めて、自分の状況は自己責任で調べておき、聞かれた際にできるだけ早く正しく説明をすることが重要です。なぜなら、米国人が米国人相手に採用活動をすることが前提の場合、各国で異なる留学生の状況など、インタビュアーはもちろん、人事部の方も頭に入っていないことが多いためです。そして、例えばF1ビザでもインターン中は法的に問題なく働ける、という内容を、エントリー用紙に記入する際など、細かい表現で困ったら、迷わず大学のキャリアサービスに相談すること。間違っても企業の人事部担当者に問い合わせてはいけないです。(私自身、その質問をしてしまったことで、不採用になったことがあります。)


(3) 採用のポイント/コツは何か?
上記に書いた「採用基準の減点法/消去法で消されない」、「加点法の勝負で他者を出し抜く」の2つのゲームにどんな手を使ってでも勝つことです。ただし、前のブログ記事60回目の正直- インターン向け就職活動を振り返るに書いた、3つのチャネル別に、ゲームのルールが異なります。

 (a) ストラクチャーされたオンキャンパスリクルーティング; 毎年、各大学から複数名、MBA生全体で50名前後を採用するような、インターン向けの社内プログラムを専門に用意している大企業。大抵、MBA採用専門の担当者がいて、秋学期のうちに企業のほうから社員数名がプレゼンテーションに来たり、会社訪問等のプログラムを組織的に組んでいたりする。
 (b) アドホックなオンキャンパスリクルーティング; 上記以外で大学の就職課担当の方経由での募集。大抵、職種がしっかり決まっていて、1人即戦力の狙った人を採用する形
 (c) オフキャンパス; 大学の就職課を通さない就職活動。自分でWeb検索、各種メーリングリストに登録したり、OB訪問やAlumni、前職の先輩など、使えるものは全て使う形で実施


まず、(a)のチャネルには、(a)-1 人事担当者がレジュメをスクリーニング → (a)-2 中堅社員の面接 → (a)-3 役員面接、の3ステップあります。とにかく大量のレジュメから複数人を選ぶので、何となく、(a)-1は減点法9割&加点法1割、(a)-2は減点法7割&加点法3割、(a)-3で減点法4割&加点法6割、という印象です。「減点ゼロが大前提で、その中で同期の友人達より仕事が出来ることをアピールする勝負」という感じです。

この(a)においては、裏からの根回しなどが効かない分、正攻法で同期の友人とどう戦うか、が最も重要です。そして、「インターンの短期間で組織の中で仕事ができる奴」を求めるため、自己アピールは基本的に本気度を示すための最小限に、聞かれている質問に単刀直入に必要十分に歯切れ良く応える、というスキルが効いてくると思います。すなわち、行きたい会社を絞ったら、徹底的にその業界のケース・インタビューを練習する、ことが、他よりも効果があるところです。最後の役員面接の時に、「自分を採らないと損ですよ」、というコミュニケーションが出来れば良いと思います。

次に、(b)のチャネルは、本当にズバリその経験/スキルセットがある人、という形で募集がかかるため、まずその採用基準を満たすことが大きな難関になります。この採用基準、一般的には本当に厳しいです。例えば、私が直面した具体例では、下記のような基準が課されたことがありました。

・ MBA from a top tier school graduating December 2009 - June 2010
・ 4-5 years total work experience, including a minimum of two years of business analysis and financial modeling experience, preferably as an Investment Banking Analyst or Strategy Consultant prior to business school
・ Direct experience in M&A execution and integration strongly preferred
・ Passion for high technology/software and commitment to pursue a career in technology (as opposed to a service-based career)
・ Driver - action-oriented leader comfortable with taking initiative
・ Self-starter who requires minimal oversight from manager
・ Must have strong interpersonal skills & ability to “win people over”, relationship building with the internal teams is vital to success
・ Strong follow-through skills, ability to complete tasks and hold other team members accountable
・ Strong work ethic; extremely organized and detail oriented

私の場合、上記の中で足りないのは3番目の"strongly preferred"だけ。他はドンピシャで当てはまっている、と、少なくともカバーレターや面接内でアピールできる、と考えていました。ところが、ここに出願した結果、一瞬で下記のメールが帰ってきました。
"Unfortunately, the manager is looking for someone who has enterprise experience more specifically those that have had M&A."
上記投資銀行orコンサルティングファームの4-5年の経験後、IT系の事業会社内でM&Aに携わった経験のある人が、複数人いた、と推察されます。

同様に、上記にそっくりな条件で、弁護士資格が無い、という1点だけを理由に、書類ではねられたこともあります。

さらに、このような厳しい基準をパスした結果、5人候補者がいて、1/5の戦いに敗れたこともあります。それも、6月時点という、多くの人が既にインターンを決めていた時期に、です。

ここからの意味合いとして、下記はいえるかもしれません。
 - カバーレターにはあまり意味が無い。ないと駄目だが、結局、レジュメの経験がスクリーニングで一番重要
 - MBAにはとんでもない経験を持ったツワモノが世界中からいっぱい集まっている: 日本では、少々面白い固有の経験を持っているな、と思っていても、それは井の中の蛙


(c)のチャネルですが、これはウェブ上やメーリス等から拾ってきたポジションの場合は、(b)に準拠します。一方、スタートアップなど、無理やり押しかけていって、自分から"私御社の中でこんな仕事できます"と、提案営業して周るようなやり方をすることもあります。その場合には、基本的にどれだけ加点できるか、だけの勝負と思います。ただし、その場合でも、「MBA以前にどんな経験をしてきたか」が常に議論の第一歩になります。したがって、レジュメを整備しながら、自分の過去、およびそこから何故御社なのか、の話を簡潔に出来る準備を整えることだけは、準備として必須。あとは、良く相手を下調べしたうえで、躊躇せず自分を出し切るのみです。


 次に、どんな手を使ってでも勝つ、と書きましたが、最後まで諦めない、というのも重要かと思います。これは、大学によっても違うかもしれませんが、Haasの場合は幾つかのHaas好き(OBが一杯いっている、教授が教えているなど)な企業複数社が、5月中旬に、まだ内定が出ていない優秀な学生を、ごっそり大量採用したからです。このような大学独自のネットワークがある場合には、それを生かさない手はないと思います。

 最後に既に何度か挙げたレジュメの話。まず、何をどう書くべきか、という話は、大学のキャリアセンターやWeb上にいっぱい出ていますので、そちらをご参照下さい。ここでは、何が見られるか、どう準備するか、の2点に絞ります。まず、何が見られるかですが、実は企業側からは、ほとんど下記2つだけ
 ○ 直近の職歴: スキル&経験
 ○ MBAの経験: クラブ活動(代表/共同代表)、ケース/ビジネスプランコンペティションでの受賞など
 それも、ほとんど直近の職歴の中身ばかり詳しく問われる印象です。逆にほとんど問われないのは下記のような点で、これはスモールトークなど本編と関係ない話の種以外は、積極的にアピールすべきではなさそうです。
 ○ 社会人以前の経験(大学の学部・専攻程度は見られるが、それ以上突っ込まれない)
 ○ MBAの経験: 授業で学習した内容、重点学習分野
 ○ Othersの項目: 趣味など
 ○ 日本人固有/日本でしか通用しない項目
具体的に私の場合、ビジネスプランコンペティションへの参加は、何度か興味を持たれ、その中でやった分析やプレゼンを、米国での職務経験のように考慮してもらえたケースもあります。一方で、JGRB(バークレー日本人会)の設立者として立ち上げたことは、60回の面接で一度も話題になることはありませんでした。また、授業内でやった課題や得た知識、というのも、どんなにキツイ授業でも、所詮授業、経験としては認めてもらえませんでした。あと、生徒会役員やクラブのリーダーに選ばれた(選挙に勝った)人、というのは、たとえ留学生でも軒並み高倍率の人気企業からオファーをもらえています。要は、(勉強ではなく)仕事ができるのかどうか、及び、同じMBA学生の中で群を抜いているかどうか、が見られていると思います。

次にどう準備するか、ですが、あまり言われていないことでは、自分から他人のレジュメをチェックする手伝いをすると良い、です。もちろん、そのココロの第1は、そのお返しに自分のレジュメをチェックしてもらう、という点にあります。が、それ以上に、他人のレジュメを見て、仮に自分の元いた企業か知り合いの企業に「この人雇ってくれ」と3行で推薦文を書くとしたら、どう推薦するかなあ、と考えると、削った方が良い部分、もっと強調した方が良い部分がどこか、というのが具体的に見えてきます。この後、我が身を振り返ると、レジュメで自分が強調したい部分って実は他人が面白いと思う部分と結構ずれてる、ということに身をもって気付くので、大幅に良いレジュメになる可能性が高いです。


(4) 情報収集/ネットワーキングのような活動はどのくらい重要か?
インターンを取るためのネットワークは、下記3つの意味と思います。特に(b)の企業を発掘する場合、及び(c)で内定に至るまでの全てにおいてでは、重要です。
○ 発掘: 他人が知っていて自分の知らない企業/ポジションや、攻略法のヒントを、芋づる式に教えてもらう
○ 推薦(レファレンス): どこかの企業に出願する時に、自己申告で出願した場合と、誰かに「この人良いですよ」、と言ってもらった場合では、私にお鉢が回ってくる確率が100倍くらい違った印象があります。
○ サポート: もう何度も書いていますが、レジュメを添削してもらう、うまくいかない時に論理的・精神的に補助してもらう、など、友人たちのアドバイスは常に貴重です。

(a)ストラクチャーされたオンキャンパスリクルーティング、の場合は、人によりけりです。元々十分なスキルのある人なら、基本的には説明会に出て、会った人にちゃんとお礼を出すだけでも必要十分と思います。というのは、実際に合格した人を見る限り、ネットワーキングはあまり関係なさそうですし、悪印象を与えてしまうリスクもあるからです。一方、同じ(a)の企業でも、前職の取引先関係などビジネス上の文脈で、重要意思決定者に推薦状を書いてもらえたり、事前に直接会わせてもらえるような環境にあれば、オン・キャンパスであろうと、有利になるケースもあると思います。

どうするか、という話は、ここでは個別には書きませんが、絶対忘れてはならないのは、特に米国ではネットワークはギブ・アンド・テイクということです。単純にお願いして「いいよ」と快く有意義な話が帰ってくるのは、それが仕事の大学のキャリアセンターや、キャンパスイベントに来たOB/担当者に質問した時くらいです。したがって、どうにかして恩を売っておくことが重要なのですが、例えば、下記のような戦術は有効でした
 ○ 授業/スタディグループ等で、問題を解いてあげて、信頼関係を作る
 ○ クラブ活動/大学のイベント等で、ボランティアやリーダー役を買って出る
 ○ 自分の情報・スキルを売る: 他人の就職活動にアドバイスを買って出る、など
 ○ 食べ物でつる: 昼ごはんを奢ったり(すしとか)、妻にお菓子を焼いてもらったり
特に、誰かから何かを頼られたりした場合には、これ幸いとばかり率先して引き受けておいてあげる事で、後でとても自分のためになることが多いです。あまりクラブ活動等やってこずに時期を逃した方でも、教授のオフィス・アワーで質問しまくる、とか、就職活動関係イベントのボランティアなど、今からでもできることは沢山あると思いますので、必要な方は試行錯誤して頑張ってみていただければ、と思います。


(5) 2010は2009と比べてどう違いそうか?
Haasのキャリアセンターのデータベースを見る限り、秋時点でのオン・キャンパス・リクルーティングの説明会の数は、一昨年度→昨年度→本年度と単調減少しているようです。一方、年明け後現時点の仕事のポスティングの数は、昨年同時期と同程度か、多少多いようなイメージです。多いと思われる部分は、特に例年終わっている金融・コンサルティング業界がまだ続いていること、それ以外の業界でも、1社あたりのポジションの数が単純に増えたり多様化したりしている印象があります。

仮にポジション数が去年と同様、と考えて、秋のプレゼンのみカットされた、ということは、より自主的な情報収集が重要になっていると思います。これから就職活動される方の御健闘をお祈りいたします。


(注1) 2-3割と見積もった理由の1つは、Haas同期のインターン先から、5月以降に採用してた所を引いた印象。もう1つは、ある西海岸のTech系企業(表面上インターンを募集していない)に、知り合い経由で「無料でいいから働かせてください」とお願いしたところ、「貴方と同様、無料でも、と言ってくるMBA生が、未だに100人くらい殺到しているよ」、とのこと。その企業に興味を持ちそうな大学のMBA生の母数をイメージしてのことです。
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by golden_bear | 2010-01-17 23:19 | 就職活動

60回目の正直- インターン向け就職活動を振り返る-2009レポート(2)

明日より旅行で11日間ほど更新が滞ります。その前に、今日本人の方で日本以外でのインターン獲得に動いている1年生に向けて、少しでも何かの参考になるように、私が経験した内容のうち事実関係部分を書き残して見たいと思います。

ちなみに私はこの夏、HaasのIBDプログラムでザンビア行き、日本で金融機関のインターン、そして米国でクリーンテック・スタートアップのインターンの計3つの活動をしましたが、本稿が対象にするのは3番目の米国でのインターン部分のみです。日本向けの就職活動につきましては、去年10月末にあったボストン1泊4日の旅(2日間の滞在)にて多少述べていますが、この内容、および他に幾つか日本企業あるいはグローバル企業の日本拠点に対して行った就職活動の話は含まれません。

○ 目的とスコープ
対象とした企業は、米国のハイテク・製造業・一部金融関係です。そもそも米国でインターンをしようと思った理由は、MBAに来た時点で、卒業後のネクストステップとして、日本で金融関係、または、米国でハイテク関係、の2つのいずれかだろう、と思い描いていたことによります。米国で金融、という道も少し検討したのですが、9月頭に約20社のプレゼン&ワークショップを聴いた結果、金融のバックグラウンドがある人にすら米国人以外が業務を遂行するための敷居が高すぎることが分かり、バックグラウンドのない私が行ってもまず戦力にならん、ということで却下しました。

そして、日本人が米国で就職するには、米国でのインターン経験がほぼ必須:すなわち、インターン先で成果を出して認めて貰うか、インターンでの経験・ネットワークを上乗せして本採用の就職活動に望むか、のどちらかが基本で、それすら出来ないのにいきなり本採用は厳しい、と考えていたことになります。

ここで、活動時期に明確なずれがあることも、助けになりました。日本の金融関係のインターンは、10月~11月のボストンキャリアフォーラムでほぼ最終確定する。一方で、米国で金融・コンサルティング関係以外の職種の募集は、年明け1月以降に本格化。したがって、11月までは日本向け、12月以降は日本以外の就職活動に、それぞれ専念することが可能です。そして、日本の金融機関でのインターン期間が、夏休み全体を埋めてしまうわけではなく、開始/終了時期をずらすことも不可能ではない、ということも念頭に置き、活動をしました。


○ 活動時期
- 09年1月4日に初の電話面接
- 第1弾の波が本格化し始めたのは、1月12日~15日に数社有力どころの募集締切。その結果1月20日頃から面接開始。
- 以後3月前半までは、ストラクチャーされたオンキャンパスリクルーティング、その後アドホックなオンキャンパス、ないしはオフキャンパスのリクルーティングを実施(後述)
- オン・キャンパスは5月上旬で完全に終了。5月末時点でザンビアに行き、6月以降日本でのインターンをしていたが、その間は主にメールで数社とのやり取りを継続。
- 最終的に7月中旬~下旬に3社ほど電話と対面でインタビューをして、8月4日からのインターンを獲得

○ 活動内容の分類
合計60社に対して就職活動を実施。うちチャネル別の分類は、下記
- 20社: ストラクチャーされたオンキャンパスリクルーティング; 毎年、各大学から複数名、MBA生全体で50名前後を採用するような、インターン向けの社内プログラムを専門に用意している大企業。大抵、MBA採用専門の担当者がいて、秋学期のうちに企業のほうから社員数名がプレゼンテーションに来たり、会社訪問等のプログラムを組織的に組んでいたりする。
- 20社: アドホックなオンキャンパスリクルーティング; 上記以外で大学の就職課担当の方経由での募集。大抵、職種がしっかり決まっていて、1人即戦力の狙った人を採用する形
- 20社: オフキャンパス; 大学の就職課を通さない就職活動。自分でWeb検索、各種メーリングリストに登録したり、OB訪問やAlumni、前職の先輩など、使えるものは全て使う形で実施

作業量的には下記
- 35社に対してカバーレターを個別に執筆。25社はレジュメ(履歴書)提出のみで、カバーレターは不要。
- 書いたレジュメは業種や時期に応じて、12種類

○ 結果の分類
(1) アプライ後インタビューに進めた数: 18社/60社
- (1)-1 不合格: 29社
- (1)-2 募集そのものの取り消し: 計13社
 -- (1)-2-1 "今年採用活動を行うかどうかわからないけど、とりあえずレジュメだけ送ってください"と言われ、送ったが結局採用活動がないor無視された場合
 -- (1)-2-2 同じ会社で複数部門に出したが、一番可能性のある1部門しか面接しない場合: 4社
-- (1)-2-3 レジュメ提出後、突然"外国人は採用しないことにしました"と言って断ってきた: 2社

(2) 第1次面接結果、最終面接に進めた数: 6社/18社
- (2)-1 不合格: 3社
- (2)-2 合格いただいたものの、最終面接前にポジションがなくなった: 5社
 -- (2)-2-1 インターン採用自体しないことになった: 3社
 -- (2)-2-2 他人に合格通知を出した: 1社
-- (2)-2-3 突然"外国人は採用しないことにしました"と言って断ってきた: 2社
- (2)-3 こちらから最終面接を取り消した: 4社
 -- (2)-3-1 スケジュールのダブルブッキングor調整付かず: 3社
 -- (2)-3-2 遠方に自腹で飛んで行かなければならないのを断った: 1社

(3) 最終面接結果、合格: 1社/6社
- (3)-1 不合格: 3社
- (3)-2 こちらから最終面接結果を待たず取り消した: 2社

○ 教訓・感想
個別に大切なポイント等は別途書くかどうか分かりませんが、この時期に大切なこととして、2つだけ挙げておきます。
1. 一度米国でインターンをやると決めたら最後までやり切る覚悟を明確にする
 上記のように本当に様々な理由で59社駄目になり続けたことからも分かるとおり、米国でのインターン獲得は、日本の就職活動と比較しても雲泥の差で難しい。他のブログ記事に成功談やその方法も挙げられているが、それらに書かれていることは全て大前提でやりこなした上で、運とフィットとタイミングが合わない限り、合格には至らない。米国のインターンでは、自分の目的にあったものが選べさえすれば、代え難い多くの経験が得られるが、その準備やプロセスに気の遠くなる時間や精神的苦痛を伴うので、飛び込むなら是非勝ち取って欲しいし、その覚悟がない人にはあまりお勧めしない。

2. 同士の友人を沢山作っておく
 59回落ち続けるプロセスは、本当にへこたれるものが多かった。今思えば太鼓判なのかリップサービスなのか分からないが、「お前は絶対に採りたいから、人事と上司に強く勧めておくよ」と言われ、とりあえず面接は完璧にこなした、と思っても、その先で「他に採用が出てしまって枠が1しかないので、すみません。欲しい人材なので、是非本採用で受けなおしてください」、とか、「今更ですが外国人は採らないことになりました」、と言われる。こんな落とされ方を繰り返されると、何をどう修正すべきか、本当に分からずパニックになる。

ここで何よりも重要なのは、友人の存在。「お前は絶対に大丈夫だから、絶対に最後まで諦めるな」とユダヤ調で強く言い続けたイスラエル人の友人、「アメリカのインターンほど重要なものはない」と強調し続けてくれたインド人の友人、そしてJapan Trekの準備中など、常にサポートし続けてくれた日本人の友人には、本当に助かり、お礼を言いたいと思います。このプロセス、身内の人には、恐らく鼓舞してもらう以上に心配をかけてしまい、あまりに辛そうにしているためか、「もうやめたら」という論調になってしまいがちです。ことさら外部の方に鼓舞してもらうことは、非常に重要だと思います。
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by golden_bear | 2009-12-17 01:36 | 就職活動

2009インターン状況レポート(1) Haas視点での他校比較

(注)本記事は、2009年10月31日時点の情報を元に書かれており、今後新たな情報が入り次第変更する可能性があります。

元の企業に戻る方以外のMBA生にとって、一番憂鬱で最も大事なイベント、就職活動が、11月に入り佳境を迎えています。2年生は例年12月末までに多くのフルタイムの内定先が決まる(注1)ので、毎日毎日誰かがスーツを着て面接を受けているのが、この時期の光景です。一方、1年生も、来年夏のインターンシップに向けて、金融業界はそろそろ面接のピーク、コンサルティングは12月以降、他の業界も年明け以降の面接ラッシュに向けて、準備を始めているようです。

そこで、今後いくつかの記事で、私自身の今までの経験を踏まえて、主に「在米日本人MBAが米国でインターンを獲得するため」に役立ちそうな情報を書いてみます。ちなみに、「日本人MBAが米国で職を探すのが大変である」、というテーマでは、既に渡辺千賀さんのブログ記事及びその中にあるリンク先で相当述べられていますので、興味ある方はそちらも参照下さい。ここでは、それらの中でまだあまり述べられていない話や、私個人の経験に基づく話を中心に、書きたいと思います。

本日は、大学別・地域別によるインターン傾向分析結果の紹介です。こんな分析をしてみようと思ったきっかけは、次の考えになります。
○ 私自身の話を書く前に、まずはマクロのトレンド(時系列比較と他校比較)を見ておきたかった。少なくとも、MBAスクール別の就職状況について分析した例がすぐみつからなさそうなので、自分でやってみようか、と思った
○ 数週間前に、"コロンビアMBA留学記"のnoritayaさんによる、CBSの2009年インターンの就職状況という記事を読んで、私のいるHaasとのあまりの違いに、笑うしかなく、とても驚いた。実は、HaasとColunbiaは2年生の秋学期にお互い数名ずつ学生を交換留学させていることもあり、このギャップはきちんと定量的に調べたら面白いかも、と思った
○ Haas見学者の方に何度か、"Haasって、ビジネススクールの中でもエンジニア出身だらけで、文系の人は行きにくいんじゃないですか?"、という質問を受けていた。実際には合格者の半数以上は文系出身なのですが、在学中に得られるインターンの経験の傾向を、他校と数値で比較するのもひとつの学校選択の基準になるのでは、と思った

このような就職情報データは、各校の就職課が統計情報としてWeb上で公表しています。そこで、地域別の傾向を見るために、様々なランキングでよくTop10と呼ばれるMBAスクールの常連校から、西海岸2校、中西部2校、東海岸4校の8校、過去3-4年の"業界別インターン先割合"データを取って、平均をまとめてみました(注2)。業界のカテゴリーは各大学様々ですが、私がいるHaasの視点で、Haasで使われている一番単純(おおざっぱ)なものでまとめてみました。下記の表が結果になります。(クリックで拡大します)
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結果からわかった意味合いです。(Haas視点の切り口で見ていることに留意願います)

○ 全般: どこの大学も全ての業界を網羅しているとはいえ、場所の学校別の特色や、違いによる、インターン先の傾向の違いはとても大きい。従って、
 - MBA受験生の方々へ: MBA在学中に、米国/グローバルでインターンをしたいのなら、大学及び場所選びは重要なポイント。この点、受験時には、よく日本で言われている以上に、出願エッセイにて強調しても良いかもしれない
 - MBA1年生で今後インターンを探す方々へ: 入学後にもし、自分の大学が、自分がインターンしたい業界に米国で「一番強いわけではない」とわかったら、同地域他大学の友人は勿論、他地域まで含めてネットワーキングをした方が、より良い就職先が見つかる可能性が高くなると思われる

○ 大学別の傾向: 
 - Harvardが全ての業界においてほぼ中央値に位置しているのは、さすがMBAの代名詞
 - この切り方をすると、東にいながらテクノロジーに強いMITは、満遍なく強い大学、となる
 - Stanford、Whartonは場所柄それぞれテクノロジーと金融に強みを持つが、それ以外はバランスが取れている
 - KelloggとChicagoは、同じ地域の全く対照的な大学
 - HaasとColumbiaは、両者ともさほどコンサルティングに強くないことを除けば、西と東で良い補完関係にあり、インターン直後に行われる交換留学プログラムにはとても意味がある

○ 業界別のコメント及び補足:
 - 金融: 一般的に金融に強いといわれる、Wharton, Chicago, Columbiaの3校は、やはりインターン先も金融に半数以上行く(というか、それでも半数は別の業界を選ぶ)。一方で、金融にさほど強くない、といわれる、Kellogg, MIT, Haasでも、20-30%の就職先があり、少ないとはいえない
 - コンサルティング: MBA就職先の花形かと思いきや、各校12-25%程度。西海岸がやや少ないが大差ないようだ。(ちなみに、業界ではなく職種別で見ると、コンサルティングの数字はこれらより10%程度ずつ高くなるので、米国では社内コンサルティング部門みたいなところでのインターンも盛んと思われます)
 - テクノロジー: 予想通り、というか、Haas,Stanford,MITの3校が圧倒的に高い。
 - バイオ: Haasが圧倒的に高いのは、MBA/MPHプログラム(Master of Public Health)の存在が大きいかもしれない。スタンフォードが低めなのはとても意外(私のカテゴリー判断ミスかも)
 - その他業界: ここが高いところは、より多様な業界に行ける可能性が多いのでしょう。HarvardとStanfordが多様なのは、納得です。また、Kelloggは製造業や消費財などの割合がとても高く、シカゴの土地柄をよく表しています。


最後に、各校別の生データのソース所在と、分析で私が利用した数字(注3)を下記に掲載します。ここで、2009の情報を公開している大学を見るだけでも、下記のように2009年の就職活動が如何に例年に比べて悲惨だったかが、数値に表れているようです。
- 各大学金融へのインターン割合が、10%近く下がっている(例:Harvard 40->31%, Stanford 34->27%, Wharton 53->44%, Columbia 57->49%, Chikago 54->48%)
- NonProfitやOthersなど、例年あまり見ないインターン先が激増(例:Harvardのnon profit 5->11%、ChicagoのOthers分類 3->13%、Stanfordのnon profit 5->9%、およびTechのうち6%分は新カテゴリーのClean Tech)
ただし、各校の強みがある分野は、あまり落ち込んでいないかもしれないです。例えば、他校のReal Estateが軒並み消滅している中、Whartonは、4%を保っています。このような視点で、受験生や在校生の方々は、各MBA校を見直すと、面白いかもしれません。
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(注1) 今年は、フルタイムの採用活動を来年1-3月頃にずらす、と表明している企業も少なくないようです。

(注2) 2009年10月31日時点で、Haas、MIT、Kelloggの3校が2009年分を公表していない。また、Columbiaは2008-9の2年分のありかがわからなかったので、"コロンビアMBA留学記"の数値を参考にした。もちろん、2009年の数値は他の年に比べて金融危機のインパクトが大きいが、各校とも金融が減った分その他が増えている、という傾向は共通し、全体の分析の意味合いを大きく変えるわけではないので、そのまま残した。

(注3) 一部、各大学内の情報を時系列でそろえるために、私が独断で変更したカテゴリー名及びそのカテゴリーに丸めた数字を含みます。
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by golden_bear | 2009-11-01 21:50 | 就職活動

私の値段をあげるには? ‐ 給与交渉と自分ブランド構築のワークショップ

狙ったのか偶然なのか分かりませんが、今日は昼休みに「給与の評価と交渉の仕方」、夕方から「目立ちなさい!自分のブランド構築の手法」と、こんなの教えるんかい、と突っ込みたくなる名前のワークショップが計4.5時間ありましたので、概略を説明します。

まず、「給与の評価と交渉の仕方」。就職課の熟練女性職員が、豊富な過去のデータや、ロールプレイを交えて解説していました。結論としては、給与交渉は様々な形で可能、ということのようです。

- 就職活動後のアンケートに基づく統計から、AAの業界では、BB%の人がCCの項目に対して交渉した。うち、DD%の人が条件が良くなった。(AAが縦軸、CCが横軸になっている一覧表で、全業界に渡る交渉率、成功率を紹介)
- 交渉可能な項目(上記CCに相当)には、基本給やストックオプション、就業可能時期や引越し費用など、最大21項目が可能性としてあり得る。ただし、実際に聞いて意味がある項目は、業界にもよるが、全体の1/3程度の項目
- 交渉成功のための秘訣としては、下記3段階
(1) 内定を貰った直後、一瞬喜んだら、一歩立ち戻って、もう一度自分が本当にこの仕事に就くのが良いのかどうか冷静に考える: スキル、就業環境、自分自身のゴールや価値観に照らし合わせて、何が得れて何を捨てるのか、考えた上で、給料を確認する
(2) 上記考察に基づいて、交渉に必要な情報をできるだけ多く集める: うちの大学のデータはもちろん、他大学のMBAウェブサイトや、書籍/Webからも確認可能。また、相手企業に在籍する卒業生などから、何が交渉可能なのか聞いておく
(3) 交渉の練習を行う:ここは一般的な交渉術同様、相手を知り、最低線と目標線を設定し、相手の気持ちになり、落としどころを探る、というステップ。また、いくつかの落とし穴を紹介。

ここまで聴いた上で、2人組でロールプレイを実践。隣の人が採用担当者で、自分が内定をもらった人の役をやりましたが、後で何が書いてあるかお互いに見比べると、内定者側に「昨年の給与平均より大分低いオファーが来た」、採用担当者側に「就職活動が厳しい今年は、昨年ほど給料を高く設定しなくても大丈夫と考え、低めにオファーしている」。我々は笑っただけですが、チームによっては相当揉めていました。

感想としては、具体的な数字は出せないまでも、日本では全くありえないように思える伝統的な産業でも、給与交渉に挑み、成功している学生がかなり多いことに驚きました。そして、それを支援する就職課。恐らく、「卒業生の平均給与」が各ビジネス誌のMBAランキングの評価項目になっている(そして、起業と非営利団体の割合が高いUC Berkeley MBAは、他大学よりどうしても平均が低くなる)ことから、こんな項目で不利になりたくない、という気持ちが働いているのでしょう。このように、アメリカ式の競争原理を垣間見た気がしました。ただ、全体のメッセージとして、「交渉できる給与や条件は交渉すべきだが、それは一時の金銭を稼ぐためではなく、自分自身と企業の双方が納得して、良い気分で仕事ができる環境を整えるためだと考えるべき」、という考え方には、納得感がありました。

次に、「目立ちなさい!自分のブランド構築の手法」。これは、William Arrudaというプロの方に、講師として来て頂き、本来2日間で行うトレーニングを3時間に短縮して行っていただいたものです。
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写真からは雰囲気があまり伝わらないと思いますが、まずは「ブランド」を教えるだけあって、素晴らしい話術、身のこなし方、さらに、数百枚の写真とアニメーションが織り成すプレゼンテーションは、みのもんたが朝のニュースとクイズ番組を使い分けているかのようでした。

構成としては、まずはブランドとは何か定義した上で、次の3ステップで、具体的に何をすべきか、使えるツールを紹介していました。

1. 自分のブランドを搾り出す(Extract)
2. 自分のブランドをどう表現するか戦略を練る(Express)
3. ブランドを滲み出させる(Exude)

一番の驚きは、2.で「Web上の自分を最大限磨くこと」を懇切丁寧に教えていたことでした。
- 「採用担当者の87%はgoogleで候補者を調査し、35%はgoogleサーチの結果で選考から落とす」ので、ウェブ上に不利な情報があれば徹底的に消滅すべき
- "自分の名前.com"を持っていない人は、今晩にでも取得し、zoominfo.comなどのサービスを使い、自分関係の情報(ブログや論文、記事など)を集約すべき。これは、土地の権利を買うようなもので、ないと話にならない
- Linkedin, Ziki, Ziggs, Naymzなどのキャリア紹介サービスには全て登録しておき、書かれている内容に矛盾が無いように、全く同じ内容を記載する。こうすると、googleで調べられても、まともな情報が1ページ目に並ぶ。
- ただし、これらの個人情報ウェブからネットワーキングをする場合は、就職活動に直接結び付けないSNSを1つ、就職活動向けを1つの、最高2つに絞るべき。これを守らないと、企業に対して悪い印象や問題を与える可能性がある

こういうことを徹底的にWeb上でやっておくことで、「現代は自分から就職活動をプッシュして行うのではなく、企業からプルしに来る時代。この時代の変化に対応できる」そうです。「そういえばFacebookやブログでも平気で自分の顔写真を載せてるし、アメリカは個人情報のオープン化がこんなに進んでいるのか」、と驚いていると、アメリカ人の友人が、「俺は時代遅れなのかな。ウェブ上に自分の情報を載せてたら、投資銀行やコンサルティングからはオファーが来ないと思うんだけど」とのこと。私もとりあえず保守的に、友人の側に立ちたいと思いました。

その他は、一般の就職活動本やセミナーで、あるいは、MBA受験予備校で教える「エッセイをどうやって書くか/どうやって自分探しをするか」といった講義(無料のものもあり)などなど、日本でも普通に説明しそうな話を、恐ろしく分かりやすく印象に残る形で体系だって説明していました。なので、詳細は省きますが、いくつか面白いと思った話を下記に記します。

- 私のブランドの定義は、Unique Promise of Value (価値の、独自の約束)
- 物や企業以外にもブランドは定義できる。例えばシリコンバレー。また、マドンナは「変化」をブランドにしている。80年代に性を売り、最近子供向けの絵本を売る、これを両方こなして支持を得て常に美しい人は他にはいない
- "F"で始まる単語を避けろ:Fineではなく、Best, Exceptional, Outstanding, Extraordinaly を使え
- ブランド伝達戦略のフレームワークは、3つの"C": Clarity(明瞭), Consistency(一貫), Constancy(恒常)
- ブランドを滲み出させる際には、まず親しい友人や家族、同僚にはブランドをアピールする必要が無い。これらの人たちには、約束を守り、成長させ、上司をスターにして、信用を与える、という当たり前の活動をすればよい。では、アピールする先はどうかというと、2段階ある。1段階目は「直接一緒に働いていない、社内の人」、2段階目は「社外の人」という切り分けになり、それぞれに応じた戦略が必要

要は、MBAという就職市場(Place)において、自分という商品(Product)の、価格(Price)と宣伝(Promotion)を決めるための講義だったわけで、人間や自分というものに対するアメリカ文化の合理的な考え方と共に、「せっかく必修授業でマーケティングやってるんだから、まずは一番身近な題材である自分自身を売り込んでください」という大学からのメッセージを感じた1日でした。
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by golden_bear | 2008-11-13 21:34 | 就職活動

ニューヨーク1泊2日の旅

先週末は、ニューヨークに1泊2日で出張してきました。目的は、ある日本企業のサマーインターン説明会をサンフランシスコでやると聞き、登録していたところ、あまりに参加学生が少なかったためか中止に。「往復の航空券代を出すので別の会場に来てくれ」、ということになり、数年ぶりに友人に会える&泊めてもらえるNYを選んだためです。

土曜日の始発朝6:05発のBART(地下鉄)にのり、予定より10分ほど遅れ7:15にSFO空港着。走って7:45の飛行機にのり、NYのJFK空港に着いたのが16:20(時差+3時間あり)。一番安い($7で行ける)、Air Trainと地下鉄A線を乗り継ぎ、マンハッタンのタイムズ・スクエアに、18:00頃、到着できました。
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会場とは離れたここに降り立った理由は、下記3点。
(1) 3年前の同時期に来た時と比べて活気があるかどうか肌で感じること
(2) 日本で結婚式を挙げる友人に綺麗な景色のところから電報を送りたかったこと
(3) 近くに紀伊国屋とBook Offがあり、日本語の本を買いたくなったこと

(1)は、いい写真が取れなかったのですが、小売店のターゲットがでっかい広告を出していたのが印象的だった以外は、相も変わらずネオンの輝きと多くの観光客でにぎわっている場所でした。というわけで、安心して(2)を実行後、時間が無いので、(3)は近い方の紀伊国屋だけ訪問。
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初めて来ましたが、B1-2Fまで3階建ての各フロア半分くらいの面積は、着物やら漆器やらを取り扱っていて、本はもちろんそれ以外にも日本文化を紹介する、文化発信基地としての役割があるように感じられました。ただ、せっかく立地は良いのに、外からは何の店だか全く分からないので、外装をもう少し工夫して、日本人&マニア以外が認知できると良いと思いました。

トイレでスーツに着替え、文庫&新書を4冊衝動買いして、18:45。プレゼンは19:00開始でしたが、地下鉄1駅分の距離だったので、タクシーに乗れば余裕と考えていました。
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驚いたのは、NYの中のタクシーの設備。クレジット&デビッドで支払い可能な端末に加え、見にくいですが、写真にあるように広告&テレビ番組ともに、GPSでの現在位置/地図が映し出されていて、ドライバーが最適なルートを進んでいるかどうか初めて乗った人でもすぐにチェックできるようになっています。「こんなの日本でもなかったなあ」、と感心していると、即感心しない出来事が、、、

- 渋滞: もともと数が多いのか、土曜夕方雨がいけないのか、道の工事のせいなのか、道路がタクシーで溢れかえっていました。乗ってしばらくすると大渋滞が始まり、約1kmの距離に30分かかり、$12も取られてしまいました。歩いたほうが全然速かったです
- 運転手: ヒスパニックの方ですが、私を乗せたあと降りるまでずっとスペイン語で誰かと電話しっぱなしでうるさい。しかも、最後に着いた場所が、WestとEastを間違っていて、余計に歩く羽目に。これには頭にきました。というわけで、マンハッタンでは夕方タクシーに乗らないが吉です。

企業のプレゼン&個別面談が終わり、友人と計4人で飲みに行きました。うち1人は経済学のPh.Dを取る直前の方、残り2人は東海岸のMBA2年生の方々でした。話していた内容を簡単に書くと、

「去年の今頃は、どんな希望があるのかと楽しみながらお互いの成功を喜び合っていたが、今年は採用減、インターン募集停止、内定取り消し、など、何の話をしても暗い話しか出てこないので、全体的に学生&学校の空気が重い」

もし今のご時世、企業の人も同様に、飲んだ時に不景気な話題しかできない、と仮定すると、まさに閉塞感という言葉の意味を実感した飲みでした。西海岸でも実際には状況は変わらないのですが、人も気候も明るい分絶望感のようなものは無く、是非この楽天的な空気が東にも行くことを改めて願いたいと感じた次第です。

翌日は午後よりバークレーで知り合いと会うイベントが2つ続いたため、6:30にマンハッタン発の地下鉄に乗り、9:00にJFK発、12:30頃SFO着、14:00に帰宅。32時間あまりの間に20時間ほど移動が入り、その間に本を3冊読み、それ以外の時間は誰かと話し続けるという、久しぶりに前職の仕事を思い出す大変密度の濃い1.5日間でした。
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by golden_bear | 2008-11-12 18:23 | 就職活動

ボストン1泊4日の旅(2日間の滞在)

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木曜日昼に、数年ぶりに緊張で腹痛を起こした生徒会役員選挙演説を終えたのもつかの間、その足で夜行便でボストンへ飛んでいきました。今回の旅行の主目的は、「ボストンキャリアフォーラム」という日本人留学生向け就職活動イベントに参加し、来年夏のインターン先候補を見つけること。ただし、副目的として、旧友との再会、および、滞在中にとある奨学金プログラムへの出願書類を書ききること、がありました(来週1週間の膨大なレポートや予習はとりあえず置いておく)。企業と学生との出会いと別れの真剣勝負の場で、様々な予期せぬ出会いや学びがあったので、下記思いつくままに列挙してみます。

・ ボストンへの移動
 オークランド空港20時発→LA22時半発→ボストン翌朝7時着→バスで会場に移動&到着8:30→トイレでスーツに着替え手続き後、1回目の面接は9:30開始、というのは、色々な意味で無理がありました。
 - もし荷物を預けてスーツが無くなったら悲劇なので、リスク回避のために全て手荷物として持ち込むことに。すると、検問で歯磨き粉と髭剃りクリームと整髪剤を捨てられてしまう。
 - LA経由にしたため、飛行機はLAから同じ目的でボストンに飛ぶ日本人大学生が約2割を占め、超満員
 - すなわち手荷物を持ち込む客がエコノミークラスで超満員。品川発大垣行き夜行列車の4分の1くらいしかスペースが無く、押し寿司のように動けない姿勢で寝る。
 - カリフォルニア時間で考えると、ボストン到着朝4時、面接開始朝6時半、という眠気の極限に

・ キャリアフォーラム会場の雰囲気
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 こんなに日本人がいたのか!と思うほど、広い国際会議場のどこを見回しても日本人の学生だらけ。昨年は3日間で延べ約9,000人を動員したらしい。ただし、これでも、昨今の景気悪化の影響を受けてか、去年に比べると活気が無かったようです。 
 - 出展企業数が昨年の約200社から約170社に減少。フロアも去年はブースで埋め尽くされていたらしいが、今年は4分の1ほど空きスペースあり
 - 「今年は、2009年卒の大学4年生が多く来ている印象で、普段はインターン向けの大学3年生が多いはずなのに、厳しいのかな」(ある企業の採用担当者談)

・ スケジュール
 その場で面接ないしは夜の会食をどんどん追加で設定する企業もあり、予定していた空き時間はすぐに埋まってしまう。私の場合、今回旧友と再会する時間はしっかり確保したこともあり、物理的に時間が足りなくなり、その場その場でどの企業に会うべきか、常に優先順位付けを求められました。これは同じ業界で数社を受けたら、避けられないかもしれないです。

・ ボストン内の移動
 外を見回しても町全体がハロウィーンの中、日本人目当てのタクシー(白タク、乗り合い含む)の人が、慣れた声で「あなたホテルどこ」と話しかけてくる。そして、このタクシー、ボストンではぼったくられているのではないか、と思うくらい高い。多分バークレーの5倍くらい、日本のタクシーより高い。これは、ボストンの狭さでもともと高いのと、当日が買い手市場だから仕方ないのでしょう。

・ 人との出会い
 これだけ人が集まると、思いもかけない出会いが待っています。
- 面接を受けてみたら元上司・同僚だった: 同じ面接内容でも時間が短縮できて、余った時間でお互いに、何故今この会社を選んだ/選ぼうとしているのか、将来何を考えているのか、という相手を深く知る質問を真剣にできて、人生の先輩方から私の指針について、非常に多くのことを学べました
- 日本人学生の懇親会: 私が窮屈で死にそうになりながら飛行機に乗っていた木曜の晩に、既に現地入りしていた日本人MBA学生が、懇親会を開いていた模様。こういう会合に集まれないのが、西海岸のデメリットだなあ、と思っていたところ、金曜日に知り合った学生から「今日も日本人学生が集まるイベントがあるよ」とのこと。行ってみると、ある起業家の方が主催したパーティーで、数社の企業がスポンサーになり、学生はそのプレゼンを聞く代わりにただで立食パーティーができる、というイベントでした。ここでは、社費のためキャリアフォーラムには参加しない留学生とも会えたのが良かったです。
- 旧友との親交: 半年ぶり、1年ぶり、3年ぶり、と、時と場所を隔てた後に会うことで、お互いの成長の軌跡、将来への期待と不安、生活/学習環境の違いなど、考えさせられることも多いです。また一旦隔たった後の再会が非常に楽しみです。

・ 帰宅:
日曜日に慶事があるため朝6時のフライトで帰るので、ホテルは取らずに旧友と朝3時まで飲んだ(しかもサマータイムの切り替えで午前2時を2回経験)後、空港に行く。朝3時半でも中に入ることは可能で、4時半頃から国際線の中国人団体客や従業員の方々が活発に動き始めて、市場か早朝バイトに来ている気分になりました。

結論として、それまでの人生を捨ててまさに新たな道に飛び込むかどうか悩んでいる人などを含め、2日間本当に様々な立場で海外で勉強している人/そういう学生を採用したい人に出会いました。この中で奨学金プログラム向けのエッセイを空き時間に少しずつ書き溜めていた結果、私の中でやりたいこと、何が機会でリスクか/そうでないか、およびそれらの優先順位が少しずつ変化しながら再構築されていっていることに気づきました。そして、エッセイを書ききって読んで見て、あまりのつまらなさに全く合格する気がしなかったこと、および、万が一奨学金を得たらその制約のために失うものの大きさを実感し、申請を取りやめる決断をして、疲れきった2日間を終えました。最後に、この2日間に出会えた(つきあわせた?)全ての人に感謝(謝罪?)します。
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by golden_bear | 2008-11-03 05:28 | 就職活動

卒業生パーティー: MBAには受難の年?起業の年?

以前、今年サマーインターンをした2年生の、インターン体験談セッションに参加した際に、パネリスト5人中3人が、「アルムナイパーティで会った人のおかげで、道が開けた」と言っていたことから、昨日はるばるサンフランシスコまでパーティに行ってきました。

まず、行ってみて驚いたのは、下記のようなアメリカの合理的なシステムです。

・ サンフランシスコのぼったくりビジネス
 会場のホテルは、最高級ではないはずなのに、普段Berkeleyでは見られない豪華絢爛さに、カルチャーショックを受けました。しかし、気分が悪かったのは、全ての飲み物が有料になっていたこと。しかも、一番安い水で$6、グラスワインやビールが$10、と異常に高い。さらに、並んでいた食べ物は、広東風春巻き、メキシコ風コロッケやキッシュ、チーズ盛り合わせ、くらいしかなく、どれも食べた瞬間に飲み物が欲しくなるものばかり。これには多少腹が立ったので、普通パーティーではタブーとされている「着くなり食いまくること」を実践した上で、外に出て持参した水筒の水を飲み、一銭も払わないことに成功しました。

・ 就職活動としてのシステム
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 写真では多少分かりにくいですが、各テーブルには色とりどりの風船がついており、また、人の胸についているネームカードにも、同様に数色のバナーが着いています。これは、事前に「あなたはどの業界に興味がありますか?最低第2希望まで書いてください」とアンケートをとった結果に応じて、赤は金融、黄色は起業家、紫はテクノロジー、というように割り当てられていて、同じ興味の人が同じ色の風船になんとなく集まるようになっているシステムです。このおかげで、雇いたい側・雇われたい側双方がスムーズに会えることはもちろん、同期の友人に会っても、「お前こんなことに興味があったのか」と話しながら、普段顔だけ見ていてなかなか覚えられない「名前」が覚えやすくなり、非常に便利です。ちなみに、どうでもいいですが、これを見て、「トヨタのかんばん方式も、こんな感じで在庫を目で見る管理してるから、生産性が高いのだろう」、と思ってしまう。前職の職業病は抜けないものです。

・ 人の容姿
 写真にも映っていますが、普段はこの時期でもTシャツと短パンとビーサンで歩いている人たちが、この時とばかりはバシッとスーツで決めてきていました(ネクタイはだれもしてないけど)。私は完全に普段着で行ってしまいましたが、長身で筋肉質の金髪のアメリカ人が体型にあったスーツを着ると、流石にかっこよくて、普段容姿は気にしない私も、これはどうしようもない差だなあ、と思うより仕方ありませんでした。

200人くらい来ていて、私の目からは大変盛り上がっていたように見えたのですが、次の日の皆の感想は、「しらけていて、ひどかった」。

なぜなら、ほぼ全ての卒業生と話すたびに、
「今年はどこも求人が無くて、非常に大変だから、心してかかれ」、とか、
「2002-3年はMBA卒が就職できなくて困った年だったが、その後は毎年求人が増え、2007年がピークで今年はまた2003年に戻ったようだ」、
という話ばかりしていたからです。

また、そもそも金融のブースにはほとんど人が集まらず。。。一方、いまだに元気で人気のある、ほんの一握りの企業からいらした方の周りには、これでもか、というくらい人が殺到して、他人を押しのけて質問をしまくる人達。答える側も声がかれてしまい大変そうでした。こういう企業ですら、「今年はほとんど人を取らない予定」、とか、「競争が激しすぎるから、当たりを引くまで人脈を作りまくれ!」といったアドバイス。

それでも、この土地に起業家の方々はいるみたいで、「今年起業したばかりだからまずはWebに遊びに来て」、とか、「こんな時代でもBerkeleyの人は助け合って何とかやっていくものさ。だからよろしく」、とか言って話しかけてくれる人が、何人もいました。例えば、こんな企業を立ち上げた方達です。
・ 政治家向けに特化したWeb広告のサービス。大手検索エンジン企業からのカーブアウト
・ 車の修理料金・スペアパーツの相場を調べて、事故を起こした人が修理工場にぼったくられないようにするサービス
・ 沢山のスポーツ選手や芸能人など各種有名人に、講演やイベントを依頼できるポータルサイト。将来的には入札も可能にするらしい
・ 新しい考え方の決済方法のシステムを立ち上げた(らしい)人

というわけで、MBAの就職事情は非常に大変そうで、滅入りましたが、だからこそ、起業家を見習って、明るく元気に助け合いながら、学生という時間を有意義に過ごしたい、とも思ったパーティーでした。
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by golden_bear | 2008-10-24 23:33 | 就職活動

企業人とのネットワーキング

以前から少し紹介していましたが、毎日様々な形で、企業の人がプレゼンや授業をしに来ています。
今週月~水を例にとって、どんな企業がどんなイベントで何をしているか、書いてみます。

・ 9月22日(月) 昼12:30-13:30 企業説明会(IT企業)
 世界最大のオークション・サイトを運営する某シリコンバレー企業で、まさか、と思ったけど、
 大学、仕事、MBAを通じて非常にお世話になっている、私の大先輩がプレゼンターでした。
 日本で一緒に働いていた時には、「お互い英語できねえなあ~」と言ってたのがうそのように、
 見事に観客を沸かせて、こんなに仕事で英語ができるのか、と感銘を受けました。
 
 企業のプレゼンの内容は通常、下記のようになっていることが多く、
 アメリカの企業家がどう会社を大きくしてきたのか、どんな課題をどう克服しようとしているか、
 など、聞いているだけで非常に勉強になります。
 (1) 会社の歴史・成長の軌跡と培われた企業風土、現在のビジネス内容と組織構成
 (2) 今後何をしたい会社か、それには、どういう難関が待ち構えているか
 (3) 従って、どういう部門に、どういう人材が欲しいのか
 (4) 具体的にどんな仕事をしているか、どういうキャリアパスがあるか
 これらの情報のうち、何かが欠けていると、
 皆不安になって、大抵、誰かが質疑応答で突っ込んだ質問をします。
 そこで、会社の弱みが露呈することもあり、これはこれで面白いです。

 一方、この会社の場合は、上記全てをプレゼンの中で言い切った上に、
 途中でクイズ(当たると景品付きなし)を入れたりと、親しみやすいプレゼンだったので、 
 質問時間では、プレゼンター個人が、どういう仕事をして、何が楽しいのか、など、
 具体的な仕事ぶりを聞くことが出来た、とてもよい説明会でした。

・ 9月22日(月) 夕方16:00-18:00 製品管理の授業(企業の人のプレゼン)
 確定申告や中小企業向け会計ソフトウェアで有名な企業の製品開発部長が、
 「いかに顧客の要求をつかむか」の題目で、授業をしに来ていました。
 今までどうやって巨人ソフト会社に立ち向かって来たのか、その一端が、
 具体的な施策を伴って(下記(1)~(3)で、実際に新製品がどう変わったかを説明)
 理解できて、とても面白かったです。
 (1)顧客の家に、2~4人で半日くらい張り付いて、どう自社製品を使っているか、
    全然関係ない動き(例:本棚で本を探す)を含めて、徹底的に観察する。
 (2) これを持ち帰って、開発チームを「全員」集めて、顧客が困っていることを何でも発見し、
   もっと楽にできるように助けてあげる方法を、「なぜを5回繰り返して」考える
 (3) アンケートもとるが、「こういう機能が欲しい」という要望は、“一切”無視する。
   これを全部聞いたら、結果は非常にいびつなソフトになるため。
   その代わりに、(1)(2)のやり方で根本問題解決をして、
   次の商品では、そもそもその要望を思いつくきっかけをなくす

 赤字になっている部分、頭で分かっても、なかなか出来ないだろう、
 と思い、どうやったか質問したかったのですが、中間試験のため退場となり聞けず。
 ただ、この部長さんがリーダーシップを発揮して人をかき集めたことは間違いなさそうで、
 MBAで得るスキルは、こういう正しいリソース配分などに、役立つんだろうと感じました。

・ 9月23日(火) 12:30-14:00
- 某消費財メーカーの会社説明会
- 非営利企業・NPOでインターンをした2年生による1年生向けの体験談プレゼン
 がバッティングしていましたが、両方満席のため、不参加になりました。

 ちなみに、体験談プレゼンでは、大抵3~5名くらいのパネリストが、
 下記のような内容を一通り話したうえで、質疑応答、個人的な人脈作りになります。
 - 過去の経歴、何故その会社に応募したのか、どんな仕事をしたのか、今後どうするか
 - この時期に何をしていたのか、何故か、こうしておくべきアドバイス
 - 各会社毎のカルチャーや、準備などの情報交換

・ 9月23日(火) 17:00-18:00 起業家の生活 プレゼン
 
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 Tシャツにジーンズという格好でやってくるCEOも、土地柄です。
 - 工学部時代は遊び呆けていたが、インターネット関係のプログラムだけは身に着けた
 - 就職して営業サポートのエンジニアをしたが、毎回営業から同じ質問が来るので
   勝手にWebページを作り、必要な情報を載せて、営業に見るように言ったところ、
   自分の仕事がなくなった。半年でやめた。
 - その後職を転々としたあと、MBAに行ったが、起業をするためほぼ授業には出なかった
 という彼が立ち上げたサイト(直接張らずに、説明しているサイトにリンクします)は、
 ”自分のPR"をWebにアップして、それを異性に、”熱い”か”ダメ”かを人気投票してもらう、
 というものでした。
 まだ最初のドットコムバブルが弾けていない時代に、
 今のSNSの始まりのようなサイトをひっそり立ち上げ、
 一切広告費ゼロ・何もせずに毎年収益を稼ぎ出している彼は、
 今はそれをエンジェルマネーとして中小企業に投資しているそうです。

 残念ながらあまり理解できませんでしたが、スラング&下ネタ(画像つき)満載で、
 今まで聞いた中で一番大爆笑が絶えないスピーチでした。
 
 <教訓>
 ・ 一生懸命働くより、賢く創造的であるほうが勝る
 ・ 「断片的」であれ。必要なもののみ全力でかき集めて、他はすてろ
 ・ 絶対にあきらめるな。失敗したら学んでもう一回やれ。私も3回目の起業で成功した。


・ 9月23日(火) 19:00-21:00 金融関係企業19社が集まったパーティ
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 こんな会場で、立食パーティー形式の説明会でした。
 金融関係企業、とは言うものの、半数近くは、テクノロジー・関係企業の財務担当職でした。
 うちの大学の強み・弱みを改めて認識。
 今回は2年生や、夜間MBAの人が主な対象だったので、数社と雑談をして帰りました。

・ 9月24日(水) 12:30-14:00 企業説明会(計測機器メーカー)
 同じ時間に、ネズミの遊園地で有名な人気企業が説明会をしていたため、
 人が大量にそちらに流れていたため、40人の定員で半分くらいしか埋まっていない、
 しかもそのほとんどが夜間MBAの方、という珍しい説明会になりました。

 私が名前を聞いたのは初めてだったのですが、とにかく計れるものは全て計る、
 計測機器と名の付くものは何でも作っている、会社でした。
 大きく電気計測とバイオ計測の2グループに分かれていて、例えばオリンピックでは、
 陸上競技のタイムや飛距離は電気計測グループの商品が測定し、
 その後の薬物検査はバイオ計測グループの商品が測定する、ということです。

 日本でこの業種の企業といえば、ノーベル賞の田中さんの企業とかが思いついたので、
 「MBAから財務担当者を募集」という理由がどうしても思い浮かばなかったのですが、
 質問した結果、下記で明確になりました。
 ・ 全世界で従業員が約2万人。日本にも研究所がある
 ・ あらゆるものの品質管理に我々の機器が使われるので、
   世の中で何か新商品が出るたびに、我々も新商品を出すことになる
  (この意味で、今は、電気よりバイオが2倍以上スピードが速いらしい)
 ・ また、この10年で、「製品力中心」から「顧客訴求力中心」に競争が変わり、
  いかに顧客の要望を聞き取りカスタマイズするか、というところに研究開発費がかかる
 ・ このカスタマイズ&新商品で、毎年数万の研究案件となり、
   その1つ1つのGo or No-go判断は本来マーケティング部で任せるが、
   最終収益責任のある財務部がかなり深くまで踏み込み、判断することがある
 財務視点と顧客満足視点の双方から、選択と集中の判断を行う、
 となれば、確かに、「技術に強いMBA」が、求められるフィールドなのでしょう。

 また、「海外からの留学生は基本的に採用しないはず」、だそうで、
 軍事産業の企業だからかもしれないですが、改めてストレートにいわれて、
 留学生の就職は厳しいんだなあと実感しました。
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by golden_bear | 2008-09-25 15:34 | 就職活動

良い印象を与えるためのエチケットのワークショップ

うちの学科では、就職活動サポートの一環として、
9月~11月の期間には、ほぼ毎日1つ以上、1回90分程度の、
ワークショップ(参加者が討論する形で、どうしたらよいか学ぶ)、
または、企業からの説明会が行われています。

本日は、”ビジネスや社交会で良い印象を与えるにはどうすべきか”
のワークショップがあったので、なんとなく登録して参加してみました。
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最初は、「なんだ、日本で入社後研修で最初に習う名詞の受け渡し方の研修か」
と思っていたのですが、実際には、凄く実践的なトレーニングでした。
・ 全て、企業との説明会(含立食パーティー)や、入社面接(含むディナー)を想定した訓練
・ 「こうすべき/こうしてはいけない」という、知識に重点をおくのではなく、
  そううまく行かない場合/失敗時(ものをこぼした時、一度見た相手の名前を忘れた時、
  など)にどう振舞うかに重点を置いて、1つ1つ質問&議論すると、
  後から知識や理屈が身にしみて分かる
・ 講師はマナーの先生(ベテランの女性)だったが、最新の事例をネットで多数調べていた

私が学んだ点は数十にものぼり、ここには恥ずかしくてかけないのですが、
特に目うろこだったものだけ羅列しておきます。

・ 名札は右胸につけること。なぜなら、握手をする際に自然に見えるため。左胸にあると、握手しながら胸を覗き込むので気持ち悪い動作になる
・ 立食パーティの際には、左手でコップ、皿、ナプキンの全てを持つべし(写真参照)。こうすると、握手もできる。何か拭きたいときは、右手でナプキンを取って拭き、また左手薬指小指の間に挟む
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・ ビジネスにおいては、レディーファーストは厳禁で、女性は男性と対等に扱わないと、かえって問題が起こる。(Socialな場では、女性優位に振舞ってOK)
・ テーブルの並べ方の覚え方として、BMW (左からBread, Meal, Water)がある
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アメリカの、しかもBerkeleyというヒッピーの町のど真ん中で、このようなマナーを
真剣に議論する機会があることに驚いたのですが、講師によると、
”今日習ったことはアメリカでは最大級にフォーマルな内容なので、時と場合に応じて
考えて使い分けて”、とのこと。今後いろいろ試してみたいと思っています。
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by golden_bear | 2008-08-26 22:16 | 就職活動


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