UC Berkeley Haas School (MBA) における、2年間の学生生活の記録です。
by golden_bear
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(告知)2月20日(土)Berkeley Asia Business Conference 2010
(画像クリックでWebサイトへ)
裏方をさせて頂いている本イベント(2/20(土)開催@Haas校舎)のチケット販売中です。アジアのビジネスリーダーが世界中より集結し、講演・パネルディスカッション・ネットワーキング等を行います。昨年は400名分が完売。本年は基調講演4回にインドフォーラムが全体セッションに追加されるなど、益々盛りだくさんになっています。参加希望者の方は、こちらより御申し込みお願いします
# by golden_bear | 2010-02-20 07:12 | ABC | Trackback | Comments(0)
キャリアチェンジャーの最終学期考(後編): 学生のうちの経験
「あなたの今回のパフォーマンスは酷いです。次回のテストの前に必ず、私のオフィスアワーの時間に来て、1時間のアドバイスを受けて下さい」

Chinese 1Bの、1回目の口述試験。課題は、月曜日の授業後に言い渡されたパートナーと2人で、5分間の中国語劇を作成し、それを丸暗記して、木曜日に学生全員の前で演じること。私のパートナーは文学部2年生。とても忙しそうだったので、先に私が火曜日中にあらすじを書いて彼女に送り、水曜日朝に打ち合わせしながら修正し彼女に引継ぎ。その晩に彼女から大幅に訂正があった最終版が送られてきて、それを夜中必死に覚えて、木曜朝7時から2人で練習。何とか演じきり、その直後に講師に呼び出されて受けたフィードバックです。合格点は100点満点中80点に対し、パートナーは96点になったが、私は75点。呼び出されたのは私1人。

今学期に入って、この中国語初級講座は受講生の数が半分以下に減少。内容が急に高度になり、元々語学が得意な上澄み層のみ残ったようで、誰から見ても私は完全にお荷物。ある10人くらいの組織で能力的に一番できない、ということが、どれだけ屈辱で辛いことなのか、貴重な体験をしています。ただ、読み書きの比率が高まった分、合計点数では平均よりやや下程度でついていけそうなのと、絶対的なスキルの伸びの意味でこんなに効率の良い環境はなかなか無い。周りに迷惑をかけない程度に、実益を兼ねた趣味、ということで続けてみます。

他に受講した授業を、前回定義した4種類の分類で、(4)→(1)→(2)→(3)の順に紹介してみます。
(4) 中長期的な視点で思考回路の幅&深さを今一度棚卸しする:
下記2つの授業は、毎回時間をかけて準備して臨むことにしました。

○ Managing Innovation:
 さすがにH.Chesbrough教授が創り上げて来た授業だけあり、非常に濃い。圧巻だったのは2回目の授業で、いきなり2時間で3つのケースを40分ずつキッチリやり切ったこと。通常は1つのケースで2時間使うので、3倍の濃度と学びがありました。しかも、半分工学部生という、リードしにくいMOTの授業。これは、よほど学生に伝えたいメッセージが意味のある形で明確になっていないとできない芸当だし、このような教授に対して生徒側も真剣に相当準備をしています。このスピード感で、今後1つずつのケースを深堀りしていくのは、非常に楽しみです。

 イノベーション論は、誰かが頭でわかっていても企業内で浸透させて実現させるのは本当にしんどく、知ってても宝の持ち腐れになりがち。それは、そもそもイノベーションのタネが無いところに理論だけ持ち込んでも意味が無いことと、タネがあってもその組織内の様々な専門家を一つに纏めて推進させることが難しい、という2点があると思います。この授業を受けながら、地球上からタネをどうやってほじくり出す/タネとして見極めるか、という飛んだ話と、様々な立場の方々をどう纏めるか、という実務よりの話の双方を、じっくり考えていきたいと思います。

○ International Finance:
 こちらは逆に、あまりにも酷すぎる授業。教授は毎回理論としては至極真っ当なことを言っているのですが、問題はその中身。全然現場感のかけらも無く、聞けば聞くほど、「グローバルな世界で通常のファイナンス理論は全然通用しないんだなあ」、と、教授の意図とは正反対の意味で学びがあります。しかも、毎週ケースを読んだ上で2-3人のチームで分析をしてレポートを書いて出さなければならない上に、中間・期末試験まで用意されている、という負荷の重さ。最初20人受講生がいたのに、結局7人にまで減少。ヤバイと感じた教授がケースの内容を差し替えて、前回学生が納得行かなかった部分によりわかりやすい説明を試みるも、かえってまた生徒の反発を食らう、といった悪循環。私も予定していたチームメンバーがみんな脱落しまい、やめる筈だったのですが、最後の最後土壇場で、この授業を取ることにしました。それは、残り物に福があったからです:
 - チームメンバーに恵まれた: 履修締め切り直前にチームメンバーを失った私は、一か八かでこの分野にとても強く、スキルも性格も生まれついての投資銀行家のような米国人の友人にメールを出すと、彼も丁度困っててチームを組むことを快諾してもらえる。さらに、インド人にも関わらずファイナンスクラブのリーダーをやっている友人も加わることに。私のチームメンバーではない他の4人もいずれも精鋭ぞろい。私だけ経験に乏しい、という意味では、まるで中国語のクラスの再現のような感じですが、だからこそ友から大きなものを学べる、と考えています。
 - 扱うテーマが面白い: International Valuation, ICAPM, Global Cost of Capitalなど企業価値やリスク評価がどう変化するか、という話に始まり、Structured Finance, Poritical Risk, Currency Hedging, Microfinance, Private Equity&Macro Market, Social Returnに至るまで、どれもこれもInternationalがつかなくても勉強しておきたいテーマが並んでいます。毎回チームレポート提出の宿題が重い分、それが自分の世界と視野を広げるのに良い機会と考えています。
 - 教授が情熱的: 人により感じ方は違うと思いますが、正しいことを正しいと主張し、質問にも真摯に答えている姿に、心を打たれるものがあった。


(1) 自発的にやりたくない、が、必要とされているものを取る:
これ、今の私には、会計関連の授業を指します。MBAに来る前までは、必修はともかく選択科目で会計関連の授業を取ろう、と思うようになるなどとは想像がつかず、自分でもびっくりしています。今でも、会計の勉強自体は全然好きではなく、できることならば避けて通りたいのですが、だからこそ取っているのは、下記の理由。

 - 諸先輩方からの有難いアドバイス: 前学期のPower&Politicsの授業レポート作成時をはじめ、今まで様々な機会で先輩方から、「MBAにいるうちに会計だけは学んだほうが良い。後々貴方のやりたいことに効いてくる」と言われる。まだいまいちピンと来ない部分もあるけど、素直にやるべきと考えています。
 - あまりにも予備知識が無さ過ぎる: Financial Reporting Conferenceを覗いてみましたの記事の拙さっぷりからもわかるように、概念も英単語も両方不十分。これでは、いまこの分野のニュースとかで見ても頭にぜんぜん入らない。少なくとも英語の授業でしっかり基礎固めをする意味があるとは思った
 - 他の専門知識よりはとっつきやすそう: 詳しくは(2)で
 - 今後面白いことが起こりそう: 「50年前に会計システムが別の形で作られていたら、今頃地球環境はこんなに悪くなっていないだろう」と誰かが言っていましたが、IFRSはもちろん、排出権取引、XBRLなどなど、今旬の話題がいっぱい転がっている。

実際に今から公認会計士や会計監査になろう、とは全く考えておらず、会計学とビジネスとの狭間で何が起こるのか、というテーマを学んでいます。具体的には、下記の2科目です。
○ Corporate Finance Reporting:
Financial Reporting Conferenceの時にたまたまランチを一緒にした教授が、初学者にも判り易いように丁寧に教えているので、好印象を持ち、最後ぎりぎりにやっぱり取ることに。基礎(といっても私には相当難しい)をキチンと教わるのはもちろん、初回の課題「ある企業の2008年決算書の怪しい箇所を探せ」で実は40箇所も怪しい部分があったり、2回目の授業「収益認識」では、IBM,Apple,Microsoft,GEなど世界に名だたる大企業が数年前に行っていたグレーゾーンの報告を目の当たりにするなど、刺激的な内容が楽しいです。

○ Managerial Accounting:
こちらは実は、人のモチベーションが、組織内でお金によってどうコントロールされるのか、という心理関係のテーマが半分くらい占めている。「お金が人に与える影響」は、MBAに来たいと思ったきっかけの一つだったし、イノベーション論との関連も含め、確立した一学問の観点からこのテーマを学べるのはとてもうれしい。短期的な実務のため、というよりは、中長期的なリーダーシップの発揮の仕方に効いてきそうな、良い授業と思います。


(2) 自力でできないものはやらない、でも、できるようにする:
自分に必要だけどあきらめたのは、まず法律関係。法学部の授業のシラバスも眺めたのですが、興味ありそうなのはすべて議論系の授業。さすがにいきなり実務経験のある弁護士の方と英語で法律を議論ともなると、全然ついていけそうに無く脱落。同様に、特許政治の話は、法律と同様、どうせ(4)の中でその場その場で出てくるので、さしあたり何が問題になるのか、を理解しておく方針に。

もう少しMBAよりの話では、まず通信・エネルギーや不動産などの特定の産業領域にも、修士の授業レベルで一通り眺めることに意味がありそうな面白そうな授業はいくつかありました。しかし、現時点では浅く広く俯瞰したい、と考えていて、長時間を割いてまで履修しようと考えるまでには至りませんでした。また、投資や金融工学系の授業も覗いたけど、これは極めようとするのは自分の方向性とは違う、と生理的に拒否反応が出ました。

と言うわけで、これらの話は基本的に、授業や本で出てきて気になった点を、つど飲み会などで聞いてみよう、というスタンスにしてみます。卒業まで近所の皆様、一杯飲みましょう。どうぞお付き合いよろしくお願いします。


(3) OnとOffをはっきりさせ、頭の回転の瞬発力を上げる:
まだ挙げていない中では、下記3つの気楽な1単位授業を受講しています。

○ Design Financial Models That Work:
まだ最初2回しか受けていませんが、皆が「感動した」という理由が判りました。人間がミスを犯すという性悪説の前提に立って、システム、視覚的デザイン、検査手法、そして根本の大方針と、ありとあらゆる手を総動員して最も速くミスを最小限にする手法を学び、実際に即実践で自分の手でできるようにする。初回の授業など、全くPCを使わなかったが、エクセルが上達した。良い形で瞬発力が上がります。

○ Private Equity:
日曜日丸2日を使う授業ですが、1月末に第1回が終わったため、あとはグループワークで宿題を2つ提出したあと、3月にもう1日受けるだけで完了。あるプライベート・エクイティのパートナーの方が講師を勤め、業界の定義、最新動向、多岐にわたる実務の数々まで、盛りだくさんに扱う。実際プライベート・エクイティ内で、投資をすると決めて実行しEXITするまでの間に、どんな検討や議論が展開されるのか。以前受講したVC&PEやM&Aの授業とはまた一味違う角度から疑似体験できることは、理解を体に沁みこませる良い場です。

○ Wine Industry:
こちらはOffの話。毎回異なるゲストスピーカーが来て、プレゼン&質疑応答をしながら、とにかく飲む、飲む、飲む。1回の授業内でグラス5-6杯はテイスティングする。全14回の授業で受講料$125を追加で払ったのですが、お店で頼むとグラス1杯最低$7はするだろうワインが5-6杯出てくるので、元は取れます。基本、3杯目くらいからは酔っ払ってしまって、味も講義内容もテキトーに、ただただ楽しい雰囲気が漂っている(私だけの感想かもしれません)。とはいえ、2時間の授業内では、定量データと経験、慣習、文化に基づく講演もキチンと行われ、1つの産業内における様々な経営模様が垣間見れます。すでに普段の生活向けに目鱗な話がいくつもあり、私自身、ワインの買い方、楽しみ方が変わりました。毎週木曜日夜ということで、ネットワーキングにも最適。そして、余ったワインは持って帰って良いので、極力妻にお土産として持ち帰り、その日学んだ内容をその場で共有する楽しみもあります。
結局、こうして中国語とインターンを除き、基本的に週休5日を遵守できました。そして、(4)の2つの授業を除き、各授業への予復習は1時間で打ち切り、基本的に授業の時間内ですべて理解しよう(それ以上やるのは趣味)、というスタンスです。


最後に、こうして、全体を通して眺めてみた感想を並べてみます。
○ 教授の熱意は授業決定の主要因: 今回履修した授業と、落とした授業との差は、内容そのものよりも、教授がどれだけ真剣に教えようとしているか、迫力があるかどうか、のほうが大きい気がしました。今の時代、色のついていない公開可能な情報だけなら、ネット上に幾らでもあふれています。従って、そもそも世の中に公開されない情報を秘める方々との議論から何を読み取り、それらの情報にどのように色がつき、何を自分に刻み込むか、がより重要。そのきっかけに、教授が火をつけてくれるかどうか、周りの友人たちが油を注いでくれるかどうか、が、わざわざ大学院に来て学ぶ意味。そして、私自身がどんな人と接する時にも、この熱意を持って真剣に話すという点は気をつけよう、と改めて感じました。

○ 授業選択の自由度は甚大: グロス(注1)で考えると、前学期までに51単位分取っていたが、今学期17単位分追加することになり、合計68単位分(ネットで63単位分)受講して卒業することになります。一方、MBA卒業に必要な単位は実はネット51単位で良く、ネット52単位以上取る人は、全体の2-3割だそうです。ここから言えるのは、私費留学生の貧乏性(苦笑)ということの他に、
 - "MBA"の範囲はとてつもなく広い: これだけ一杯取ろうとしているのに、まだまだ取り足りていない授業がありすぎるのがMBAの講座のラインナップ。同じMBAでも、人によって学んでいるものは改めて全然違うと思いました。裏を返せば、結局"MBA"という"資格"は必修授業によりのみ担保される。こう考えると、MBAの"資格"としての価値はそんなに高くないのは当たり前で、だからこそ時間と場所を買って実際に何を得たのかが重要なのでしょう。
 - Haasでラッキー: 他の大学では、卒業単位以上受講すると、1単位につき$1,500取られるところもあるらしい。私は17単位超過しているので、こんな受講の仕方では、$1,500*17=$25,500(約230万円)追加で取られるところだった。Haasは何単位超過しても無料でいいので、ラッキーです。

○ 仕事復帰に向け心境が変化: 午前中は中国語が毎日8-9am(+水曜10:30-11amの補講)のみ。他の授業は月と水の午後2pm以降にすべて集中させたので、インターンが暇な時は時間に融通が利きます。こうすると、毎日中国語直後に欠かさずゴルフに行くモチベーションが出る、など、いろいろやりたいことが出てきました。しかし、その中で一番大きな変化は、バークレーに来て以来全く弾く気を失っていたピアノを再開させようと思ったこと。恐らく卒業後仕事に戻ってからは、忙しくなり夜中に1日5分ピアノを弾くくらいの趣味しかなくなるだろう、ということを肌で感じているのか、また最近徐々に弾きはじめるモチベーションが出てきたのは、面白い変化です。


(注1) 卒業必要単位へ換算した場合に、単位数が割り引かれる授業を、割引前で考えたものをグロス、割引後をネットとした。例えば、中国語は5単位だが、学部初級レベルなので卒業時には3単位に換算。このとき、グロスは5単位、ネットは3単位の意味。
# by golden_bear | 2010-02-04 19:04 | 学業 | Trackback | Comments(0)
キャリアチェンジャーの最終学期考(前編):興味の無いものこそやる
1月中旬からもうかれこれ3週間毎日続いていたバークレーのぐずついた天気も、ようやく回復に向かい、晴れ間と共に満開の花々が見え始めました。授業も昨日から3週目に入り、もう卒業へのカウントダウンが始まっています。

この、2年制MBAの最後の半年の使い方は、人によって本当に様々です。ある欧州MBAの教授が来日時に「MBAは1年だと短すぎ、2年だと長すぎ。学期がずれてしまうデメリットがあっても、1年半くらいが丁度良い」と言っていました。確かに大学経営の立場では、1年では必修を超詰め込んでその上で無理やり選択科目も就職活動もやる。効率的とはいえ、引越し等の手間を考えても、学習効果と学生の満足度を上げるのは共に大変かもしれません。逆に2年間は必修には長すぎるので、学習効果と満足度上昇には、選択科目を多く用意する必要が生じる。この点、Haasは1学年240人に対して70種類以上の講座があって、よく経営成り立っているな、とありがたくも心配にもなります。
このある意味冗長かもしれない期間、学生はどう動くのか。まず、最終学期の大変さは、前学期までの取得単位・成績の状況や、次の進路が完全に決定しているかどうかで大きく変わるのは、日本の大学生と同様です。ただ、次の進路を確定している人々でさえ、「1日でも早く仕事に戻って勘を取り戻したい」という方、「1日でも帰還を遅らせて学生生活を楽しみたい」という方で、方針が全く逆。その達成の手段も、授業だけでも、少数精鋭で厳しいものを取る人、楽目のものを多く取る人、自分でプロジェクト作って単位にする人、とにかく授業を取らない人など、様々です。そして、授業以外では、大学にすら行かないでバイト・インターン中心の生活にする人もいれば、芸術・ゴルフなど自分の趣味を極めるために使う人もいます。

このように非常に自由度が高い中、私自身は、前回の記事春学期開講と1/2定年記念日:大方針と授業選択の様子で当時取得予定の授業を仮説的に書きました。しかし、実際に2週間過ごしながら考えて、結局多少変わりました。これは、もちろん幾つか受けた授業が予想と違ったこともありますが、一番の要因は、実際に最終学期に入って、「私はキャリアチェンジをしなければならないのだ」、ということ、と、その意味を、改めて意識したからです。

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まず、第1に意識したのは、柔軟に構えてどんな事態にも動じないこと。特に不況下では、様々な理由で卒業直前にでも次の進路を変更した/せざるを得なかった方が結構いるので、それに対応できることです。

第2に意識したのは、近い将来何が起こった場合でも、「業界」、「業種」、「地域」のうち、卒業直後かそう遠くない未来に、必ず2つを変える道を選択するだろう、ということ。一般的に、わざわざMBAにまで来て転職するからには、多くの方がどれか1つか2つを変えることにするようです。その選び方は様々ですが、私の場合、前職の「業種」に戻ることは恐らく無い。そして、自分のやりたいこと&過去の実績にMBAの2年をプラスしたこと、が、人類や社会の需要にどのようにマッチするのか、、、直近に対しては今までの就職活動やインターンを通じて、そして長期的にはここ数年間の経験(とくにザンビアで考えたことが大きい)を通して、ある程度見えてきました。それは、この枠組みで語った場合、「業界」を同じにするなら日本以外に行くべきだし、逆に日本なら「業界」を変える必要がある、ということでした。
つまり、「業種+地域」の変更、あるいは、「業種+業界」の変更。これが、短期的にも中長期的にもどういう形かわからないが、間違いなく起こるor自分から起こす。こう考え、授業の選択、及び、受講の仕方が、下記の4つの方針に基づくことになりました。

(1) 自発的にやりたくない、が、必要とされているものを取る:
よく、「今しかできないことをやりなさい」、とは言われますが、上記のようなキャリアチェンジをする人にとっては、多分これ。興味があるものなら、実務でやらざるを得ないときに本読んだりして、多分何とかできるので、授業を取る意味は無い。なので、興味が無いが必要な授業を取るべき。

(2) 自力でできないものはやらない、でも、できるようにする:
MBAを取って転職先にズカズカ乗り込む、というのは、数年実務経験がある生え抜きの人と、対等な仕事ができなければならない、ということ。死に物狂いで頑張る、というのは大前提だけど、幾ら時間があっても全部自分じゃできるわけ無い。できるようになるまで頑張っちゃだめ。ただ、他人にお願いできるくらい、わかってるorわかってなくても何とかできる必要はある

(3) OnとOffをはっきりさせ、頭の回転の瞬発力を上げる:
勉強以外にもやりたいことはいっぱいあるため、とりあえずOffの時間は先に確保してしまう。その上で、Onの時間に無理やり詰め込めば、三十路過ぎてても頭の回転速くなってくれないかな(という淡い期待)

(4) 中長期的な視点で思考回路の幅&深さを今一度棚卸しする:
(1)~(3)だけだと、なんか詰め込みの専門学校みたいで、それこそ通信教育でも出来てしまう。せっかくのこの最高の気候・環境を生かして、授業・授業以外にも、自由に飛んだ発想を楽しみたい。


というわけで、授業&スケジュールを選んでしまったので、あとは目一杯楽しんでやるのみ。具体的に何をどうスケジュールしたかは、次の記事に回します。(今PCの状態がとても悪く、OSの再インストールをするので、しばらくアップが遅れるかもしれません。)
# by golden_bear | 2010-02-01 20:36 | 学業 | Trackback | Comments(2)
バークレー/西海岸で学ぶ喜び - 現場の渦にいて当事者になること
入試のスケジュールが遅めのHaasでも、ついに1st Roundの合格者が出始めたようです。去年対面や電話でお話した何人かの方から"合格しました!"というメールを頂き、自分の2年前のことを思い出し、とても嬉しくなりました。

2年前に私が受験していた時には、「MBAで学ぶ知識自体はどこも大差ないだろうから、実際に現場で何が起こっているのか行ってみないとわからない世界に飛び込んでみたい」と考えて、主に欧州と米国西海岸を集中して受けていました。受験時のエッセイにも、「シリコンバレーの生態系の中に入る必要がある。なぜなら、、、」と書いたりもしました。

しかし、「ベイエリア・シリコンバレーの現場に入り込む」という感覚が具体的にどういうものなのか、、、実はここに来た後もしばらくは、自分自身でも上手く定義や表現が出来ませんでした。もちろん、このブログでもまだ日本で誰からも知られてない時にTwitterの社長Biz Stone氏が基調講演をしていた、とか、様々な形で、毎日の刺激に満ちた生活を断片的に紹介はしてきました。しかし、今週飛び込んで来た3つの大きなニュースが、丁度バークレー/西海岸にいる意味を表現する題材に相応しい、と感じ、この現場に飛び込んでこそ得られた学びについて、少しだけまとめっぽく書いてみることにしました。

(1) iPadの発表 (2010年1月28日):

 もちろんAppleとAmazonの2社ともすぐ目と鼻の先、直接社内を訪問する機会があることも大きいが、現場を知る、という意味では、なんと言っても友人達の存在が大きい。Haasの同期で、AppleとAmazonの2社で夏から秋にインターンした人は、私の知る限り少なくとも15人以上(1学年240人中)。しかもドンピシャでKindleやiPhone、電子メディアの仕事をした3人とは、ずっと仲が良い。偶然同じスタディーグループに割り当てられたり、ライバルチームにいてプレゼンを競ったり、Japan Trek内で飲み明かしたり、日本の情報をWebですぐ見つかる範囲で教えてあげたり、、、。もちろん、この2社の守秘義務、特にAppleの秘密主義は恐ろしいまでに徹底しているので、彼らと直接インサイダーの話をすることは無い。しかし、入学して1年半一緒にいると、彼らがどういう人間だったからその仕事に関われたか、そしてインターンやHaasの学びで彼らがどう成長していることを、存分に垣間見れる。決してAppleはSteve Jobsだけが凄い会社ではない。こうして、自分の生き方や嗜好に少なからず影響を与えてくれる。

(2) 楽天が百度と一緒に中国進出を開始(2010年1月28日; 日本語翻訳済記事))
 Haasに来て友人たちに触発されたのと自分の英語力向上のため、自然とTech系ブログを毎日2誌ほど眺めるようになっていった。この中で、感覚的には、日本勢関係の話題が記事になるのは月に1件あれば良い方(注1)。すなわち、2誌から毎日計30件ニュースが上がるとして、確率約0.1~0.2%の世界。ということで、今回のこの記事、まず日本企業が出たことそのものが、率直に非常に嬉しいです。

一方、ここから派生して、ガラパゴス化、のある意味の利点も認識します。シリコンバレー内部の人々とはいえ、日常で目にしているニュースの多くは、これらのブログ等がソースになっています。こう考えると、ここで取り上げられない日本/韓国企業は、ずっと周りに騒がれないステルス・モードで開発できる(あるいは、当地の人は、地元の情報把握で精一杯。アジア人はとても多い地域だが、アジアの現場で起こってることの把握までには手が回らない、とも言えるかもしれない)。さらに、こんなにメディアから隠れた状態でも、米国の消費者はモノさえ安くて良ければ、日本/韓国製品を選ぶ。このブランド力を、先人の努力の賜物と考えれば、我々の世代も頑張らなければ、と、真剣に気持ちを新たにします。

本記事の中身に関しては、何故$50Mかつ51%/49%なのか、という想像が色々膨らむようになった。1年前に、UC Berkeley Business Plan Competitionに出場したお陰で、ITスタートアップの財務分析・予測を自分の手でやったこと。そして、VC&PEとM&Aの2つの授業をそれぞれ中国人と一緒のチームで取ったお陰で、中国で合弁企業を作るときにかかる余計なコスト、期待するリターンや合弁の契約条件などなどを大まかにイメージ可能になったのは、ここに来たからこその学びです。中国でB2B2Cという新しいビジネス形態へのチャレンジ、その成功を心から祈ります。

ちなみに、ごく身近な私周辺の異常サンプルなので何の参考にもなりませんが、ABCの中国系幹事4人と話すと、UNIQLOは全員が知っていて(!)、楽天は1人だけ(でも、知ってること自体驚き)。特に、UNIQLOに関しては、「あの安くて種類が多くて丈夫な服でしょ」、などと好意的な評判。2社とも中国語Webサイトを持っていますが、やはり、店とモノが現実にある方が、ブランド力としては大幅に高くなるのかもしれません。

(注1) ここ半年間で抜け漏れあるかもしれませんが私の目についたものでは、上記楽天に加え、10年1月の東芝ノートPC、09年12月のセカイカメラ、11月に富士通の新技術の噂、11月の日産のエコカーの動向、8月のソニーの電子ブックの計6記事。

(3) BetterPlace社、Bラウンドで$350Mという巨額の資金を調達(2010年1月24日:英語記事)
 このブログでも、授業の中でBetterPlace社に半年間コンサルティングプロジェクトをしていたことは、過去何度も述べてきました。というわけで、多少インサイダーになってしまっているため、この記事の内容そのものに対する私見を書くのは控えます。

ただし、関連して起こったこととして、昨年12月に、BetterPlace社社長のShai Agassi氏ご自身が、MIT Press Journalの記事"World Without Oil"の中で、私のチームが授業の最後に外部情報部分をまとめたレポートを、彼自身の主張の根拠を示すために引用していたことが判明。こうして、我々の成果が、少なくとも彼らの内部データのダブル・チェックに利用されたであろう、と考えれば、この約315億円という巨額の資金が動くプロセスの一部に、間接的ながら関われたことになります。

これに限らず、今世界中で大ブームのクリーン・テックに関しては、自由に何でもできるMBAの場で学べる・手に入るものは、相当多いです。例えば、我々の友人達の会話の中で、「クリーンテックにはマーケティングなんて言葉は存在しない。あるのはガバメント・マネジメント(政府をどう動かすか)だけだ」、なんて茶化して話したりしています。そのせいか、今年はMBAでも法律や政策関係の授業の人気が異様に高い気がします。もちろん、この点に関して、UCバークレーでは、公共政策大学院:Goldman School of Public Policy や、法科大学院 Boalt School of Law がすぐ隣にあり、気軽に授業の受講や多数あるシンポジウム等に、お互い出入りできます。HaasのカリキュラムはMOTがとても充実していることからテクノロジーばかりが強調されがちですが、このように、各分野の最先端で議論されている情報がすぐ目の前で手に入る、というのは総合大学としての大きな利点です。

さらに、バークレーが州立大学であるお陰で、1年前の冬休みに"Washington Campus"にて1週間、「MBA向け公共政策の特別講義」を受けれた学びも大きいです。行ってみて気付いたのは、西海岸とワシントンD.C.とでは、考えていることが全然違う。政府を巻き込んで業界全体を現実的に変えていく、という観点で学ぶには、東海岸の方がより実践的な学びがあるのかもしれません。

その反面、西海岸では、シリコンバレー発の、とにかくリスクを恐れずやってみて、上手く行けば資金を調達して、失敗したら修正してまた立ち上がる、というサイクルの速さを実感することが出来ます。MBAにいてクリーンテックに関わる際に、これを実感できることを3つ述べてみます。

1つ目は、Haasのカリキュラム変更の柔軟さ。上で書いた去年BetterPlaceにコンサルティングをした大変面白くためになった授業は、なんと今年はあっさり閉講に。その代わり、Berkeley Energy&Resources Collaborativeという学生クラブが立ち上げた、Cleantech to Market(C2M)という授業に吸収されてしまった。この授業を受けるにはレジュメとエッセイを提出して高倍率の選考プロセスに通る必要があり、正にクリーンテックの本場の中で存分に技術立ち上げの瞬間を自分の手で作ることが出来るようです。他にも、今年定員が80名から120名に増えた、IBD(International Business Development)のプログラムでも、クリーンテック関係のプロジェクトが大幅増加しているようです。

2つ目は、シリコンバレーの業界内部でインサイダーとネットワーキングできるイベント・シンポジウムが多数開催されていること。どこからどのように突然、雨後のタケノコのように"業界人"がわさわさと集まってきたのか、分かりませんが、特に昨年11月など、ベイエリアでは毎日どこかで誰かが何かしらのイベントを開催していました。その中には、ゴア元副大統領が大々的に講演をするような、$1,000ほど取られる高級なものから、学生がボランティアをできたり学割料金が大幅に安く設定される良心的なものまで、様々なものがあります。ここでは、私が11月に行ったイベント2つ(もちろん格安!)の写真を幾つか貼って見ます。

- Cleantech Open Gara(2009年11月17日) 
2006年に第1回が起こって以来、今年で4回目を迎える、全世界のスタートアップを対象にしたビジネスプラン・コンペティション。初回当時VCとしてTesla Motorsを見出して育てたような方々が、起業者とVCの双方を育てる目的で、大々的に世界中のスタートアップを発掘している。今回も1,000近いチームがエントリーしていたようで、個々のアイデアの奇抜さ、斬新さ、には、目も眩むほど。クリーンテック、という言葉がカバーする範囲と機会の広さと深さ、頭をやわらかくする意味、「お前隠れてこんな凄い事やってたの?」という、顔だけ見かけていた同期の新たな起業家としての側面の発見、と、様々にとても刺激を受ける良い会議でした。

- Berkeley Stanford Cleantech Conference(2009年11月13日):
この100年以上対立が続く両校が共催している珍しいイベント。Stanford MBAに留学するブログのY.I.さんらが精力的に、学生のみで運営しています。学生のみの運営、といっても、集まってくるゲストは相当豪華、聞ける話も基本情報から裏話まで様々。この地域における、大学の影響の大きさを実感します。
3つ目は、インターン。あるクリーンテック企業で、夏に3週間のフルタイム、秋以降は週5時間のパートタイムで続けてきたこのインターンシップ。今までは、ビジネスプラン書きや、財務分析、市場・競合調査、および、全米/世界中の政府/大学の補助金調査(どれが自社ないし顧客に適応されるの?)をしてきました。しかし、この最後に書いた補助金の話ともなると、自分の法律・会計知識及び米国ルールの土地勘の無さから、全然チームに貢献できず。12月は足を引っ張るばかりで全くアウトプットが出せないまま、カリブ海クルーズに行ってしまうことに。正直クビだと思っていたのですが、この前新年初出社時に、「今学期は商品開発をやってもらおうか」、という有り難い言葉。MBA生活の最後の締めに、この激動のクリーンテック業界において、自分でマーケティングして商品に直接反映できる、という楽しみな仕事を頂くことが出来ました。残された貴重な1日1日を大切に、生きて行きたいと思います。
# by golden_bear | 2010-01-29 21:53 | 社会・風土 | Trackback | Comments(0)
Asia Business Conferenceの裏側(1) 和食弁当の選定
去年11月頃から運営幹事となった、Asia Business Conference(以下ABC)。Haasの通常のクラブ活動(一覧はここで見れます)では、11-12月頃の選挙を受けて、年明け1月に1年生が2年生から幹事役を譲り受けます。これは、1つには1年生がインターン向けに就職活動をする際、このようなMBA内でのリーダーシップをアピールできるためです。しかし、このABCは実施時期が2月ということもあり、引き続き2年生数名が全体のまとめ役を務めています。

私自身、クラブ活動に関しては、今までは他にやりたいことが一杯あったこともあり、幾つかのクラブにメンバーとして登録し、情報収集やイベント参加の恩恵にあずかる&たまにボランティアをする程度でした。ABCでも一部パネリスト発掘を手伝ったのみでしたが、今年は、下記の理由で運営側に周ることにしました。
○ 昨年の会議が大変熱く面白かった
○ 授業等を通じて、現2年生の幹事全員と自然と仲良くなる。この尊敬できるメンバーと一緒に、運営を面白くしたい、と考えた
○ 今後何をして生きるにしても、このテーマは自分に重要。幹事にコミットすることで自分で色々と調べるきっかけや、ビジネスリーダー、1年生や教授などHaas関係者とコンタクトができる
○ 可能な範囲で、少しでも日本の存在感を上げることが出来れば、と思った。

Haasは歴史的にも(学校が貧乏&サボってて!?)これらのクラブ・イベントのほとんどは、学生が自主的に立ち上げ・運営をしています。「クラブ活動は就職活動のため」と揶揄されたりしますが、実際に中に入ってみると、全て自分達で立ち上げてやらなければならない、というのは、想像以上に大変。そして、これは、授業で習ってきた各種ビジネス・スキルを試す、格好の場でもあります。

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そんなわけで、本日は弁当屋さんの選定。毎年この会議では美味しいアジア料理が振舞われてきたそう。確かに去年のタイ料理はとても美味かった。今年は2年生幹事がみんな日本食好きでもあり、「安くて最高の和食弁当を探してくれよ」、と早くから私にプレッシャーがありました。

最初は、以前International Consumption Functionの時に最高のタコを提供していただいたTrue World Foodsさんより、当社が実施している新事業のプロジェクトの一環として、ここで弁当を出していただける、という話をしていました。ところが、今週になってそのプロジェクト・スケジュールが2月20日に間に合わず、弁当の提供も無理、という連絡があり。急遽、地域の日本食弁当屋さんを探す羽目になりました。

1日に500個も和食Bento Boxを作ってくれる業者(しかも安くて美味しい)なんて、近所ににあるのかいな?と思って、試しにYelpで"Sushi delivery"場所"Berkeley,CA"と入れてみると、85件ヒット。この高々10万人の都市に、寿司の出前がこんなにあるとは、アメリカ人の寿司好きぶりに驚きます。

85件から選ぶのも効率悪いので、評価が高くキチンとビジネスをしてそうなところだけメモをして、次に実地調査。近所のスーパー5社程度に、寿司の弁当箱が置かれているので、その中からおいしそう&値段が高すぎないものを買って、食べてみる。見た目綺麗なものの中で、味は本当にピンからキリで、びっくり。ちなみに、最悪は予想通り、学部生向け大学生協で売ってた弁当。見た目はなかなか良いのに、一口で吐きそうになった。1社おいしいものがあったので、そこを候補に。

最後に、以前緒方貞子さんや稲盛和夫さんらがバークレーにいらした時に、レセプションで提供されていた寿司のケータリング業者をCal Japan Studyへ問い合わせ。1件、良いものがありました。

これらの所に、電話して問い合わせてみる。"2月20日に弁当500個、この値段で作っていただけませんか?"と聴くと、特に本業がレストランの所からは、"そんな値段では無理。大皿ならいいけど、弁当箱は箱のコストが高い"、とか、"生ものは腐るからだめ"、とか断られたこともありました。しかし、"頑張ってみます。昔800個までなら作ったことがある"、とか、"その値段は駄目だけど、あと1個$1上乗せしてもらえれば、凄くいいのを作る"、など、受注を頑張ろうとしてくる業者もあり。

ここまでのやり取りが面白かったのと、この時点で残った弁当はおいしいものばかりだったので、せっかくなので、幹事の皆で品評会をしながら決めることに。金曜日の昼に"今3社程度の候補の中から1-2社迷っているので、明日の昼までに普通の1つ、ベジタリアン向け1つの、2種類のサンプルを用意して下さい。"と電話。こうして、候補に選ばれたのは次の3社(クリックでホームページへ)。
○ Musashi Japanese Restaurant
○ Suruki Japanese Restaurant
○ Creative Sushi Catering

そして土曜日当日。大雨の中サンプルを全て回収。ついでに、"日本酒も出そう"ということになり、もう何度も御世話になっている、バークレーにある米国宝酒造本社テイスティングルームに幹事のみんなを連れて行き、まずはお酒のテイスティングと、会議へのお酒の協力をいただけました。

次に、我が家にて品評会。価格の違う2種類の弁当を用意したお店もあり、下記のような合計7種類の弁当が並びました(写真の順番と上記店の順番は不同)。


ここから、幹事全員で喧々諤々の議論が始まる。
・ 「全体的に、この値段の割りに、これだけいっぱいのおかずが詰まっている、というのは、お得感があっていいね。どういう基準で決めようか。見た目、品質、味、コスト、宅配付きかどうか、、、」
・ 「コストは重要だよ。$1違うだけで、全然インパクトが違う。」
・ 「いやー、コストもいいけど、食べ物は会議の満足度を直接左右するからね。」
・ 「どうやって選ぼうか。順位をつけるか、1人1個にするか?。」
・ 「ベジタリアンは、これ、大丈夫かな」
・ 「他に味噌汁とかつけてもらう?」「いや、汁物はめちゃめちゃ大変だから、無理だよ。まだ昼からお酒を出したほうがいいよ。」
刺身を切りながら脇で聞いていた妻は、あまりの真剣さに大爆笑していました。


そして、結局基準は見た目と味の2つに。まず全員紙に見た目の順位をつけて、回収。次に、各自自由に少しずつ試食し、味として一番おいしかったものを選んで、決めていきました。

結果、どの御弁当が選ばれたのかは、会議当日のお楽しみに。下記感想だけ述べておきます。
○ 購買担当者は楽しいが危険!!: どんなに"公平な相見積もりをしなくてはいけない"、と思っても、実際に店を訪問して手厚くもてなされたり、「どうしても買って欲しい」、という顔で懇願されると、ついつい情が移ってしまいがちになる。逆に、別の店で、明らかに普通で何の非も無い対応をしても、他の店の対応が手厚いため、対応が悪い、と錯覚してしまう。そう頭では分かっていたが、実際にやると本当に危ないと実感。

○ 味覚の違いと見た目の重要さ: 私が美味しい、と思ったものは、他の人と随分異なった。私が変なだけかもしれないが、やはり日本人が和食に関して気になる細かい味は、外国人には気にならないのだろうと思う。とすると、おそらく今回の3つの味は大差なく、私が考える以上に見た目がより重要なファクターになったと思われる。

○ 食は交流の基本: この後、妻に作ってもらった豚汁と刺身、友人に御土産で頂いた南カリフォルニア産のウニなどを交えて、日本酒を飲みながら、皆で相当酔っ払いながら、楽しい一時を過ごしました。皆もうすぐ卒業し、今後は世界中に散らばって活躍することになりますが、その前にこういう交流ができるのは嬉しいこと。協力してくれた妻に感謝すると共に、残された1日1日を大切にしたいと思います。
# by golden_bear | 2010-01-23 23:57 | ABC | Trackback | Comments(0)
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