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A Golden Bearの足跡


UC Berkeley Haas School (MBA) における、2年間の学生生活の記録です。
by golden_bear
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キャリアチェンジャーの最終学期考(前編):興味の無いものこそやる

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1月中旬からもうかれこれ3週間毎日続いていたバークレーのぐずついた天気も、ようやく回復に向かい、晴れ間と共に満開の花々が見え始めました。授業も昨日から3週目に入り、もう卒業へのカウントダウンが始まっています。

この、2年制MBAの最後の半年の使い方は、人によって本当に様々です。ある欧州MBAの教授が来日時に「MBAは1年だと短すぎ、2年だと長すぎ。学期がずれてしまうデメリットがあっても、1年半くらいが丁度良い」と言っていました。確かに大学経営の立場では、1年では必修を超詰め込んでその上で無理やり選択科目も就職活動もやる。効率的とはいえ、引越し等の手間を考えても、学習効果と学生の満足度を上げるのは共に大変かもしれません。逆に2年間は必修には長すぎるので、学習効果と満足度上昇には、選択科目を多く用意する必要が生じる。この点、Haasは1学年240人に対して70種類以上の講座があって、よく経営成り立っているな、とありがたくも心配にもなります。
キャリアチェンジャーの最終学期考(前編):興味の無いものこそやる_c0174160_20374132.jpg
このある意味冗長かもしれない期間、学生はどう動くのか。まず、最終学期の大変さは、前学期までの取得単位・成績の状況や、次の進路が完全に決定しているかどうかで大きく変わるのは、日本の大学生と同様です。ただ、次の進路を確定している人々でさえ、「1日でも早く仕事に戻って勘を取り戻したい」という方、「1日でも帰還を遅らせて学生生活を楽しみたい」という方で、方針が全く逆。その達成の手段も、授業だけでも、少数精鋭で厳しいものを取る人、楽目のものを多く取る人、自分でプロジェクト作って単位にする人、とにかく授業を取らない人など、様々です。そして、授業以外では、大学にすら行かないでバイト・インターン中心の生活にする人もいれば、芸術・ゴルフなど自分の趣味を極めるために使う人もいます。

このように非常に自由度が高い中、私自身は、前回の記事春学期開講と1/2定年記念日:大方針と授業選択の様子で当時取得予定の授業を仮説的に書きました。しかし、実際に2週間過ごしながら考えて、結局多少変わりました。これは、もちろん幾つか受けた授業が予想と違ったこともありますが、一番の要因は、実際に最終学期に入って、「私はキャリアチェンジをしなければならないのだ」、ということ、と、その意味を、改めて意識したからです。

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まず、第1に意識したのは、柔軟に構えてどんな事態にも動じないこと。特に不況下では、様々な理由で卒業直前にでも次の進路を変更した/せざるを得なかった方が結構いるので、それに対応できることです。

第2に意識したのは、近い将来何が起こった場合でも、「業界」、「業種」、「地域」のうち、卒業直後かそう遠くない未来に、必ず2つを変える道を選択するだろう、ということ。一般的に、わざわざMBAにまで来て転職するからには、多くの方がどれか1つか2つを変えることにするようです。その選び方は様々ですが、私の場合、前職の「業種」に戻ることは恐らく無い。そして、自分のやりたいこと&過去の実績にMBAの2年をプラスしたこと、が、人類や社会の需要にどのようにマッチするのか、、、直近に対しては今までの就職活動やインターンを通じて、そして長期的にはここ数年間の経験(とくにザンビアで考えたことが大きい)を通して、ある程度見えてきました。それは、この枠組みで語った場合、「業界」を同じにするなら日本以外に行くべきだし、逆に日本なら「業界」を変える必要がある、ということでした。
キャリアチェンジャーの最終学期考(前編):興味の無いものこそやる_c0174160_20374943.jpg
つまり、「業種+地域」の変更、あるいは、「業種+業界」の変更。これが、短期的にも中長期的にもどういう形かわからないが、間違いなく起こるor自分から起こす。こう考え、授業の選択、及び、受講の仕方が、下記の4つの方針に基づくことになりました。

(1) 自発的にやりたくない、が、必要とされているものを取る:
よく、「今しかできないことをやりなさい」、とは言われますが、上記のようなキャリアチェンジをする人にとっては、多分これ。興味があるものなら、実務でやらざるを得ないときに本読んだりして、多分何とかできるので、授業を取る意味は無い。なので、興味が無いが必要な授業を取るべき。

(2) 自力でできないものはやらない、でも、できるようにする:
MBAを取って転職先にズカズカ乗り込む、というのは、数年実務経験がある生え抜きの人と、対等な仕事ができなければならない、ということ。死に物狂いで頑張る、というのは大前提だけど、幾ら時間があっても全部自分じゃできるわけ無い。できるようになるまで頑張っちゃだめ。ただ、他人にお願いできるくらい、わかってるorわかってなくても何とかできる必要はある

(3) OnとOffをはっきりさせ、頭の回転の瞬発力を上げる:
勉強以外にもやりたいことはいっぱいあるため、とりあえずOffの時間は先に確保してしまう。その上で、Onの時間に無理やり詰め込めば、三十路過ぎてても頭の回転速くなってくれないかな(という淡い期待)

(4) 中長期的な視点で思考回路の幅&深さを今一度棚卸しする:
(1)~(3)だけだと、なんか詰め込みの専門学校みたいで、それこそ通信教育でも出来てしまう。せっかくのこの最高の気候・環境を生かして、授業・授業以外にも、自由に飛んだ発想を楽しみたい。


というわけで、授業&スケジュールを選んでしまったので、あとは目一杯楽しんでやるのみ。具体的に何をどうスケジュールしたかは、次の記事に回します。(今PCの状態がとても悪く、OSの再インストールをするので、しばらくアップが遅れるかもしれません。)
by golden_bear | 2010-02-01 20:36 | 学業
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