A Golden Bearの足跡


UC Berkeley Haas School (MBA) における、2年間の学生生活の記録です。
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C4C(Challenge for Charity)2年目に気付いたこと

今年も、西海岸9校のMBA生がスタンフォード大に集結して、チャリティーのために30種目以上のスポーツを競い合うイベント、C4C(Challenge for Charity)に参加しました。去年は、この記事に書いた通り、勝手が良くわからないまま卓球、ボーリングとバレーボールの3種目に出ました。皆ビール飲みながらも結構真剣にやっていたので、今年は、怪我の危険やチームへの貢献を考え、バレーボールの1種目に絞って出ることにしました。

この大会に出るためには、1学年の間に指定されたボランティア活動を合計5時間以上(注1)行う必要があります。私の場合は下記3つのボランティアで時間を稼ぎました。
 (1) 身体障害者学校の学生をボーリングに連れて行き、やり方を教える:2時間
 (2) チャリティーオークションイベント(C4C Auction)の後片付け:2時間
 (3) C4Cチケット販売の受付:1時間
この3つ、単にボランティアというよりは、同級生と仲良くなれるメリットが大きかった。例えば、(1)ではゴルフをアンダーパーで回れる米国人の友人と仲良くなり、教えてもらえることになりました。また、(2)ではイタリア人、スイス人、スペイン人、ブラジル人の4人が"お前がエントリーしてるのを見て、楽しそうだと思ってエントリーしたよ"。日本人だとさっさと片付けて帰ろう、という感じですが、陽気なラテン系の彼らは、本当に楽しそうに遊び8割、片付け2割という感じで動く、、この輪に入ったこと自体、良い学びでした。このように、ボランティア、という文化も、奥が深いと感じます。
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そして、大会当日。昨年は、土曜日を丸一日を使って、芝生にネットを組み立ててやりましたが、今年は金曜夜と土曜早朝に、ビーチバレー用の砂浜コートで行われました。屋外ビーチバレーコートにナイター施設まであるスタンフォード大の充実ぶりには驚きます。

先に結果の紹介。私が出た男子と男女混合の大会は、共に男子に身長190cm以上の経験者を3人揃えたスタンフォード大が圧勝。1月からセレクションと特訓でこの大会に備えたUCLAが第2位でした。我がHaasチームは、男女ともこの上位2校以外には負けない強さのチームに見えましたが、男子は予選(3チームx3組)で、いきなりこの2校のいる組に入ってしまい、スタンフォードは25-14で負け。UCLA戦では一時21-18でリードしたものの、結局25-23で敗れました。混合でもスタンフォードに負けた後、UC Davisに圧勝するものの、得失点差で決勝に残れず。
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大会を経ての気付きを下記に

○ やはり日本人は細かさ・完成度の高さで勝負する民族!?
今年のチームはメンバー6人とも全員中~上級者。去年、1人のスーパーエース+私+初心者4人、というチームで私がセッターをやったときにはあまり気付かなかったのですが、この草バレーの中では、私のレシーブ力が突出して高いことを、周りに指摘されます。

何を隠そう、私が今まで日本の中学・高校の部活動や大学のサークルでは、レシーブはチーム一下手でした。高校では前衛専門のピンチブロッカー要員でしたし、大学でも私が後衛の時にはリベロと入れ替わってました。基本的に私が経験した部活の練習では、「セッターの構えた手の所に寸分違わず返るまで、何度でもレシーブ練習を繰り返す」というやり方で、例えば、サーブレシーブであれば、15cmセッターの手がずれたら失格、という基準でした。私はこれが全然できず、一応他の人の3倍(50cm)位の許容範囲には入るのですが、他の人がもっと普通にできる分、私は全然話になりませんでした。

ところが、この大会ではこんな私ですら、チームで一番レシーブが正確。日本ではまず考えられないのですが、レシーブ要員として活躍することになり、大変驚きました。

もちろん、バレーボールの世界では、昔から日本人は体の大きい欧米人に対抗するため、世界選手権レベルでも"Aクイック"などをはじめとするコンビバレーを発明して来ましたし、「レシーブが正確でないと世界で勝てない」とは、テレビのナショナルチームの試合で解説者がよく喋る台詞です。恐らく草バレーのレベルでもこれと同じことが起こっている、というのは、新鮮な驚きでした。そして、"15cmセッターの手がずれたら失格"、というレベルの正確さをアマチュアレベルの練習に求めているのは、多分日本及び韓国・中国などの東アジア人だけじゃないかなあ、と、チームメンバーを見てなんとなく思いました。

よく、イチローの活躍やWBCを日本が2連覇していることから、「日本の精密で繊細な野球がベースボールに勝った」と言った比較をされることがあります。私個人は、これはトップレベルのみそうで、一般人には関係ないんじゃないか、と思っていたのですが、もし中学・高校の部活動=普通の学校教育の段階でこの精密さ、繊細さが自然と日本人に刷り込まれているのだとしたら、、、
 - その良い面は活かし、その欠点は補うことを考える
 - 時代と共に教育が少しずつ変化(例:「ゆとり教育」)しても、この点は受け継がれるのかどうか
は、常に意識して見て考えたい、と思いました。

○ 米国人向けイベントで留学生と仲良くなる
昨年の記事にも少し書いたのですが、このイベント、米国人が参加者の大半を占め、留学生は私のように特定の種目に思い入れがあって、どうしても出たい、という人しか見かけないです。これは、米国でのチャリティーという非常に米国人っぽいイベントで、わざわざ留学生が参加する意義が乏しいのかもしれません。しかし、こういう米国独自のイベントって、実は米国ではかえって珍しい気がします。皆が使う言葉や話題もドメスティックなものが多く、普段外国人に優しいバークレーには無い異文化の世界に突然来た感覚も新鮮です。

こうして留学生はマイノリティーとなってしまい、お互い自然と集まってしまいます。今回のバレーボールチームでも、男女合わせて15人居た中で、留学生は私とイタリア人、インド人の3人のみ。初日に知り合ったばかりのこの3人とは自然と話すようになり、2日目には一緒に1台の車で参加。往復2時間の車中で結構いろんな話で盛り上がりました

○ 就活状況の印象
去年は1年生、2年生が半々で参加しているような印象がありましたが、今年の参加者は大半が1年生。今年の2年生は、単純に私の学年がチャリティーに興味が無い人が多い(留学生率が39%と非常に高い)ということもあります。が、よほどチャリティーに深いコミットがある人以外は、卒業後の職が決まっている人のみ参加している感じで、昨年精力的にやっていた人が今年いないのを見たときには残念な気になりました。1月時点よりは多少ましになったとはいえ、現時点でフルタイムの仕事が決定している人は、7割程度(8割を越える例年よりは悪いが、昨年よりはマシ、といった感じ)に見えます。

1年生に話を聞くと、「インターン先が増えてきて、複数内定を取る人が一杯出てきた」とのこと。確かに、去年は全く募集していなかったり募集を途中で取り消したような企業が、この時期にインターンの募集を追加しているようで、「就職課も1年生についてはあまり心配しておらず、むしろ2年生や卒業生を心配している」ということのようです。

(注1) この5時間はHaasの場合。主催校のスタンフォード大は、10時間必要とのこと。なお、Haasの場合、1年生は入学直前に強制的に3時間ボランティアをやるので、追加ボランティアは2時間で良い。また、一定時間以上のボランティアが奨学金獲得条件になっているような場合、その時間と重複申請も可能。

(おまけ)
バークレーからスタンフォード大のあるパロアルト市に行くには、I-880という高速道路を南下し、海を隔てた東側からdumbarton bridgeという橋を渡ることが多いのですが、この橋を渡りきった所で、Sun Microsystems社とその大きな看板がいつも出迎えてくれていました。そのSunの看板に、上からORACLEと書かれた覆いが被されていて、思わず運転席からiPhoneで撮影。この劇的な買収劇から、丁度1年。時代が先に進んでいることを感じます。
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by golden_bear | 2010-04-18 14:05 | 学校のイベント
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