A Golden Bearの足跡


UC Berkeley Haas School (MBA) における、2年間の学生生活の記録です。
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Japan Trek 2009 まとめと振り返り

既に帰国から1ヶ月半が経ってしまっていますが、3月末に無事実施できたJapan Trek 2009について、幹事が当日の間どういう行動をしたのか、UC Berkeley Haas School of Business - Japan Trek 2009 - 幹事視点の日記帳にまとめてみました。今秋以降MBAに来てJapan Trekを企画する必要のある方など、興味のある方は、是非一度覗いて見てください。既に多くのMBAブログ等で、「Japan Trekの幹事は大変!」と紹介されているのですが、より具体的に何がどう大変なのかの一端が垣間見れると思います。一方、こちらのブログでは、私個人としてJapan Trekに対して何を期待し、何をしてきたかの概要を、簡単にまとめてみたいと思います。

私自身、このJapan Trek 2009については、少なくとも当初はあまり乗り気ではありませんでした。少人数制の本校では、2008年3月に第1回が行われた直後に連続でやらなくても、隔年で良いのでは、と思ってました。また同期の日本人のモチベーションが高かったことから、私費留学生である私自身は自分の就職活動を優先して、気になる所のみ手伝える範囲で手伝おう、と考え、実際にそうしていました。しかし、2008年9月以降の金融危機の中、就職難・円高・原油高・(スポンサー離れ)の4重苦により、最終的に3割程度の参加者予定者がキャンセルせざるを得ない非常事態。そしてそれでも尚、単位も出ないこの旅行に、高い費用と貴重な時間を投資して、日本に興味を持って来てくれる残り7割の参加者に対しては、他では味わえない最高のJapan Trekを経験させてやろう、という考え方に変わりました。そこで、幹事の中での自分の役割としてスポンサー集めと東京のオプションツアー作成を選択し、下記3つの「こだわり」を持ってJapan Trekという商品開発を行ってきました。

(1) 「日本とはどういう国か」に対する答えを全員が各々感じるために、出し惜しみせず十分な機会を準備する

 自分自身がもし「日本の良いところは何か」と聞かれたときに見せたいものは、旅の本編にも結構反映させました。それは例えば、広島訪問を全員必修にして平和に造詣が深い人とのディスカッションを設けたこと、自分ですら行ったことのない「杉並アニメーションミュージアム」、「歌舞伎」をリスクを取りながらオプションツアーに追加したこと、事前に参加者アンケートを取り希望のあった企業(トヨタ以外)の訪問を無理を承知でメールを数十通やり取りしてお願いし実現させたところ、などなど。このように、「Japan Trek」という名目を借りて、ある種日本をどう見せるか、という実験を行いまくったおかげで、自分自身の日本の理解、海外への日本発信の手段を一番勉強できたような気がしています。


(2) 他では真似できない、Haas MBAだからこそできるJapan Trekに作りあげる

 元々50名の登録があったのですが、最終的の参加者は33名。これ以上キャンセルされると、赤字幅が大変大きくなることから、まずはサービスの質を上げてキャンセルを防ぐことを考えました。それ以上に、去年のJapan Trip2008があまりにも評判が高く、またどのMBAでもJapan Tripの満足度が高いことは常識になっているので、今回のTrekにもある種「ヘボかったら承知しないぞ」といった参加者からの脅迫に近いくらい高い期待感がありました。そこで、我々が取った戦術は、「Haasにしかできないやり方で、身をもって日本の良さを示す」

 「Haasにしかできないやり方」、とは、合計33人という多すぎず少なすぎない参加者数に対して、比較的勤続年数が長く全員家族持ちながら互いに近所に住む日本人幹事5人(全員男)ならではのイベントや小ネタを旅行中の随所に用意したことになります。そして、「身をもって日本の良さを示す」ために、今回の旅の目的を「Love -> おもてなし(Hospitality & Customization)と規範(Standardization)」と定義、すなわち「日本のよさはHospitalityを持って何でもCustomizeし、それを高いStandardでやること。だから、幹事5人も同様にお前らの要求は全てHospitalityを持って聞き入れてカスタマイズするから、その代わりStandardは守って日本にいる限り極力日本人らしく過ごしてくれ」、というメッセージを発信し続けました。

 こんなことを言ってしまったものだから、観光案内に始まり、時間の変更、食事、通訳、使いっ走り、などなど、ある一部の参加者からは「よくこんなこと思いつくな、天才だ」と思うくらい、本当にあきれるほど団体行動を乱すための際限ない様々な要求を突きつけられ、非常に大変な思いをしました。しかし、こちらもムキになって根性比べのようにできるかぎり対応し続けた(勿論、できないものは断った)ことで、友人達と後々にも繋がる信頼関係を構築できたと共に、日本人対欧米人という関係における人の心を動かすセールス&マーケティングの奥深さを学んだ気がします。

(3) 徹底的に無駄を排除し、費用対効果を最大化する

 当たり前ですが、MBA足るものマネージャーとして収益管理ができることは基本、ということで、今回は利用した業者の可能なところすべてに対して、最低2社以上相見積もりを取ったり、自分で調べて安い料金が出てきたらそれを元に相対交渉したり、単価が下げれないならサービスをつけてもらったり。その一方で、前年にスポンサーをしていただいた投資銀行・コンサルティングファームからの、今年度のスポンサーはゼロになってしまったので、新たに可能性のありそうな20社程度の企業やアルムナイの方々にも多数、資金援助のお願いに奔走しました。結果、前年より質・量ともに多いスポンサーを実現しました。

ここまでやったにもかかわらず、計画開始時の2008年9月に$1=110円弱だった所から、あれよあれよと言う間に$1=90円を切るまで下がって行ったドルの価値との競争になり、本当にしんどかったのです。前職のオペレーション・コンサルタントの時には、「鋼材価格が上がってもそれは別枠で切り分けて考えるべき」など冷静に対処策を話すだけでよかったのですが、いざ実際に購買と営業の実務に近い経験をしてみて、実業における当事者意識とコンサルティングとの違い(及び両者の存在価値)をしみじみと味わいました。結局、最後運良く多少円安になったので、無事予定通り使うべき所(主に飲食)にはきちんと使いながら補助を出して、満足度を高められたと思います。


こうして修羅場の1週間を乗り越え無事帰ってきた3週間、4/23(木)に、Japan Trek参加者が、我々に対して自主的に御疲れ様会を開いてくれました。その際に、サプライズとしてこのような素敵な贈り物を頂き、涙が出そうになりました。
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その他、多数頂いた投稿記事の一部は、ここから読めます

最後に、今回スポンサーになっていただいた企業・アルムナイの方々、訪問させて頂いた企業・団体の方々、そして、幹事含む参加者全員に、この場をお借りして御礼申し上げます。
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by golden_bear | 2009-05-15 19:06 | 学校のイベント
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